🍸ホストクラブのオナペット~借金返済のための奴隷契約~🍾

亜依流.@.@

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🍸64.好きなの?🍾

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きっかけを、潰してしまった。
レイが店に来てくれなかったら、会えないんだ。
気がついたら、向かいに座る男が、途端に遠く感じた。

彼は当たり前のように同伴として来店してくれた。
キャバクラは鼻から遊びだってことだ。当たり前だし、そもそも彼みたいな男がここに来ること自体おかしいから、なにかの付き合いでもあるのだろうか。
気になるけど割り切るべきだ。

出会った頃から、彼に対して自分はどうかしてる。
高嶺の花に、誰でも運命を感じるのと同じようなロジックだろう。

(考えるのやめよう)


「ミチルちゃん」


出勤したらすぐミカに呼び出された。
なんだか機嫌が良さそうにも見えるし、落ち着きがないようにも見える。


「今日は、VIP卓でいいからね」

「へ?」

「ほらあの、奥の席でいいから」


いい、とはなんだろうか。
首を傾げたら、華やかなルージュが満面の笑みを作る。


「くれぐれもよろしくね」


念を押されて、よく分からないまま席へ向かう。
一昨日ぶりだが、客の前に行くと思うと緊張する。

突き当たりを曲がり、席にいた人物は、さっき別れた男だ。
期待しないようにしていたはずなのに、にこりとされると、喜びの糸を解さずにはいられなかった。


「ジュースにする?」


飲み物に迷ってたら、レイが問いかけてくる。
隣に座るとやっぱり長い脚に目が行く。慌ててメニューに目線を戻して、ううんと首を振る。


「お酒がいい」


緊張をほぐすにはピッタリの武器だ。

ホストに通うようになってから飲み始めたアルコールは、飲まないと冷めるって言われた時から、無理してでも飲むものになっていた。
待っている間は寂しくて、切なさを埋めるために、氷が溶けるのを待って飲み干した。

苦手だったのに、今は変にソワソワしてる。
弾む気持ちに気付かされた。


「お酒、好きなの」


見えるのは形の良くて上品な口元だけ。
それ以上うえに視線を持っていくのは、少し勇気がいる。

頷いたら彼もメニューをのぞきこんできた。

(いい匂い·····)

ふと目に止まったのを指さす。
ギムレットと、ピーチ・レディ。聞いたことあるけれど、どっちもまだ飲んだことがない。


「これは甘くないよ」


長い指が伸びてきて、片方をゆびさす。


「こっちがオススメ」


分からないから、レイの言う通りにしてピーチ・レディを頼んだ。

ワインベースに桃のリキュールとイチゴソース、ミルクを混ぜたものだ。
華やかな桃の香りと酸味がするのに、いちごミルクみたいで美味しい。


「ルチアちゃんにピッタリのカクテルだね」


まろやかな味を口の中に含んでいたら、レイがそう笑った。
どこら辺だろう?
彼にとって自分が、これが似合うふうに見えてるとするなら、少し申し訳ない気もするが。


「純愛」

「へ?」


膝が少し触れて飛び上がりかける。


「ピーチ・レディのカクテル言葉」












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