🍸ホストクラブのオナペット~借金返済のための奴隷契約~🍾

亜依流.@.@

文字の大きさ
8 / 123

🍸7話.迷い猫🍾

しおりを挟む








迫るように隣へ座ってきたではないか。

来店する度余計な一言をかけてくるこの男は、カサ・ディアブロNo.3のtsubasaだ。

関西出身、デビューはハルキより先輩だが歳は同じ。手品と酒作りが趣味とか言っていた気がする。
気さくで適当な冗談を連発しては客を喜ばせる、エンターテインメントを人にしたような人物である。

ミチルからしてみれば、彼の馴れ馴れしくて勢いに任せるみたいなノリが苦手だ。目立ちたがりで何にでも首を突っ込もうとするし、呼んでもないのに茶々を入れてくる。
犬系とか言って不機嫌なお姉様方を喜ばせるので有名らしいが、距離感がバグってる。


「今度カクテル作ってあげるよ。甘いのが好き?どんなフレーバーが好み」


おちょくる訳ではなく、会話を始めてこようとするのは初めてな気がする。

酒には興味ない。
もっと言えば、ツバサにも興味が無い。どちらかといえば関わりたくない。


「分かんない」

「じゃあ·····────」


トイレと呟いて、慌てて席を立つ。

飲みかけのカクテルには申し訳ないけど、彼の隣は落ち着かなくて少し怖い。
立ち上がったら少しめまいがした。

逃げるように店内奥の黒い通路へ向かう。立ち上がったら、本当に少し尿意を催してくる。


「お手洗いは」


不意に、ただでさえ暗めな頭上に影が落ちた。


「こっちじゃないよ·····?」


相手は壁に肩を寄りかからせ、こちらの進行を阻んできた。

眠たそうに透き通った男の声が特徴的だ。見上げたミチルは、とうとう眉を下げた。


「こっちは立ち入り禁止だよ」


カサ・ディアブロ最年少ホストでありながらNo.2の座に鎮座するNoel 。

出勤日は気まぐれで、ホストとしてはありえないほどの無口とマイペースさは、どこか別の世界に意識を置いてきたようにも感じる。
ただ日にちが被った時は、こうしていつの間にか傍に来て、無言のままにこりとしたりお菓子をくれたり、はたまた髪の毛を撫でられたりしたことがあった。

言うならば、店内に迷い込んだ仔猫を可愛がるみたいなそれだ。


「どこか行きたいの?」


俯いたら追いかけるようにしてかがみこんでくる。
というか、御手洗いに行こうとしてるって、聴こえてたんだろうか。あの距離で?

彼のペースは変だ。


「ゃ」


花の香りがした。
狼狽えるこちらに伸びてきた指が優しく髪の毛を耳にかけた。

その時ちょっと悪戯して、こめかみをくすぐられた気がする。
こんなこと、簡単にするのだから、全然掴めない。


さっきのデジャヴュで、ミチルは今度こそ御手洗に向かって駆け出した。

彼らが気まぐれで話しかけてくるのも仕事のうちだろう。ついでに物珍しいし、自己主張もなくて手頃なのだ。

個室に逃げ込んで用を足す。
少し寒くなってきたけど、今日は頑張って薄手のワンピースを着てきてる。ハルキに見てほしいから。














しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された

あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると… 「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」 気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 初めましてです。お手柔らかにお願いします。 ムーンライトノベルズさんにも掲載しております

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた

こたま
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。

処理中です...