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🍸77.ジャマ🍾
しおりを挟むだって、昨日の刺激のせいで、未だに愛液が溢れやすくなってる。
気持ちいいものだと教え込まれて、思い出したら濡れてしまう。それこそ、性欲を吐き出す穴としてナカだけを擦られていた。
(こんな身体、)
こんな、性欲処理のためだけに弄ばれた身体、それ以外の価値なんてない。
「他人のセックスでムード作ってんのキモすぎだろ」
リビングに別の声が加わって、刹那、右腕を強く引き上げられる。
「へ」
「ジャマ」
嗅ぎなれたコロンに心臓が縮まる。
やってきたハルキにヒョイとソファから外される。そしてさっきまで自分が座っていたところには、雑誌を投げ捨てられた。
なんとハルキが表紙の情報誌だ。
髪をオールバックにして、綺麗な額と流れるような眉が美しい。遊び心あるストライプのスーツも、宝石を散りばめた派手な腕時計も、華やかな彼にとても似合っている。
ソワソワしてたら、その本人が鬱陶しそうに視線の端でこちらを見下ろした。
「まだなんか用?」
「あ、ぇ、」
「ここ、俺らの共有スペースだから。お前がくつろぐとこじゃないよ」
つまり出ていけとハッキリ言われた。
言葉の通り「ジャマ」なのである。謝ろうとしたら「ちょっとちょっと」と、軽薄な声があとを続けた。
「な~んでそんな冷たくしちゃうん、お水ちゃん可哀想じゃん。SMプレイはHの時だけにしたって」
すぐ虐められちゃって、可哀想にね?と、ツバサが笑顔を作る。
「それともハルキクンは、仲間外れにしたい理由があるのかな~」
「お前と誰がナカマなの?」
冷たい舌打ちは取り繕う暇もない。
手にしていたそのほかの雑誌もバラバラとソファに捨ててしまうから座るところがなくなる。
嫌がらせされてるんだと、イヤでも分かってしまう。
「あ~·····」
これには、ひょうひょうとしていたツバサも言葉を無くしているようだ。
ここにいたくない。
大好きだった、今でも大切に思っている人にこんなにあからさまに嫌っていると表現されたら、泣いてしまいそうだ。
「お水ちゃん、ひざ来る?(笑)」
ふざけるのにフォーカスしたらしいツバサがおいでと手招きする。
ミチルは耐えきれずにリビングを飛び出した。
行くところはないから、自室へ逃げ込んで、ベットに座り込む。
寂しさに耐えきれず枕を抱きしめても、胸の痛みはおさまらなかった。
───── 一方、ミチルの去ったリビングには、さしてきにしていなさそうなハルキと、呆気にとられたツバサが残っていた。
「わぁ」
感嘆をついて赤茶の髪がかきあげられる。
「ハルキってお水ちゃんの事」
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