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3章
92話
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廃村解放後リバーウッドの支援は一郎他多数の意見を取り入れ内容が大きく変わった。
廃村の解放後は外壁を補修したのち、ギルドの出張所が立ち街の開発が進む予定であった。
しかし変更により廃村の外に掲示板の様な板がと書簡を入れる箱が作られた。
そして解放された廃村の改修は一向に始まらず職人達はみんな撤退してしまった。
残されたのは解放軍と賛同していた傭兵の一部である。
不安の隠せないカインは一郎に質問すると彼は笑顔で答える。
「これが臨時のギルドです。外壁の外では危険な為、2週間に一度ギルド員が更新します。
依頼はその箱の中に入れてくだされば吟味して依頼を掲示板で受け付けます。
報酬は依頼をした人のところに直接受け取る方向ですのでよろしくお願いします」
「ギルドの職員はここには常駐しないのか?」
「報酬の土地に見合った支援に切り替えました。なおギルド員が更新する際に代金を支払ってくだされば手数料を頂いて買い物してくれますので活用してください。
それとこれから別件で忙しくなる為、私が頻繁に来ることはありませんので用がある際はリバーウッドの傭兵ギルドに依頼をお願いします」
唖然としているカイン派の一同を尻目に、今まで復旧作業をしていた職人と護衛のジェノサイド傭兵団は廃村跡を後にする。
そしてその中にはジャンヌ派の解放軍もいた。
「カインさん今までありがとうございました。私達はあなた方と違う方法でセントロイスの民を救いたいと思います。道は別れますがお互い理想の為に尽力しましょう」
開いた口が塞がらないカインに握手をしジャンヌも廃村を後にした。
「しかしカイン達はどうなりますかね?」
エレナが一郎に尋ねた。
「まぁ情けで食糧と資材は残しておいたので何とかなるんじゃないですか?
あとは彼ら自身で立ち直ってほしいものです」
営業スマイルで答える一郎にエレナは苦笑いで返した。
「それでは職人達を馬車で送った後早速ジャンヌさんを中心に盆地開拓及び輸送路を構築しましょう」
数日後護衛はつつがなく終わる。
リバーウッドのカイン達の支援に一区切りをつけた。
それを機に支援に参加したメンバーでアルビーの酒場の一つで宴の席が設けられた。
今回の支援は実りのあるものではなかった。
この宴は一郎の失態をお詫びの一つとして全て一郎のポケットマネーから出した。
そして各代表に協力に対する感謝と結果が出なかったことをおわびをする為酒を持って一郎は会場を回る。
「この度は協力して頂いたのにも関わらず期待に沿わなくて申し訳ございません」
一郎は一番損しているであろう商人ギルドのギルド長に酒を次に行く。
意外なことに商人のギルド長は笑顔で一郎の肩を叩く。
「まぁこういうこともありますよ。先日一郎さんが高値で購入してくれた鉄と湖の主の報酬をアルビーさんからたくさんもらったのでプラマイゼロです。次も何かあったら協力させてくださいね」
裏でアルビーが遺恨を残さない様にフォローをしてくれていた様だ。
あとで改めて御礼を言わないと…。
「ところで一郎さんなんでも盆地を新たに開拓する様ですが、そちらに私たち商人ギルドは一枚かめませんか?」
「そうですねまだ補給路の確保ができていませんので軌道に乗ったら必ず相談します」
「ぜひその時はお願いしますね」
その後一郎は宴の席を回ったが皆口々に「次も声をかけてくれ」と前向きな返答が多かった。
リバーウッドの住民の優しさに触れ次の盆地の開拓では同じことが起こらぬ様に心に誓う一郎であった。
廃村の解放後は外壁を補修したのち、ギルドの出張所が立ち街の開発が進む予定であった。
しかし変更により廃村の外に掲示板の様な板がと書簡を入れる箱が作られた。
そして解放された廃村の改修は一向に始まらず職人達はみんな撤退してしまった。
残されたのは解放軍と賛同していた傭兵の一部である。
不安の隠せないカインは一郎に質問すると彼は笑顔で答える。
「これが臨時のギルドです。外壁の外では危険な為、2週間に一度ギルド員が更新します。
依頼はその箱の中に入れてくだされば吟味して依頼を掲示板で受け付けます。
報酬は依頼をした人のところに直接受け取る方向ですのでよろしくお願いします」
「ギルドの職員はここには常駐しないのか?」
「報酬の土地に見合った支援に切り替えました。なおギルド員が更新する際に代金を支払ってくだされば手数料を頂いて買い物してくれますので活用してください。
それとこれから別件で忙しくなる為、私が頻繁に来ることはありませんので用がある際はリバーウッドの傭兵ギルドに依頼をお願いします」
唖然としているカイン派の一同を尻目に、今まで復旧作業をしていた職人と護衛のジェノサイド傭兵団は廃村跡を後にする。
そしてその中にはジャンヌ派の解放軍もいた。
「カインさん今までありがとうございました。私達はあなた方と違う方法でセントロイスの民を救いたいと思います。道は別れますがお互い理想の為に尽力しましょう」
開いた口が塞がらないカインに握手をしジャンヌも廃村を後にした。
「しかしカイン達はどうなりますかね?」
エレナが一郎に尋ねた。
「まぁ情けで食糧と資材は残しておいたので何とかなるんじゃないですか?
あとは彼ら自身で立ち直ってほしいものです」
営業スマイルで答える一郎にエレナは苦笑いで返した。
「それでは職人達を馬車で送った後早速ジャンヌさんを中心に盆地開拓及び輸送路を構築しましょう」
数日後護衛はつつがなく終わる。
リバーウッドのカイン達の支援に一区切りをつけた。
それを機に支援に参加したメンバーでアルビーの酒場の一つで宴の席が設けられた。
今回の支援は実りのあるものではなかった。
この宴は一郎の失態をお詫びの一つとして全て一郎のポケットマネーから出した。
そして各代表に協力に対する感謝と結果が出なかったことをおわびをする為酒を持って一郎は会場を回る。
「この度は協力して頂いたのにも関わらず期待に沿わなくて申し訳ございません」
一郎は一番損しているであろう商人ギルドのギルド長に酒を次に行く。
意外なことに商人のギルド長は笑顔で一郎の肩を叩く。
「まぁこういうこともありますよ。先日一郎さんが高値で購入してくれた鉄と湖の主の報酬をアルビーさんからたくさんもらったのでプラマイゼロです。次も何かあったら協力させてくださいね」
裏でアルビーが遺恨を残さない様にフォローをしてくれていた様だ。
あとで改めて御礼を言わないと…。
「ところで一郎さんなんでも盆地を新たに開拓する様ですが、そちらに私たち商人ギルドは一枚かめませんか?」
「そうですねまだ補給路の確保ができていませんので軌道に乗ったら必ず相談します」
「ぜひその時はお願いしますね」
その後一郎は宴の席を回ったが皆口々に「次も声をかけてくれ」と前向きな返答が多かった。
リバーウッドの住民の優しさに触れ次の盆地の開拓では同じことが起こらぬ様に心に誓う一郎であった。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
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