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第四章 将軍様一局願います!
第13話 捕らえる手
しおりを挟む「将軍、保護できましたね」
「・・・あぁ」
足元で暴れるカイマンを避けつつハリドがこちらに戻ってきたけど、ナルガスの強張った表情を見て訝しげに眉が寄せられた。
「どうなさいました?」
「見ろ」
「あっ、やめっ・・・」
止める間も無く、ナルガスが俺の火傷跡をハリドに見せてしまう。
それを見て、途端にハリドの表情も険しくなった。
「馬将軍は一体何をお考えで・・・」
「知らん。どう言う事情があるにしろ酷い事をしたものだ」
2人の同情の眼差しに、息が詰まる。
「それで・・・どうしますか?」
「ふむ・・・」
「確かにこの仕打ちは褒められたものではありませんが、この印が付いている以上は全ての権利は馬将軍にありますよ」
「分かっている。しかし、だからと言ってこのままヴァルグィにこの状態のケイタを返すわけにもいかんだろう。これは余りにも倫理に反する」
「そうですね。確かにそうですが・・・」
ハリドが一度言葉を切り、難しい表情でチラリと俺に視線を向けてきた。
「私は・・・・・この子は馬将軍にお戻しするべきかと思いますが」
ハリドの言葉に、心臓が大きく跳ねた。
「ハリドっ、本気で言っているのか」
「本気です。確かに倫理には反する行いかもしれませんが、印がある以上は下手に手出しはできません。将軍とて分かっていらっしゃるでしょう」
「・・納得できん」
これは、やっぱり俺バルギーの元に戻されるんかな・・・。
でも、ナルガスは反対みたいだよな?
「ナルガス、お願いだ・・・バルギーのとこには戻りたくない・・・」
望みをかけて縋るようにナルガスを見上げれば、とても苦しそうな表情をされた。
「分かっている・・」
俺を落ち着かせるように体を軽くポンポンと叩いてくれるけど、はっきりとバルギーには渡さないとは言ってもらえなかった。
「将軍、もし私が軍人の立場で無かったとしたら、私とてこの子を馬将軍にお返しする事には倫理的に反対したでしょう」
ハリドの表情は厳しい。
「しかし、私は軍に所属する人間です。しかも将軍の副官という立場です。最も優先される事は軍の秩序です。貴方がこの子をかばって手元に留めれば、馬将軍との衝突は必至でしょう。将軍同士の対立は軍同士の対立。軍内部での諍いなど軍力の低下、軍の秩序の崩壊にしかなりません」
ハリドの言葉が、俺の退路を塞いでいく。
「ケイタには何の後ろ盾もありません。言ってしまえば、この子を庇ったところで我らに得るものは何も無いのです。可哀想ではありますが、子供1人の為に軍の均衡を崩すわけにはいきません。この子は馬将軍にお返しするべきです」
「・・・・・」
副官の意見にナルガスが黙り込んでしまう。
まぁ、言い返せないよね。説得力あるもん。
ハリドの言う通り、俺には何の後ろ盾もないんだから。
でも、分かっていた事でも実際に言葉にされると、どうしても見捨てられたという気持ちが強くなってしまう。
だけど、仕方がない事だ。
彼らには彼らの立場があって、私情とは別に守らなくてはならないものがあるんだから。
なぜ助けてくれないんだと2人に恨み言を言うのはお門違いってもんだ。
「それに、どちらにせよ馬将軍がこちらにいらっしゃるのも時間の問題でしょう」
「えっ」
衝撃的な言葉に、思わずハリドを見上げる。
「逃亡防止の魔法が発動すれば、印の主にはすぐに分かる」
目の合ったハリドが俺の火傷を示しながら説明してくれた。
「詳細な場所までは分からなくても大体の気配はわかるから、恐らくお前がここに来た事も気づいていらっしゃる筈だ。今頃気配を探ってしらみ潰しに探し歩いているかと思うぞ」
ゾッとした。
人に見つからなければ、しばらくは大丈夫だと思ってたのに。
屋敷を出た瞬間から、バルギーにバレていたなんて。
「あ・・・嫌だ・・ナルガス、俺嫌だ・・・」
閉じ込められていた日々を思い出して、震えが走った。
もう、あそこには戻りたくない!
「ケイタ、落ち着けっ」
腕の中で暴れ出す俺を、ナルガスが慌てたように抑え込んだ。
【ふんぬーっ】
「うぉ」
ナルガスの腕から逃れたくて暴れてたら、足元からカイマンの気合の入った声と共にカシャンッと薄いガラスが割れるような音が響いた。
「くそっ、もうヒビが入ったぞ」
「将軍、とにかく一度執務室に戻りましょう。緊急用の防護壁では竜の攻撃はそう長く防げませんよ」
「そうだな。ハリド、戻ったらまずはヴァルグィではなくイヴァンを呼べ。あいつなら何か知っているだろう。とにかく事情を聞きたい」
「・・・・・・分かりました」
『カイマン!』
【あーっ、どこに行く!待て!ケイタを連れてくなー!】
歩き出すナルガス達に、カイマンと俺は焦った。
どうしよう。このままだと、最終的にバルギーの元に戻る羽目になりそうで怖い。
「ケイタ。そう簡単にヴァルグィには渡さんから怯えるな。お前の待遇改善を確約できないのであれば戻すつもりは無い」
「将軍っ」
「黙れハリド。お前の言いたい事は理解できる。だが、やはり私は納得できん」
足速に大股で歩くナルガス達を、カイマンが攻撃を加えつつ追いかけてくる。
ナルガスはどちらかと言えば俺の肩を持ってくれているようだけど、話を聞いている限りでは最終的にはバルギーの元に俺を戻す事を前提にしている気がする。
だって、バルギーが俺に対する待遇の改善を約束すれば、俺を戻すって事だろう?
そんなの、俺は嫌だ。
約束が果たされる保証は無いんだから。
屋敷に戻されたら、今度こそ絶対に逃げられなくなりそうな確信に近い予感がある。
俺は何とかこの状況から逃げ出そうともがくけど、ナルガスの腕は全然緩まなくて全く逃れられる気がしない。
やばいな。
これはもう、早くアント達が戻って来てくれることを祈るしかない。
せめて、バルギーに会ってしまう前に・・・。
だけど俺の願いも虚しく、通い慣れていた軍の建物にだいぶ近づいた時、ナルガス達の足がピタリと止まった。
「ちっ・・・」
ナルガスが大きく舌打ちを零す。
「あぁ、さすがですね。気配を探るのがお上手だ」
ハリドが少し困ったように呟く。
嫌な予感に、恐々2人の視線の先を辿り硬直する。
そこには、いつか見たあの恐ろしい無表情のバルギーがイバンを後ろに従えながら静かに佇んでいた。
「ケイタ?!その姿は一体・・・ナルグァス将軍、何があったのですかっ」
ナルガスの腕の中にいる俺を見て、イバンが驚いたような声を上げた。
まぁ、結構凄い格好をしているからな。
この寒空の中、俺は薄い部屋着に裸足で土まみれだ。
だけど、イバンの反応にナルガスの方が眉を顰める。
「イヴァン、お前は何も聞いていないのか?」
「・・・何をですか?」
ナルガスの言葉に、イバンも眉を顰めた。
続けて何か言おうとイバンが口を開きかけたけど、それは別の声によって邪魔された。
「ナルグァス、お前の仕業か?」
戸惑ったような2人の会話を止めたのは、酷く冷たくて抑揚のない声。
感情の籠らない静かな声は、いっそ怒鳴られるよりも恐怖を感じさせるものがあった。
「お前が、私の屋敷から盗んだのか」
明らかに俺の事を言っているけど、まるで物に対するような言い方に折れた心がまた傷んだ。
「ヴァルグィ、私を侮辱するのか」
バルギーの言葉に、ナルガスも聞いたことのないような怖い声を出した。
「盗人に払う敬意は無い」
「将軍!飛将軍に対して何という侮辱を!」
バルギーの言い様に、イバンがギョッとしたように目を丸くして厳しく諌める。
それから、バルギーとナルガスに交互に視線を送った。
「一体どう言うことなのですか?話が全く見えてきません。飛将軍、これは一体どういう事なのでしょうか」
「それは私も聞きたい事だ。ケイタは先程訓練場からの道で保護したのだが、怯えていてろくに話さない。丁度良い、ヴァルグィこの場で皆にも分かるように説明してくれ。何故」
ナルガスが怒りの滲む眼差しでバルギーを射る。
「何故、ケイタに奴隷印をつけたのだ」
「・・・・・・嘘でしょう?将軍?」
イバンの表情が凍りついて、ゆっくりとバルギーへと視線が向けられる。
「私のものに、私のものという証をつけただけだ」
バルギーの返答は、潔い程にはっきりしたものだった。
やっぱり、俺の事は物扱いだ。
「何という事をなさったのですかっ!」
途端にイバンが怒りを湛えた声を張り上げる。
「なんて残酷な事を!」
「ヴァルグィ、すぐに印を外してやれ。こんな事許される事ではないぞ。あまりにも残酷すぎる」
2人に責め立てられ、バルギーの眉間が苛立たし気に寄った。
「お前達が口を出す事ではない。ケイタの権利は全て私が握っている。私だけのものだっ、誰にも口出しはさせん!」
いつでも暖かく優しかったバルギーは今や何処にも居ない。
そこに居るのは、俺を物としてしか見てくれない怖い人間だ。
乱暴に放たれた言葉に、イバン達が絶句している。
「ナルグァス、今すぐ返せ」
大きな手がこちらに差し出される。
「盗んでいないと言うなら証明してみせろ。ただ保護しただけと言うなら、所有者に戻すのが筋というものだろう」
「軽蔑するぞ・・・ヴァルグィ」
俺を抱くナルガスの腕に力が篭った。
それを見て、バルギーから怒気が漏れ出す。
「ナルグァス、いつまで人のものに触れているつもりなのだ。早く返せ」
「将軍、これ以上馬将軍と争ってはなりません。やはりケイタはあちらに返すべきです」
黙って成り行きを見守っていたハリドが、口を開く。
だけどそれに反論したのは、ナルガスではなくイバンだった。
「いけませんっ!飛将軍、ケイタを返さないでください!このような仕打ち、たとえ将軍であろうと看過できません」
「イヴァン、情を優先するな。我々が優先すべきことは軍の秩序だ。将軍同士を対立させてどうする」
「ハリド、情のない人間に人はついてこない。将軍が人道を忘れれば兵達の心は離れよう。将軍同士の衝突を避けられたとしても軍の統率は出来なくなるぞ」
「それを上手く調整するのが我ら副官の役目であろう」
「将軍が道を誤りそうな時に諫めるのも副官の役目だ」
イバンとハリドが言い合い、バルギーとナルガスは無言で睨み合う。
「・・・・・とにかく、一度執務室に戻りましょう。兵達が集まって来ています」
平行線を辿る言い合いにハリドが疲れたように溜息を吐いて、周りを見渡す。
確かに、騒ぎに気付いた兵達が遠巻きにこちらの様子を伺っているのが見えた。
【ケイタ、ケイタ、あとちょっとだぞっ】
このまま執務室に連れて行かれてしまうのかと、逃げ場のない密室に連れて行かれる事に少し恐怖を感じていたところ、足元からカイマンが嬉しそうに声を掛けてきた。
バルギー達の言い争いに気を取られてて、うっかりカイマンから意識が離れてた。
『あとちょっと?』
【うん。もうちょっとで壊れる!壊れたらそいつに飛びかかるから、ケイタ上手く逃げるんだぞ】
と言った途端、バリンッとガラスの割れるような大きな音と共に、ナルガスの周りを覆っていた光の膜が粉々に砕け散った。
「くそっ、もたなかったかっ」
「将軍っ」
光が砕けたのを見て、ハリドが慌てたようにカイマンとナルガスの間に入ろうとしたけど、カイマンがそれよりも先に口を大きく開けてナルガスに飛びかかった。
【ケイタ、今だっ】
『え、あ、う、うんっ』
「ケイタっ?!」
カイマンに言われるまま、驚きで緩んでいたナルガスの腕を力一杯振りほどき飛び降りた。
「ぐべっ」
そしてべチンと地面に全身を打ち付ける華麗な着地を決めてやった。
痛くて、転んだ時のエリーみたいにブルブルと震えてしまう。
「ケイタっ」
「大丈夫かっ」
俺の無様な姿にバルギーが焦ったような声をあげ此方に走り寄ってくる。
ナルガスも急いで俺に腕を伸ばしてきたけど、それより先に倒れる俺の上にカイマンが素早く覆い被さりガチガチと歯を鳴らして激しく威嚇をした。
【近寄るなっ。ケイタは俺たちと一緒に行くんだっ。渡さないぞ渡さないぞ】
興奮するカイマンを警戒するように、バルギー達が剣を抜きつつ一定の距離をとって俺達を囲む。
さっきまで言い争っていたはずの4人なのに、当たり前のように連携が取れる辺りが流石というか何というか・・・。
「ケイタ、そのままジッとしていなさい。動いてはならんぞっ」
先程までの怒りの気配を消して、バルギーが緊張に張り詰めた表情をしている。
「将軍、さすがにあの状態の竜は危険すぎます。とにかくケイタから引き離さないと」
「ハリド、兵達に網を持って来させろ」
「おいっお前達、捕獲用の網をっ!」
バルギー達がカイマンと俺を引き離そうと動き出す。
皆が近寄る度にカイマンが威嚇して追い払うけど、四方から来られると流石に威嚇が追いつかなくて徐々にバルギー達の包囲網が縮まってくる。
前方から迫るナルガス達を鋭い牙で威嚇し、後方から来るバルギー達を尻尾で薙ぎ払う。
そんな事をしている間に、遠巻きに見ていた兵達も集まってきた。
「副官、捕獲用の網です」
「よし、やれっ」
ハリドが指示を飛ばした途端、数人の兵士達がカイマンに向けて投縄を一斉に飛ばした。
【ギャンっ】
いくつもの縄がカイマンの口に掛けられ、口が開けないように締められる。
尻尾も同じように縄を掛けられて、大柄な兵士達が数人がかりで力いっぱい引っ張る。
【痛いーーーっ!!】
『カイマンっ!』
「網を!」
身動きの取れなくなったカイマンに向かって、今度は太い縄で編まれた網が投げられた。
『あっ』
【わぁーっ、何する!やめろ、嫌だっ】
「よしっ、捕まえたぞ!」
「牙と尾に気を付けろっ」
「子供から引き離せ」
兵達が口々に叫びながら網の中でビチビチと暴れるカイマンを抑え始める。
【はなせーっ!触るなっ!】
俺の体の上からカイマンの体重が離れていく。
それが怖くて、俺は必死でカイマンに抱きついた。
【ケイタ、ケイタ、俺から離れちゃダメだぞ!】
「君っ、何をしている!」
「危ないから離れなさいっ」
兵達としては危ない竜から俺を助け出しているつもりだろう。
だから、カイマンにしがみつく俺の行動は意味が分からなかったみたいで皆驚いている。
だけど、俺からしたらカイマンよりも人間の方が怖い。
人間に捕まることは、バルギーに捕まる事を意味するんだから。
だから、俺は全身を使って網の絡まるカイマンに抱きついた。
絶対に離れたくなくて。
そしたら、俺とカイマンに伸ばされる沢山の腕の中に一際大きな腕が混ざった。
「ケイタやめなさい」
嫌というほど耳に馴染んだ低い声。
嗅ぎ慣れた甘渋い香の香り。
ベッドの中で何度も触れられた大きな手。
それが、俺の体を捕らえた。
肌に触れる慣れた体温に、息が止まる。
「ケイタ」
抱きつくカイマン越しに、コニャックの瞳が俺を見下ろしていた。
酷く熱が籠ったような、だけど氷の様に凍てついたような、とても複雑な感情を映す瞳。
俺にはもう何も理解できない、バルギーの瞳。
「逃げたな」
だけど、怒っている事だけはよく分かった。
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