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3.夜の出会い
3.悪役令嬢と夜の街
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街に着くとすでに太陽は沈み、街灯と建物のオレンジの灯りで石畳をキラキラと照らし、昼間とは違った街並みになっていた。
「夜の街はあまり来たことがなかったけど、結構きれいなんだな」
私は男言葉を意識しながら周りを見渡した。
「ちょっと待ってくださいよ、キーナ様!こんな夜遅くに出歩いていたら流石に旦那様に怒られます!早く帰りましょうよー」
ジルは息を切らしながら私の後をついて来た。
夜遅くって、まだ夕方の6時じゃない。
「おい、『キーナ様』じゃないだろ。そうだな、僕のことはキースと呼んでくれ」
私は腰に手を当て仁王立ちして笑った。
「…まんまじゃないですか。まあ、いいですけど。さあ、帰りますよ」
「あのなー、今着いたばっかりだろ。薬の効果もあるし、あと2時間は調査するぞ。そうだ、時間短縮のために二手に別れよう。僕は大通りに行くから、ジルは露店街に行ってみてくれ」
何だか探偵ごっこをしているみたいで楽しい。
「はぁー…。分かりました。では、時計台の8時の鐘が鳴るまでですよ。ただし、怪しい人物がいても絶対に手を出さないこと。すぐに衛兵を呼ぶだけにしてください。それからもし危険な目に遭いそうなったら警告灯を上げてくださいね」
警告灯とは、火魔法を高く打ち上げ自分の居場所を知らせる合図だ。火の色で誰が打ち上げたが分かるようになっている。
「はいはい。ジルも無理をするなよ。じゃあまた後で」
そう言って私とジルは二手に分かれた。
大通りには、昼ほどではないが人出もあり酒場からは陽気な笑い声が聞こえてくる。
みんな夜の時間を過ごし、楽しんでいるようだ。
(ふふ、やっぱりフィルコートは治安が良いわ。このまま何事もなく無事に夏祭りも終わってほしいわ。)
私は夜の街の雰囲気を味わいながらゆっくり大通りを歩いた。
すこし歩いたところで小さな路地裏から猫が勢いよく飛び出してきた。
猫はあっという間に大通りを横切り、また別の路地裏へ逃げていった。
私は猫が飛び出してきた路地裏へ、そっと入った。
治安が良いフィルコートとは言え、流石に人気のない路地裏は危険が伴う。
足音を立てずに、ゆっくり進んでいくと聞きなれない言葉で話す二人組がいた
私は壁の影に隠れて耳を覚ました。
ー…ああ、この言葉はベリー王国のものだ。
子供の頃からベリー王国の言語を学んできた私は、集中して二人組の会話を聞き取った。
「ー…だから昼間の任務は失敗したんだ。運悪く、第一王子が居合わせて、ダンのやつが捕まったんだ。」
「ダンはトロいからな。まあ、あいつは元々捨て駒だし期待はしていなかった。拷問でも自白剤でも勝手にすればいいさ。どうせダンはこの計画について何も知らないんだから」
「だが、そのせいで衛兵の人数が増やされたんだ。やっぱり拉致するなら人の少ない夜を狙うべきだったんだ。とっとと光魔導士を捕まえないと俺たちがボスに殺される」
「分かっているさ。しかしメアリー・ブライトニーはまだ子供だろ?夜に出歩くか?」
メアリーの名前が出た。
やっぱりこの二人組はベリー王国の刺客ね。
おそらくひったりで捕まった男の名前がダン。きっとこの二人の方がダンより詳しい計画を知っている。
あー捕まえたい。でもジルには手を出すな、と釘を刺されているし…。
「おい、お前!そこで何をしている!?」
ー…やばっ!!
後ろから声を掛けられ、振り返ればガタイのいい男が立っていた。その男の言葉もベリー王国の言葉。
男は私の腕を思い切り掴んだ。
「いたっ!」
想像以上の力の強さに腕に痛みが走る。
男の声を聞きつけ話していた二人組もこっちへやって来た。
「おい、どうしたんだ!?」
「この兄ちゃん、オメェらの会話を聞いていたみたいだぜ」
細い路地裏、私は3人の男に囲まれてしまった。
ごめん、ジル。
早速、危険な目に遭いそうだわ。
「夜の街はあまり来たことがなかったけど、結構きれいなんだな」
私は男言葉を意識しながら周りを見渡した。
「ちょっと待ってくださいよ、キーナ様!こんな夜遅くに出歩いていたら流石に旦那様に怒られます!早く帰りましょうよー」
ジルは息を切らしながら私の後をついて来た。
夜遅くって、まだ夕方の6時じゃない。
「おい、『キーナ様』じゃないだろ。そうだな、僕のことはキースと呼んでくれ」
私は腰に手を当て仁王立ちして笑った。
「…まんまじゃないですか。まあ、いいですけど。さあ、帰りますよ」
「あのなー、今着いたばっかりだろ。薬の効果もあるし、あと2時間は調査するぞ。そうだ、時間短縮のために二手に別れよう。僕は大通りに行くから、ジルは露店街に行ってみてくれ」
何だか探偵ごっこをしているみたいで楽しい。
「はぁー…。分かりました。では、時計台の8時の鐘が鳴るまでですよ。ただし、怪しい人物がいても絶対に手を出さないこと。すぐに衛兵を呼ぶだけにしてください。それからもし危険な目に遭いそうなったら警告灯を上げてくださいね」
警告灯とは、火魔法を高く打ち上げ自分の居場所を知らせる合図だ。火の色で誰が打ち上げたが分かるようになっている。
「はいはい。ジルも無理をするなよ。じゃあまた後で」
そう言って私とジルは二手に分かれた。
大通りには、昼ほどではないが人出もあり酒場からは陽気な笑い声が聞こえてくる。
みんな夜の時間を過ごし、楽しんでいるようだ。
(ふふ、やっぱりフィルコートは治安が良いわ。このまま何事もなく無事に夏祭りも終わってほしいわ。)
私は夜の街の雰囲気を味わいながらゆっくり大通りを歩いた。
すこし歩いたところで小さな路地裏から猫が勢いよく飛び出してきた。
猫はあっという間に大通りを横切り、また別の路地裏へ逃げていった。
私は猫が飛び出してきた路地裏へ、そっと入った。
治安が良いフィルコートとは言え、流石に人気のない路地裏は危険が伴う。
足音を立てずに、ゆっくり進んでいくと聞きなれない言葉で話す二人組がいた
私は壁の影に隠れて耳を覚ました。
ー…ああ、この言葉はベリー王国のものだ。
子供の頃からベリー王国の言語を学んできた私は、集中して二人組の会話を聞き取った。
「ー…だから昼間の任務は失敗したんだ。運悪く、第一王子が居合わせて、ダンのやつが捕まったんだ。」
「ダンはトロいからな。まあ、あいつは元々捨て駒だし期待はしていなかった。拷問でも自白剤でも勝手にすればいいさ。どうせダンはこの計画について何も知らないんだから」
「だが、そのせいで衛兵の人数が増やされたんだ。やっぱり拉致するなら人の少ない夜を狙うべきだったんだ。とっとと光魔導士を捕まえないと俺たちがボスに殺される」
「分かっているさ。しかしメアリー・ブライトニーはまだ子供だろ?夜に出歩くか?」
メアリーの名前が出た。
やっぱりこの二人組はベリー王国の刺客ね。
おそらくひったりで捕まった男の名前がダン。きっとこの二人の方がダンより詳しい計画を知っている。
あー捕まえたい。でもジルには手を出すな、と釘を刺されているし…。
「おい、お前!そこで何をしている!?」
ー…やばっ!!
後ろから声を掛けられ、振り返ればガタイのいい男が立っていた。その男の言葉もベリー王国の言葉。
男は私の腕を思い切り掴んだ。
「いたっ!」
想像以上の力の強さに腕に痛みが走る。
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「おい、どうしたんだ!?」
「この兄ちゃん、オメェらの会話を聞いていたみたいだぜ」
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ごめん、ジル。
早速、危険な目に遭いそうだわ。
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