31 / 118
第2章
31 キスぐらいでジタバタするなよ。
しおりを挟む
今日は次の依頼が決まるまでする事がないので、部屋でゆっくりしておけとリリィに言われた。
しかし決して一人で外に出てはいけないとリリィは真剣な眼差しで俺に言い聞かせた。彼女には俺の姿が5才くらいの子供に見えているらしい。朝から酒場は空いてないし、何処にも行くつもりはないが?
今は俺とライナスが同室で隣の部屋にリリィの部屋をとっているが、もしかして今日からあの二人同室になるのかな?隣であの胸が揉みし抱かれていると思うと羨ましすぎて眠れないかもしれない。そうなると夜は酒場へ直行だ。最近酒の量がめっぽう増えた。どうして異世界の酒ってあんなに美味しいんだろう。二日酔いは治るけど、アル中ってヒールで治るのかな?だとしたらヒール出きるようになってて本当によかった。
ガチャ。扉の開く音がしてライナスが入って来た。
「おかえり。」
ベットに座っていたので、見上げて挨拶をする。酒とヒールの素晴らしい関係の事を考えていたので少し顔が緩んでいたかもしれない。
ガンッ!ライナスが頭を壁に打ちつけた。
「結婚しよ。結婚しよ。」
結婚?付き合ってすぐ結婚とか必死だな。重い男は引かれるぞ?
ライナスが額から血を流しながら近づいてくる。真面目な顔に額の血、何か恐い。
「大丈夫か?」
「ああ、何ともない。」
不調を訴えでもしたら酒禁止令を出されてしまうかもしれない。お前にはリリィが居るだろ?俺にはもう酒しかないんだ。俺から酒を取らないでくれ。切実に目で訴える。
「無理をするな。何ともない筈がないだろう?」
悩ましげに俺を見るライナスを見て俺は気付いてしまった。リリィとライナスが付き合ったことを俺が気にしていると思っている、と。
ライナスのまっ黒で夜の帷のような瞳が愁いをおびている。
しかし、嫉妬はするが俺は祝福している。確かにあの胸は魅力的だし、リリィは絶世の美少女だ。そんな娘を俺みたいな醜悪な男がどうこう出来るなんて思ってもいない。王子の肩書きのない俺は身の程を知っている。
「リリィと恋人同士になったんだろ?おめでとう。」
長いこと片想いだったようだし、よかったよかった。
「すまない。」
力強く抱き締められて驚く。そんなに罪悪感持たなくていいのに、熱くて真面目な奴だな。
「俺の事は気にするな。幸せになれ。」
ライナスの奴、等々グスングスンと俺の肩に顔を埋めて泣き出した。こいつ、念願が叶いすぎておかしくなってる?
「出来ない。(お前を選ばず幸せになる事なんて)」
えっ?ああ、好きすぎてあっちの方が不安なんだな。ヘタレだなぁ。
「何も考えず、抱き締めてキスしたらいいんだ。」
俺も女とはした事ないけど……いつもアレンから犯られる方だしな。
「いいのか?(リリィ様がいるのにお前にキスしても。)」
「俺は大丈夫だとさっきから言ってる。(俺はリリィに恋してる訳じゃない、同情するなら酒をくれ!!)」
泣きながら眉を潜めたライナスの顔が近づいてくる。軽く唇が触れてキスをされた事に気付いた。
「お前、キスぐらいで…」
俺相手の啄むようなキスで驚くよりも真っ赤になったライナスを見て気の毒に思った。
抱き締めてキスしたらいいとか色男風にアドバイスしたのを、俺相手に練習しろと言ったと思ったのか?でもこれではリリィの胸を揉みしだくのはいつになるやらだ。
「……恋とはこんなに胸が焦がれるものなんだな。」
そんなお前、今頃気付いたみたいに……
途端に先程とはうって変わって情熱的なキスをされる。
「う、んっ」
やれば出来るじゃねぇか。思う存分口のなかを貪りつかされて途方にくれたが、勉強になったならよかったのか?
「また、してもいいか?」
正直男とキスする趣味はないのだが、すがるように見つめられると可哀想になってしまう。リリィとする時に失敗出来ないからと必死だな。
俺が渋々頷くと嬉しそうにライナスが俺を再度抱き締めた。うん……?ライナス君、下半身の逸物が固くなっているね。
俺、何か間違ったのかな?
しかし決して一人で外に出てはいけないとリリィは真剣な眼差しで俺に言い聞かせた。彼女には俺の姿が5才くらいの子供に見えているらしい。朝から酒場は空いてないし、何処にも行くつもりはないが?
今は俺とライナスが同室で隣の部屋にリリィの部屋をとっているが、もしかして今日からあの二人同室になるのかな?隣であの胸が揉みし抱かれていると思うと羨ましすぎて眠れないかもしれない。そうなると夜は酒場へ直行だ。最近酒の量がめっぽう増えた。どうして異世界の酒ってあんなに美味しいんだろう。二日酔いは治るけど、アル中ってヒールで治るのかな?だとしたらヒール出きるようになってて本当によかった。
ガチャ。扉の開く音がしてライナスが入って来た。
「おかえり。」
ベットに座っていたので、見上げて挨拶をする。酒とヒールの素晴らしい関係の事を考えていたので少し顔が緩んでいたかもしれない。
ガンッ!ライナスが頭を壁に打ちつけた。
「結婚しよ。結婚しよ。」
結婚?付き合ってすぐ結婚とか必死だな。重い男は引かれるぞ?
ライナスが額から血を流しながら近づいてくる。真面目な顔に額の血、何か恐い。
「大丈夫か?」
「ああ、何ともない。」
不調を訴えでもしたら酒禁止令を出されてしまうかもしれない。お前にはリリィが居るだろ?俺にはもう酒しかないんだ。俺から酒を取らないでくれ。切実に目で訴える。
「無理をするな。何ともない筈がないだろう?」
悩ましげに俺を見るライナスを見て俺は気付いてしまった。リリィとライナスが付き合ったことを俺が気にしていると思っている、と。
ライナスのまっ黒で夜の帷のような瞳が愁いをおびている。
しかし、嫉妬はするが俺は祝福している。確かにあの胸は魅力的だし、リリィは絶世の美少女だ。そんな娘を俺みたいな醜悪な男がどうこう出来るなんて思ってもいない。王子の肩書きのない俺は身の程を知っている。
「リリィと恋人同士になったんだろ?おめでとう。」
長いこと片想いだったようだし、よかったよかった。
「すまない。」
力強く抱き締められて驚く。そんなに罪悪感持たなくていいのに、熱くて真面目な奴だな。
「俺の事は気にするな。幸せになれ。」
ライナスの奴、等々グスングスンと俺の肩に顔を埋めて泣き出した。こいつ、念願が叶いすぎておかしくなってる?
「出来ない。(お前を選ばず幸せになる事なんて)」
えっ?ああ、好きすぎてあっちの方が不安なんだな。ヘタレだなぁ。
「何も考えず、抱き締めてキスしたらいいんだ。」
俺も女とはした事ないけど……いつもアレンから犯られる方だしな。
「いいのか?(リリィ様がいるのにお前にキスしても。)」
「俺は大丈夫だとさっきから言ってる。(俺はリリィに恋してる訳じゃない、同情するなら酒をくれ!!)」
泣きながら眉を潜めたライナスの顔が近づいてくる。軽く唇が触れてキスをされた事に気付いた。
「お前、キスぐらいで…」
俺相手の啄むようなキスで驚くよりも真っ赤になったライナスを見て気の毒に思った。
抱き締めてキスしたらいいとか色男風にアドバイスしたのを、俺相手に練習しろと言ったと思ったのか?でもこれではリリィの胸を揉みしだくのはいつになるやらだ。
「……恋とはこんなに胸が焦がれるものなんだな。」
そんなお前、今頃気付いたみたいに……
途端に先程とはうって変わって情熱的なキスをされる。
「う、んっ」
やれば出来るじゃねぇか。思う存分口のなかを貪りつかされて途方にくれたが、勉強になったならよかったのか?
「また、してもいいか?」
正直男とキスする趣味はないのだが、すがるように見つめられると可哀想になってしまう。リリィとする時に失敗出来ないからと必死だな。
俺が渋々頷くと嬉しそうにライナスが俺を再度抱き締めた。うん……?ライナス君、下半身の逸物が固くなっているね。
俺、何か間違ったのかな?
15
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの二人は、スキルを得た事で魔王討伐に旅立つ勇者と彼の帰還を待つだけのただの親友となる。
勇者と親友の無自覚両片想いのじれったい恋愛の物語。
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
悪役令息に転生したので、死亡フラグから逃れます!
伊月乃鏡
BL
超覇権BLゲームに転生したのは──ゲーム本編のシナリオライター!?
その場のテンションで酷い死に方をさせていた悪役令息に転生したので、かつての自分を恨みつつ死亡フラグをへし折ることにした主人公。
創造者知識を総動員してどうにか人生を乗り切っていくが、なんだかこれ、ゲーム本編とはズレていってる……?
ヤンデレ攻略対象に成長する弟(兄のことがとても嫌い)を健全に、大切に育てることを目下の目標にして見るも、あれ? 様子がおかしいような……?
女好きの第二王子まで構ってくるようになって、どうしろっていうんだよただの悪役に!
──とにかく、死亡フラグを回避して脱・公爵求む追放! 家から出て自由に旅するんだ!
※
一日三話更新を目指して頑張ります
忙しい時は一話更新になります。ご容赦を……
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる