むっちゃんとお星様の涙

江上蒼羽

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むっちゃんとお星様の涙【4】

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次の日。



朝から大雨が降っています。



青い筈のお空が黒い雲に覆われて、お日様の姿が見えません。



雨はザーザーと音を立て、勢い良く降り続きます。



窓ガラスを弾く、大きな雨粒。



それを窓からずっと眺めていたむっちゃん。



何だか、お星様が泣いているように思えました。




ずっと降り続いた雨は夕方には止み、お空を隠していた黒い雲はどこかへ消えました。



お空が暗くなると、真ん丸からちょっぴり削れたお月様が顔を出します。



その隣には、やっぱりお星様の姿はありません。



むっちゃんとりりは、がっくり。





「はぁ~…またおほしさまいないね」


「んにゃ~…」





窓から見えるのは、色とりどりに輝く街の明かりと、お月様。



そして、お星様の居ない寂しいお空。



と、その時………





「あーっ!いいことおもいついたぁ!」





むっちゃんは、何かを思い付きました。
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