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神同人作家は陸くんを溺愛する
有明の朝焼け
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僕はそれから結局一睡もできず朝を迎えてしまった。うう、イベントの日は体調万全にしないといけないのに。
「おはよう、陸くん。早いね」
むくりと起きて背伸びをする高西先生をチラと見ながら誰のせいだよと気づかれないようにため息をつく。どうやら僕が狸寝入りしていたことはバレていないようだ。
高西先生がベッドから降りてカーテンを全開にすると、部屋に光が入り込む。
「良い天気だよ! ちょうど朝日が上がってきてるし」
おいで、と手招きされて僕はノロノロと立ち上がり窓の方へ行き先生の横に立つ。窓の外から入る朝日は寝不足の僕には痛いほど眩しい。
部屋は十二階なので、あたり一面見渡せる。広い空、眼下の庭園、ゆりかもめ。そして朝日は海面を照らしていた。空はどんどん明るくなっていき青空が広がっている。
「いい一日になりそうですね」
僕が呟くと先生は笑顔で頷く。こんな爽やかな有明の朝焼けを即売会の日に、高西先生と一緒に見れるなんて。僕はジワジワと込み上げてくる幸せにしばらく浸っていた。
そのあと朝ごはんを食べて身支度を整えたのちにチェックアウトする。ああほんとに夢のような滞在だったな。頬を触られた意図はまだわかっていないけれど……
僕は隣を歩く高西先生の横顔を見つめた。即売会が始まったらもう僕だけの先生じゃなくなるんだな。そう思うと胸がギュッとした。
ホテルを出て高西先生と握手をする。僕の頬を触れた手は昨夜と違って、暖かかった。
「じゃあ、また会場でね! スペースで待ってるから」
「はい! 新刊楽しみにしています」
僕はこれから姫野さん達と待ち合わせしている会場内のコンビニに向かう予定だ。先生は売り子さんと合流して会場に入る。即売会の後はお互いの打ち上げがあるから、二人きりの時間はここで終わりだ。
「おはよう、陸くん。早いね」
むくりと起きて背伸びをする高西先生をチラと見ながら誰のせいだよと気づかれないようにため息をつく。どうやら僕が狸寝入りしていたことはバレていないようだ。
高西先生がベッドから降りてカーテンを全開にすると、部屋に光が入り込む。
「良い天気だよ! ちょうど朝日が上がってきてるし」
おいで、と手招きされて僕はノロノロと立ち上がり窓の方へ行き先生の横に立つ。窓の外から入る朝日は寝不足の僕には痛いほど眩しい。
部屋は十二階なので、あたり一面見渡せる。広い空、眼下の庭園、ゆりかもめ。そして朝日は海面を照らしていた。空はどんどん明るくなっていき青空が広がっている。
「いい一日になりそうですね」
僕が呟くと先生は笑顔で頷く。こんな爽やかな有明の朝焼けを即売会の日に、高西先生と一緒に見れるなんて。僕はジワジワと込み上げてくる幸せにしばらく浸っていた。
そのあと朝ごはんを食べて身支度を整えたのちにチェックアウトする。ああほんとに夢のような滞在だったな。頬を触られた意図はまだわかっていないけれど……
僕は隣を歩く高西先生の横顔を見つめた。即売会が始まったらもう僕だけの先生じゃなくなるんだな。そう思うと胸がギュッとした。
ホテルを出て高西先生と握手をする。僕の頬を触れた手は昨夜と違って、暖かかった。
「じゃあ、また会場でね! スペースで待ってるから」
「はい! 新刊楽しみにしています」
僕はこれから姫野さん達と待ち合わせしている会場内のコンビニに向かう予定だ。先生は売り子さんと合流して会場に入る。即売会の後はお互いの打ち上げがあるから、二人きりの時間はここで終わりだ。
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