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第1章
01 それは突然走馬灯のように
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ああ!気持ちがいい!世界はすべて俺のためにある!さしずめ目の前の虫けらは俺のサンドバックだな!ふはははは!あはははは!
「ほら!這いつくばって食べればよいではないか?さぁ!早く食せ!折角貴様の小汚ない友達が作ったゴミだろう?」
最近、目の前のチビの虫けらが城の料理長と仲が良いと聞き、夕食の時に運ばれてきた料理をなぎはらい料理長をクビにしろと言った。すると虫けらの癖にはむかってきたので、床に散らばった料理をひとつ残らず食べきったら取り消してやると慈悲をかけてやってのだ。俺も少しは優しいところがある。
虫けらは炎のような赤い瞳を潤ませながら俺様を睨んでいる。赤い髪も逆立っている。陶器のような白い肌は真っ赤に染まっている。生意気だ。
「何だ、その態度は?この俺様に向かって。お前には自分の立場を分からせる必要がありそうだな。おい!料理長を呼べ‼」
「なっ!何をする気なの?」
怒りに満ちた瞳が怯えた色になる。とても気分がいい。そうだ、お前はそうでなくてはならない。
「料理長をこいつの目の前で殺せ。」
「ダメ!止めてー!ごめんなさい!食べるから。食べますから!」
虫けらが這いつくばって床に散らばった料理を食べている。
「あーっはっは!お前にはそれがお似合い……って、あれ?……これってライトオブホープじゃね?」
えっ?これってどういう状況?目の前で床に散らばった料理を食べている赤髪の少年はRPGゲームの金字塔、ライトオブホープの主人公アレンの幼少時代のようだ。そしてこの場所、明らかに大豪邸。というか城。そこに居て今の今まで10才児とは思えないえげつない言葉をポンポン発していたのは自分で。え~と。もしかしてだけど、俺って、悪役王子のラインハルト?ラインハルトって最後、民衆になぶり殺しにされてたよな?あり得ないんですけど~!
それよりも、今は目の前でそれはそれは可愛らしい少年が床を舐めているのをやめさせたい。
可哀相すぎる!
何でこれを見てあんなに楽しかったのか、不思議だ。
じっと手を見る。ボンレスハムのようだ。
物心つく前から、親、つまりこの国の王や王妃からは腹違いのアレンと一緒にほったらかしにされ、使用人たちを奴隷のように扱い好き勝手10年間生きてきたのだ。デブにもなるよなぁ。
一方、今床を這いつくばっているアレンは物心つく前から俺のサンドバック。好き勝手苛めてきた。最終的には城から追い出すんだけど、そのお陰で世界は救われる。世界が救われるのはいいんだけど、俺も救って欲しいっ!
今ならまだ間に合うかな?
俺、死にたくない!主人公の邪魔はしないで長生きしたい!
その為にはどうすればいいだろう?
幸いまだアレンは5才だ。メインストーリーが始まるのはアレンが15才の時。世界が暗黒に包まれ、魔王が光臨する。その時すでに王になっていた俺は、民を救わず、あろうことか勇者となったアレンの邪魔をし、しかも俺は王の子ではない事が判明。最後はその事が民にばれてなぶり殺しにされるのだ。そしてアレンが純粋な王の後継者となり王国を再建する。それはいいのだが、なぶり殺しは嫌だ。
どうすれば、どうすれば…
「…………おい、もう、止めろ。そこのお前、片付けろ。」
俺に睨まれた使用人が怯えながら床を片付ける。アレンはすでにしくしくと泣き出していた。
可哀想に。
母にはすぐに死なれ、父にはほっとかれ、継母(俺の実の母)には命を狙われ(王の血を継ぐものの為)、腹違いの兄(実は血は繋がっていないが)には虫けら扱い。これでよく勇者になれたな。俺ならこの世を憎み、魔王になるぞ。
「目障りだ。早く消えろ。」
俺に言われてアレンは出ていった。
あんなに可愛らしい少年に冷たい言葉はかけたくはないが、いつかは城を出ていってもらわないと世界を救ってもらえない。アレンごめん!王の血を継ぐものを追い出せるのは今のところ俺しかないんだ!
本当にごめんな!
そしてこれから俺の生き残りライフが始まった。
「ほら!這いつくばって食べればよいではないか?さぁ!早く食せ!折角貴様の小汚ない友達が作ったゴミだろう?」
最近、目の前のチビの虫けらが城の料理長と仲が良いと聞き、夕食の時に運ばれてきた料理をなぎはらい料理長をクビにしろと言った。すると虫けらの癖にはむかってきたので、床に散らばった料理をひとつ残らず食べきったら取り消してやると慈悲をかけてやってのだ。俺も少しは優しいところがある。
虫けらは炎のような赤い瞳を潤ませながら俺様を睨んでいる。赤い髪も逆立っている。陶器のような白い肌は真っ赤に染まっている。生意気だ。
「何だ、その態度は?この俺様に向かって。お前には自分の立場を分からせる必要がありそうだな。おい!料理長を呼べ‼」
「なっ!何をする気なの?」
怒りに満ちた瞳が怯えた色になる。とても気分がいい。そうだ、お前はそうでなくてはならない。
「料理長をこいつの目の前で殺せ。」
「ダメ!止めてー!ごめんなさい!食べるから。食べますから!」
虫けらが這いつくばって床に散らばった料理を食べている。
「あーっはっは!お前にはそれがお似合い……って、あれ?……これってライトオブホープじゃね?」
えっ?これってどういう状況?目の前で床に散らばった料理を食べている赤髪の少年はRPGゲームの金字塔、ライトオブホープの主人公アレンの幼少時代のようだ。そしてこの場所、明らかに大豪邸。というか城。そこに居て今の今まで10才児とは思えないえげつない言葉をポンポン発していたのは自分で。え~と。もしかしてだけど、俺って、悪役王子のラインハルト?ラインハルトって最後、民衆になぶり殺しにされてたよな?あり得ないんですけど~!
それよりも、今は目の前でそれはそれは可愛らしい少年が床を舐めているのをやめさせたい。
可哀相すぎる!
何でこれを見てあんなに楽しかったのか、不思議だ。
じっと手を見る。ボンレスハムのようだ。
物心つく前から、親、つまりこの国の王や王妃からは腹違いのアレンと一緒にほったらかしにされ、使用人たちを奴隷のように扱い好き勝手10年間生きてきたのだ。デブにもなるよなぁ。
一方、今床を這いつくばっているアレンは物心つく前から俺のサンドバック。好き勝手苛めてきた。最終的には城から追い出すんだけど、そのお陰で世界は救われる。世界が救われるのはいいんだけど、俺も救って欲しいっ!
今ならまだ間に合うかな?
俺、死にたくない!主人公の邪魔はしないで長生きしたい!
その為にはどうすればいいだろう?
幸いまだアレンは5才だ。メインストーリーが始まるのはアレンが15才の時。世界が暗黒に包まれ、魔王が光臨する。その時すでに王になっていた俺は、民を救わず、あろうことか勇者となったアレンの邪魔をし、しかも俺は王の子ではない事が判明。最後はその事が民にばれてなぶり殺しにされるのだ。そしてアレンが純粋な王の後継者となり王国を再建する。それはいいのだが、なぶり殺しは嫌だ。
どうすれば、どうすれば…
「…………おい、もう、止めろ。そこのお前、片付けろ。」
俺に睨まれた使用人が怯えながら床を片付ける。アレンはすでにしくしくと泣き出していた。
可哀想に。
母にはすぐに死なれ、父にはほっとかれ、継母(俺の実の母)には命を狙われ(王の血を継ぐものの為)、腹違いの兄(実は血は繋がっていないが)には虫けら扱い。これでよく勇者になれたな。俺ならこの世を憎み、魔王になるぞ。
「目障りだ。早く消えろ。」
俺に言われてアレンは出ていった。
あんなに可愛らしい少年に冷たい言葉はかけたくはないが、いつかは城を出ていってもらわないと世界を救ってもらえない。アレンごめん!王の血を継ぐものを追い出せるのは今のところ俺しかないんだ!
本当にごめんな!
そしてこれから俺の生き残りライフが始まった。
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