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第四章
【第二話】匠との放課後
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国語や物理などの授業が一通り終わり、放課後となった。
机の中から教科書類を取り出し、柊華がそれらを鞄へ戻そうとすると『お疲れ様でした、柊華さん。帰ったら今日習った箇所の復習をしましょうね』と教科書を通してセフィルに話しかけられた。まだ多くのクラスメイトが残っている教室内では声で答える事は出来ないが、柊華が頷いて返事をする。彼の姿は見えないが、鞄から漂う雰囲気からセフィルが上機嫌である事が伺え、柊華は口元だけでそっと微笑んだ。
鞄を持って席から立つと、別のクラスから、柊華の幼馴染である加賀地匠が彼女を迎えにやって来た。
「柊華!帰ろうぜ」
教室の引き戸付近から、匠が大きな声で、窓の側に立つ柊華を呼ぶ。教室に残る生徒達がそんな彼の姿を見て、相変わらずだなぁと言いたげな顔になった。
「…… んー」
今は“幼馴染”という代物を見たくない気分だった柊華が、ちょっと困った顔になる。
だが、テスト前期間な為部活が休みになっている彼は、もう柊華と帰る気満々だ。こういう機会でもないと一緒に帰れる機会など滅多にないので、匠の中ではもう『柊華と帰る』は決定事項となっているのがハッキリと読み取れて、柊華は断れる気がしなかった。
( ……参った。“幼馴染”って今は鬼門なのに)
過去のセフィルが三郎とお雪の関係に怒り狂って、嫉妬心を柊華でもあったお雪にぶつけてきた事を思い出し、柊華が頭を抱える。
『もちろん、無視ですもんね。柊華さんは、私と二人きりで帰るんですから』
セフィルもセフィルで、確定した事実の様に断言している。
柊華は今、完全に板挟みだ。
「ほら、行こうぜ」
柊華はまだ返事をしていなかったのに、匠は教室の中まで入って来て彼女の腕を掴み、廊下の方へと歩き始めた。
「え!あっ…… いや」
(ど、どうしよう。断る理由も、んなすぐには思い付かないし。でも、匠も匠であんまり放置しておくと、何でか面倒くさい事になるしなぁ)
んーと唸りながらも、柊華が力任せに引っ張られて行く。
「久しぶりに何か食べて帰ろうぜ」
そう言う匠は、もうすっかりプチデート気分だ。
「待て!テスト前なのに何言ってんの⁈」
柊華が驚きの声をあげると、匠が『そうだったわぁ』と言いたげに顔をしかめた。
「赤点なんか取ったら、次回の試合でレギュラーから外されるとかあるんでしょ?なら、早く帰って勉強しないと」
「あー。そうなんだよなぁ…… 」
『そうです、そうです!さぁ、柊華さん。さっさと家に帰りましょう!』
「ん?なら俺んちでさ、二人で勉強会しようぜ!」
匠のその言葉を聞き、柊華とセフィルが一瞬固まった。
『…… ほう。私の柊華さんを家に連れ込もうとするとは…… 本気で私に殺されたい様ですね。やっとコイツにも、トドメを刺せる機会がきましたか。ふっふっふ——』
鞄の中から聞こえるセフィルの声と、目の前にいる匠のどちらにも気を使わねばならず、柊華が困り果てている。
(あぁもうっ。どっちをどうしろと!)
「無理だよ?人に勉強教えられる程、私も成績良くないからね?そもそも、何だかんだ言って結局勉強にならないよね?」
「俺よりは勉強出来るから大丈夫!」
正論をぶつけたが、無駄だった。
ずるずると引きずられる様に教室から出て、匠と柊華が廊下を歩く。
「私の勉強にならないのが困るの!かなり背伸びして入った学校なんだから、余裕なんか微塵もないよ?それに——家でセフィルさんが待ってるから!」
不穏な空気を漂わせ始めていた柊華の鞄が、普通の鞄へと戻る。その事で柊華がほっと息を吐き出したのだが、今度は匠が不機嫌になってしまった。
あっちを立てればこっちが立たず。
気持ち的には最も厄介なセフィルを最優先にしたいが、仲の良い幼馴染も蔑ろにはしづらい。
「なぁ…… まだアイツの家に居るのか?もういい加減別の親戚の家に行くとかした方がよくね?もしくはさ、ウチに来たっていいって前にも言ったよな?ホント、マジでアイツはヤバイって。早く離れた方がいいぞ⁈」
匠が振り返り、柊華の両腕を掴んで強い語気で言った。
(…… やめてぇ!せっかくセフィルさんが落ち着いたのにっ)
嫉妬深いセフィルへの気遣いの全てを台無しにされ、柊華が遠い目をする。温厚な彼女ですら、ちょっと匠を刺したい気持ちなった。
胸に抱きしめている鞄から、再び不穏な空気が立ち込め始める。ピリピリと肌に刺すような緊張感が二人を包み、流石に匠も強張った顔になった。何が何だが訳が分からず、匠がきょろきょろと周囲に視線を彷徨わせる。だが元凶が柊華の鞄の中にある事などわかるはずが無く、匠は少し不安そうだ。
(どうしよう、どうしよう!)
焦るせいで余計に解決策が浮かばぬ柊華が、慌てて鞄を抱き締め続ける。
誰でもいいから助けてぇぇ!と叫びたい気持ちになっていると、匠の後ろから先生が歩いて来た。
「あら、良かった!まだ残っていたのね。加賀地君、瀬田先生が探していたわよ」
そう言って匠に声をかけたのは、柊華の担任のハナ先生だった。瀬田というのは匠のクラスの担任で、三年生に物理を教えている。
「えぇぇぇ!マジっすか!」
「マジですよー。進路に関わる話しだそうだから、早く職員室に行ってね」
にっこりと笑うハナ先生の姿が、今の柊華には女神に見える。まさに地獄に仏、これぞ真の助け舟、大海の木片!——と柊華が心の中で叫んだ。
「…… 柊華わるい、ちょっと行って来るわ。終わるまで待ってて欲しいけど…… 」
瀬田先生は一度話し出すと無駄に長くなるタイプである事を思い出し、匠は本心を言い難くなった。
「九十九さんは先に帰りなさい。瀬田先生、話が長いから」
キッパリと言ってくれたハナ先生に対し、柊華が何度も無言で頷く。
『素晴らしい方ですね。教師の鏡です』
セフィルも絶賛し、事が一応落ち着いた。
「ごめんね、匠。先に帰る!」
「…… うん。んじゃ、明日は一緒に帰ろうな!」
(また明日のコレをやるのかー!)
悲鳴をあげたい気持ちになる柊華に向かい、セフィルが『お仕置きですねぇ、これは』と八つ当たりする気満々に呟いたのだった。
机の中から教科書類を取り出し、柊華がそれらを鞄へ戻そうとすると『お疲れ様でした、柊華さん。帰ったら今日習った箇所の復習をしましょうね』と教科書を通してセフィルに話しかけられた。まだ多くのクラスメイトが残っている教室内では声で答える事は出来ないが、柊華が頷いて返事をする。彼の姿は見えないが、鞄から漂う雰囲気からセフィルが上機嫌である事が伺え、柊華は口元だけでそっと微笑んだ。
鞄を持って席から立つと、別のクラスから、柊華の幼馴染である加賀地匠が彼女を迎えにやって来た。
「柊華!帰ろうぜ」
教室の引き戸付近から、匠が大きな声で、窓の側に立つ柊華を呼ぶ。教室に残る生徒達がそんな彼の姿を見て、相変わらずだなぁと言いたげな顔になった。
「…… んー」
今は“幼馴染”という代物を見たくない気分だった柊華が、ちょっと困った顔になる。
だが、テスト前期間な為部活が休みになっている彼は、もう柊華と帰る気満々だ。こういう機会でもないと一緒に帰れる機会など滅多にないので、匠の中ではもう『柊華と帰る』は決定事項となっているのがハッキリと読み取れて、柊華は断れる気がしなかった。
( ……参った。“幼馴染”って今は鬼門なのに)
過去のセフィルが三郎とお雪の関係に怒り狂って、嫉妬心を柊華でもあったお雪にぶつけてきた事を思い出し、柊華が頭を抱える。
『もちろん、無視ですもんね。柊華さんは、私と二人きりで帰るんですから』
セフィルもセフィルで、確定した事実の様に断言している。
柊華は今、完全に板挟みだ。
「ほら、行こうぜ」
柊華はまだ返事をしていなかったのに、匠は教室の中まで入って来て彼女の腕を掴み、廊下の方へと歩き始めた。
「え!あっ…… いや」
(ど、どうしよう。断る理由も、んなすぐには思い付かないし。でも、匠も匠であんまり放置しておくと、何でか面倒くさい事になるしなぁ)
んーと唸りながらも、柊華が力任せに引っ張られて行く。
「久しぶりに何か食べて帰ろうぜ」
そう言う匠は、もうすっかりプチデート気分だ。
「待て!テスト前なのに何言ってんの⁈」
柊華が驚きの声をあげると、匠が『そうだったわぁ』と言いたげに顔をしかめた。
「赤点なんか取ったら、次回の試合でレギュラーから外されるとかあるんでしょ?なら、早く帰って勉強しないと」
「あー。そうなんだよなぁ…… 」
『そうです、そうです!さぁ、柊華さん。さっさと家に帰りましょう!』
「ん?なら俺んちでさ、二人で勉強会しようぜ!」
匠のその言葉を聞き、柊華とセフィルが一瞬固まった。
『…… ほう。私の柊華さんを家に連れ込もうとするとは…… 本気で私に殺されたい様ですね。やっとコイツにも、トドメを刺せる機会がきましたか。ふっふっふ——』
鞄の中から聞こえるセフィルの声と、目の前にいる匠のどちらにも気を使わねばならず、柊華が困り果てている。
(あぁもうっ。どっちをどうしろと!)
「無理だよ?人に勉強教えられる程、私も成績良くないからね?そもそも、何だかんだ言って結局勉強にならないよね?」
「俺よりは勉強出来るから大丈夫!」
正論をぶつけたが、無駄だった。
ずるずると引きずられる様に教室から出て、匠と柊華が廊下を歩く。
「私の勉強にならないのが困るの!かなり背伸びして入った学校なんだから、余裕なんか微塵もないよ?それに——家でセフィルさんが待ってるから!」
不穏な空気を漂わせ始めていた柊華の鞄が、普通の鞄へと戻る。その事で柊華がほっと息を吐き出したのだが、今度は匠が不機嫌になってしまった。
あっちを立てればこっちが立たず。
気持ち的には最も厄介なセフィルを最優先にしたいが、仲の良い幼馴染も蔑ろにはしづらい。
「なぁ…… まだアイツの家に居るのか?もういい加減別の親戚の家に行くとかした方がよくね?もしくはさ、ウチに来たっていいって前にも言ったよな?ホント、マジでアイツはヤバイって。早く離れた方がいいぞ⁈」
匠が振り返り、柊華の両腕を掴んで強い語気で言った。
(…… やめてぇ!せっかくセフィルさんが落ち着いたのにっ)
嫉妬深いセフィルへの気遣いの全てを台無しにされ、柊華が遠い目をする。温厚な彼女ですら、ちょっと匠を刺したい気持ちなった。
胸に抱きしめている鞄から、再び不穏な空気が立ち込め始める。ピリピリと肌に刺すような緊張感が二人を包み、流石に匠も強張った顔になった。何が何だが訳が分からず、匠がきょろきょろと周囲に視線を彷徨わせる。だが元凶が柊華の鞄の中にある事などわかるはずが無く、匠は少し不安そうだ。
(どうしよう、どうしよう!)
焦るせいで余計に解決策が浮かばぬ柊華が、慌てて鞄を抱き締め続ける。
誰でもいいから助けてぇぇ!と叫びたい気持ちになっていると、匠の後ろから先生が歩いて来た。
「あら、良かった!まだ残っていたのね。加賀地君、瀬田先生が探していたわよ」
そう言って匠に声をかけたのは、柊華の担任のハナ先生だった。瀬田というのは匠のクラスの担任で、三年生に物理を教えている。
「えぇぇぇ!マジっすか!」
「マジですよー。進路に関わる話しだそうだから、早く職員室に行ってね」
にっこりと笑うハナ先生の姿が、今の柊華には女神に見える。まさに地獄に仏、これぞ真の助け舟、大海の木片!——と柊華が心の中で叫んだ。
「…… 柊華わるい、ちょっと行って来るわ。終わるまで待ってて欲しいけど…… 」
瀬田先生は一度話し出すと無駄に長くなるタイプである事を思い出し、匠は本心を言い難くなった。
「九十九さんは先に帰りなさい。瀬田先生、話が長いから」
キッパリと言ってくれたハナ先生に対し、柊華が何度も無言で頷く。
『素晴らしい方ですね。教師の鏡です』
セフィルも絶賛し、事が一応落ち着いた。
「ごめんね、匠。先に帰る!」
「…… うん。んじゃ、明日は一緒に帰ろうな!」
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