🍸ホストクラブのオナペット~借金返済のための奴隷契約~🍾

亜依流.@.@

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🍸6話.蛇と蝶🍾

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「会って数回目のホストの男にそんなこと言っちゃうんだ」


彼はやはり美しすぎる男だ。
その笑顔を第三者の目線で見ながら、変なことに気がつく。

ケラケラ笑う彼。声にすらときめいて、甘い水に浸るような気分になる。
けれど、おかしい。


「まじでチョロかわいーね」


(こんな表情、してたっけ·····?)

───画面が移り変わった。


「お水ちゃんだ」


ハルキに見とれていたら、現実で数時間前にこっちをからかってきた男が、夢の中でも嫌な愛称を投げかける。


「今日はコールびっくりしなかった?大丈夫?」


首元の蛇のタトゥーと目が合う。ただの彫り物なのに生きてるみたいに鋭い視線だ。
その彼と、ほかのホストがわらわらと寄ってきてそんな風にからかうのは、今では日常茶飯事だが、この頃は初めの方だったと思う。


「"例の"お水ちゃん?」

「想像してたのとだいぶ違うってか若いっすね?」


大体、どれだけ金を落としてるか知ってるはずだ。
だから、引きこもりでコミュ障で、大きな音にびっくりして失禁する、そんな気持ちの悪い新規客がどんなのか話題になっていたに違いない。


「純粋そうな子」


子供っぽいとか芋っぽいとか、この場に合ってないなんていう感想を、幼いねとか清楚系だねなんてリフレーミングして口々に告げられていた。

ハルキの姫にはいないタイプ、なんて、誰かが言ったのを忘れられない。


「純粋そうだけど·····ハルキを担当に選ぶって(笑)火傷知らずだね」

「ハルキさんに取られちゃったか~」


いつの間にか数人集まっていて、中にはハルキに頭をあげない者もいたと思う。


「お水ちゃんヘルプ俺の事呼んでよ。お水ちゃんみたいな子めっちゃタイプなんだ」


初めに"お水ちゃん"と呼び始めた男が、言いながらグラスを隣に置こうとした。
No.3だ。ハルキに馴れ馴れしいから覚えている。

ゴツゴツした手の甲には薔薇の刺青。
首元の蛇と蝶が彼のイメージなら、この薔薇は獲物を誘い込む装飾だ。


「この子俺のATMだけど」


興味津々の相手へ、ハルキは慣れたように言った。
No.1に張り合って毎回負けている男に向けるには、かなり効いただろうか。


「俺が色々引き出しちゃってるし、純粋とは違うよね」


そんなふうに言えば、皆が察したに違いない。

ぞんざいに扱われているのが恥ずかしかった。
汚されている気持ちになった。否定も肯定もできず、震えながら黙っていた。

人としての価値を奈落まで突き落とされて、誰も拾ってくれる人なんて現れない傷物の不良品になった気分だった。

でも分からないのだ。
なんで、わざわざあんなふうに言ったのか。



「·····ぅ·····」



夢が覚めてから、少し吐き気に襲われた。

スマホの通知はゼロ。迷惑電話でも来ない限り、ハルキから連絡が来た時にしか鳴らないようになってる。

丸2日間連絡は来なかった。
それで3日目の夕方、ミチルはまた、あの街へ向かった。














✧• ─────────── •✧






「いない·····?」


来店後、告げられたのはハルキ不在の通達だった。

今日は後半出勤らしい。
突然押しかけたから仕方の無いことだ。居心地が悪いから一旦出ようと思ったが、サービスでカクテルを貰ったので、最端の席に落ち着くことになった。

心做しか、今日は比較的穏やかな気分だ。
夢で見た端々が頭の隅で再生されているからだろうか。


「それ美味しー?」

「!」


遠くなる喧騒を突き破ってハリのある声に、ミチルはびくりと意識を連れ戻した。

緑色のシャツに、光沢のあるベスト。
枯れた赤髪、派手なタトゥーが彼のトレードマークだ。

体格のいい身体はこちらに屈んできて、


「何飲んでるの?」

「わ、かんな」

「分かんないの飲んでるの?」


迫るように隣へ座ってきたではないか。
















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