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第74話 セカンケイブ出発前の出来事です #4
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クーラ先生の説明を受けながら店内を練り歩く。
「携帯食は軽さと手軽さで選ぶのが一般的、あと歩きながら食べれるようなものが人気ね。でもあなた達全員【ボックス】を使えるから重さとか関係ないし、【結界】を張っちゃえば魔物の群れの中でだって食事が出来るのよね……うーん……」
そんな先生の説明にアーシュは――
「取り敢えず3日分くらい買ってみる? 足りなかったらまたここに【転移】して来ればいいんだし」
なるほど――って、あれ?
「『冒険者らしく』は?」
「ふふん、ひとつの事にばかりこだわっても仕方ないでしょ」
「照明とかは……アーシュが光魔法を使えるのか。でもまあ魔力切れのタイミングで必要になる可能性もあるからね。ランプとか古かったら新調しておく? あ、でもセカンケイブって確か一部区間を除いて発光壁で明るかった気が……」
時空間魔法なら暗闇も関係ないけど……僕とアーシュしか使えないか。
「折角だから最新機種とか見てみる? それを見てから考えましょ」
「テントとかはモデルチェンジで軽くなったり設営が簡単になったりするのよね。あなた達だったら3人用テント二つだから、そのサイズをチェックしようか」
「そうだね、ダンジョン以外で使う事もあるから防水とかしっかりしてる方が絶対いいし、最新モデルを見てみようよ。重量とか設営の簡単さは設営した状態で【ボックス】に入れちゃえば関係ないだろうけど」
「そうね、じゃあテントじゃなくて小屋にする?」
「……ここには売ってないわよ」
「ここは回復薬のコーナーか。あなた達って全員【回復】が使えるし、カルアは【中回復】も……。うーん、持っとく必要あるかしら?」
「お守り代わり? 家内安全?」
「ワルツ……」
「鞄……鞄かあ。あ、でもダンジョンによっては戦闘中は魔法の鞄とか【収納】系の魔法を妨害する部屋があったりするのよね。だから必要最小限のアイテム類を用意する鞄は持っていた方がいいわね。でもあまり大きいと結局使わなくなっちゃうから、入れる物を厳選して出来るだけ小さい鞄を選ぶといいわよ」
「おおー、なるほど知恵袋!」
「ん? それって【ゲート】の収納も妨害されちゃうのかな……?」
「どうかしら――って、そんなお伽噺のスキルは……え? まさか!?」
「イイエツカエマセンヨ?」
「……あぁぁぁぁ」
「おお、わたし、これ欲しい」
「なになに? へえ、クッションか」
「ああ、確かに馬車での移動にはあった方がいいかも」
「クッションなら頑丈で防水のを選ぶといいわよ。屋外で座る時とかにも使えるから」
「んー、それだったら魔石でコーティングして……あと温度調節とか固さ調節とか……ああ、高さとかも出来るかな……他には……」
「――ちょっとカルア!?」
「もし錬成で作るとしたら……ああ、木からの錬成で……柔らかい材質に変化させれば……綿みたいな感じ? いや空気の入った小さな袋の集合みたいな構造にすれば……でもそれには粘度が……まてよ、魔石を混合すればいけるんじゃ……」
「――ちょっとノルト!?」
「あとは外套とかも持っていた方がいいわね。寒い時とか雨が降った時とかに羽織れるように」
「うーん……ねえカルア、あの温度調節付きの風を纏うのって、雨とかは防げないの?」
「んー、今のままだと無理かなあ。あ、でも頭の上に雨を防ぐ界壁を展開するだけだったら少ない魔力で出来るかも」
「じゃあそれ付けといて」
「りょーかーい」
「……どこかに常識って売ってないかしら」
「あら、こんなところにも『魔石抜き』って売ってるのね。魔道具店にしか無いものかと思ってたわ。折角だからあなた達も買っておきなさい」
「それもう全員持ってるから大丈夫よ。ちょっとした事情でお祖母様に持たされているの」
「ならいいか。……でもその『事情』は絶対私に話さないでね」
「さて、こんなところかしら……しかし全然お金使ってないわね。携帯食の追加を考慮してもまだ半分以上予算が残ってるわよ? どうしようかしら……あそうだ、じゃあ服と靴を見に行きましょう。これだって重要な装備だものね。ああ、そう言えば服装のイメージを揃えてるパーティも時々見るわね」
「何それ、すっごくいいかも! うちも採用するわよ!!」
って事で、急遽オーディナリーダの公式冒険服をみんなで選んで――
「よし、じゃあ買い出しはこれで終了ね」
――今日の予定は全て終わった。
「じゃあ出発は明朝8時、集合場所は学校でいいわね。遅刻は厳禁、遅刻したら置いてくから――ってワルツとノルトとネッガーは寮だから遅刻のしようが無いし、カルアは【転移】現地集合出来るし、アーシュは来ないと馬車が無いし……何だか締まらないなあ」
こうしてついに僕達のダンジョン攻略(引率付き)が始まる!
……の前にピノさんから『事情聴取』を受けました。
▽▽▽▽▽▽
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「携帯食は軽さと手軽さで選ぶのが一般的、あと歩きながら食べれるようなものが人気ね。でもあなた達全員【ボックス】を使えるから重さとか関係ないし、【結界】を張っちゃえば魔物の群れの中でだって食事が出来るのよね……うーん……」
そんな先生の説明にアーシュは――
「取り敢えず3日分くらい買ってみる? 足りなかったらまたここに【転移】して来ればいいんだし」
なるほど――って、あれ?
「『冒険者らしく』は?」
「ふふん、ひとつの事にばかりこだわっても仕方ないでしょ」
「照明とかは……アーシュが光魔法を使えるのか。でもまあ魔力切れのタイミングで必要になる可能性もあるからね。ランプとか古かったら新調しておく? あ、でもセカンケイブって確か一部区間を除いて発光壁で明るかった気が……」
時空間魔法なら暗闇も関係ないけど……僕とアーシュしか使えないか。
「折角だから最新機種とか見てみる? それを見てから考えましょ」
「テントとかはモデルチェンジで軽くなったり設営が簡単になったりするのよね。あなた達だったら3人用テント二つだから、そのサイズをチェックしようか」
「そうだね、ダンジョン以外で使う事もあるから防水とかしっかりしてる方が絶対いいし、最新モデルを見てみようよ。重量とか設営の簡単さは設営した状態で【ボックス】に入れちゃえば関係ないだろうけど」
「そうね、じゃあテントじゃなくて小屋にする?」
「……ここには売ってないわよ」
「ここは回復薬のコーナーか。あなた達って全員【回復】が使えるし、カルアは【中回復】も……。うーん、持っとく必要あるかしら?」
「お守り代わり? 家内安全?」
「ワルツ……」
「鞄……鞄かあ。あ、でもダンジョンによっては戦闘中は魔法の鞄とか【収納】系の魔法を妨害する部屋があったりするのよね。だから必要最小限のアイテム類を用意する鞄は持っていた方がいいわね。でもあまり大きいと結局使わなくなっちゃうから、入れる物を厳選して出来るだけ小さい鞄を選ぶといいわよ」
「おおー、なるほど知恵袋!」
「ん? それって【ゲート】の収納も妨害されちゃうのかな……?」
「どうかしら――って、そんなお伽噺のスキルは……え? まさか!?」
「イイエツカエマセンヨ?」
「……あぁぁぁぁ」
「おお、わたし、これ欲しい」
「なになに? へえ、クッションか」
「ああ、確かに馬車での移動にはあった方がいいかも」
「クッションなら頑丈で防水のを選ぶといいわよ。屋外で座る時とかにも使えるから」
「んー、それだったら魔石でコーティングして……あと温度調節とか固さ調節とか……ああ、高さとかも出来るかな……他には……」
「――ちょっとカルア!?」
「もし錬成で作るとしたら……ああ、木からの錬成で……柔らかい材質に変化させれば……綿みたいな感じ? いや空気の入った小さな袋の集合みたいな構造にすれば……でもそれには粘度が……まてよ、魔石を混合すればいけるんじゃ……」
「――ちょっとノルト!?」
「あとは外套とかも持っていた方がいいわね。寒い時とか雨が降った時とかに羽織れるように」
「うーん……ねえカルア、あの温度調節付きの風を纏うのって、雨とかは防げないの?」
「んー、今のままだと無理かなあ。あ、でも頭の上に雨を防ぐ界壁を展開するだけだったら少ない魔力で出来るかも」
「じゃあそれ付けといて」
「りょーかーい」
「……どこかに常識って売ってないかしら」
「あら、こんなところにも『魔石抜き』って売ってるのね。魔道具店にしか無いものかと思ってたわ。折角だからあなた達も買っておきなさい」
「それもう全員持ってるから大丈夫よ。ちょっとした事情でお祖母様に持たされているの」
「ならいいか。……でもその『事情』は絶対私に話さないでね」
「さて、こんなところかしら……しかし全然お金使ってないわね。携帯食の追加を考慮してもまだ半分以上予算が残ってるわよ? どうしようかしら……あそうだ、じゃあ服と靴を見に行きましょう。これだって重要な装備だものね。ああ、そう言えば服装のイメージを揃えてるパーティも時々見るわね」
「何それ、すっごくいいかも! うちも採用するわよ!!」
って事で、急遽オーディナリーダの公式冒険服をみんなで選んで――
「よし、じゃあ買い出しはこれで終了ね」
――今日の予定は全て終わった。
「じゃあ出発は明朝8時、集合場所は学校でいいわね。遅刻は厳禁、遅刻したら置いてくから――ってワルツとノルトとネッガーは寮だから遅刻のしようが無いし、カルアは【転移】現地集合出来るし、アーシュは来ないと馬車が無いし……何だか締まらないなあ」
こうしてついに僕達のダンジョン攻略(引率付き)が始まる!
……の前にピノさんから『事情聴取』を受けました。
▽▽▽▽▽▽
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