ホントの気持ち

神娘

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40、大丈夫、大丈夫、

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城崎side

名取先輩がホントに辛そうな顔をするから耐えられず思わず抱きしめてしまった。
嫌だったかな…強引に踏み込みすぎただろうか…

初めて名取先輩が泣く姿を見た。
そして、初めて泣く姿を綺麗だと思った。
整った顔ではあるがなんというか惹かれる何かがあった。

余韻に浸れながら横になった名取先輩の頭を撫でる。
いつの間にか寝てしまった。


「城崎先生…?」

夕紀が起きた。

「おはよう。どう?ちょっとはマシになった?」

「はい、もう大丈夫です。」

「ホントか?ちょっと体温測ってみろ。」

「えっと…さっき測ったから…大丈夫…」

「熱あっても怒らないから測ってみ、はい」

体温計を夕紀に渡した。


「何度?」

「えっと…」

「貸して、」

体温計を受け取り体温を見た。
『37.3度』前よりは下がってるな。良かった~

「ごめんなさい…」

「大丈夫、怒ってないよ。まだしんどいか?」

頭を撫で安心させようとしたが、目に涙を溜め込んでいた。
熱のせいもあってかいつもより精神的に弱っている気がする。

「大丈夫、大丈夫、泣いてもいいよ~しんどいな~」

優しくギューッと抱きしめると静かに泣いていた。
不安なんだろうな。
ぎゅっと俺の服を握って泣いていた。



コンコン、

「失礼します。夕食をお持ちしました。」

看護師さんが夕紀と俺の分の夕食を持ってきてくれた。

「ありがとうございます。
夕紀、ご飯食べれる?」

「食べれます。」

食べやすいお粥にしてくれているが量はちょっと多いかもしれない。

「無理しなくて良いからな。」

「「いただきます。」」

初めは順調に食べていたが、だんだん無理して口に押し込むようになった。

「残してもいいぞ。ちょっと多いと思うし、」

「大丈夫」

辛い顔をしながらも笑って言った。

「はい、じゃああと一口でごちそうさましよう。」

「食べる…食べれる…」

「はい、あーん」

スプーンを取り食べさせて強引に終わらせた。

「はい、ごちそうさまでした。」

「…ごちそうさま…でした。」

不安そうな顔で俺を見ていた。

「ご飯美味しかった?」

「うん、美味しかった。」

「そっか、良かった。
しんどい時は無理して食べなくて良いからな。」



不安要素の1つを勇気出して聞いてきた。

「怒ってる…?」

「怒ってないよ。大丈夫。」

「ホントに?」

「ホントだよ。夕紀が一口でもご飯食べれて良かった~って思ってる。
ご飯食べたし、薬飲んでもう1回寝よっか、」

「うん、」

薬を飲み、横になった。
夕紀が寝れるまで胸をトントンしていた。

2人の寝顔を眺めていた。
2人とも美形だなぁ~



むくっ…
「ん…っ」

名取先輩が目を覚ました。
目を擦りながらぼーっと見つめてきた。可愛い。

「寝ちゃってました…」

「おはようございます。ちゃんと熟睡できました?」

「はい、久しぶりに熟睡できました。
今何時ですか?そろそろ空の夕食が…」

「もうすぐ8時です。
夕紀と俺はもう夕食食べました。
夕紀は薬飲んで寝てます。
起きた時には37.3度でした。」

「すみません、全部任せてしまって…」

「いえ、いつでも頼ってください。
ご飯はお粥だったんですが、半分くらいは食べれました。夕紀は全部食べようとしてたんですが無理してる感じだったので強制的に終わらせました。」

「ありがとうございます。
明日1日落ち着いていたら熱下がるかな」

「もう少し頑張ろうな。」
夕紀の頭を撫でながら囁いた。
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