41 / 123
2章
41話
しおりを挟む
日が落ち、家々に明るい光が灯す中、ネイガー宅で今後の方針会議が始まった。
会議のメンバーは各ギルドの代表や族長や元村長である。
その中にはラミア族の族長アルビーとリザードマン代表としてレウスも参加していた。
今回の会議は今後の避難してきた人々の対策である。
「今回は各々の代表者に集まってもらった理由はここから馬車で7日程の山が噴火した。
噴煙をあげ、マグマも吹き出ているとの報告があった。
山の周辺で生活を送っていた集落や村の被害は甚大であろう。
その中には昨日一郎達が護衛してきた村人の様に避難してくる人々もおるだろう。
その対応について前持ってみんなで話し合い方針を決めていきたいと思う」
その後、商人ギルドの代表から火山近くの情報を説明してくれた。
噴火した山の近くには大きな都市は幸いなことに無いが、鉄鋼資源が豊富な山だった様で村や集落が点在していると説明してくれた。
そしてその山から近い大規模な街はリバーウッドと山を挟んで反対方向にあるソルトロックという漁業と塩の生産が盛んな海辺の都市であった。
距離的にはリバーウッドの方が距離的に近いこと、モンスターの被害が減っている地域の為、避難してくる人が多いとのことである。
その数は推定数千人規模になることが予想された。
大きく発展したとはいえリバーウッドの居住スペースは確保できない。
森の中にできたリバーウッドでこれ以上の居住区の拡張には時間がかかる。
全ての人を受け入れることは困難である。
そしてその村や集落によって文化が異なり価値観も異なる為、争いが生まれる可能性が高い。
村長は「酷なことを言う様だがリバーウッドの人々の害になる様な集団を受け入れるつもりも余裕もない。
そういえば今朝一郎がまた妙案を出していたな。みんなに説明してくれないか?」
「わかりました。それでは……」
一郎はリバーウッドの外に難民キャンプの場を設営。
また街道の拡張と整地を行い、避難してきた住民達で自ら生活の場作ってもらいリバーウッドはサポートを行うことを提案した。
そのままリバーウッドにとどまり支援を受け続ける災害難民は、リバーウッドの物資の浪費と労働力の無駄に他ならない。
非情に思われるかもしれないが共倒れしては元も子もない。
速やかに新しい地で生活できる様にサポートするべきである。
リバーウッドは良くも悪くも実力主義「働かざる者食うべからず」である。
災害難民だからと保護し続けるつもりは毛頭ない。
今回の会議でリバーウッドの街から歩いて半日の所にある平地に仮設の難民キャンプ地を設営することになった。
設営の理由としては近くに水源となる川が流れ平地が広がっている為、施設が立てやすく水に困らないこと
更にリバーウッド続く道の途中に位置する為、避難して来た者が発見しやすい。
そこで難民を仮の拠点として疲れを癒してもらった後、この地域に新しい村を作り生活してもらう方針になった。
施設の設営の費用は商人ギルドとリバーウッドの寄付で賄うことになり、その他のギルドも設営に関する依頼は格安で受けてくれるそうだ。
また難民キャンプにギルドの出張所を作り活動してくれるとのことである。
一郎は隣にいた商人ギルドにの代表に何故費用を出してくれたのか聞いたところ「人のいる所には商機あり、難民キャンプで非難して来た住民に好印象を与えれば今後の商談も上手くいくでしょ?」とのことである。
成る程、どのギルドの代表も先見の目があるようで安心して任せられる。
一郎は一安心していると会議の最後にネイガー発言する。
「では細かい調整や進め方は案を出した一郎に全て任せるので後は頼んだ!」
「はい?!」
会議に参加していた代表が拍手する中、またしれっとネイガーに丸投げされた。
頭を抱える一郎であった。
会議のメンバーは各ギルドの代表や族長や元村長である。
その中にはラミア族の族長アルビーとリザードマン代表としてレウスも参加していた。
今回の会議は今後の避難してきた人々の対策である。
「今回は各々の代表者に集まってもらった理由はここから馬車で7日程の山が噴火した。
噴煙をあげ、マグマも吹き出ているとの報告があった。
山の周辺で生活を送っていた集落や村の被害は甚大であろう。
その中には昨日一郎達が護衛してきた村人の様に避難してくる人々もおるだろう。
その対応について前持ってみんなで話し合い方針を決めていきたいと思う」
その後、商人ギルドの代表から火山近くの情報を説明してくれた。
噴火した山の近くには大きな都市は幸いなことに無いが、鉄鋼資源が豊富な山だった様で村や集落が点在していると説明してくれた。
そしてその山から近い大規模な街はリバーウッドと山を挟んで反対方向にあるソルトロックという漁業と塩の生産が盛んな海辺の都市であった。
距離的にはリバーウッドの方が距離的に近いこと、モンスターの被害が減っている地域の為、避難してくる人が多いとのことである。
その数は推定数千人規模になることが予想された。
大きく発展したとはいえリバーウッドの居住スペースは確保できない。
森の中にできたリバーウッドでこれ以上の居住区の拡張には時間がかかる。
全ての人を受け入れることは困難である。
そしてその村や集落によって文化が異なり価値観も異なる為、争いが生まれる可能性が高い。
村長は「酷なことを言う様だがリバーウッドの人々の害になる様な集団を受け入れるつもりも余裕もない。
そういえば今朝一郎がまた妙案を出していたな。みんなに説明してくれないか?」
「わかりました。それでは……」
一郎はリバーウッドの外に難民キャンプの場を設営。
また街道の拡張と整地を行い、避難してきた住民達で自ら生活の場作ってもらいリバーウッドはサポートを行うことを提案した。
そのままリバーウッドにとどまり支援を受け続ける災害難民は、リバーウッドの物資の浪費と労働力の無駄に他ならない。
非情に思われるかもしれないが共倒れしては元も子もない。
速やかに新しい地で生活できる様にサポートするべきである。
リバーウッドは良くも悪くも実力主義「働かざる者食うべからず」である。
災害難民だからと保護し続けるつもりは毛頭ない。
今回の会議でリバーウッドの街から歩いて半日の所にある平地に仮設の難民キャンプ地を設営することになった。
設営の理由としては近くに水源となる川が流れ平地が広がっている為、施設が立てやすく水に困らないこと
更にリバーウッド続く道の途中に位置する為、避難して来た者が発見しやすい。
そこで難民を仮の拠点として疲れを癒してもらった後、この地域に新しい村を作り生活してもらう方針になった。
施設の設営の費用は商人ギルドとリバーウッドの寄付で賄うことになり、その他のギルドも設営に関する依頼は格安で受けてくれるそうだ。
また難民キャンプにギルドの出張所を作り活動してくれるとのことである。
一郎は隣にいた商人ギルドにの代表に何故費用を出してくれたのか聞いたところ「人のいる所には商機あり、難民キャンプで非難して来た住民に好印象を与えれば今後の商談も上手くいくでしょ?」とのことである。
成る程、どのギルドの代表も先見の目があるようで安心して任せられる。
一郎は一安心していると会議の最後にネイガー発言する。
「では細かい調整や進め方は案を出した一郎に全て任せるので後は頼んだ!」
「はい?!」
会議に参加していた代表が拍手する中、またしれっとネイガーに丸投げされた。
頭を抱える一郎であった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる