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112.🍸飼い犬🍾
しおりを挟む忘れないように教えこまれるようだ。
「ハルくん·····ッ」
「───最近ペット飼い始めてさ」
カラリと氷の音がして、不意にハルキが言った。
「エサあげ忘れたから、今日は帰らないとな」
少し甘くなった声と、衣擦れの音。
他の客と同じだった。我儘をなだめて、気分の良くなった客がまた酒を頼むのは、他人のことなのに痛いほど覚えがある。
(どうして?)
間違っていたと思い知らされる。
彼に、少しも、特別扱いなんてされてなかった。
思い上がりだった。
そう教えこまれるのに、逃げることもできず彼を待つ。どうしたって、彼との関係を修復するのは不可能なのだ。
「あーあ、ビチャビチャ」
やがて軟禁の牢獄に、さっきまで電話越しだった声が響く。
閉店時間だ。
音楽も消えた店の片付けを始めるはずの予定はなくなった。ハルキに連れられ、車に乗ったからだ。
「ふ、·····♡ふ·····ッ♡ンふ♡」
運転士の目も気にせず、ピチャピチャ遊ばれるキスに体を委ねる。
大きな体躯が引くように背もたれへ寄りかかるから、辞められないように必死に舌を絡める。半ば押し倒すみたいにしてさらに深い口付けをねだっていた。
「んなにシたかったの」
「きゃうッ♡♡」
不意に首筋へ噛みつかれて、弱りきった鳴き声が漏れる。
濡れそぼった股が、下敷きになっていた彼の膝に押し上げられる。入口から新しい熱がじわりと溢れる気配がした。
「チルチルの変態」
「ひ、♡ぁ♡らって·····♡」
「舌出しな」
ローターはまだ入れられたままだ。
縋り付くようにして馬乗りになった彼の腿にそこを擦り付けながら、指示されるまま舌を突き出す。
「ん、ちゅ♡♡」
高い鼻が傾いた。
彼の唇は微かな弧を描いたまま、それ以上してくれない。
「ぁ·····♡なんれ·····ッ♡」
もどかしさに腰が砕けてしまいそうになる。
もっとして欲しくて言いつけ通り舌を出したまま待つ。息は浅く荒くなって、飼い主に切望する犬みたいだ。勝手なことをすると叱られるのに、我慢できなくて冷たい唇をぺろぺろ舐める。
「でも今日は頑張ったもんね」
耳元で少し甘くなった声が囁く。
そのせいで唇が離れてしまう。切なくて涙が溢れたら、ハルキは愉悦に笑った。
「言いつけ守った飼い犬には、ご褒美あげないと」
髪をすきながらまた唇が密着した。
本当にペットを撫でるみたいな仕草だ。けれど必死にアピールするほど少し舌をくすぐってくれる気がするから、全身をぴったり密着して褒美を甘受する。
「へふ♡んふ♡ちゅ♡ふ♡ふ、♡んふ♡」
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