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幕間4:脱出行
幕間4-8:脱出行/片目のアトラス
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「何だか胸騒ぎがするぜ」
俺は奇妙な焦りを感じながらエイトのおっさんが消えていった上り坂へと足を進めた。
カーブを描く道を足早に駆け上っていく。そして、道が左へと大きくカーブを描いた場所を曲がりきった時に、自分の視界の中に見えた光景に俺は度肝を抜かれた。
「なっ!?」
俺が冷静さを欠くには十分な状況だった。おっさんが膝をつき崩れてきた。左腕を根元からもぎ取られながら――
「おっさん!!」
俺は思い切り叫び走りだそうとした。だが――
「来るな!」
俺のことを振り返りもせずにエイトのおっさんは俺のことを制止した。おっさんの声が続く。
「お前は来るな」
その言葉に俺は素直に従った。飛び出して駆けつけたい気持ちを押さえつけながら。
おっさんの周りには死屍累々と横たわる白いプロテクターのシルエット。穴だらけになっていることからエイトのおっさんの攻撃がことごとく命中しているのは誰の目にも明らかだ。だが――
「よく躾けられてるな」
――エイトのおっさんの前に立ちはだかる一つの巨大なシルエットが、俺たちが置かれている状況のヤバさをはっきりと示していた。
シルエットが更に語りかけてくる。
「待ってろ、次にぶっ潰すのはお前だ」
真夜中の暗がりの中、月明かりでその姿が浮かび上がる。
総金属製のボディの上にアメリカのフライングジャケットMA-1を着込んでいる。腰に下げた拳銃はIMIデザートイーグル。口径は50AE。
組織所属は〝組織犯罪対策4課〟通称〝暴対〟
そいつの名前は【特攻装警アトラス】
日本警察が誇る〝アンドロイド警察官〟その第1号だ。
そして――
「まいったぜ、まさか。あんたとの実力がこれほどまでとはな」
――肩で息をするようにしてエイトのおっさんが立ち上がろうとしている。
「なあ〝片目〟」
エイトのおっさんが絞り出した声に、アトラスのやつは不満げに答えた。
「やめてくれ、そのあだ名はあんまり好きじゃないんだ」
そう言いながら右腰に下げたデザートイーグルを抜き放つ。その銃口が狙っているのはエイトのおっさんの胸の辺りだった。
「手短に行こう。深夜残業は苦手でね」
「名古屋くんだりまで出張してきてるくせによく言うぜ」
「女房に名古屋のういろうを買ってきてくれって頼まれてな、そのついでだ」
「なんだ、女房持ちかよ」
「〝アンドロイドのくせに〟って言うんだろ?」
「言わねえよ。俺は結構これでも――」
エイトのおっさんとアトラスがワイズダックに語りあう。だがアトラスのその背後で何かが動いた。
「――あんたのこと気に入ってるんだぜ」
俺は奇妙な焦りを感じながらエイトのおっさんが消えていった上り坂へと足を進めた。
カーブを描く道を足早に駆け上っていく。そして、道が左へと大きくカーブを描いた場所を曲がりきった時に、自分の視界の中に見えた光景に俺は度肝を抜かれた。
「なっ!?」
俺が冷静さを欠くには十分な状況だった。おっさんが膝をつき崩れてきた。左腕を根元からもぎ取られながら――
「おっさん!!」
俺は思い切り叫び走りだそうとした。だが――
「来るな!」
俺のことを振り返りもせずにエイトのおっさんは俺のことを制止した。おっさんの声が続く。
「お前は来るな」
その言葉に俺は素直に従った。飛び出して駆けつけたい気持ちを押さえつけながら。
おっさんの周りには死屍累々と横たわる白いプロテクターのシルエット。穴だらけになっていることからエイトのおっさんの攻撃がことごとく命中しているのは誰の目にも明らかだ。だが――
「よく躾けられてるな」
――エイトのおっさんの前に立ちはだかる一つの巨大なシルエットが、俺たちが置かれている状況のヤバさをはっきりと示していた。
シルエットが更に語りかけてくる。
「待ってろ、次にぶっ潰すのはお前だ」
真夜中の暗がりの中、月明かりでその姿が浮かび上がる。
総金属製のボディの上にアメリカのフライングジャケットMA-1を着込んでいる。腰に下げた拳銃はIMIデザートイーグル。口径は50AE。
組織所属は〝組織犯罪対策4課〟通称〝暴対〟
そいつの名前は【特攻装警アトラス】
日本警察が誇る〝アンドロイド警察官〟その第1号だ。
そして――
「まいったぜ、まさか。あんたとの実力がこれほどまでとはな」
――肩で息をするようにしてエイトのおっさんが立ち上がろうとしている。
「なあ〝片目〟」
エイトのおっさんが絞り出した声に、アトラスのやつは不満げに答えた。
「やめてくれ、そのあだ名はあんまり好きじゃないんだ」
そう言いながら右腰に下げたデザートイーグルを抜き放つ。その銃口が狙っているのはエイトのおっさんの胸の辺りだった。
「手短に行こう。深夜残業は苦手でね」
「名古屋くんだりまで出張してきてるくせによく言うぜ」
「女房に名古屋のういろうを買ってきてくれって頼まれてな、そのついでだ」
「なんだ、女房持ちかよ」
「〝アンドロイドのくせに〟って言うんだろ?」
「言わねえよ。俺は結構これでも――」
エイトのおっさんとアトラスがワイズダックに語りあう。だがアトラスのその背後で何かが動いた。
「――あんたのこと気に入ってるんだぜ」
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