🍸ホストクラブのオナペット~借金返済のための奴隷契約~🍾

亜依流.@.@

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🍸61.クソにめんどい🍾

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もう捨てられるのはウンザリだ。






「·····────は··········」


朝方、まだ日の出前の、4時。
目を覚ました身体は泥のように重たい。

(違う)

捨てられたのではない。自分が捨てたのだ。
ずっと捨てる側だ。求めてなどいない。弄び転がして、愉悦に浸ることを楽しめばいい。

錠剤をぬるい水で押し流す。

『───お薬飲んでるの』

いつか、深夜のホテルの出来事。

腹いせに使ってやったあとはいつも置物みたいに無言で怯えていた相手が、珍しく聞いてきた。

『どこか悪いの』

泣き腫らした顔が、数分前こっぴどく虐められていたことなんて忘れたかのように身を乗り出して、こちらの体調を気にしていた。


(お前に関係ないだろ)


阿呆らしい。
他の人間に詰まってるのがワタなら、こいつの脳みそは腐ってる。

もう時期朝日が昇る。
酔いも熱も冷めた新宿歌舞伎町には、ゴミだけが残る。


数分後、部屋には誰もいなくなった。

















偶然とは必然。
そんな事誰かが言っていた。


「·····!」


ミ・カリーナ、出勤1時間前。
今日は白のフレアミニワンピースだ。肩口には繊細なラメが散らばっていて、それと揃いのイヤリングをしてる。

車の中でウィッグ、唇にはツヤのあるルージュをのせる。昨日よりも3センチ低いヒールを履かされながら、ふと窓の向こうを見たミチルは、思わず「あっ」と声を上げた。

反対側の車道に深夜何度か思い出した人物がいる。
まさかと思って目を擦るけれど、あんな美男を間違えるはずない。ちょうど車から出て、過ぎ行く人達がぼうっと彼を見ていくのをさらに盗み見ながら、とうとう声を上げる。


「出る」

「はい?」


靴のボタンをとめてくれていたシンヤが少し迷惑そうに眉根を寄せた。


「時間になってから出てください」

「なんで?」

「いや、なんでもクソも、めんどいっす」


クソにめんどいとはなんだ。
最近この黒服の口が悪い。自分の前で話すのが面倒くさくなったのか、とうとうなんの取り繕いもしなくなった。


「·····行きたいとこあるなら一緒に行きますけど」


上から目線の提案は一旦無視して、ミチルは車を飛び出した。
そういえば、なんでこんなに必死になってるんだろう。
分からないけど、駆け出したくなる気持ちに気付かされた。


「ぁ·····」


大通りの信号を待つあいだ、何度か足踏みする。
慣れないヒールの靴も、今は軽く感じる。
青になると飛び上がった鳩と一緒に道路を横断した。

しかし立ち止まる。
他よりも、頭1つ分、2つ分高い男を、見失ってしまった。











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