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一章
芽吹
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あらすじ
両親を亡くした龍が母方の祖母の実家に行くところから話は始まる。その村には若い男がおらず(村にある小中学校を卒業すると皆村の外に出ていってしまうため)、住み込みで力仕事をしてくれないかという提案。現代の社会人としての仕事に疲れ果てた龍はそれを快諾。村を見て回っていると遠くから駆け寄ってくる少女に気づく。随分な美人だ。名前は桜下桃音、病弱な母親の世話をするために村から出た経験はほとんどないらしい。若い男に興味津々で接近してくる桃音は一目見て龍を気に入った様子。その夜に桃音が龍に夜這いをしかける。自信ありげな桃音とは裏腹に彼女の性経験はなし。尻と女の穴、両方の処女を頂く。終わったあとにここで寝たいとぐずる桃音を家へ送り届けて龍は自分の立場を今一度自分に問う。責任は取れるのか。いいや、取りたい。
鯉川龍は車の窓から注いでくる暖かな光にくわりと欠伸をしてハンドルを緩やかに左に切った。助手席に乗るのはすっかり小さくなってしまったかつての母親だ。遺骨を助手席に乗せながら走っていると、そういえば最近はこうして外に連れ出してやることもなかったなと龍は生前の丸まった背中の母を思い出す。炬燵で野球観戦を見るのが好きな母親だった。本来そのような趣味を持つのに相応しい存在であろう父親は龍がまだ後追いも終わらない頃に母と離婚してしまっていて、龍がいないと一人で炬燵にもぐる母の背中の寂しさの一端を担っていた。パーマ屋に連れて行けとも言わないような母親だったので、家にいるのが好きなのだろうと勝手に思っていた節がある。自身の多忙を言い訳になどせず、旅行の一つや二つ、連れて行ってやれば良かったと思う。K県にある母の実家に顔を出すのは小学校低学年ぶりだろうか。自分よりも早くに逝ってしまった娘のことを祖母はどう思っているのか、考えるだけで再会の時の表情と言葉に困る。気分転換に音楽を流しながら、気の利いた言葉が思い浮かばないものかと太陽に向かう進行方向に目を細めた。母の実家がある村はその地域にある小中学校を卒業すると地方から出て行ってしまう若者ばかりで三十代ほどの男は貴重だという。やることは力仕事ばかりだがこの村に来てくれれば村民全員が龍を歓迎する。そんな祖母との電話でのやり取りに素直に辞表を会社に置いてきた龍はすっかり都会の喧騒に疲れ果ててしまっていた。母の急逝をきっかけに生活がガラッと変わってしまうのなら、どうせ一人になるのならせめてのんびりした日々を送りたい。慣れない土地での生活への不安は胸にそっくりそのままあるが、何か期待めいた心臓の高鳴りがあるのも事実だった。
一晩を車で過ごしたとはいえ、十時間を超えるドライブなんてするものではないなと龍はバキバキに凝った体を伸ばして外の空気を吸った。母が残した遺品の中には自分の実家に戻るための都心からK県までの地図が一言メモ付きで書かれている物もある。これがなければ辿り着かなかったであろう、と龍はその所々シミになったり角が折れている母の手作りの地図に感謝した。何せ一番大きな柳の木を右に曲がるだの、猫耳の山が正面に来る道を真っ直ぐ行けだの自然に倣った案内が多かったので龍は実際にその景色を見るまでこの地図が本当に役に立つか半信半疑だったのだ。言い換えれば母の実家は案内の目安が自然の景色くらいしかないほど田舎だということである。春の景色が暖かい柔らかな緑の田舎道の膨らんだ所にに一旦車を停めて、人はいないかと辺りを見渡した。向こうには民家がいくつも見えるが、似たりよったりの古びた趣のある外見でどこが祖母の家なのかは判断しかねる。行けば分かるかと思っていたんだけどな、と龍は自分の中の祖母宅の思い出が随分古ぼけてしまっていることを実感した。よもや母の遺骨を持って一軒一軒訪ねる訳にもいくまい。
「……おっ?あ、おーい!おーい!」
するとラッキーなことに向こうに現れた人影がぶんぶんと腕を振ってくれた。丁度いい、村内の人間なら祖母の家を知っているはずだ。龍も腕を振り返し、おいでおいでと相手をこちらに呼び寄せる。相手はタカタカとこちらに駆けてきて遠くから「こんにちはー!」と元気に返事をしてくれた。声からして若い女性であると、その時龍は初めて気がついたのだった。
「村外の人がここに来るなんて珍しい!初めまして、ここには何をしに来たの?」
「あっ……と……えーと、初めまして……ここには、えーと……」
龍は狼狽えた。すぐそばまで迫った女性の風貌が小花柄のワンピースの良く似合う美人だったからだ。しかも恐らく、ブラジャーをしていない。豊かに実って自然の重力に従い重そうに垂れ下がった胸は、それでもふっくらとしている柔らかさが見るだけで分かった。ツンと小さなテントを張っている胸先が一枚の布をわざわざ隔てているのが龍にはどうしようもなくエロティックに映った。百五十五センチほどの小柄な身体に付いているにしては不釣り合いなその膨らみは彼女が動きを見せるたびにプルンプルンと揺れる。ゴク、と龍の喉が鳴った。
「……お兄さん?おーい?大丈夫?」
「……へ、ああ。大丈夫だよ……うん。君はこの村の子かな?それだったら鯉川っていう苗字のおばあさんの家を知らないかな、そこの家の孫なんだ、俺」
「あー!あなたが!?鯉川……龍さん!?すごい、本当にまだ若いのね!聞いてるわ、ここにはサラリーマンを辞めて村のお手伝いをしに来てくれるって!」
「若いって……君の方がよっぽど年下に見えるけれど。何歳だ?二十歳くらいか?」
「わ、正解!ちょうどこの間二十歳よ!」
「じゃあやっぱり年下じゃないか。俺はもう三十二のおじさんだよ」
「ううん、こんなに若い男の人はこの村にはいないの!みんなおじちゃんばかりよ、三十代なんてピチピチよ!」
「そ、そうか……?」
そう言って彼女は自分とは一回りも大きい龍の手を両手ですくって手比べをした。白くて温かい小さな手が龍の手に合わせられ、挙動不審になっている指が絡め取られる。これまたパーソナルスペースの狭い女の子だな、と龍はこんなところで都会の女と田舎の女の違いを見つける。随分大胆な子だと思う。
「ゴツゴツしてて、おっきい……血管が浮いててかっこいいわ」
「……あの……君、名前は?俺のことは知っているようだけど」
「ああ、ごめんなさい!私桜下桃音、生まれも育ちもこの村よ。鯉川のおばあちゃんの家ももちろん知ってるわ、案内なら任せて」
「それは頼もしい……ありがとう」
それはそうとしてその薄着は目に毒だ。くりんとした二重の瞳、ちょんと付いている控えめな鼻、ポッテリとしていておちょぼ口の唇に何より細い腰に似つかわしくないその大きな胸。思わぬ美女と縁があったものだが一回りも歳の小さい子だ、変な考えはよさなければ。龍は向こうにある何やら生き物がピチピチしている池のある方を向いていかにもこんな雄大な自然が珍しいんですよ、というような顔をした。意識を桃音から逸らす必要があるが、急に遠くを見始めた龍に気付いた桃音がお節介にも手を引いて池を案内してくれる。その手はいわゆる恋人繋ぎで、龍は内心心臓がバクバクと脈打っていた。
「ここの池は色んな生き物がいて、春にはほら、オタマジャクシ!たくさんいるの。こっちはメダカね。可愛いでしょ?」
「へえ、皆元気だなあ。俺はカナヅチだから、こうスイスイ泳ぎ回る生き物を見ると不思議な気分になるよ」
都会では見ることのなかった自然の結晶に龍は目を見張った。だがしかしノーブラの桃音をその目で確認した時ほどの驚きはない。そんなことを考えていると桃音の顔がすぐそこまで迫っているのに気が付いた龍は慌ててそのぷっくらとした唇を手でガードした。龍に口元を押さえられた桃音は瞳をパチパチと瞬かせて、いたずらっ子のような顔で笑いながら離れていく。龍は今しがた起こったことが理解出来ず、あのままだったら何かすごくいけないことが起きていたような気がしてドッと汗をかいた。
「あん、失敗しちゃった」
「な、何を?」
「龍さんて真剣な顔すると唇をとんがらせるのね。可愛い癖、もうちょっとでキス出来そうだったのに」
「んな……」
若い娘の考えることは分からない。そんな身を削った悪戯をこんなおじさんにしなくても、と思うが些か好奇心が旺盛すぎやしないだろうか。思わず桃音とのキスの感触を想像してもの欲しくなった唇をゴシゴシと手の甲で擦る。桃音がニコニコとしているのであのままキスをされても満更ではなかったのがバレてしまったのかと龍は一人焦っていた。そこで当初の問題を無理やり思い出し、努めて冷静な声で龍は桃音に話しかけた。
「……鯉川のおばあさんの家、案内してもらえるかな」
「あら、そうね。こっち来て、一緒に行きましょう」
「ああ、少し待って欲しいんだ……」
龍が車から遺骨を取り出して手の中に抱えると桃音はハッとしたような顔をして気まずそうに目線を逸らした。無言のまま歩き出した二人の間に気まずい沈黙が流れる。案内してもらった祖母の家はなかなかに大きくて年寄りの一人暮らしには手に余るであろう庭の広さだった。祖母もまた、夫とは死別している。小学校低学年の頃にここに来た理由はその祖父の葬式だったはずだ。呼び鈴を押してもしばらく応答がなく、身内だしいいかと玄関の引き戸をガラガラと開けると小柄で腰の曲がった老婆が一人出て来るところだった。お互い顔を見合わせて挨拶をすることもなく、二人の目線は龍の母の遺骨に注目する。
「ばあちゃん、本当に久しぶりだな……母さんのこと連れて来たよ」
「おやまあ、龍……倅はこんなに大きくなったのにこの子はすっかり小さくなって……ああ、龍、お前も頑張ったねえ……」
そんな会話を一言、二言交わせた後早々に小さくなった母は祖母の腕に抱えられて奥の方へと引っ込んで行った。玄関先で暗い顔をしていた桃音に気付いていた龍は声をかけようと再び外に出る。桃音は今にもべそをかきそうな顔で龍のことを見ていた。
「ご、ごめんなさい……お仕事の理由だけでここに来たものだとばかり……お母さんが亡くなってたのね、本当にごめんなさい……」
「いやいや、そんな……確かに早死にだったけど、実家に帰って来れて母さんも安心したはずだ。桃音のおかげだよ、案内してくれありがとう」
それでも、と龍の事情も知らずに軽々しい態度を取ってしまった自分のことを責める桃音は根は真面目な女性のようだった。シュンとしょげた桃音の潤んだ瞳に何か込み上げてくるものを感じた龍は慌てて話題を変えようとした。だが動悸がして舌がまともに回ってくれない。
「も、桃音はこの村にいるのはここが好きだからか?若い人は皆村の外に出て行ってしまうと聞いていたんだが」
「……お母さんがね、昔から病弱で……私を産んでからもしょっちゅう寝込むの。私、お母さんのこと大好きだから……村に残ってお世話してるのよ」
「なるほど、そっちも大変そうだな……そんなに若いのに大したものだ、桃音」
「……えへへ」
頬を赤く染めて照れる桃音が腰を曲げて龍に頭を差し出す。一瞬理解が遅れた龍だったが、撫でて褒めて欲しいのだろうと気付くとぎこちないながらに桃音の頭を優しく撫で付けた。上から覗くとワンピースの首元の隙間から僅かに桃色の乳輪と慎ましやかな突起が見えることに気付いても、もう龍は何も言うことは出来なかった。
その夜、寝ていた龍はカララ、という部屋の襖が開く音にぼんやりと目を覚ました。猫でも入ってきたか、ともう一度目を閉じようとするとユラリと人影がが漂い龍の布団に横からゴソゴソと入ってくる。龍は何か恐ろしく怖いものを想像して悲鳴を上げようとしたが、肌に触る温もりに相手は幽霊や妖怪の類いではなく生身の人間だということを理解して寸のところで思いとどまった。白くてフワフワのスウェットという寝間着で龍の布団の中に潜り込んできたのは紛れもなく、昼間のうちに顔見知りとなった桃音以外にいなかった。
「龍さん、龍さん。驚かせちゃった、お邪魔してます。そんな薄着で寒くないの?」
「も、桃音、なんでここに。びっくりしたぞ、会うなら明日の昼間でも良かっただろう。そんなに急用が?」
「ううん、普通こういうことは夜中にやるものだって知ってるから……」
すると桃音は龍の身に付けている薄いTシャツを捲り上げてチュウ、と男の胸筋にキスを落とした。そのまま乳輪をクルクルと指で撫でて、龍の乳首に乳飲み子のようにしゃぶりつく。その時龍は桃音の言う『こういうこと』が夜這いであると理解した。事実を受け止めきれずにバクバクと鳴る心臓と力の入らない手で桃音の肩を押し返すが大した抵抗にはならない。龍の腹に密着する大きな柔らかい乳房が抵抗するべきではないと勝手に反抗の気力を寝かし付けてしまうのだ。
「龍さん、私を抱いて……私を龍さんの女にして欲しいの……」
「そんな、二十歳の女の子に手を出すなんて良い大人のやることじゃない。俺はおじさんだし、そんなこと駄目だよ」
「二十歳だから何?お酒も飲める立派な大人よ。それに龍さんがおじさんだからって困ってるのは龍さんだけ。私はちーっとも気にしないんだから」
そう言う桃音は暑そうに上気した頬で息を乱し、龍の両頬を手で包み込んだ。そのまま二人の唇がゆっくりと重なる。チュク、チュク、レロ……と大胆かつ慎重に熱い舌が絡み合うと二人の体温は一気に上昇した。龍が桃音の後頭部を押さえて、口内でニュルニュルと舌を動かすと小柄な体はプルプルと震えて不慣れなキスに感じ入る。こうなってしまえば龍に夜這いを断る気力はすっかりなくなってしまった。変わる生活の一番最初の夜に肉体関係を結ぶ美しい女性との出会いがあるという、まるで作り話のような現実に酔いしれていたくなったのも事実だった。桃音のスウェットの上着を脱がして相変わらずブラジャーもしていない大きな胸の膨らみをまじまじと見つめる。乳首の真ん中が僅かに凹んでいて、何ともいやらしい作りの胸をしていると龍は唸った。昼間のうちに想像したワンピースの下の巨乳が龍が考えつくより何倍もエロティックであることは明白だ。自然と桃音の裸を頭のどこかで想像していた自分に龍は罪悪感を覚えながら、それ以上に興奮していた。
「触ってもいいのかい?本当に嫌じゃない?」
「もちろんよ、たくさん揉んで、大きくして……」
「今以上にか……?」
たぷ、と下乳を両手で持ち上げるとそのズッシリとした重量感に龍は驚きつつ口角が緩く上がる。ツンと勃った乳首を中に押し込めるように悪戯につつけば桃音は小さく喘いで豊満な胸を龍に押し付けた。桃音の腰がピクンピクンと震えて跳ね上がる。龍の上で快感に身を捩り、それでも体を預けてくる健気さにはため息が漏れるほど可愛げを感じる。興奮に昂った龍がフワフワの脂肪で出来た胸をガッシリと掴んで少々乱暴に揉むと桃音は小さく悲鳴を上げて首を横に振った。自分の胸に興奮する龍に喜んでいるようにも、少々乱雑な愛撫に困っているようにも見える。
「随分な乳をしているな。この村の子は意外と発育がいいのか?こんなに大きくて、まるで桃みたいな胸だ」
「んッ、んん……ここでは基本、お肉もお魚も、お野菜や牛乳に至るまで自給自足よ。栄養がたっぷり摂れる環境なのよ、多分……それに、大きいからって感度が鈍いわけじゃないわ。龍さんの触り方、少し痛くてドキドキしてるの、優しく揉んで……」
「ああ、それはすまない。この上なく揉みごたえのある胸をしているものだから指が喜んでしまったみたいだ」
そう言いながらツンと勃ち上がった乳首をチュウチュウと赤子のように吸う龍を見て桃音は少し恥ずかしそうに笑った。自分よりも一回りも大きな男が女の胸、特に乳首に夢中になって口や舌を一生懸命に使う様子が意外で可愛かったのだ。チュパチュパと舌を使って乳首を堪能していた龍が桃音のスウェットのズボンをずり下げてパンティ一枚の姿にしてしまった。パンティの上から湿った割れ目をなぞり、そのじっとりとした温もりをますます顕著にしていく。桃音が必死に足を閉じないように努力していると知りながら龍は意地悪くもゾクゾクとする快感を呼び寄せるようにパンティ越しに陰核をスリスリと撫でる。引ける腰を逃がさないとでも言うようにその桃尻をガッシリと掴み股間部を自分の方に引き寄せた。股間を差し出すような格好になった桃音は恥ずかしそうに目を細めるが、龍の思うようにさせてあげようという気持ちがあるのか抵抗はしないままだ。
「た、龍さん、もう脱がせて。おパンティ脱がせて……ビチョビチョになっちゃうわ……」
「ああ、分かった……まるで子供みたいな下着を身に着けているな。桃音の趣味か?」
「衣類は村のおじちゃんが買い付けてきたものを皆が買うの、女の子用の下着ってこれくらいしかなくて……」
「そうか、逆にエロスを感じるよ」
白くて野暮ったい生地に赤いリボンの、ともすれば最近の女子小学生の方がまだ凝った装飾を選んでいるかもしれないと思うようなパンティを龍はそっと桃音の足から引き抜いた。隠すもののなくなった陰部が龍の目の前にさらけ出される。ふっさりとした陰毛は柔らかくてまるで羊の毛を触っているようだった。陰毛を掻き分けて陰核をグリグリと押し潰すと桃音から苦しそうな声が漏れ出る。ピクンピクンと足を震わせてなんとか足を開いたままをキープするその様子に龍は桃音がオナニーの経験すらも大してないように感じた。普通の女性が喜ぶような快感は桃音には強過ぎるのだ。その代わりに出てきた粘液を潤滑剤に指の腹で陰核の表面をヌルヌルと滑らせるとこの程度の刺激には桃音は嬉しそうに喘いだ。極上の美人が菊門まで愛液を滴らせて自分の腕の中で感じている。それは龍の男の気力を引っぱたいて目覚めさせるような色気の暴力で股間のテントを高くしていった。
「龍さん、あなたも脱いで……私ばかり裸を見られるのはずるいわ、龍さんのも見たいの……」
「桃音ほど綺麗な体はしていないよ、至って普通の男の体だぞ?」
「ううん、硬くて、大きくて、とっても安心する体をしてる……」
言われてすぐに裸になった龍の胸板に桃音がしなだれかかってくる。お互いの心拍を共有するように、相手の温かさを分かち合うように優しく激しく抱きしめ合う。ヌチヌチと陰核を弄くり回してくる龍に桃音はもう好きにしてとでも言うように無抵抗で体を預けた。セックスにおいて受動的なばかりでは男は嫌がるという知識を持っていた桃音は熱くそそり立った肉棒に恐る恐る手を付けた。ドクドクと脈打つこんなに熱い体の部分が、龍の大切な部分が桃音に興奮してここまで膨張している。ヌルヌルとした先走りを出す龍の男根を桃音は細い指先で軽くつついたり粘っこい粘液の出る部分をクルクルと刺激したりと、龍を喜ばせるためというより見慣れない物体を色々試すかのように触れ合った。丸裸の美女に猫が金魚鉢の金魚に悪戯をするかのような軽い弄びを受けて龍は心臓が面白いように脈打った。
「で、これはお尻に入れればいいのかしら?こ、ここ?」
「えっ。お尻がいいのかい?」
桃音の目は龍の言葉にどう返事をするべきか分からないと告げていた。まさかここまで誘い受けの雰囲気を醸し出しておいて本番に対する性知識は身に付けていないとは。それは桃音が純新無垢な処女であるということを意味していた。
「破瓜の前にお尻の初めてを頂くっていうのも乙かもな。桃音、まずはこちらに入れるよ。慣らしてあげるから、足を大きく開いて自分で持ってくれ」
これ幸いと桃音の無知を良いように受け取った龍は桃音に足を開かせて自分で抱えさせるとキュッと絞られたアナルに口をつけて、れぇ、と舌を目いっぱい出して舐め上げた。桃音から驚いたように悲鳴が漏れて余計にアナルがキュッと締まる。何度もれるれると唾液を絡ませて桃音のアナルを舐めていると上の方の膣口からトロトロと愛液が流れ落ちてきた。すっかり潤って夜の僅かな光でテラテラと光るアナルに指を入れて幾度も抜き差しをする。桃音は切なそうな、苦しそうな顔で自分のアナルを弄る龍のことを見詰めていた。
「こ、こんな格好を人様に見せるのも触らせるのも初めてなのよ。なんだかすごく恥ずかしいわ。汚くないの?」
「大丈夫、アナルまで薄桃色でとても綺麗だ。エッチな穴だな、すぼまっていて如何にも処女という感じだ。指の一本でもきついなんて」
指を舐めながら桃音のアナルを解していく龍に、桃音は(こんなに恥ずかしいことを世の中の女の人は経験していくの……?)と豊かな胸をふうふうと上下させながら背中を這い上がる背徳感と敏感な粘膜を触られる感覚に顔を火照らせて息をしていた。たっぷりの唾液がこれまた龍の細心の注意と桃音の可愛さに充てられて股間を張らせながらも愛情を込めて丁寧に扱おうという証明になっているようで、桃音は怖がることもなく龍に身を任せている。無垢な桃音は異物感と快感の違いがいまいち分からず、セックスは気持ちよくなるものなのだからアナルを弄られる排泄に似た感覚もこれは気持ちいいものなのだろうとまっさらの頭に性知識として入れた。龍はというとこちらは初めて見る人の解された肛門の粘膜が淫らにきゅう、と収縮するのを見てごくりと唾を飲んでいる。オマンコを見て挿入したことはあれど、女の人のアナルを自ら解して柔らかくしたところを見るなど初めてだった。
「入れるよ……桃音、自分のお尻の処女がなくなる感触、しっかり覚えているんだよ」
「は、はいっ!……んっ、んぅぅ!ふーっ、ふーっ!ああっ、こんなの初めて……お尻にこんな大きいの、本当に入るの……?」
「入るさ、桃音が本当に俺を受け入れてくれるというなら……」
「ああ……受け入れるわ、龍さんの……こんなの、痛いはずなのに……龍さんのオチンチンだと思うと頭がクラクラして、痛いのも怖いのもなくなっちゃう……ああ、はぁん、ふぅぅーっ。こんなに奥まで……!くるのぉ……!ああーっ!」
桃音のアナルはヌトヌトとしていて名器で、油を仕込んだ肉壺の中に男根を突き立てているようなえも言われぬ背徳感があった。アナル処女らしくキツキツの作りをしていてなお、行き止まりのない深い愛穴で龍の男根を癒してくれるのである。桃音は髪を振り乱してアナルの破瓜を、男の最も偉大な部位を受け入れる感覚を味わっていた。腹の奥が焼けた鉄を打ち込まれたように酷くジュクジュクと疼くのに、そのまま内部からじっくり焼かれてしまいたいような今までにない気分になる。それがセックスにハマる前兆の、女の淫の気が漏れ出てきたことを本人ではなく龍は感じ取っていた。陰核をヌチヌチとこねてやると桃音は息を詰めるようにグッと空気を飲み込んで手足を縮こまらせる。それを無理やり暴いて何度かアナルを突いてやりながら陰核をきゅ、きゅ、と潰してやれば桃音は溺れたようにビクンビクンと痙攣して、次いでくたりと身体の力を抜いた。きゅんきゅんと締め付けの止まらないアナルに、今のはクリトリスでイッたのだなと理解した龍はゆっくりと肉棒を引き抜いた。何が起こったのか理解しきれないとでも言うようにこちらを見上げる桃音のことをぎゅうっと抱き締めて、そのままオマンコに肉棒を擦り付ける。亀頭くらいなら簡単に入ってしまうほど先程クリトリスで極めた桃音のオマンコは潤って、余計に涎まで垂らしている。明らかに男を欲しがっている女性器に、龍は嬉しそうに桃音の二番目、本番の処女をくれるように頼んだ。
「今のはアナルだからな、女の穴はこっちだ。こっちでも俺を受け入れてくれるかい?」
こくん、と頷いた桃音の顔には(入れる穴ってふたつもあるの……?)と書いてある。特に女の穴、と言われたことに興奮したのか、こちらで受け入れる方がポピュラーなのかと桃音は張り切ってオマンコを自分の指で割り開いた。ぬちゅ、と粘液まみれの女の洞窟に龍のペニスがどんどん踏み込んでいく。処女膜という隔たりのある破瓜の痛みに驚いたように目を見開いた桃音は、それでも龍を拒むことなど決してなく下唇を噛み締めて胎内に熱棒を受け入れた。
「あッ、あぁ、痛い、痛い……龍さんの大きなものがどんどん私の中に……これで、私も一人前の女かしら……?」
「ぐう、きつい……締め付けが痛いくらいだ、桃音の中は狭くてヌルヌルしていて男泣かせだな……」
処女を抱くのは初めてだった。どちらかと言えば今までは同年代か年上の女性を好んで抱いていた龍にとって、二十歳ピチピチの処女を抱いたということは軽い衝撃であると共に男の気が若返ったような、そんな気分さえした。奥まで差し込む肉棒に桃音は腰を浮かせて、異物感に苦しむように、そしてそれを愛おしむように汗で張り付いた前髪の顔で笑う。乳首や陰核を触って破瓜の痛みを紛らわせてやれば桃音はとろんと顔を緩ませた。
「すごいな、桃音の子宮口、興奮し過ぎるとカリカリって俺の亀頭をかじるよ」
「ん、んんん、そ、そうなの……?もう私、夢中で分からないわ……?セックスって、こんなに熱いのね……すごいわ、ああ……」
それは快感に悶える子宮口の収縮に他ならない。その動きはまるで本来未熟な赤子の眠る秘めた部屋に龍のことを招きたいとでも言っているようだった。
「……流石に、生理は来ているんだよな?」
「んっ、ああっ、きてるわっ、それがどうしたの……?」
「そうか……」
万が一桃音に初潮が来ていなかったら、龍は中に出していただろう。桃音の奥を揺さぶりながら、龍は桃音が一際甘い声を上げたのを合図に一気に肉棒を引き抜いた。桃音の白い腹の上でだくだくと滴る精液に、龍はふぅふぅと息を荒らげる。お互いに目が合うと桃音は嬉しそうに、龍は少し照れ臭そうに頬を掻いた。
「それにしても不法侵入か?万が一出くわしたばあちゃんが驚いてひっくり返ったらどうするんだ」
「あら、そのおばあちゃんが龍さんのお部屋を教えてくれたのよ。是非通ってやってくれって」
「ええ……?ばあちゃん、何を考えて……」
その夜は一緒にこのまま寝るのだと言って聞かない桃音のことをせめて小綺麗に拭いて家まで送って行った。再び戻った布団の中で龍は思考を巡らせる。うら若い女性の初めてを貰って、好意を寄せられた。この行為に、自分は責任を取れるのか?……いいや、取りたい、とその時確信的に龍は思ってしまったのだ。
両親を亡くした龍が母方の祖母の実家に行くところから話は始まる。その村には若い男がおらず(村にある小中学校を卒業すると皆村の外に出ていってしまうため)、住み込みで力仕事をしてくれないかという提案。現代の社会人としての仕事に疲れ果てた龍はそれを快諾。村を見て回っていると遠くから駆け寄ってくる少女に気づく。随分な美人だ。名前は桜下桃音、病弱な母親の世話をするために村から出た経験はほとんどないらしい。若い男に興味津々で接近してくる桃音は一目見て龍を気に入った様子。その夜に桃音が龍に夜這いをしかける。自信ありげな桃音とは裏腹に彼女の性経験はなし。尻と女の穴、両方の処女を頂く。終わったあとにここで寝たいとぐずる桃音を家へ送り届けて龍は自分の立場を今一度自分に問う。責任は取れるのか。いいや、取りたい。
鯉川龍は車の窓から注いでくる暖かな光にくわりと欠伸をしてハンドルを緩やかに左に切った。助手席に乗るのはすっかり小さくなってしまったかつての母親だ。遺骨を助手席に乗せながら走っていると、そういえば最近はこうして外に連れ出してやることもなかったなと龍は生前の丸まった背中の母を思い出す。炬燵で野球観戦を見るのが好きな母親だった。本来そのような趣味を持つのに相応しい存在であろう父親は龍がまだ後追いも終わらない頃に母と離婚してしまっていて、龍がいないと一人で炬燵にもぐる母の背中の寂しさの一端を担っていた。パーマ屋に連れて行けとも言わないような母親だったので、家にいるのが好きなのだろうと勝手に思っていた節がある。自身の多忙を言い訳になどせず、旅行の一つや二つ、連れて行ってやれば良かったと思う。K県にある母の実家に顔を出すのは小学校低学年ぶりだろうか。自分よりも早くに逝ってしまった娘のことを祖母はどう思っているのか、考えるだけで再会の時の表情と言葉に困る。気分転換に音楽を流しながら、気の利いた言葉が思い浮かばないものかと太陽に向かう進行方向に目を細めた。母の実家がある村はその地域にある小中学校を卒業すると地方から出て行ってしまう若者ばかりで三十代ほどの男は貴重だという。やることは力仕事ばかりだがこの村に来てくれれば村民全員が龍を歓迎する。そんな祖母との電話でのやり取りに素直に辞表を会社に置いてきた龍はすっかり都会の喧騒に疲れ果ててしまっていた。母の急逝をきっかけに生活がガラッと変わってしまうのなら、どうせ一人になるのならせめてのんびりした日々を送りたい。慣れない土地での生活への不安は胸にそっくりそのままあるが、何か期待めいた心臓の高鳴りがあるのも事実だった。
一晩を車で過ごしたとはいえ、十時間を超えるドライブなんてするものではないなと龍はバキバキに凝った体を伸ばして外の空気を吸った。母が残した遺品の中には自分の実家に戻るための都心からK県までの地図が一言メモ付きで書かれている物もある。これがなければ辿り着かなかったであろう、と龍はその所々シミになったり角が折れている母の手作りの地図に感謝した。何せ一番大きな柳の木を右に曲がるだの、猫耳の山が正面に来る道を真っ直ぐ行けだの自然に倣った案内が多かったので龍は実際にその景色を見るまでこの地図が本当に役に立つか半信半疑だったのだ。言い換えれば母の実家は案内の目安が自然の景色くらいしかないほど田舎だということである。春の景色が暖かい柔らかな緑の田舎道の膨らんだ所にに一旦車を停めて、人はいないかと辺りを見渡した。向こうには民家がいくつも見えるが、似たりよったりの古びた趣のある外見でどこが祖母の家なのかは判断しかねる。行けば分かるかと思っていたんだけどな、と龍は自分の中の祖母宅の思い出が随分古ぼけてしまっていることを実感した。よもや母の遺骨を持って一軒一軒訪ねる訳にもいくまい。
「……おっ?あ、おーい!おーい!」
するとラッキーなことに向こうに現れた人影がぶんぶんと腕を振ってくれた。丁度いい、村内の人間なら祖母の家を知っているはずだ。龍も腕を振り返し、おいでおいでと相手をこちらに呼び寄せる。相手はタカタカとこちらに駆けてきて遠くから「こんにちはー!」と元気に返事をしてくれた。声からして若い女性であると、その時龍は初めて気がついたのだった。
「村外の人がここに来るなんて珍しい!初めまして、ここには何をしに来たの?」
「あっ……と……えーと、初めまして……ここには、えーと……」
龍は狼狽えた。すぐそばまで迫った女性の風貌が小花柄のワンピースの良く似合う美人だったからだ。しかも恐らく、ブラジャーをしていない。豊かに実って自然の重力に従い重そうに垂れ下がった胸は、それでもふっくらとしている柔らかさが見るだけで分かった。ツンと小さなテントを張っている胸先が一枚の布をわざわざ隔てているのが龍にはどうしようもなくエロティックに映った。百五十五センチほどの小柄な身体に付いているにしては不釣り合いなその膨らみは彼女が動きを見せるたびにプルンプルンと揺れる。ゴク、と龍の喉が鳴った。
「……お兄さん?おーい?大丈夫?」
「……へ、ああ。大丈夫だよ……うん。君はこの村の子かな?それだったら鯉川っていう苗字のおばあさんの家を知らないかな、そこの家の孫なんだ、俺」
「あー!あなたが!?鯉川……龍さん!?すごい、本当にまだ若いのね!聞いてるわ、ここにはサラリーマンを辞めて村のお手伝いをしに来てくれるって!」
「若いって……君の方がよっぽど年下に見えるけれど。何歳だ?二十歳くらいか?」
「わ、正解!ちょうどこの間二十歳よ!」
「じゃあやっぱり年下じゃないか。俺はもう三十二のおじさんだよ」
「ううん、こんなに若い男の人はこの村にはいないの!みんなおじちゃんばかりよ、三十代なんてピチピチよ!」
「そ、そうか……?」
そう言って彼女は自分とは一回りも大きい龍の手を両手ですくって手比べをした。白くて温かい小さな手が龍の手に合わせられ、挙動不審になっている指が絡め取られる。これまたパーソナルスペースの狭い女の子だな、と龍はこんなところで都会の女と田舎の女の違いを見つける。随分大胆な子だと思う。
「ゴツゴツしてて、おっきい……血管が浮いててかっこいいわ」
「……あの……君、名前は?俺のことは知っているようだけど」
「ああ、ごめんなさい!私桜下桃音、生まれも育ちもこの村よ。鯉川のおばあちゃんの家ももちろん知ってるわ、案内なら任せて」
「それは頼もしい……ありがとう」
それはそうとしてその薄着は目に毒だ。くりんとした二重の瞳、ちょんと付いている控えめな鼻、ポッテリとしていておちょぼ口の唇に何より細い腰に似つかわしくないその大きな胸。思わぬ美女と縁があったものだが一回りも歳の小さい子だ、変な考えはよさなければ。龍は向こうにある何やら生き物がピチピチしている池のある方を向いていかにもこんな雄大な自然が珍しいんですよ、というような顔をした。意識を桃音から逸らす必要があるが、急に遠くを見始めた龍に気付いた桃音がお節介にも手を引いて池を案内してくれる。その手はいわゆる恋人繋ぎで、龍は内心心臓がバクバクと脈打っていた。
「ここの池は色んな生き物がいて、春にはほら、オタマジャクシ!たくさんいるの。こっちはメダカね。可愛いでしょ?」
「へえ、皆元気だなあ。俺はカナヅチだから、こうスイスイ泳ぎ回る生き物を見ると不思議な気分になるよ」
都会では見ることのなかった自然の結晶に龍は目を見張った。だがしかしノーブラの桃音をその目で確認した時ほどの驚きはない。そんなことを考えていると桃音の顔がすぐそこまで迫っているのに気が付いた龍は慌ててそのぷっくらとした唇を手でガードした。龍に口元を押さえられた桃音は瞳をパチパチと瞬かせて、いたずらっ子のような顔で笑いながら離れていく。龍は今しがた起こったことが理解出来ず、あのままだったら何かすごくいけないことが起きていたような気がしてドッと汗をかいた。
「あん、失敗しちゃった」
「な、何を?」
「龍さんて真剣な顔すると唇をとんがらせるのね。可愛い癖、もうちょっとでキス出来そうだったのに」
「んな……」
若い娘の考えることは分からない。そんな身を削った悪戯をこんなおじさんにしなくても、と思うが些か好奇心が旺盛すぎやしないだろうか。思わず桃音とのキスの感触を想像してもの欲しくなった唇をゴシゴシと手の甲で擦る。桃音がニコニコとしているのであのままキスをされても満更ではなかったのがバレてしまったのかと龍は一人焦っていた。そこで当初の問題を無理やり思い出し、努めて冷静な声で龍は桃音に話しかけた。
「……鯉川のおばあさんの家、案内してもらえるかな」
「あら、そうね。こっち来て、一緒に行きましょう」
「ああ、少し待って欲しいんだ……」
龍が車から遺骨を取り出して手の中に抱えると桃音はハッとしたような顔をして気まずそうに目線を逸らした。無言のまま歩き出した二人の間に気まずい沈黙が流れる。案内してもらった祖母の家はなかなかに大きくて年寄りの一人暮らしには手に余るであろう庭の広さだった。祖母もまた、夫とは死別している。小学校低学年の頃にここに来た理由はその祖父の葬式だったはずだ。呼び鈴を押してもしばらく応答がなく、身内だしいいかと玄関の引き戸をガラガラと開けると小柄で腰の曲がった老婆が一人出て来るところだった。お互い顔を見合わせて挨拶をすることもなく、二人の目線は龍の母の遺骨に注目する。
「ばあちゃん、本当に久しぶりだな……母さんのこと連れて来たよ」
「おやまあ、龍……倅はこんなに大きくなったのにこの子はすっかり小さくなって……ああ、龍、お前も頑張ったねえ……」
そんな会話を一言、二言交わせた後早々に小さくなった母は祖母の腕に抱えられて奥の方へと引っ込んで行った。玄関先で暗い顔をしていた桃音に気付いていた龍は声をかけようと再び外に出る。桃音は今にもべそをかきそうな顔で龍のことを見ていた。
「ご、ごめんなさい……お仕事の理由だけでここに来たものだとばかり……お母さんが亡くなってたのね、本当にごめんなさい……」
「いやいや、そんな……確かに早死にだったけど、実家に帰って来れて母さんも安心したはずだ。桃音のおかげだよ、案内してくれありがとう」
それでも、と龍の事情も知らずに軽々しい態度を取ってしまった自分のことを責める桃音は根は真面目な女性のようだった。シュンとしょげた桃音の潤んだ瞳に何か込み上げてくるものを感じた龍は慌てて話題を変えようとした。だが動悸がして舌がまともに回ってくれない。
「も、桃音はこの村にいるのはここが好きだからか?若い人は皆村の外に出て行ってしまうと聞いていたんだが」
「……お母さんがね、昔から病弱で……私を産んでからもしょっちゅう寝込むの。私、お母さんのこと大好きだから……村に残ってお世話してるのよ」
「なるほど、そっちも大変そうだな……そんなに若いのに大したものだ、桃音」
「……えへへ」
頬を赤く染めて照れる桃音が腰を曲げて龍に頭を差し出す。一瞬理解が遅れた龍だったが、撫でて褒めて欲しいのだろうと気付くとぎこちないながらに桃音の頭を優しく撫で付けた。上から覗くとワンピースの首元の隙間から僅かに桃色の乳輪と慎ましやかな突起が見えることに気付いても、もう龍は何も言うことは出来なかった。
その夜、寝ていた龍はカララ、という部屋の襖が開く音にぼんやりと目を覚ました。猫でも入ってきたか、ともう一度目を閉じようとするとユラリと人影がが漂い龍の布団に横からゴソゴソと入ってくる。龍は何か恐ろしく怖いものを想像して悲鳴を上げようとしたが、肌に触る温もりに相手は幽霊や妖怪の類いではなく生身の人間だということを理解して寸のところで思いとどまった。白くてフワフワのスウェットという寝間着で龍の布団の中に潜り込んできたのは紛れもなく、昼間のうちに顔見知りとなった桃音以外にいなかった。
「龍さん、龍さん。驚かせちゃった、お邪魔してます。そんな薄着で寒くないの?」
「も、桃音、なんでここに。びっくりしたぞ、会うなら明日の昼間でも良かっただろう。そんなに急用が?」
「ううん、普通こういうことは夜中にやるものだって知ってるから……」
すると桃音は龍の身に付けている薄いTシャツを捲り上げてチュウ、と男の胸筋にキスを落とした。そのまま乳輪をクルクルと指で撫でて、龍の乳首に乳飲み子のようにしゃぶりつく。その時龍は桃音の言う『こういうこと』が夜這いであると理解した。事実を受け止めきれずにバクバクと鳴る心臓と力の入らない手で桃音の肩を押し返すが大した抵抗にはならない。龍の腹に密着する大きな柔らかい乳房が抵抗するべきではないと勝手に反抗の気力を寝かし付けてしまうのだ。
「龍さん、私を抱いて……私を龍さんの女にして欲しいの……」
「そんな、二十歳の女の子に手を出すなんて良い大人のやることじゃない。俺はおじさんだし、そんなこと駄目だよ」
「二十歳だから何?お酒も飲める立派な大人よ。それに龍さんがおじさんだからって困ってるのは龍さんだけ。私はちーっとも気にしないんだから」
そう言う桃音は暑そうに上気した頬で息を乱し、龍の両頬を手で包み込んだ。そのまま二人の唇がゆっくりと重なる。チュク、チュク、レロ……と大胆かつ慎重に熱い舌が絡み合うと二人の体温は一気に上昇した。龍が桃音の後頭部を押さえて、口内でニュルニュルと舌を動かすと小柄な体はプルプルと震えて不慣れなキスに感じ入る。こうなってしまえば龍に夜這いを断る気力はすっかりなくなってしまった。変わる生活の一番最初の夜に肉体関係を結ぶ美しい女性との出会いがあるという、まるで作り話のような現実に酔いしれていたくなったのも事実だった。桃音のスウェットの上着を脱がして相変わらずブラジャーもしていない大きな胸の膨らみをまじまじと見つめる。乳首の真ん中が僅かに凹んでいて、何ともいやらしい作りの胸をしていると龍は唸った。昼間のうちに想像したワンピースの下の巨乳が龍が考えつくより何倍もエロティックであることは明白だ。自然と桃音の裸を頭のどこかで想像していた自分に龍は罪悪感を覚えながら、それ以上に興奮していた。
「触ってもいいのかい?本当に嫌じゃない?」
「もちろんよ、たくさん揉んで、大きくして……」
「今以上にか……?」
たぷ、と下乳を両手で持ち上げるとそのズッシリとした重量感に龍は驚きつつ口角が緩く上がる。ツンと勃った乳首を中に押し込めるように悪戯につつけば桃音は小さく喘いで豊満な胸を龍に押し付けた。桃音の腰がピクンピクンと震えて跳ね上がる。龍の上で快感に身を捩り、それでも体を預けてくる健気さにはため息が漏れるほど可愛げを感じる。興奮に昂った龍がフワフワの脂肪で出来た胸をガッシリと掴んで少々乱暴に揉むと桃音は小さく悲鳴を上げて首を横に振った。自分の胸に興奮する龍に喜んでいるようにも、少々乱雑な愛撫に困っているようにも見える。
「随分な乳をしているな。この村の子は意外と発育がいいのか?こんなに大きくて、まるで桃みたいな胸だ」
「んッ、んん……ここでは基本、お肉もお魚も、お野菜や牛乳に至るまで自給自足よ。栄養がたっぷり摂れる環境なのよ、多分……それに、大きいからって感度が鈍いわけじゃないわ。龍さんの触り方、少し痛くてドキドキしてるの、優しく揉んで……」
「ああ、それはすまない。この上なく揉みごたえのある胸をしているものだから指が喜んでしまったみたいだ」
そう言いながらツンと勃ち上がった乳首をチュウチュウと赤子のように吸う龍を見て桃音は少し恥ずかしそうに笑った。自分よりも一回りも大きな男が女の胸、特に乳首に夢中になって口や舌を一生懸命に使う様子が意外で可愛かったのだ。チュパチュパと舌を使って乳首を堪能していた龍が桃音のスウェットのズボンをずり下げてパンティ一枚の姿にしてしまった。パンティの上から湿った割れ目をなぞり、そのじっとりとした温もりをますます顕著にしていく。桃音が必死に足を閉じないように努力していると知りながら龍は意地悪くもゾクゾクとする快感を呼び寄せるようにパンティ越しに陰核をスリスリと撫でる。引ける腰を逃がさないとでも言うようにその桃尻をガッシリと掴み股間部を自分の方に引き寄せた。股間を差し出すような格好になった桃音は恥ずかしそうに目を細めるが、龍の思うようにさせてあげようという気持ちがあるのか抵抗はしないままだ。
「た、龍さん、もう脱がせて。おパンティ脱がせて……ビチョビチョになっちゃうわ……」
「ああ、分かった……まるで子供みたいな下着を身に着けているな。桃音の趣味か?」
「衣類は村のおじちゃんが買い付けてきたものを皆が買うの、女の子用の下着ってこれくらいしかなくて……」
「そうか、逆にエロスを感じるよ」
白くて野暮ったい生地に赤いリボンの、ともすれば最近の女子小学生の方がまだ凝った装飾を選んでいるかもしれないと思うようなパンティを龍はそっと桃音の足から引き抜いた。隠すもののなくなった陰部が龍の目の前にさらけ出される。ふっさりとした陰毛は柔らかくてまるで羊の毛を触っているようだった。陰毛を掻き分けて陰核をグリグリと押し潰すと桃音から苦しそうな声が漏れ出る。ピクンピクンと足を震わせてなんとか足を開いたままをキープするその様子に龍は桃音がオナニーの経験すらも大してないように感じた。普通の女性が喜ぶような快感は桃音には強過ぎるのだ。その代わりに出てきた粘液を潤滑剤に指の腹で陰核の表面をヌルヌルと滑らせるとこの程度の刺激には桃音は嬉しそうに喘いだ。極上の美人が菊門まで愛液を滴らせて自分の腕の中で感じている。それは龍の男の気力を引っぱたいて目覚めさせるような色気の暴力で股間のテントを高くしていった。
「龍さん、あなたも脱いで……私ばかり裸を見られるのはずるいわ、龍さんのも見たいの……」
「桃音ほど綺麗な体はしていないよ、至って普通の男の体だぞ?」
「ううん、硬くて、大きくて、とっても安心する体をしてる……」
言われてすぐに裸になった龍の胸板に桃音がしなだれかかってくる。お互いの心拍を共有するように、相手の温かさを分かち合うように優しく激しく抱きしめ合う。ヌチヌチと陰核を弄くり回してくる龍に桃音はもう好きにしてとでも言うように無抵抗で体を預けた。セックスにおいて受動的なばかりでは男は嫌がるという知識を持っていた桃音は熱くそそり立った肉棒に恐る恐る手を付けた。ドクドクと脈打つこんなに熱い体の部分が、龍の大切な部分が桃音に興奮してここまで膨張している。ヌルヌルとした先走りを出す龍の男根を桃音は細い指先で軽くつついたり粘っこい粘液の出る部分をクルクルと刺激したりと、龍を喜ばせるためというより見慣れない物体を色々試すかのように触れ合った。丸裸の美女に猫が金魚鉢の金魚に悪戯をするかのような軽い弄びを受けて龍は心臓が面白いように脈打った。
「で、これはお尻に入れればいいのかしら?こ、ここ?」
「えっ。お尻がいいのかい?」
桃音の目は龍の言葉にどう返事をするべきか分からないと告げていた。まさかここまで誘い受けの雰囲気を醸し出しておいて本番に対する性知識は身に付けていないとは。それは桃音が純新無垢な処女であるということを意味していた。
「破瓜の前にお尻の初めてを頂くっていうのも乙かもな。桃音、まずはこちらに入れるよ。慣らしてあげるから、足を大きく開いて自分で持ってくれ」
これ幸いと桃音の無知を良いように受け取った龍は桃音に足を開かせて自分で抱えさせるとキュッと絞られたアナルに口をつけて、れぇ、と舌を目いっぱい出して舐め上げた。桃音から驚いたように悲鳴が漏れて余計にアナルがキュッと締まる。何度もれるれると唾液を絡ませて桃音のアナルを舐めていると上の方の膣口からトロトロと愛液が流れ落ちてきた。すっかり潤って夜の僅かな光でテラテラと光るアナルに指を入れて幾度も抜き差しをする。桃音は切なそうな、苦しそうな顔で自分のアナルを弄る龍のことを見詰めていた。
「こ、こんな格好を人様に見せるのも触らせるのも初めてなのよ。なんだかすごく恥ずかしいわ。汚くないの?」
「大丈夫、アナルまで薄桃色でとても綺麗だ。エッチな穴だな、すぼまっていて如何にも処女という感じだ。指の一本でもきついなんて」
指を舐めながら桃音のアナルを解していく龍に、桃音は(こんなに恥ずかしいことを世の中の女の人は経験していくの……?)と豊かな胸をふうふうと上下させながら背中を這い上がる背徳感と敏感な粘膜を触られる感覚に顔を火照らせて息をしていた。たっぷりの唾液がこれまた龍の細心の注意と桃音の可愛さに充てられて股間を張らせながらも愛情を込めて丁寧に扱おうという証明になっているようで、桃音は怖がることもなく龍に身を任せている。無垢な桃音は異物感と快感の違いがいまいち分からず、セックスは気持ちよくなるものなのだからアナルを弄られる排泄に似た感覚もこれは気持ちいいものなのだろうとまっさらの頭に性知識として入れた。龍はというとこちらは初めて見る人の解された肛門の粘膜が淫らにきゅう、と収縮するのを見てごくりと唾を飲んでいる。オマンコを見て挿入したことはあれど、女の人のアナルを自ら解して柔らかくしたところを見るなど初めてだった。
「入れるよ……桃音、自分のお尻の処女がなくなる感触、しっかり覚えているんだよ」
「は、はいっ!……んっ、んぅぅ!ふーっ、ふーっ!ああっ、こんなの初めて……お尻にこんな大きいの、本当に入るの……?」
「入るさ、桃音が本当に俺を受け入れてくれるというなら……」
「ああ……受け入れるわ、龍さんの……こんなの、痛いはずなのに……龍さんのオチンチンだと思うと頭がクラクラして、痛いのも怖いのもなくなっちゃう……ああ、はぁん、ふぅぅーっ。こんなに奥まで……!くるのぉ……!ああーっ!」
桃音のアナルはヌトヌトとしていて名器で、油を仕込んだ肉壺の中に男根を突き立てているようなえも言われぬ背徳感があった。アナル処女らしくキツキツの作りをしていてなお、行き止まりのない深い愛穴で龍の男根を癒してくれるのである。桃音は髪を振り乱してアナルの破瓜を、男の最も偉大な部位を受け入れる感覚を味わっていた。腹の奥が焼けた鉄を打ち込まれたように酷くジュクジュクと疼くのに、そのまま内部からじっくり焼かれてしまいたいような今までにない気分になる。それがセックスにハマる前兆の、女の淫の気が漏れ出てきたことを本人ではなく龍は感じ取っていた。陰核をヌチヌチとこねてやると桃音は息を詰めるようにグッと空気を飲み込んで手足を縮こまらせる。それを無理やり暴いて何度かアナルを突いてやりながら陰核をきゅ、きゅ、と潰してやれば桃音は溺れたようにビクンビクンと痙攣して、次いでくたりと身体の力を抜いた。きゅんきゅんと締め付けの止まらないアナルに、今のはクリトリスでイッたのだなと理解した龍はゆっくりと肉棒を引き抜いた。何が起こったのか理解しきれないとでも言うようにこちらを見上げる桃音のことをぎゅうっと抱き締めて、そのままオマンコに肉棒を擦り付ける。亀頭くらいなら簡単に入ってしまうほど先程クリトリスで極めた桃音のオマンコは潤って、余計に涎まで垂らしている。明らかに男を欲しがっている女性器に、龍は嬉しそうに桃音の二番目、本番の処女をくれるように頼んだ。
「今のはアナルだからな、女の穴はこっちだ。こっちでも俺を受け入れてくれるかい?」
こくん、と頷いた桃音の顔には(入れる穴ってふたつもあるの……?)と書いてある。特に女の穴、と言われたことに興奮したのか、こちらで受け入れる方がポピュラーなのかと桃音は張り切ってオマンコを自分の指で割り開いた。ぬちゅ、と粘液まみれの女の洞窟に龍のペニスがどんどん踏み込んでいく。処女膜という隔たりのある破瓜の痛みに驚いたように目を見開いた桃音は、それでも龍を拒むことなど決してなく下唇を噛み締めて胎内に熱棒を受け入れた。
「あッ、あぁ、痛い、痛い……龍さんの大きなものがどんどん私の中に……これで、私も一人前の女かしら……?」
「ぐう、きつい……締め付けが痛いくらいだ、桃音の中は狭くてヌルヌルしていて男泣かせだな……」
処女を抱くのは初めてだった。どちらかと言えば今までは同年代か年上の女性を好んで抱いていた龍にとって、二十歳ピチピチの処女を抱いたということは軽い衝撃であると共に男の気が若返ったような、そんな気分さえした。奥まで差し込む肉棒に桃音は腰を浮かせて、異物感に苦しむように、そしてそれを愛おしむように汗で張り付いた前髪の顔で笑う。乳首や陰核を触って破瓜の痛みを紛らわせてやれば桃音はとろんと顔を緩ませた。
「すごいな、桃音の子宮口、興奮し過ぎるとカリカリって俺の亀頭をかじるよ」
「ん、んんん、そ、そうなの……?もう私、夢中で分からないわ……?セックスって、こんなに熱いのね……すごいわ、ああ……」
それは快感に悶える子宮口の収縮に他ならない。その動きはまるで本来未熟な赤子の眠る秘めた部屋に龍のことを招きたいとでも言っているようだった。
「……流石に、生理は来ているんだよな?」
「んっ、ああっ、きてるわっ、それがどうしたの……?」
「そうか……」
万が一桃音に初潮が来ていなかったら、龍は中に出していただろう。桃音の奥を揺さぶりながら、龍は桃音が一際甘い声を上げたのを合図に一気に肉棒を引き抜いた。桃音の白い腹の上でだくだくと滴る精液に、龍はふぅふぅと息を荒らげる。お互いに目が合うと桃音は嬉しそうに、龍は少し照れ臭そうに頬を掻いた。
「それにしても不法侵入か?万が一出くわしたばあちゃんが驚いてひっくり返ったらどうするんだ」
「あら、そのおばあちゃんが龍さんのお部屋を教えてくれたのよ。是非通ってやってくれって」
「ええ……?ばあちゃん、何を考えて……」
その夜は一緒にこのまま寝るのだと言って聞かない桃音のことをせめて小綺麗に拭いて家まで送って行った。再び戻った布団の中で龍は思考を巡らせる。うら若い女性の初めてを貰って、好意を寄せられた。この行為に、自分は責任を取れるのか?……いいや、取りたい、とその時確信的に龍は思ってしまったのだ。
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