君の隣は、蛍火と夜

名雪

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誰がモンスターペアレントだ!

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「ねぇ、B組の間宮くんって知ってる?」

「あぁ、綺麗な顔の子でしょ? 物静かそうな」

「そうそう。私、その子に告白しようかなって」

昼休み、弁当後の微睡みに身を任せてうとうとしていると、聞き捨てならない話が耳に入ってきた。蛍火に、告白だと……?

「おい、今の話、どういうことだ?」

「うわっ、びっくりした。何よ、涼夜リョウヤ。人の恋バナに割り込んでこないで」

「今、蛍火に告白するって言ったか?」

幼馴染の俺を差し置いて?

「そうよ。文句ある?」

「あれ、確か一ノ瀬って、間宮くんと仲良かったよね?」

「もしかして、モンスターペアレントってやつ?」

誰が、モンスターペアレントだ!
大体、俺より先に告白とかありえないだろ!

「俺はアイツの幼馴染! 山下、よりによって何で蛍火なんだよ!」

「はぁ?何でアンタに言わなきゃなんないのよ? 幼馴染に先越されそうで、焦ってるわけ?」

「んなわけないだろ!」

「図星、図星~」

コイツら、話が通じねぇ……!

「山下……!顔か、顔なんだろ!?」

「私を何だと思ってるのよ!」

――委員会で少し話したの。落ち着いてるし、優しいし。……もちろん顔も良いし。あんな優良物件なかなかいないわ……!

……その通りだ。
蛍火は、落ち着いてるし、優しいし、顔も可愛い。

だからって、告白は許さないけどな!!

「てか、幼馴染なら、一ノ瀬に協力してもらえばいいじゃん」

「協力?」

「そそ。一ノ瀬から間宮くんに、理花リカが用あるって、言ってもらえばいいじゃん」

「確かに、それならスムーズだね」

勝手に話を進めやがって! 誰が協力するかよ!

「ハッ。人の協力が無きゃ、告白もできねーのかよ?」

「別にー? ま、幼馴染の恋のきっかけも作れないやつなんて、役立たずとは思うわよ?」

コイツ、調子に乗りやがって……!

――でも。

確かに俺の勝手で、蛍火の出会いを邪魔していいのか? 
アイツは大人しいヤツだが、内心彼女が欲しいと思っているかもしれない。

「……今回だけだからな」

「やりぃ!」

まだ、納得はしてない。だけど、蛍火が幸せなら。
それは俺の気持ちよりも大事にしてやるべきだと、そう思った。
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