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2章
64話
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海側の戦いの最中一郎はスケルトンフォレストウルフが背の高い麦畑の中を突っ切っていく。
その目的地は敵軍の食料保管場所である。
大陸側のモンスターは風下にいるせいもあり、周囲の異変を気がつき嗅覚のするぐれたオークが中心に散らばりながら索敵を始めた。
「予想より反応が早いな」
一郎は予定より早めに酒樽の中にいる5匹のスケルトンフォレストウルフは四方に散りアンデッドを化した小動物に指示して樽のコルクを外させると周囲に酒が飛び散りあたりが酒の匂いが漂い始める。
そのそして目的地とは離れたところでイオウダケ入り樽を起爆あたり一面は粉塵と悪臭が漂う。
食料保管場所の守っているモンスターも建物から出て様子を伺う。
その建物の中央でマキビシ入りの樽を抱えたスケルトンフォレストウルフ2匹が飛び込み爆砕。
近くにいた守備のモンスターは肉塊にになり周りのモンスターも重傷をしていた。
そして食料保管場所はパニック状態になっているところに油を背負ったスケルトンフォレストウルフが走り回り油を撒き散らす。
最後にスモールボムの爆破で火をつけたことにより食料を保管していた建物は瞬く間に炎に包まれた。
その後食料保存場所を中心に火の手が急速に燃え広がる。
索敵のかく乱の為に巻きし散らしたアルコール度数の高い酒が燃え広がるのを助けに更に大陸から海に吹く強風が影響して瞬く間に火は海に向けて燃え広がる。
海側の歓喜の声とは反対に大陸側は悲痛な叫びごえと火災の音が聞こえてくる。
火の手は早く逃げ遅れたモンスターは容赦なく燃えていく。
隣のアンナは食料補給場所の方向を見て唖然としている。
「これで敵軍の戦力の低下は避けられないでしょう。アンナさん、次の作戦について話し合いましょう」
穀倉地帯の3分の1程火の海になった穀倉地帯を背景に微笑む一郎であった。
最終的に穀倉地帯は結果半分焼け野原になっていた。
モンスターの大軍は火と煙でその数は半数近く減っていた。
二つの壁の間に位置する穀倉地帯は逃げ道が限られ逃げ遅れたものが多かったのだろう。
「任せるといってなんだけどこれ程とは……街の責任者になんて報告すればいいのよ」
「街が攻め落とされたら元も子もないんですから理解してもらいましょう」
頭を抱えるアンナを横目に一郎は次の作戦を考える。
今回の火災のおかげで敵の戦力と低下と相手の食糧削りは概ね完了した。
長期戦になればこちらが有利になる。
リバーウッドからの増援が来てくれれば背後から攻撃して殲滅も可能だろう。
そんな中リバーウッドに報告に行ったエクスプロのジョーンズから連絡が入る。
「ダンナ依頼の報告無事終わりましたぜ。
リバーウッドからソルトロックのモンスター討伐隊が組まれるみたいですぜ。そちらはどんな感じですかい?」
「いいタイミングですねジョーンズさん。たった今穀倉地帯にいたモンスターの大軍を半数ほど焼き殺しましたよ」
「はっはっはっ旦那スケールがでかいですねぇとなるとリバーウッドからの応援は用済みですかな?」
「敵軍の指揮官がまだ健在なので戦力は多い方がいいですね。
どのくらいで援軍は来れそうですか?」
「準備含めてそちらに着くのは2週間ってところですな。モンスター殲滅系傭兵ギルドのジェノサイド中心に依頼受けてるね。あっしらももちろん参加させて頂きますよ」
最終的にどのくらいの規模の応援がくるかまだ分からないがこれでこちらが優勢になっただろう。
シウバとの連携が取れるか若干不安だが、エクスプロのジョーンズさんが間に入ってなんとかしてくることを願う。
援軍が来ることが決まりこちらが優勢になりつつあるが、今後のソルトロック周辺地域復興の為にも障害になり得るモンスターの軍は一匹残らず倒さないといけない。
最低でもオークの上位種は倒さないとモンスターの数を増やして攻めて来る可能性もある。
しかしこのままモンスター側が著しく劣勢のままだと、ソルトロックを諦め他に移動してしまう可能性がある。
「そろそろ鉄条網の出番かな…」
一郎は敵軍を罠に嵌める作戦を開始するのであった。
その目的地は敵軍の食料保管場所である。
大陸側のモンスターは風下にいるせいもあり、周囲の異変を気がつき嗅覚のするぐれたオークが中心に散らばりながら索敵を始めた。
「予想より反応が早いな」
一郎は予定より早めに酒樽の中にいる5匹のスケルトンフォレストウルフは四方に散りアンデッドを化した小動物に指示して樽のコルクを外させると周囲に酒が飛び散りあたりが酒の匂いが漂い始める。
そのそして目的地とは離れたところでイオウダケ入り樽を起爆あたり一面は粉塵と悪臭が漂う。
食料保管場所の守っているモンスターも建物から出て様子を伺う。
その建物の中央でマキビシ入りの樽を抱えたスケルトンフォレストウルフ2匹が飛び込み爆砕。
近くにいた守備のモンスターは肉塊にになり周りのモンスターも重傷をしていた。
そして食料保管場所はパニック状態になっているところに油を背負ったスケルトンフォレストウルフが走り回り油を撒き散らす。
最後にスモールボムの爆破で火をつけたことにより食料を保管していた建物は瞬く間に炎に包まれた。
その後食料保存場所を中心に火の手が急速に燃え広がる。
索敵のかく乱の為に巻きし散らしたアルコール度数の高い酒が燃え広がるのを助けに更に大陸から海に吹く強風が影響して瞬く間に火は海に向けて燃え広がる。
海側の歓喜の声とは反対に大陸側は悲痛な叫びごえと火災の音が聞こえてくる。
火の手は早く逃げ遅れたモンスターは容赦なく燃えていく。
隣のアンナは食料補給場所の方向を見て唖然としている。
「これで敵軍の戦力の低下は避けられないでしょう。アンナさん、次の作戦について話し合いましょう」
穀倉地帯の3分の1程火の海になった穀倉地帯を背景に微笑む一郎であった。
最終的に穀倉地帯は結果半分焼け野原になっていた。
モンスターの大軍は火と煙でその数は半数近く減っていた。
二つの壁の間に位置する穀倉地帯は逃げ道が限られ逃げ遅れたものが多かったのだろう。
「任せるといってなんだけどこれ程とは……街の責任者になんて報告すればいいのよ」
「街が攻め落とされたら元も子もないんですから理解してもらいましょう」
頭を抱えるアンナを横目に一郎は次の作戦を考える。
今回の火災のおかげで敵の戦力と低下と相手の食糧削りは概ね完了した。
長期戦になればこちらが有利になる。
リバーウッドからの増援が来てくれれば背後から攻撃して殲滅も可能だろう。
そんな中リバーウッドに報告に行ったエクスプロのジョーンズから連絡が入る。
「ダンナ依頼の報告無事終わりましたぜ。
リバーウッドからソルトロックのモンスター討伐隊が組まれるみたいですぜ。そちらはどんな感じですかい?」
「いいタイミングですねジョーンズさん。たった今穀倉地帯にいたモンスターの大軍を半数ほど焼き殺しましたよ」
「はっはっはっ旦那スケールがでかいですねぇとなるとリバーウッドからの応援は用済みですかな?」
「敵軍の指揮官がまだ健在なので戦力は多い方がいいですね。
どのくらいで援軍は来れそうですか?」
「準備含めてそちらに着くのは2週間ってところですな。モンスター殲滅系傭兵ギルドのジェノサイド中心に依頼受けてるね。あっしらももちろん参加させて頂きますよ」
最終的にどのくらいの規模の応援がくるかまだ分からないがこれでこちらが優勢になっただろう。
シウバとの連携が取れるか若干不安だが、エクスプロのジョーンズさんが間に入ってなんとかしてくることを願う。
援軍が来ることが決まりこちらが優勢になりつつあるが、今後のソルトロック周辺地域復興の為にも障害になり得るモンスターの軍は一匹残らず倒さないといけない。
最低でもオークの上位種は倒さないとモンスターの数を増やして攻めて来る可能性もある。
しかしこのままモンスター側が著しく劣勢のままだと、ソルトロックを諦め他に移動してしまう可能性がある。
「そろそろ鉄条網の出番かな…」
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