吸血鬼のいる街

北岡元

文字の大きさ
12 / 31
楽園

銀の弾丸とシルバー・ラーク(後編)

しおりを挟む
 公園でうなだれていたウィリアムは、足音に気がついて目を開けた。3人の人影。ロイとアリス、そしてフロートだった。
 ロイとアリスは、ウィリアムの顔色を覗くなり、心配そうに駆け寄ってきた。フロートはタバコに火をつけて、煙をくゆらせる。
「ウィリアムさん……大丈夫ですか?」
 大丈夫? そんなわけがない。ウィリアムは立ち上がり、フロートの目の前に立ちはだかる。
「マックスは……、敵ではありません……」
 ギリギリと握りしめる拳から湯気が立ちのぼるのを、ウィリアムは感じた。フロートは何も答えなかった。
「あなたは……、マックスが生きることが悪だと言うのですか……?」
 こみ上げてくる怒りに、ウィリアムは拳をさらに一層強く握りしめた。フロートは、今にも殺しにかかりそうなウィリアムの瞳を見つめ、口を開いた。
「ひと月ほど前……。私のもとに1人の吸血鬼が来た。私は約束をしたんだ。楽園を見つけ出す代わりに、この時代を見逃してもらうと」
「何を言っている……」
「吸血鬼は人間の血を吸うと生物の限界を超えた能力が手に入る。お前と仲の良いマクスウェル以外はな」
「知っていたのか……、マックスのことを……」
「だがマクスウェルは違った……。彼は楽園を生み出すことが出来る。この世界を吸血鬼の世界に変えることが出来る。そのためには上質な血液を与え続ける必要があった」
 フロートは淡々と話を続ける。ウィリアムは頭で必死に食らいついた。
「このまま行けば、マクスウェルが楽園を解放する前に吸血鬼は全滅する。だから約束をしたのだ。そうだな、テラス」
 フロートが名を呼ぶと、公園の木から黒いマントに身を包んだ女性が降り立った。ウィリアムは、以前にフロートと共にいた吸血鬼のことを思い出した。あの女で間違いない。
 テラスはうんと頷く。別に信じてもいない。マックスが楽園の鍵を掴むことが出来ればそれでいい、どうせ人間の血を頂いた我々は不老不死の存在へと成っているのだから、と考えていた。
 その時だった。フロートは銀の弾丸が装填された銃を、テラスへと向けた。
「お前のおかげでもう大した吸血鬼もいなくなった……。個体数も30を切った。これで全てを終わらせる」
 ウィリアムは驚いて、フロートへと叫ぶ。
「な、何をしてるんだ! 彼女と約束をしたのではなかったのか!?」
「ああ、したよ。それを破るだけだ。動くな、テラス。動けば発砲する」
「善良な吸血鬼もいた……。彼らを敵に回したのは我々だ!」
「楽園が開かれれば人類は終わる……。これは抵抗だ。この悪魔どもに抵抗をするのだ」
 瞬間、ウィリアムの怒りは臨界点を迎えた! ホルスターに閉まっていた拳銃のグリップを握りしめる感触だけを認識しながら、迸る殺意と共に拳銃を引き抜いた。
「悪魔は……、お前だ……! 何も知らないお前だ!!」
 意識よりも先に己の腕がが動いていた。ウィリアムは拳銃を抜いて、フロートの心臓に照準を合わせた。
 マックスとの日々を思い出していた。いつも夢見がちな青年。真っ白な髪を撫でながら本を読んでいた。そして教えてくれた。この世には楽園があるのだ、と。
 フロートは平然と指で合図を送ると、ロイとアリスは拳銃をウィリアムへと向けた。怒り、憎しみ。渦巻いた景色の中心に向けられた殺意が、途端にウィリアムを支配していく。
「ウィリアムさん……。僕はあなたを信じていましたよ……」
「本当に吸血鬼の仲間だったなんて……。吸血鬼の肩を持つなんて!」
 ロイとアリスは吸血鬼に家族を殺された。特殊な力を秘めた吸血鬼たちに、吸血鬼対策本部の仲間も散々殺された。分かっている。分かっているよ。
「僕は悪でいい……。悪が! お前を! 地獄へ落とすぞフロート!!」
 その時、凄まじい殺意がウィリアムの背後を襲った。極限状態の第六感、ウィリアムの腕は確実に殺意へと向けられ、銀の弾丸を1発ぶち込んだ!



「マリア……」
 暗すぎる雪道を歩くマックスを後ろで見ていて、コペルは何かがおかしいと思った。今までのことは理解しているつもりだ。彼ら吸血鬼は人間から滅ぼされた。その過程をラッキー・ストライクが見せているのだ。
 これから滅び行くのかとコペルは何となく気づいていた。人間との共存の象徴たるマリアが殺された。それが吸血鬼たちに火をつけ、逆襲のため一斉に立ち向かうのでは無かったのか。
 そのはずなのだ。そうでなければ辻褄が合わない。
 だというのに。この男は。マックスの答えは。
「もう一度……、ウィリアムと話し合おう……。これ以上犠牲が出てはならない……」
 コペルは驚愕していた。仲間と希望を失った。なのにマックスはもう一度やり直せると思っている。妄言なのか。叶わぬ理想と知っているのだろうか。コペルにはどうしてもそうとは思えなかった。
 マックスの瞳が物語っている。この瞳に楽園の真実が詰まっている。

 吸血鬼も。人間も。同じ「人」なのだから。
 仲良く暮らせるのだ。
 何不自由なく、互いを尊重して生きていけるのだ。

 それが理想だ。それが希望だ。楽園には血など、本当の意味で流れないのだから。
 マリアの言葉を思い出す。誰よりも「人」を想っていた彼女が、行方を失って枯れていた頃のマックスへと放った言葉を。
「楽園って、知ってる? 高いところにあって、見渡す限りの絶景が広がってて、その中で一生不自由なく暮らせる場所があるんだよ。敵も味方もいない。「人」のための安らかな場所……」
 それがマックスの答えだ。夢だ。そうだ、夢なのだ。この哀れな吸血鬼が見た、叶えられなくてはならない夢なのだ。
 初めて知る、マックスの本性。コペルは分かっていた。夢に出てきた映像。それはリズという吸血鬼が脳へと直接送っていたものだった。見渡す限りの花畑。優しい太陽の光が金色に照らす鮮やかな世界。そこに佇む金髪の女性。彼女を牙にかける白髪の男。
 白髪の男が吸血すれば夢から目覚める。あの夢はきっと、俺が見た夢じゃない。あの景色は、あの世界は、夢見たものを目覚めさせるのは……。
 
 マックスは公園へと到着しようとしていた。そして目撃する。仲間から銃口を突きつけられるウィリアムと、敵に襲われているテラスの姿を。迷いはなかった。悔いもなかった。

 全ては楽園のために……
 
 マックスは駆け出した。テラスへと銃を向ける男目掛けて駆けていく。始めるんだ。マリアの夢を。マリアの希望を。もう一度、ここから。

 コペルは、駆け出したマックスが何かを落としたことに気づいた。それは、マリアが大事にしていたネックレスだった。小さなダイヤモンドがキラリと輝いている。
 どうしてだろうか。コペルは手に取ろうとして、腕を伸ばす。そして、掴むことが出来た。小さなダイヤモンド。輝くプリズムの虹色が、瞳へと色鮮やかに焼けつけられる。
 一筋の涙がこぼれる。あまりにも、暖かい色だったから。
 
 1発の銃声が響く。コペルは反射的に銃声の方向へと視線を向ける。
 ウィリアムから放たれた銀の弾丸は、極限状態の中、超精密にターゲットの心臓を貫き、被弾したターゲットはその場に倒れ伏した。
 それは弱さだった。怒り、憎しみ、それでもウィリアムは弱さを捨てられなかった。自分の命だけのために撃ち出された1発の弾丸。ウィリアムの弱さは撃ち抜いた。撃ち抜いてしまった。
 
 テラスを助けようとして駆け寄ってきた、真の友人、マックスを。

 ウィリアムはすぐに銃を捨て、マックスを抱き上げ膝に寄せる。
「マックス……、何故君が、ここに……」
「ウィ、リアム……痛いよ…………」
 その場の全員が固まったまま、動けなかった。ウィリアムの涙を優しく受け止めるマックス。
「マックス……、僕は弱かった……。君のことを打ち明けることが出来ないでいた……。吸血鬼を敵とする人間の正義に、最後まで歯向かうことは出来なかった……!!」
 マックスは目を閉じる。そこには見えるものがある。父さんと母さんが優しく見つめている。自分の子どもたちが、蝶々を追いかけて無邪気に戯れている。
 もう何も、要らない。現実も、夢も、要らない。ここにあるのだから。

 マリア……。楽園とは、ここか……。

 そのはずだったのに。マックスはここで終わったはずだったのに。
 フロートは一瞬、思考を停止させてウィリアムを見つめていた。そのことをテラスは悟った。
 瞬撃の衝撃。フロートは氷漬けにされていた。即死だった。ロイとアリスは我に返ってフロートの先へと銃口を動かす。そこにはもうテラスの姿は無かった。
 テラスは物言わぬ冷徹な瞳だけを据えた無表情で、ウィリアムからマックスを取り上げる。ウィリアムにはもう、抵抗するほどの力も残っていなかった。
 コペルはただ呆然とその瞬間までを目に焼き付けている。これが終わり。テラスは生き残った小屋の吸血鬼たちと僅かな仲間を連れて、目を覚ましたマックスと日本へと渡る。この土地にはもう人間の血を吸った能力者は消え失せ、この地に残された吸血鬼たちは駆逐されていく。それだけの話だった。
 視界が崩れていく。景色がドットのようにバラバラに壊れていく。コペルはこの時代の「終わり」を悟った。
 目を瞑る。耳を塞ぐ。息を止める。
 流れていく景色の雑音は消え失せて。
 涙だけを実感する。
 眩い光を超えて、瞼の裏は一気にブラックアウトしていく。
 脳裏に焼き付くフラッシュバック。走馬灯のような映像が、斑木コペルを淘汰するようにただ流れて止まらない。
 マックスはマクスウェルになるだろう。
 だが、答えは見つかった。

 ほんのちっぽけなダイヤモンド。
 こんな輝きが涙を流させるように。
 ちっぽけでも美しい勇気の心。
 このネックレスを掴めたように。
 踏み出すことに意味があって。
 それが夢に繋がる答えだった。



 マックスが感じていた景色と少しだけ違う景色が、コペルのまぶたの裏に展開される。いつかの夢の景色に、コペルはいつの間にか立っていた。ちっぽけなダイヤモンドを握りしめて。コペルは彼女の元へと一歩、また一歩、足を踏み出していく。ただ花を踏まないようにすればいい。それだけで、いい。
 コペルは呼んだ。彼女の名を。ずっと知りたかった、この夢の意味。それが分かる気がしたから。
 だから、呼んだ。



マリアかあさん……」



 コペルが目を開けると、そこは排水溝だった。
 寝そべっているようだ。コペルは腰を上げて、いつの間にか脱げて転がっている帽子を被った。
 あたりを見渡す。そこには、変わり果てたゼッターの姿があった。
「……ゼッター!」
 慌てて抱えあげようとしたが、脚に触れるとボロボロに脚が崩れ去っていった。全身がひび割れていた。サラサラと、灰が落ちていく音が命の砂時計のように、鼓膜に囁いた。
「どうして……、こんな姿に……」
 くしゃくしゃな顔で今にも泣きそうなコペルの顔を見上げて、ゼッターはにこりと笑ってみせた。
「いいんだ……。僕のラッキー・ストライクは……。強大なエネルギーと引替えに、どんな幸運も叶えてみせる能力……。僕の役目はここまでだ……」
 燃えるようにたぎる想いが、コペルの内側から混み上がって来るようだった。
「コペル……。マックスを……、止めて欲しいんだ。それがお父さんと、お母さんの……、カルマとリズの望みなんだ……。ラッキー・ストライクには、出来なかったことだ……」
 コペルはうんと頷いた。涙のつぶがこぼれて、雫になってゼッターの頬に流れる。惹かれるように、ゼッターの瞳から、涙が溢れ出した。
「ありがとう、コペル……。カルマも、リズも、喜ぶ……よ…………」
 ゼッターの灰の最後の1粒が崩れていくまで、コペルはずっと見届けていた。込み上げてくるものが落ち着くまで、ゼッターの生命を眺め続けていた。
 何よりもちっぽけな、そして何よりも偉大な勇気の輝きを、コペルは今、受け継いだ。

 立ち上がり、歩き出す。ずっと握りしめていたネックレスを首に巻く。指でなぞっていく。自分の想いを指先に乗せて。

 これが始まりなら。
 これで終わらす。
 
 ここが夢の中なら。
 俺が目覚めさせてやる。

 前を向く。人影が1つ。そこには黒いマントに身を包んだ男が1人。
 男は深く被ったフードを脱ぐ。露わになる純白の髪の毛。虚ろにコペルを射抜く瞳。
 コペルは歩みを止めない。それが勇気なら、それこそが答えなのだから。
 
 楽園。今ここに、この物語を綴ろう。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

処理中です...