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3章
87話
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翌日一郎は朝から早速大量の油と鉄を集め始めた。
油はアルビー経由で鉄は馴染みの商人に頼んだ。
何に使うのかと質問されて正直に答えると二人とも目が点にして驚いでいた。
そして、その話に一枚噛もうと商人ギルドと錬金ギルドの職員が声をかけてきた。
一郎も湖の主を狩りたい為、依頼を出すことにする。
内容は必要な素材の入手と加工の手伝い。
報酬はモンスターの素材の一部である。
取り分はアルビーに調整を任せ、一郎は湖の主退治に専念する。
場所は盆地の一角で岩山がむき出しになっているところである。
一郎は早速ブラックスケルトンとスケルトンゴブリンを用いて大きな岩をどかし穴を掘り始めた。
岩場は湖と森を挟んだ反対側にあり幸い湖の主は一郎の行動に気がついていなかった。
岩場の地形は予想よりも脆く短時間で穴を掘ることができた。
出てきた土砂は獣道の壁の補強に使い作業を進めていく。
その後1週間24時間エンドレス工事で岩場には湖の主がすっぽり入る半円の穴が出来上がっていた。
その間商人ギルド経由で手に入った鉄と手伝いに来た錬金術師達で作業を行う。
掘った半円の落とし穴の形に沿って鉄を形状変化を行い敷き詰めていく。
鉄の量に限りがあるのであらかじめ掘った土を踏み固めのち更に土系の魔法で密度を上げて地盤を安定してから鉄を敷き詰めた。
こうして巨大な鉄製の巨大な中華鍋の完成である。その後油を大量に入れて湖の主退治の下準備は整った。
穴に入れる油は燃えれば何でもよかったのだがなぜかアルビーのこだわりで食用の油が大量に提供された。
アルビー曰く「料理に妥協は許しません」とのことである。
その後落とし穴の目隠しと臭い消しを兼ねて網で蓋をしその上に植物やモンスターの肉を蒔いて完成した。
次の日一郎は湖の主の目の前に肉をくくりつけたスケルトンフォレストウルフを湖近くをうろつかせる。
ほどなくして湖の主巨大なクロコダイルタートルが姿を表す。
湖の主は最後の食事から1ヶ月近く食事をとっていなかった。
餌の匂いをした動く物体はご馳走に見えたのだろう。顔を表し噛み付こうとするがスケルトンフォレストウルフは一定距離を確保しながら湖の主を誘導していく。
「何度もスケルトンを噛み砕かれて、貴方の攻撃範囲は頭に入ってますよ」
湖の主は森の木々を強引に踏み倒しながら目の前のスケルトンフォレストウルフを噛みつく、一向に攻撃は届かなかった。
岩場まで誘導したスケルトンフォレストウルフは所定の位置に止まると湖の主は移動速度を更に上げて近づき、久しぶりの餌に噛みつこうとした時、主の足元の網が外れ勢いよく落とし穴にはまった。
深さはそれほどではないが入っている鉄製の縁は滑り上がることができなかった。
そして上空から次々と落とされる油入り樽。最後に日のついた松明が数本落とされる。
鉄製の落とし穴に落ちた松明の火は瞬く間油に引火し落とし穴は火の海になった。
そしてその落とし穴の真ん中にいる湖の主は火だるまになった。
上空の離れた場所から観察する一郎達。
その一人が呟く「クロコダイルタートルは表皮は熱に強いですからあの位の炎では焼けませんよ?」
一郎は笑顔で答える。
「えぇ表皮やこうらはびくともしませんね。でも体内に流れ込む高熱はどうでしょうね」
生物である限り呼吸は必須である。湖の主は呼吸するごとに鼻や口内に高熱の油や炎を強制的に取り込む。
それはゆっくりとしかし確実に湖の主の気管を焼きダメージを内部から与えていった。
小一時間経つと炎に包まれたの湖の主は動かなくなった。
高温の油による気管損壊による窒息死であった。
「まさか物理攻撃も魔法も効きにくいクロコダイルタートスをここまで容易く倒すとは.,.」
「まぁ今回は特殊な地形が味方してくれて助かりました
では後片付けの協力お願いします」
その後、巨大なシートを落とし穴の上にかぶせ鎮火する。
油は未だ熱を帯びている。
うっかり落ちたら命がない為、翌日から解体作業にかかることが決まり、
その日は盆地の水辺で祝勝会を行う一郎達であった。
油はアルビー経由で鉄は馴染みの商人に頼んだ。
何に使うのかと質問されて正直に答えると二人とも目が点にして驚いでいた。
そして、その話に一枚噛もうと商人ギルドと錬金ギルドの職員が声をかけてきた。
一郎も湖の主を狩りたい為、依頼を出すことにする。
内容は必要な素材の入手と加工の手伝い。
報酬はモンスターの素材の一部である。
取り分はアルビーに調整を任せ、一郎は湖の主退治に専念する。
場所は盆地の一角で岩山がむき出しになっているところである。
一郎は早速ブラックスケルトンとスケルトンゴブリンを用いて大きな岩をどかし穴を掘り始めた。
岩場は湖と森を挟んだ反対側にあり幸い湖の主は一郎の行動に気がついていなかった。
岩場の地形は予想よりも脆く短時間で穴を掘ることができた。
出てきた土砂は獣道の壁の補強に使い作業を進めていく。
その後1週間24時間エンドレス工事で岩場には湖の主がすっぽり入る半円の穴が出来上がっていた。
その間商人ギルド経由で手に入った鉄と手伝いに来た錬金術師達で作業を行う。
掘った半円の落とし穴の形に沿って鉄を形状変化を行い敷き詰めていく。
鉄の量に限りがあるのであらかじめ掘った土を踏み固めのち更に土系の魔法で密度を上げて地盤を安定してから鉄を敷き詰めた。
こうして巨大な鉄製の巨大な中華鍋の完成である。その後油を大量に入れて湖の主退治の下準備は整った。
穴に入れる油は燃えれば何でもよかったのだがなぜかアルビーのこだわりで食用の油が大量に提供された。
アルビー曰く「料理に妥協は許しません」とのことである。
その後落とし穴の目隠しと臭い消しを兼ねて網で蓋をしその上に植物やモンスターの肉を蒔いて完成した。
次の日一郎は湖の主の目の前に肉をくくりつけたスケルトンフォレストウルフを湖近くをうろつかせる。
ほどなくして湖の主巨大なクロコダイルタートルが姿を表す。
湖の主は最後の食事から1ヶ月近く食事をとっていなかった。
餌の匂いをした動く物体はご馳走に見えたのだろう。顔を表し噛み付こうとするがスケルトンフォレストウルフは一定距離を確保しながら湖の主を誘導していく。
「何度もスケルトンを噛み砕かれて、貴方の攻撃範囲は頭に入ってますよ」
湖の主は森の木々を強引に踏み倒しながら目の前のスケルトンフォレストウルフを噛みつく、一向に攻撃は届かなかった。
岩場まで誘導したスケルトンフォレストウルフは所定の位置に止まると湖の主は移動速度を更に上げて近づき、久しぶりの餌に噛みつこうとした時、主の足元の網が外れ勢いよく落とし穴にはまった。
深さはそれほどではないが入っている鉄製の縁は滑り上がることができなかった。
そして上空から次々と落とされる油入り樽。最後に日のついた松明が数本落とされる。
鉄製の落とし穴に落ちた松明の火は瞬く間油に引火し落とし穴は火の海になった。
そしてその落とし穴の真ん中にいる湖の主は火だるまになった。
上空の離れた場所から観察する一郎達。
その一人が呟く「クロコダイルタートルは表皮は熱に強いですからあの位の炎では焼けませんよ?」
一郎は笑顔で答える。
「えぇ表皮やこうらはびくともしませんね。でも体内に流れ込む高熱はどうでしょうね」
生物である限り呼吸は必須である。湖の主は呼吸するごとに鼻や口内に高熱の油や炎を強制的に取り込む。
それはゆっくりとしかし確実に湖の主の気管を焼きダメージを内部から与えていった。
小一時間経つと炎に包まれたの湖の主は動かなくなった。
高温の油による気管損壊による窒息死であった。
「まさか物理攻撃も魔法も効きにくいクロコダイルタートスをここまで容易く倒すとは.,.」
「まぁ今回は特殊な地形が味方してくれて助かりました
では後片付けの協力お願いします」
その後、巨大なシートを落とし穴の上にかぶせ鎮火する。
油は未だ熱を帯びている。
うっかり落ちたら命がない為、翌日から解体作業にかかることが決まり、
その日は盆地の水辺で祝勝会を行う一郎達であった。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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本当に、ありがとうございます。
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