ホントの気持ち

神娘

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83、どうして…頭の中はそればかり

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名取side

「はぁ、」
空は寝室に行き俺はさっきから溜め息が止まらない。
何やってんだ…俺が焦ってどうすんだよ…

このままじゃダメだ。
気持ちを落ち着かせ寝室のドアに手をかける。


やけに静かだ。
空の息すらも聞こえない。
ベッドに空の姿がない。
ベッド横の机の下を見ると蹲っている空の姿があった。

またそんなとこに入って、なんて悠長なことを考えていると異変に気づいた。

「空?!」

しゃがみ空の様子を見ると両手で首を絞めていた。爪は真っ白になって、
顔は真っ赤になっていた。

力ずくで机の下から引きずり出し、無理やり手を外させる。
外した途端 酸素を求め荒い呼吸を繰り返し、口からヨダレをこぼした。

背中をさすると少し時間が経ち呼吸が落ち着くとまた手を首に近づけた。

「やめなさい。」

空の手首を掴むと手を震わせて顔を上げた。

「離して…いい子になるから…離して…」

空の口からは何度もその言葉がこぼれた。

首絞めの自傷行為と良い子になるの繋がりが分からない俺は抱きしめることしかできなかった。

どうして1人で抱える。
どうして言ってくれない…


しばらくして、落ち着いた空は体を起こしたがまた自傷行為をするのかと思い抱き直す。
それでもなお机に向かおうとする様子に何がしたいのか分からない。

「どうした?何か欲しいのか?」

「紙…」

紙?机の上の紙とペンを渡すとペンを握りしめ何か書こうとしているがなかなか書き出さない。

すると、紙とペンを持ったまま寝室を飛び出した。

後を追うとキッチンの隅で何かを書いていた。

俺が見てたから書けなかったのか?

何を書いてるかは分からないが、自傷行為はしていないことが分かったからそっとしておくことにした。
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