主人公をいじめぬいて最後は殺される悪役王子だった事に気付いた10才の俺。

はるか

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第3章

49 大人になれば…… ※

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Side   時は戻り草むらにて……


「ああっ……アレっンっ……やめっ……んっ……ひぃんっ……んああっ、……ああああっ!」

草むらで後ろから覆い被されながら、もう何度目か分からない絶頂を迎え俺は崩れ落ちた。

ズルっとアレンが俺の中から出ていき、ドロリと精液が後を引く感触に涙が止めどなく溢れてきた。

「最近のライはよく泣く。」

俺は草むらに顔をつけながらも辛うじて横を向くと、目だけでアレンを睨む。

「こっ、この前も……ケツの穴が閉じないくらいしたっ、のにっ、……最近こんなんばっかっ、俺、……女が好きなのにっ、何で、」

何で、俺は抵抗出来ないんだ?

「ライが悪い。」

はぁ、とため息をつきながら顔にかかる炎のように赤い髪をかき上げ、情事の後の気だるさを隠さずアレンが俺を見下ろしながらペロリと口の端を舐めた。

壮絶な男の色気に今まで蹂躙されていた後穴がズクンと疼く。

「――なに?まだ足りない?」

恐る恐る下を見るとアレンの凶器は猛々しく上を向いていた。

アレンの手がゆっくりと俺の腰を掴もうとする。

俺は恐怖に戦きうつ伏せになると、這うように逃げた。

しかし容易く捕まる。

「あっ、もう、もう無理っ、」

「俺も、足りない。」

アレンが俺の耳朶をがじりと噛みながら囁いた。

次の瞬間、熱い塊が肉を割って入ってきて――

「っあああああっ!」

――もう後はただ獣の如く交わるだけ。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



――ズクンッ、さっきの情事を思い出して丹田の辺りが疼いた途端に、後蕾がアレンに放たれた精液に押し開かれ精液が溢れ出た。

「んあっ……んんっ……」

気色悪い感じに少し悶えていると、

ぐぅぬぅっ!

とか唸りながら芝生頭に後ろから抱きつかれた。おい、ちょっと待て。取り込みちゅうだとばかりにぶっ飛ばす。手加減はした。

「ああ″、……う″んっくっ……」

何度も掻き出しスッキリした所で湯船に浸かろうと振り返る。

「おい、どうした?大惨事だぞ?」

湯船に浸かった芝生頭が頭から血をダラダラと流しこちらを恨めしそうに見ていた。祟られそうで怖い。

「大丈夫ですか?」

いや、お前が大丈夫か?

ヒールを芝生頭に唱えて、広くはない湯船に浸かると後ろから抱かれ密着してしまう。どうしてこうなった?……うん。ケツに固いのが当たってるね。

「先生、好きです。」

「……俺は女子が好きだ。」

そういえばこいつ俺に恋しちゃってるんだったな。

「でも、アレン会長とその、ゴニョゴニョ。」

何だ?はっきり言え。この野郎。俺は腰に回っている手をつねった。

「いて、だって、先生の方が強いですよね?抵抗出来ますよね?」

「……それは、……くそっ!」

何でこんなガキに説明しなくちゃならないんだ。しかし誤解は解いておかないと趣味の悪い芝生頭がこの先希望を持っても困るしな。

「実は、俺、淫乱なんだ。」

「……淫乱、って。」

「ちょっとやらしい事をされると抵抗出来なくなるんだよ。」

抱きしめられながら振り返ると俺は大真面目に言った。

「それって、それって、……最強じゃないですか?」

芝生頭は口元を覆いながら真っ赤になってこちらを見下ろした。

……最強だと?駄目だついていけない。こいつも新人類だった。

「この体質のせいでアレンには体のいい性欲処理にされてる。でも、俺は結界を覚えたからもう夜は大丈夫だ。」

「性欲処理……」

おい、固いのがもっと大きくなったぞ。 

「お前はそんな事しないよな?」

じっと見つめると芝生頭の目が目茶苦茶泳いだ。

「先生、たち悪すぎです。」

はぁ、とため息をついて俺の肩に顔を埋めた。

「分かりました。俺は振られたんですね。」

振られたも何も俺は男だ目を覚ませ。

「……何もしないから。今だけ、」

俺を抱きしめながら芝生頭はそっと俺の首にキスをした。普通にモテるだろうにこんな醜い俺に恋するなんてこの学園恐ろし過ぎるな。

「――お前ら早くこの学園を卒業すればいいのにな。」

外に出たらこの趣味の悪い夢から覚める事ができるだろう。恥ずかしさで死ねると思うぞ?こんな醜い俺に恋したっていう事実にな!

アレンも早く大人になって正気に戻ればいい。愛があろうとなかろうとアレンにはティアラがいる。その事実に早く気付いて……そして、俺の事は忘れて幸せに……俺は心から祈った。
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