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第3章
マリクと王子
しおりを挟む「何が、どうなってるんだ······」
豪華な調度品に囲まれた室内で、マリクは早鐘を打つ心臓を、どうにか落ち着かせようと深呼吸した。
──その日、マリクはいつも通りパブで時間を潰していた。
最近全く見かけなくなった友人は元気だろうか。
そんな事をぼんやり考えていると──パブの入口が、なにやら騒がしくなった。
徐に視線を向けると、身なりの良い凡そパブの客とは思えない背の高い男が、入って来た。
誰かを探しているのか、視線を彷徨わせ──マリクと目が合うと、一直線にこちらへ向かってくる。
マリクの目の前に立つと、赤く長い髪をひとつに結わえた男は微笑んだ。
「マリク·ロエール様ですか?」
テノールの美声に問われ思わず頷いたが、こんな身なりの良いイケメンの知り合いはいない。戸惑いが顔に現れていたのか、男は胸に手を当てお辞儀をした。
「私、とあるお方にお仕えしております、リアンと申します。本日はご主人様からマリク様をお連れするように仰せつかっておりまして······ご同行願えますでしょうか?」
なにやら恭しい言い回しに訝しんだが、そもそもマリクを騙した所でこの男の得になるとは思えない。それに、マリクの名前も顔も知っているとなれば、逃げても無駄な気がした。
リアンと名乗った男は、ある方にお仕えしてると言っていた。貴族の知り合いなら、思い当たる節がある。
「もしかして、ルトとライノアですか?」
うっかり敬称を付け忘れてしまった事に気づき、マリクはおそるおそるリアンを見るが、特に気分を害した様子は無く安堵した。
「会えば、わかります」
何故か否定も肯定もせず、リアンは微笑んだ。
どうせ午後は仕事の予定も無い。暇つぶしには丁度良いか、とマリクは期待半分不安半分でリアンに付いていく事にした。もし何かあっても、ネタになるかもしれない。
そうして案内された馬車の家紋に既視感を覚えた。最近どこかで見た気がするが思い出せず、とりあえず乗り込むと、マリクには場違いな程高級感の漂う車内に思わずたじろいだ。
「あの、俺これに乗って大丈夫ですか?」
思わず問いかけると、リアンは頷いた。
「勿論。マリク様をお迎えする為の馬車ですので」
「あの、俺に『様』は付けなくていいです······」
いたたまれないマリクに、リアンは苦笑いした。
「ご主人様のご友人にそんな失礼な事はできません」
あっさり、却下された。
そんなことよりも、この馬車に乗ったからと、後で高額な請求とかされないだろうか、と内心ヒヤヒヤした。マリクはとりあえず座り──今まで乗ったことのある馬車とは違いすぎて、快適な空間であるにも関わらず、正直落ち着かなかった。
目の前に座るリアンと目を合わせないように、窓の外の景色を眺めた。
顔が綺麗で物腰も柔らかく、庶民のマリクなんかよりも余程身分は上なはずなのに、傲慢さや見下した感じは一切しない。ただ、何故だろう。恐ろしい程に隙がない。
ルトとライノアの関係者だろうか。
わざわざ迎えに来るなんて余程だが、リアンの雰囲気的に悪い知らせでは無さそうだ。
前に冗談で「いつか屋敷に招待して美味しいもの食わせて」と言った事がある。
もしかしたら、その冗談を叶えてくれるのかもしれないと、淡い期待を胸に──窓の外の景色にマリクは目を見開いた。
(え、どういう事だ!?)
マリクを乗せた馬車は、大きく荘厳な城門を通り──一端の庶民が本来なら足を踏み入れる事さえできないエリアを走り抜けた。
美しい庭園。舗装された道を走り、馬車はライデンの王城の前を通過し、少し離れた小さめの屋敷の前で止まった。
小さいとは言ったが、城に比べればの話で、普通の貴族の屋敷よりは遥かに大きい。
ただ、窓の数が極端に少なく、ある窓全てに鉄格子が嵌められて、どこか監獄めいた雰囲気がある。
呆然としていると、リアンが「着きましたよ」と微笑んで馬車から降りる様に言われた。
(どおりで見覚えがある訳だよ······!!)
マリクを乗せてきた馬車の家紋が、ライデン王家の家紋だと今更気づいたが、理解してはいけないと脳が思考を停止した。
そのまま、状況が飲み込めないマリクを他所に屋敷に通され──応接室で待つように言われた。
栗色の髪を前下りに切り揃えた、人形のようなメイドが紅茶を注いでくれる。
紅茶は今まで嗅いだこともない良い香りがした。
マリクはソファに座り、所在無さげに部屋の中を見渡し──冒頭に戻る。
てっきり、ルトの屋敷に呼ばれるとばかり思っていたら、連れてこられたのはライデン城だった。
(どうなってんだ······)
もしかしたら、ルト達とは別の人がマリクを呼びつけたのだろうか。しかし、マリクにはあの二人以外貴族の知り合いはいないし、まして王族関係者に知り合いなんているわけも無い。
煌びやかな空間に場違いな自分がいていいのだろうかと頭を抱えると、ノックの後に応接室のドアが開いた。
思わず勢い良く顔を上げると、そこには普段街で見るよりもずっと高級そうな衣服に身を包んだライノアと──。
「急に呼び出してごめんね」
紫水晶のミステリアスな瞳。艶やかな黒髪は普段の野暮ったさはなく、綺麗にセットされている。装飾の多い繊細そうな衣服。眼鏡をしていない顔は恐ろしい程に整っていて──。
「ルト?ここは······何で、城に······」
思わず名前を呼ぶ声が震えた。言葉も上手く纏まらない。
脳が理解するのを拒否しているのがわかる。
狼狽えるマリクに、ルトは苦笑いした。
「いきなりで驚いたよね、マリク。······ルトは本名じゃない。僕はアルフォルト·ライデン。──本当は男爵家の息子じゃなく、この国の第一王子なんだ。······今まで、騙しててごめん」
ルト──アルフォルトは、頭を下げた。
「急に言われても困るよね」
「·····だって、王子は金髪で、仮面で、」
しどろもどろになるマリクに、アルフォルトは自分の髪を指に絡めて見せる。
「こっちが地毛。金髪は実はカツラで──仮面も······まぁ、色々事情があって。でも、これからはカツラは被らないつもりなんだ。勿論、仮面も付けない」
目の前で話すアルフォルトは、確かにマリクのよく知る友人な筈なのに、全然知らない人に思えた。
固まって動かなくなったマリクに気づき、アルフォルトは表情を曇らせた。
「もしかして、騙してた事怒ってる?」
「ちがう······」
再び頭を下げようとしたアルフォルトを制止し、マリクはパニック寸前の思考回路でどうにか、言葉を紡いだ。
「い、今まで知らなかったとはいえ、失礼な態度で、申し訳ありません」
震える声でマリクは頭を下げた。
貴族だと思ってた頃から、敬語で話した事は殆どない。でも、王族となれば別だ。最悪不敬罪で捕らわれても仕方がない。
まさか友人が王子だとは思わなくて、マリクは第一王子の噂を本人の目の前でしていた。
どうしよう、と頭を上げずにいると、肩にそっと手が触れた。
白くて小さな手が、そのままマリクの手を取る。
「顔を上げて、マリク」
促されて、おそるおそる顔を上げれば、眉を寄せたアルフォルトと目が合う。
「君が謝る事は何も無い。マリクの態度を不敬だと思った事もないし、そもそも身分を隠してたのは僕の方だ。本当にごめんね、びっくりしたよね」
何度も謝るアルフォルトに、マリクはどう反応していいかわからなかった。
「ずっと黙っている事も出来たんだけど······僕は、これからも君と友達でいたいから、本当の事を話そうと思って」
「でも、俺······いや、私とアルフォルト様では身分が」
ルトは、良い奴だ。貴族だと知る前からも、そして貴族だと知ってからも。
貴族独特の傲慢さも無ければ、権力をひけらかす事もない。 平民にだって敬意を持って接してくれるし、ルトの事業のお陰で助かっている人は沢山いる。
くだらない話を楽しそうに聞いて、下町の飯を美味しいと頬張る。
そこら辺にいる、普通の人と何ら変わりないルトが、マリクは大好きだった。
「身分なんて関係ないと、僕はいつも思ってるけど······僕が王子なら、友達だとは思えない?」
自分の手を握るアルフォルトの手が、微かに震えているのに気づいて、あぁ、お互い様なのだと、マリクは思わず強く握り返した。
そうだ、何を躊躇っているのだろう。
「······よく考えたら身分なんて、最初から気にして無かったんだ。お前が貴族だろうと平民だろうと、王子だろうと関係ない。ルトだから、友達だと思ったんだ」
今更、何に悩んでいたのだろう。
マリクが好きなのは、ルト本人であって貴族だからではない。
そう思えたら、色々考えてた自分がアホらしくなって、マリクは頭をかいた。
「まぁ、確かにびっくりしたけど、ルトが何者だろうと今更関係ないよな。だって、お前とライノアと食う飯は楽しいから」
貴族だろうと平民だろうと、気が合う奴もいれば合わない奴もいる。
身分より大切なのは、もっと別の事だ。
マリクの言葉に、アルフォルトは破顔して抱きついた。
「うん、うん!ありがとう、マリク」
「俺は敬語とか上手く話せないから、今まで通りの話し方しか出来ないけど······それでもいいなら」
「何言ってるの!今まで通りの話し方でいいし敬語なんて使うマリク気持ち悪いよ」
嬉しそうに抱きついてくるアルフォルトを抱きしめ返し、マリクもつられて笑う。
「酷いなお前!」
ケタケタと笑いあっていると、後ろから事の成り行きを見守っていたライノアが視界に入り、マリクとアルフォルトは顔を見合わせると、ライノアの腕を引っ張った。
「ちょっと」
体制を崩したライノアも抱きしめる。
子供でもないのに、三人で身を寄せ合う姿は冷静に考えたらとても滑稽だろう。
それでもいい、とマリクは思う。
「お前も好きだぜ、ライノア。俺にはすげぇ友達が二人もいるって、最高じゃん」
マリクが笑うと、ライノアが──笑った。
ライノアは普段、殆ど表情が動かない。その友人が声を上げて嬉しそうに笑うのをはじめて見て、マリクは堪らなく嬉しい気持ちになった。
それから、気になっていた事を尋ねる。
「どうせお前ら兄弟じゃないんだろ?もうライノアが何者でも俺は驚かない」
ライノアは、ルトの腹違いの兄弟と名乗っていたが、多分王子の側近とか護衛とかなのだろう。喧嘩の仲裁もやけに慣れていたし、護衛なら頷ける。
すると、ライノアは少し固まって、逡巡した後口を開いた。
「······私も謝らなければなりませんね。私はアルフォルトの従者をしてますが『ライノア』は偽名で······本名はエルディオス·リー·ディオハルト。隣国ディオハルト帝国の第二王子です。······騙していてすみません」
「は?」
予想の斜め上の返答に、マリクは再び固まった。
「──······お前らの生きる世界って、やっぱ平民とは違うんだなって改めて思ったよ」
二人の話を聞いて、マリクは溜息をついた。
命を狙われ、死にかけたライノアをアルフォルトが拾った事。匿われるかわりに、ライノアはアルフォルトの従者として身を捧げて来た事。それから、もう少しでライノアは国へ帰ると言うこと。
何もかもが、普通に生きていたら経験する事もない、マリクには縁遠い世界。
王子、という身分は自分達国民が思うよりもずっと大変な環境で生きているのだと、初めて知った。
紅茶と共に用意されたお茶菓子は、バターや砂糖が贅沢に使われた焼き菓子で、見た目から美しい。どれも美味しくて目を丸くしていると、アルフォルトが「まだ沢山あるから帰りに包んで貰うね。パブの皆にも分けてあげて」と微笑んだ。
「そうだ、もう一つ謝る事があるんだった。──最初に会った時から君の身元は調べさせて貰ってた。万が一何かあったらすぐ対処できるように。だから──」
言葉を区切ったアルフォルトが、苦笑いした。
「君が新聞記者なのは、最初から知ってたし、だからこそ近付いた。──第一王子の噂を流してもらう為に」
弟が憂いなく王位につけるように、敢えて第一王子の悪い噂を流したと聞いた。
気まずけに視線を逸らしたアルフォルトに、マリクは手を振った。
「今更だな。まぁ、おかげで俺は記事には事欠かなかったけど、掌の上で転がされてたんだなぁ」
「アホで醜男で無能な王子の記事は良く売れた?」
「······お前根に持ってるな?」
いつだったか、マリクが言った王子の評価を蒸し返し、アルフォルトはニヤリと笑った。
あの時アルフォルトは「自分が王子だったら」と冗談で言っていたが、冗談なんかじゃなかった。
つられて楽しそうに笑うマリクに、アルフォルトは目を閉じた。
「今回の事も、マリクの好きなように記事にして構わない。市井受けするように悪く書き立てたって、その事で不敬罪に問うことはしない。──今まで騙してたお詫びになるかわからないけど」
「気にしなくていいと言いたいが、俺は記者だからな、そこはまぁ、うん」
曖昧に濁したマリクに、アルフォルトもライノアも苦笑いした。
「時間割いてもらってごめんね」
屋敷の外へと見送りにきたアルフォルトは、馬車に乗り込もうとしたマリクに手を伸ばし──再び抱きついてきた。
「多分今までみたいに城下には行けなくなる。でも、またいつか会えたら──また一緒にご飯食べてくれたら嬉しい」
「ああ、約束な」
マリクもアルフォルトの背に手を回した。
間近で自分を見つめるアルフォルトの顔が、あまりにも整いすぎていて、マリクは思わずドキリとした。
それに──。
(なんか、いい匂いがする)
思わず赤面したマリクは──しかし、なぜだか背筋がゾッとし思わず顔を上げると、ライノアの全く笑っていない目がこちらを見ていた。
苦笑いして、マリクはそっとアルフォルトを離す。
隠しきれない独占欲は、思い返せばいつも片鱗を見せていた。
マリクはライノアに手を差し出すと、勢いよくその手を握った。
「お前も!またいつか会えたら飯食おうな」
初めて触れた大きな手は、剣を握って出来たであろうタコがあった。
ライノアは少し目を見開くと、嬉しそうに頷いた。
「是非。マリクさん、お元気で──またいつか、会いましょう」
そうして、二人に見送られ──マリクは、来た時と同じ馬車で再び、元の日常へと帰って行った。
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