13 / 50
第13章|中庭の小さな笑い
しおりを挟む
王太子の冷たい言葉は、仕事の刃より深く刺さる。
――俺の前に出るな。
その一言が、セシリアの胸の奥で何度も反響していた。
仕事に集中しようとしても、手が止まりかけるたびに思い出す。
呼吸を整えようとしても、喉の奥がひりつく。
(……嫌われてるんだ)
そう思い込むことでしか、自分を保てない。
理由のない痛みを、理由のある傷に変えないと、立っていられない。
昼の休憩。
侍女たちが順番に短い休みを取る時間。
セシリアは控室へ向かう途中、ふと足を止めた。
中庭に風が流れていた。
石壁に囲まれた小さな庭。噴水の水音。木漏れ日。
王宮の中にこんな場所があることを、今まで知らなかった。
花壇には季節の花が咲き、葉の影が白い石床に揺れている。
陽の匂いがした。洗剤の匂いではない、土と草の匂い。
セシリアは、胸いっぱいにそれを吸い込んだ。
(……ここだけ、嘘がない)
もちろん王宮に嘘がない場所なんてない。
けれど、花は誰にも媚びない。
咲くと決めたところで咲くだけだ。
セシリアは、花壇の前にしゃがんだ。
仕事で荒れた指先で、葉の端をそっと撫でる。
指が冷たい。胸がまだ痛い。
それでも、葉の柔らかさが少しだけ心を落ち着かせた。
「……その花、触ると香りが移りますよ」
声が、背後から落ちた。
驚いて振り返ると、そこにいたのはアデルだった。
軽装の護衛姿。剣は腰に、肩から斜めに走る革の装具。
落ち着いた灰茶の髪が陽を受けて柔らかく見える。
「アデル様……」
セシリアは慌てて立ち上がろうとして、膝が少しふらついた。
疲れか、緊張か。
それを見て、アデルがすぐ一歩近づき、さりげなく距離を詰める。
触れない。
けれど倒れないように、近くにいる。
その距離の取り方が優しい。
「無理に立たなくていい。休憩中でしょう」
アデルは穏やかに言って、花壇の方へ視線を向けた。
「それは“スズラン草”の改良種です。香りが強い。手に移ると、気づかれやすい」
気づかれやすい。
その言葉に、セシリアの胸が小さく痛んだ。
“目立つな”。
“余計なことをするな”。
王太子の声が蘇る。
セシリアは手を握りしめ、指先の匂いを隠すようにエプロンの端を握った。
「……私、何をしても目立つんでしょうか」
口から零れた声が、自分でも驚くほど弱かった。
アデルの眉が、ほんのわずかに寄った。
「目立つのが悪いことだとは思いません」
即答だった。
迷いがない。
その真っ直ぐさが、今のセシリアには眩しい。
「……でも、王宮では」
言いかけて、言葉を飲み込む。
“王太子殿下が”と言いそうになったから。
アデルはそれ以上を問い詰めない。
代わりに、花壇の端に咲く小さな白い花を指さした。
「これ、知ってますか」
セシリアは首を振る。
「……いいえ」
「“白い星”って呼ばれてます。夜になると光を拾って、少しだけ星みたいに見える。侍女の人たちに人気です。――ほら」
アデルが葉の陰をそっと持ち上げる。
そこに、小さな白い花がいくつも並んでいた。
可憐で、控えめで、でもしぶとく咲いている。
セシリアは息を呑んだ。
――自分みたいだ、と思った。
控えめに見えて、必死に生きている。
踏まれても、また咲く。
「……綺麗」
呟くと、アデルが少し笑った。
「でしょう。王宮の花は、だいたい誰かの都合で植えられます。でもこの花だけは、昔から勝手にここに増える。誰が抜いても、季節が来れば戻るんです」
勝手に増える。
抜かれても戻る。
その言葉が、胸の奥に落ちた。
(……私も、そうなれたら)
昨日の自分は、抜かれた花だった。
でも今は――戻ろうとしている。
セシリアの口元が、ほんの少し緩んだ。
その瞬間、胸の痛みが少しだけ薄くなる。
痛みの上に、別の温度が重なる。
アデルが言った。
「笑った」
セシリアは慌てて表情を引き締めた。
「……すみません」
「謝らなくていい」
アデルの声は柔らかい。
「笑うのは、あなたの権利です」
権利。
そんな言葉を、自分は持っていていいのだろうか。
セシリアの目が、少しだけ潤んだ。
でも泣かない。
泣く代わりに、もう一度だけ花を見る。
白い星。
小さくて、負けない花。
セシリアは、ふっと息を吐いて――
小さく笑ってしまった。
ほんの一瞬。
声のない笑い。
でも、それは確かに“笑い”だった。
自分でも驚いた。
こんなふうに笑える日が、来るなんて。
アデルが驚いた顔をして、次に穏やかに笑い返す。
「……やっぱり、笑う方がいい」
その言葉に、セシリアの胸が暖かくなった。
中庭の光が、二人の間に落ちる。
風が髪を撫で、噴水の水音が静かに続く。
――この数秒だけ、世界が優しい。
しかし、王宮は優しさを長く許さない。
高い回廊の上。
日陰に立つ影があった。
黒い軍装。
漆黒の髪。
そして、金に近い琥珀の瞳。
王太子レイヴンは、そこから中庭を見下ろしていた。
彼は足を止めた。
呼吸を忘れたみたいに、動かない。
視線の先にいるのは、笑っているセシリア。
そして、その横にいる護衛騎士。
セシリアが笑った。
――自分の前では一度も見せなかった笑みを、あの男に向けた。
胸が、焼けた。
痛みじゃない。
怒りでもない。
もっと醜い、認めたくない感情。
(……笑うな)
喉の奥に言葉が溜まる。
誰に向けた言葉か分からない。
彼女にか。自分にか。
レイヴンの指が、右鎖骨の古傷を押さえた。
癖だ。感情が昂ると、無意識に触れる。
その指先が震えた。
――あの笑みは、本来、自分のものだったはずだ。
そう思った瞬間、胸が裂けそうになった。
(違う。守るために捨てたのは俺だ)
捨てたのに、見てしまう。
忘れられたのに、まだ欲しい。
レイヴンは目を細めた。
琥珀の瞳の光が、冷えていく。
冷えるほど、底に暗いものが溜まる。
嫉妬。
醜い感情。
王太子が持ってはいけない感情。
でも彼は今、それを抑えられなかった。
中庭のセシリアが、もう一度小さく笑った。
その笑い声は届かない。
届かないのに、レイヴンの胸の奥だけを正確に刺した。
彼は静かに踵を返した。
歩き出す。
王太子の足取りで。
誰にも悟られない仮面のままで。
――だが、心の中でだけ、何かが確実に芽を出した。
このままではいられない、と。
彼女を守りたいのに、彼女を手放したくない、と。
中庭の光は変わらず眩しい。
けれどその光の下で、王太子の影だけが、濃く伸びていった。
――俺の前に出るな。
その一言が、セシリアの胸の奥で何度も反響していた。
仕事に集中しようとしても、手が止まりかけるたびに思い出す。
呼吸を整えようとしても、喉の奥がひりつく。
(……嫌われてるんだ)
そう思い込むことでしか、自分を保てない。
理由のない痛みを、理由のある傷に変えないと、立っていられない。
昼の休憩。
侍女たちが順番に短い休みを取る時間。
セシリアは控室へ向かう途中、ふと足を止めた。
中庭に風が流れていた。
石壁に囲まれた小さな庭。噴水の水音。木漏れ日。
王宮の中にこんな場所があることを、今まで知らなかった。
花壇には季節の花が咲き、葉の影が白い石床に揺れている。
陽の匂いがした。洗剤の匂いではない、土と草の匂い。
セシリアは、胸いっぱいにそれを吸い込んだ。
(……ここだけ、嘘がない)
もちろん王宮に嘘がない場所なんてない。
けれど、花は誰にも媚びない。
咲くと決めたところで咲くだけだ。
セシリアは、花壇の前にしゃがんだ。
仕事で荒れた指先で、葉の端をそっと撫でる。
指が冷たい。胸がまだ痛い。
それでも、葉の柔らかさが少しだけ心を落ち着かせた。
「……その花、触ると香りが移りますよ」
声が、背後から落ちた。
驚いて振り返ると、そこにいたのはアデルだった。
軽装の護衛姿。剣は腰に、肩から斜めに走る革の装具。
落ち着いた灰茶の髪が陽を受けて柔らかく見える。
「アデル様……」
セシリアは慌てて立ち上がろうとして、膝が少しふらついた。
疲れか、緊張か。
それを見て、アデルがすぐ一歩近づき、さりげなく距離を詰める。
触れない。
けれど倒れないように、近くにいる。
その距離の取り方が優しい。
「無理に立たなくていい。休憩中でしょう」
アデルは穏やかに言って、花壇の方へ視線を向けた。
「それは“スズラン草”の改良種です。香りが強い。手に移ると、気づかれやすい」
気づかれやすい。
その言葉に、セシリアの胸が小さく痛んだ。
“目立つな”。
“余計なことをするな”。
王太子の声が蘇る。
セシリアは手を握りしめ、指先の匂いを隠すようにエプロンの端を握った。
「……私、何をしても目立つんでしょうか」
口から零れた声が、自分でも驚くほど弱かった。
アデルの眉が、ほんのわずかに寄った。
「目立つのが悪いことだとは思いません」
即答だった。
迷いがない。
その真っ直ぐさが、今のセシリアには眩しい。
「……でも、王宮では」
言いかけて、言葉を飲み込む。
“王太子殿下が”と言いそうになったから。
アデルはそれ以上を問い詰めない。
代わりに、花壇の端に咲く小さな白い花を指さした。
「これ、知ってますか」
セシリアは首を振る。
「……いいえ」
「“白い星”って呼ばれてます。夜になると光を拾って、少しだけ星みたいに見える。侍女の人たちに人気です。――ほら」
アデルが葉の陰をそっと持ち上げる。
そこに、小さな白い花がいくつも並んでいた。
可憐で、控えめで、でもしぶとく咲いている。
セシリアは息を呑んだ。
――自分みたいだ、と思った。
控えめに見えて、必死に生きている。
踏まれても、また咲く。
「……綺麗」
呟くと、アデルが少し笑った。
「でしょう。王宮の花は、だいたい誰かの都合で植えられます。でもこの花だけは、昔から勝手にここに増える。誰が抜いても、季節が来れば戻るんです」
勝手に増える。
抜かれても戻る。
その言葉が、胸の奥に落ちた。
(……私も、そうなれたら)
昨日の自分は、抜かれた花だった。
でも今は――戻ろうとしている。
セシリアの口元が、ほんの少し緩んだ。
その瞬間、胸の痛みが少しだけ薄くなる。
痛みの上に、別の温度が重なる。
アデルが言った。
「笑った」
セシリアは慌てて表情を引き締めた。
「……すみません」
「謝らなくていい」
アデルの声は柔らかい。
「笑うのは、あなたの権利です」
権利。
そんな言葉を、自分は持っていていいのだろうか。
セシリアの目が、少しだけ潤んだ。
でも泣かない。
泣く代わりに、もう一度だけ花を見る。
白い星。
小さくて、負けない花。
セシリアは、ふっと息を吐いて――
小さく笑ってしまった。
ほんの一瞬。
声のない笑い。
でも、それは確かに“笑い”だった。
自分でも驚いた。
こんなふうに笑える日が、来るなんて。
アデルが驚いた顔をして、次に穏やかに笑い返す。
「……やっぱり、笑う方がいい」
その言葉に、セシリアの胸が暖かくなった。
中庭の光が、二人の間に落ちる。
風が髪を撫で、噴水の水音が静かに続く。
――この数秒だけ、世界が優しい。
しかし、王宮は優しさを長く許さない。
高い回廊の上。
日陰に立つ影があった。
黒い軍装。
漆黒の髪。
そして、金に近い琥珀の瞳。
王太子レイヴンは、そこから中庭を見下ろしていた。
彼は足を止めた。
呼吸を忘れたみたいに、動かない。
視線の先にいるのは、笑っているセシリア。
そして、その横にいる護衛騎士。
セシリアが笑った。
――自分の前では一度も見せなかった笑みを、あの男に向けた。
胸が、焼けた。
痛みじゃない。
怒りでもない。
もっと醜い、認めたくない感情。
(……笑うな)
喉の奥に言葉が溜まる。
誰に向けた言葉か分からない。
彼女にか。自分にか。
レイヴンの指が、右鎖骨の古傷を押さえた。
癖だ。感情が昂ると、無意識に触れる。
その指先が震えた。
――あの笑みは、本来、自分のものだったはずだ。
そう思った瞬間、胸が裂けそうになった。
(違う。守るために捨てたのは俺だ)
捨てたのに、見てしまう。
忘れられたのに、まだ欲しい。
レイヴンは目を細めた。
琥珀の瞳の光が、冷えていく。
冷えるほど、底に暗いものが溜まる。
嫉妬。
醜い感情。
王太子が持ってはいけない感情。
でも彼は今、それを抑えられなかった。
中庭のセシリアが、もう一度小さく笑った。
その笑い声は届かない。
届かないのに、レイヴンの胸の奥だけを正確に刺した。
彼は静かに踵を返した。
歩き出す。
王太子の足取りで。
誰にも悟られない仮面のままで。
――だが、心の中でだけ、何かが確実に芽を出した。
このままではいられない、と。
彼女を守りたいのに、彼女を手放したくない、と。
中庭の光は変わらず眩しい。
けれどその光の下で、王太子の影だけが、濃く伸びていった。
136
あなたにおすすめの小説
一年だけの夫婦でも私は幸せでした。
クロユキ
恋愛
騎士のブライドと結婚をしたフローズンは夫がまだ婚約者だった姉を今でも想っている事を知っていた。
フローズンとブライドは政略結婚で結婚式当日にブライドの婚約者だった姉が姿を消してしまった。
フローズンは姉が戻るまでの一年の夫婦の生活が始まった。
更新が不定期です。誤字脱字がありますが宜しくお願いします。
素敵な人が私の婚約者ですか?すみません、他に好きな人がいる婚約者様とは将来を約束出来ませんので婚約破棄をお願いします。
クロユキ
恋愛
「あの…貴方は誰ですか?」
森の中で倒れていた私は婚約者のアレン様を私は覚えていません、記憶喪失だそうです。彼には別に好きな人がいたようなのです。私、マリーナ・クレールは婚約破棄をしました。
彼の事は覚えていませんので私の事は気にしないで下さい。
誤字脱字があります。更新が不定期ですがよろしくお願いします。
婚約破棄された公爵令嬢ですが、戻らなかっただけです
鷹 綾
恋愛
王太子カイル殿下から、社交界の場で婚約破棄を言い渡された公爵令嬢リュシエンヌ。
理由は――
「王太子妃には華が必要だから」。
新たに選ばれたのは、愛らしく無邪気な義妹セシリア。
誰もが思った。
傷ついた令嬢は泣き、縋り、やがて戻るのだと。
けれどリュシエンヌは、ただ一言だけ告げる。
「戻りません」
彼女は怒らない。
争わない。
復讐もしない。
ただ――王家を支えるのをやめただけ。
流通は滞り、商会は様子を見始め、焦った王太子は失点を重ねる。
さらに義妹の軽率な一言が決定打となり、王太子妃候補の座は静かに消えた。
強いざまあとは、叫ぶことではない。
自らの選択で、自らの立場を削らせること。
そして彼女は最後まで戻らない。
支えない。
奪わない。
――選ばれなかったのではない。
彼女が、選ばなかったのだ。
これは、沈黙で勝つ公爵令嬢の物語。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
【完結】六歳下の幼馴染に溺れた夫。白い結婚を理由に離縁を申し立てたら、義弟(溺愛)に全力で求婚されました
恋せよ恋
恋愛
夫が愛でるのは、守ってあげたくなるような「可憐な少女」。
夫が疎むのは、正論で自分を追い詰める「完璧な妻」。
「シンシア、君はしっかりしているから、大丈夫だろう?」
六歳年下の幼馴染ジェニファー子爵令嬢を気遣う貴方。
私たちは、新婚初夜さえ済ませていないのよ?
完璧な家政、完璧な社交。私が支えてきたこの家から、
ニコラス、貴方って私がいなくなったらどうなるか……。
考えたこともないのかしら?
義弟シモンは、学生時代の先輩でもあるシンシアを慕い
兄ニコラスの態度と、幼馴染ジェニファーを嫌悪する。
泣いて縋るあざとい少女と、救世主気取りの愚かな夫。
そして、義姉であるシンシアを慕うシモン。
これは、誇り高き伯爵夫人、シンシアの物語である。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~
ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」
義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。
父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。
けれど――
公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。
王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。
さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。
そして下されたのは――家ごとの褫奪。
一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。
欲しがったのは肩書。
継いだのは責任。
正統は叫びません。
ただ、残るだけ。
これは、婚約を奪われた公爵令嬢が
“本当に継がれるべきもの”を証明する物語。
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
