スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木

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第100話 キノコ狩りから世界の秘密に? #4

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その後も時々出てくる群生キノコ型のマキノコンを倒しながらこの階層を進んでゆき、やがて下層への階段に到着した。

「順番からすると次はスライムの階層、かな?」
「多分な。頼んだぞカルア」
そんな言葉を交わしながら階段を降り、やって来ました第4階層。
思った通り、やっぱりスライムの階層だった。
だから……

あっさりと踏破した。
……でもスラスラじゃないからね?

で、次は第5階層。
ここは大型のマキノコンが出てくる階層だった。
そしてネッガーが大活躍した階層だった。
もう『これまでのモヤモヤを全部吹き飛ばす!』って感じでね。

出てくるマキノコンはネッガーが次から次へと瞬殺。僕はというと、その後ろでラルとお話ししながらそのマキノコンを【収納】するだけ。うーん、楽チン!

ちなみにこの階層で出てきたマキノコンは、頭の大きな『マシータケン』、頭が平らな『マエリンギン』、平たいクッションみたいな『マヒラタケン』、変わった触感の『マキクラゲン』。
「どれも旨いぞ。味も食感も違って楽しいしな」

食べるのが楽しみ!



さあ、次は第6階層だ! と思ったら――
「待て、誰か上ってくる」
じゃあ降りるのは通り過ぎてからにしようかって、階段から少し離れて待つ事に。
すると暫くしてやって来たのは、さっきの冒険者グループの人達だった。
もう最下層まで行ってきたのかな。

「あれ? 君達は確か入り口にいた……」
その中の一人が通りがかりにそう話し掛けてきた。あちらもダンジョン前で僕達に気付いていたみたいだ。

「あっはい。もしかしてもう最下層まで行ってきたんですか?」
僕の言葉にそのひとは苦笑い。あれ?
「いや、残念ながらこの下の階層のスライム地獄を突破できなかったよ。全員魔力切れで帰るところさ。じゃあ君達も頑張れよ」

「スライム地獄……どんな階層なんだろう」
去っていく冒険者さん達を見送りながらそう呟くと、すかさずモリスさんがニヤリ。

「いやあ、むしろこれからスライム達が地獄みたいな目に遭うんじゃないかなあ」
「ああ、俺もそう思うな」
「カルアお兄ちゃん、あんまりサーケイブお姉ちゃんをいじめちゃダメですよ?」

ちょっと乗っかりすぎじゃない?
……みんなひどいよ、もうっ。



階段を降りればそこは第6階層、スライム地獄。
その名前の意味は、階段を降りる途中でよーく理解した。だって、見える範囲の通路全部が色とりどりのスライムで埋まってるんだもの。
――そんな事ってある!?

「まさか階層全部こんな感じ? 難易度高過ぎない?」
「いや、これ多分さっきの冒険者達を追いかけてきたスライム達じゃないかな。流石に階層全部がスライムに埋め尽くされてる――なんて事は無いと思うよ。にしてもこれだけ集まるって事は、やっぱり相当な数がいるんだろうけど」

そっか……そうだよね。

「まあでもこうして集まってくれてるなんて、逆にラッキーだと思わなきゃ。さあさあサクッとやっちゃおうか、スラスラカルア君」
「もうっ、スラスラじゃないですよ……全スライム【把握】……【加熱】」

うん、見える範囲のスライムは全部動かなくなったね。じゃあ邪魔にならないようにとりあえず――
「【収納】」
――これでよし、っと。

「うわぁ……カルアお兄ちゃん、何て事するですか……これはいくらラルでもドン引きですよ? サーケイブお姉ちゃん、魔物の配置にバランスとかをちゃんと考えてたはずです……それがこの結果って、あまりに可哀想すぎです」
「ははっ、そうだねえ。それにこれ、さっきの冒険者君達にも見せられないなぁ。こんなの見たらショックで寝込んじゃうんじゃない?」

ええええ……これ僕が悪いの?
いつも通りに、言われた通りに、自分にやれる事をやっただけなのに?

「……どうかサーケイブお姉ちゃんがこのシーンを見ていませんように……です。もし見てたら……ふぅ、仕方ないです、ラルが一緒に謝ってあげるですよ。ね、お兄ちゃん?」
「……うん」

何だろう、このモヤっとした気持ち。
……これってホントに僕が悪いのかなぁ。



セカンケイブダンジョンに臨時で作られた緑の魔物部屋。ここでは今まさにはアイ達の訓練の総仕上げが行われている。そんな中――

ふと、ピノは自分の心の中を暖かな何かが通り過ぎていくのを感じた。
「はっ!? 今……カルア君が共感してくれた気がする! ケットラのぱんちを受け止めた時の私の気持ちに……共感してくれた気がする!!」



▽▽▽▽▽▽
ついに100話!!

皆さん、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
物語はまだまだ続きますよ。
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