主人公をいじめぬいて最後は殺される悪役王子だった事に気付いた10才の俺。

はるか

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第2章

28 ラインハルトの3分クッキング

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「準備は整いました。リリィ様、私の後ろへ!……お前も大人しく隠れていろ。」


……カッコつけてるけど、お前、さっきまで白目向いてたからな。火打石くれたしリリィには黙っておいてやるよ。

リリィと俺を背に囲いライナスは先に進んだ。

ふん、周囲に十分目を配り慎重に進んで行ってるな。以外と頼りがいがあるじゃないか、美男美女でリリィとお似合いだが今のところ脈はないな。まぁ、これからが楽しみな二人だ。暖かい目で見守っておこう。

「来る!」

しばらく進んだ時、前方斜め右方向から攻撃を受けた。ライナスが盾でしっかりと弾き飛ばしたので大事にはいたらない。二人にとって想定内だ。すかさずリリィが魔法で反撃に出る。見事に命中し、爆風の中から今回の依頼のターゲットである鶏の体にヘビの尻尾が生えた魔物が現れた。


「――バジリスクか。厄介だな。」


ライナスはそう言うが、バジリスクは毒と石化に気を付ければ何てこともない。確かリリィはミラーの魔法を使えた筈だ。


「ミラー!」


早速攻撃を反射させている。

流石だな。

しかし、リリィの反射でバジリスクが石化しない内にライナスが斬りかかってしまった。


「ぐあああ!」


ライナスは毒に侵された。


何もしなくても敵は倒せたのに何をしてるんだ。リリィにいいところを見せたかったのか?戦いにそういうのは一番邪魔だからな。まぁ、毒消し飲めば1発で治るからいいけど。


「毒消しがないですって!? 」


えっ?バカなの?ポーション、毒消しは戦いに行くのには基本中の基本だろ?


「リリィ様……幼少の頃よりずっと……っグハァ!」


「そんな!ライナス!!死んでは駄目!」


何かクライマックス始まってますけど!?その間にテレポートで買いに行けばいいんじゃ……間に合わないか。

「……リリィ、ポーションはあるか?」


「はい。でもポーションでは毒は……」


涙を流すリリィからポーションを受取り二人から一旦離れる。今からする事を見られたら最悪だからな。

しばらくして戻るとライナスは辛うじて息をしていた。

ふう、中々イけず危ないところだった。昨日のお姉さんとの事を想像しながらしてもイケず、結局エンやアレンとの情事を思い出しながらしたら3分でイけた。3分でエリクサー出来た!!


……俺、どこにむかってんだろう?


「先程の光は何ですか?」


「……何でもない。これをライナスに飲ませるんだ。」


「これは?……まさか!?」


――そうしてライナスは無事に生還した。


今度からは毒消し忘れんじゃねぇぞ。


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