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細菌学会の発表で広島大学にきた助手の矢内淳子。同じ教室の学生の沢村哲夫に一緒にアメリカに留学しようと誘われる。
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【細菌学会の発表で広島大学に来た大学の助手の矢内淳子】
【自分の発表がすんだあと淳子は同じ教室の学生の沢村哲夫の発表を見たあと教授と三人でホテルに戻った】
(教授)大事な話があるんだ、食事をしながら話そうか
【教授に言われて三人はホテルの一階にある中華料理店に入った】
【食事も済んでコーヒーを飲み終わると教授が話を切り出した】
(教授)論文の事なんだがどうだろう沢村君の論文はサイエンスに投稿してみたらいいんじゃないかと思うんだけどね
(哲夫)サイエンスですか
【哲夫さんは驚いた顔をして教授の顔を見つめた。サイエンスと言えば有名な雑誌だ】
(教授)大丈夫。僕の古い友人のウィリアム君がサイエンスの編集委員をやってるからね、一言頼んでおいてあげるよ
(教授)それで、論文がサイエンスに載ったあとはウィリアム君の研究室に留学してみる気はないかね
(哲夫)本当に僕が留学させて貰えるんですか
(教授)もちろんだとも。君の研究にはそれだけの価値があるからね
(哲夫)ありがとうございます。是非そうさせて頂きます
【淳子は目の前で哲夫さんの留学話が決まって。その場にいたたまれない気持になった】
(淳子)私の論文はどこにだしたらいいでしょうか
【淳子は一応確かめてみた】
(教授)どっかその辺の雑誌に投稿してみたらどうかな
【淳子は教授の返事を聞いてショックを受けた】
(教授)とりあえず今日はお祝いだ乾杯をしよう
【三人でワインで乾杯すると哲夫さんは笑顔で飲み干した】
【高級なワインらしいが淳子はとても味わって飲む気分ではなかった】
【話しもすんで部屋に戻ろうとすると哲夫さんが不安そうな顔つきで淳子に声をかけてきた】
(哲夫)淳子さん飲みすぎたんじゃないですか。足元が危ないですよ。僕が部屋まで送りますから
(淳子)大丈夫です
【淳子は断って一人で歩きだしたが足元がふらついてとても一人では歩けない】
【哲夫さんに手伝ってもらって淳子はなんとか部屋まで戻った】
(淳子)どうもありがとうございます
【淳子は哲夫さんに礼を言ってドアを閉めようとした】
(哲夫)淳子大事な話があるんです
【哲夫さんに言われて淳子は哲夫さんを部屋に入れた】
(哲夫)淳子さん僕と一緒にアメリカに留学しませんか
(哲夫)僕から教授に頼んでみます
(淳子)でもそんなこと無理です
(哲夫)大丈夫、僕に任せてください。いいアイデアがあるんです
(哲夫)今回学会発表した研究の続きの実験はもうすんでるんです
(哲夫)その研究の論文を淳子さんの名前で発表すれば大評判になります
(哲夫)そうすれば僕と一緒にアメリカに留学できるはずです
(淳子)でもそんなに上手く行くんでしょうか
(哲夫)大丈夫です間違いなく淳子は留学できます
【思いがけない哲夫さんの申し出に、淳子は気分が舞い上がった】
【こんな上手い話を逃したら留学のチャンスなど二度とない】
(淳子)よろしくお願いします
(哲夫)これからは僕と淳子は恋人同士になるんです、それでいいですよね
(淳子)もちろんです。私も哲夫さんが大好きです
【哲夫さんは淳子をベッドに押し倒すと、唇を重ねてきた】
【永遠の時が淳子の体を支配すると、宙を舞いながら奈落の底に落ちて行った】
【自分の発表がすんだあと淳子は同じ教室の学生の沢村哲夫の発表を見たあと教授と三人でホテルに戻った】
(教授)大事な話があるんだ、食事をしながら話そうか
【教授に言われて三人はホテルの一階にある中華料理店に入った】
【食事も済んでコーヒーを飲み終わると教授が話を切り出した】
(教授)論文の事なんだがどうだろう沢村君の論文はサイエンスに投稿してみたらいいんじゃないかと思うんだけどね
(哲夫)サイエンスですか
【哲夫さんは驚いた顔をして教授の顔を見つめた。サイエンスと言えば有名な雑誌だ】
(教授)大丈夫。僕の古い友人のウィリアム君がサイエンスの編集委員をやってるからね、一言頼んでおいてあげるよ
(教授)それで、論文がサイエンスに載ったあとはウィリアム君の研究室に留学してみる気はないかね
(哲夫)本当に僕が留学させて貰えるんですか
(教授)もちろんだとも。君の研究にはそれだけの価値があるからね
(哲夫)ありがとうございます。是非そうさせて頂きます
【淳子は目の前で哲夫さんの留学話が決まって。その場にいたたまれない気持になった】
(淳子)私の論文はどこにだしたらいいでしょうか
【淳子は一応確かめてみた】
(教授)どっかその辺の雑誌に投稿してみたらどうかな
【淳子は教授の返事を聞いてショックを受けた】
(教授)とりあえず今日はお祝いだ乾杯をしよう
【三人でワインで乾杯すると哲夫さんは笑顔で飲み干した】
【高級なワインらしいが淳子はとても味わって飲む気分ではなかった】
【話しもすんで部屋に戻ろうとすると哲夫さんが不安そうな顔つきで淳子に声をかけてきた】
(哲夫)淳子さん飲みすぎたんじゃないですか。足元が危ないですよ。僕が部屋まで送りますから
(淳子)大丈夫です
【淳子は断って一人で歩きだしたが足元がふらついてとても一人では歩けない】
【哲夫さんに手伝ってもらって淳子はなんとか部屋まで戻った】
(淳子)どうもありがとうございます
【淳子は哲夫さんに礼を言ってドアを閉めようとした】
(哲夫)淳子大事な話があるんです
【哲夫さんに言われて淳子は哲夫さんを部屋に入れた】
(哲夫)淳子さん僕と一緒にアメリカに留学しませんか
(哲夫)僕から教授に頼んでみます
(淳子)でもそんなこと無理です
(哲夫)大丈夫、僕に任せてください。いいアイデアがあるんです
(哲夫)今回学会発表した研究の続きの実験はもうすんでるんです
(哲夫)その研究の論文を淳子さんの名前で発表すれば大評判になります
(哲夫)そうすれば僕と一緒にアメリカに留学できるはずです
(淳子)でもそんなに上手く行くんでしょうか
(哲夫)大丈夫です間違いなく淳子は留学できます
【思いがけない哲夫さんの申し出に、淳子は気分が舞い上がった】
【こんな上手い話を逃したら留学のチャンスなど二度とない】
(淳子)よろしくお願いします
(哲夫)これからは僕と淳子は恋人同士になるんです、それでいいですよね
(淳子)もちろんです。私も哲夫さんが大好きです
【哲夫さんは淳子をベッドに押し倒すと、唇を重ねてきた】
【永遠の時が淳子の体を支配すると、宙を舞いながら奈落の底に落ちて行った】
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