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第3章
50 さよならも言えなくて ※
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Side アレン
「ああ……出るっ……」
ドクンドクン……ピタリと蓋をするように腰を打ち付けそのまま精液を注いだ。いつまでもこうしていたい。ライの中に何度目か分からないほど放ったのに、まだ足りないと体の奥底から性欲が湧き出てくる。
白い背中は俺が付けた赤い後に所々染められいてなお、全てを赤に染めたくなる。
――俺のものだ。
既に意識を失ったあどけない表情で眠るライを部屋に連れていこうとしたその時――
ニタリ……
頭の中にそいつの口許が弓なりに反り笑う映像が浮かんだ。
全身の毛が逆立つような気がした。
まずい。
事が起きたのが分かった。
刻一刻を争うのも分かった。
無意識にライを見る。
下股をやらしい液体に所々汚されていてもなお、穢れのない天使のような美しい寝顔に胸が疼いて何故か涙が溢れそうになるのを堪えた。
守らなければ。
最後に少し開いたあどけない唇に吸い寄せられるようにそっとキスを落とした。
それが最後になるとは知らずに。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
国が魔物の襲撃にあっている。
そのニュースは学園中を駆け巡った。
アレンが異変にいち早く気付き、今、応戦中だと言う。
魔物達は主要都市を根こそぎ食い荒らし、真っ直ぐ王都へ向かっているらしい。
魔物によって落とされた主要都市はどれも前生徒会メンバーの親が治める地域だった。
その延長線上に小さなダンジョンがあった。
モンスタースタンピード
誰もがその言葉が頭に浮かんだ。
その名もなき小さなダンジョンからスタンピードが起きたのだ。
直前に起きた貴族達の没落によって機能していなかった主要都市は、防御もままならないうちにあっという間に魔物達に蹂躙された。
その間たったの2日。
早すぎる。
勇者であるアレンでさえ対応出来ていないのが明らかだった。
俺が向かった時、アレンは瀕死の状態でそいつの触手のように意思を持って動く金の髪に囚われていた。
「汚い髪で俺のアレンに触るんじゃねぇよ。」
その姿を見た瞬間、全身の毛が逆立つと共に内に秘めた力が溢れ出た。
「やっと来たか、龍の加護持ち。怖ぁい、怖い。怖くてこの者を傷つけてしまいそうだ。」
ロン毛金髪男は赤い唇をニタリと歪ませ、金の髪の先端でアレンの心臓を刺した。
「ぐああっ。」
アレンが仰け反って声をあげる。
「あと少し動けばこの者の心臓へ達する。さぁ、龍の加護持ちよ、どうする?」
ロン毛金髪男はニタニタと真綿で首を絞めるように少しずつ先端を進めていく。その度にアレンの苦しむ声が響いた――
「――お前さぁ、何してくれてんの?」
――俺はその瞬間男の背後に居た。
驚く暇も与えずアレンを気持ちの悪い触手から解放してヒールをかけた。
「ぎゃああああっ。」
触手をぶったぎられ男が悲鳴をあげる。やっぱこれ髪の毛じゃないんだ気持ち悪い。切ったあとがウネウネしてるぅっ。
「俺の可愛いアレンに傷をつけやがって、お前が一番嫌な方法で殺してやるから教えやがれ。」
俺は腕を組み男を見下ろした。
「ぎゃあああああ……あぁあっはっはっは。」
俺は、苦しんでいるかと思ったら突然笑いだした男に気味の悪いものを感じ後ずさろうとした。
うん?足が動かない。
「りゅぅぅうっ。捉えたよぉ。」
赤い口を尖らせ目を見開きバカにしたように男は言った。足元を見ると邪悪な魔方陣が書いてある上に俺は立っていた。瀕死のアレンに夢中で気付かなかった。ダセェ。
どんどん涌き出てくる黒い煙に巻かれていく俺の体。あっ、詰んだわ。――そう思った時、アレンの腕に抱かれていた。
「ば、っか、お前、何してんだよっ!」
アレンを見上げるとこの場に似つかわしくないはちみつ笑顔で「俺から離れようなんて許さない。」と笑った。
アレンは邪悪な魔方陣の中に自ら入ってきていた。
バカな奴。バカな奴。お前、絶対俺の事好きだって。
こんな醜男好きになるなんて、バカで信じられないくらい可愛い奴。
ワォーーーン……
お前はこのゲームの勇者で主人公で死んだらこの世界は終るんだ。死なせる訳にはいかねぇだろう?
ワォーーーン……
「モシャモシャ……アレンを頼む――」
ガルルルルルルルルッ!!!!!!バウワウっ!!
突如現れた熊みたいに大きくなったモシャモシャにアレンはくわえられ魔方陣から救い出された。
「へぇえ、犬神まで味方につけてたの?ほぉんっと、癪に触る虫螻だねぇ。」
「結界。」
ロン毛金髪男がアレンを狙うのが分かったから直ぐに守った。
「結界。」
「クソッ!何で!!」
アレンが見えない壁を叩いている。
折角抜け出したのにまたこちらに来るであろうアレンを防ぐためにこちらにも結界をはったから。
アレンの横でモシャモシャが耳が垂れ、悲しそうな顔で俺を見ていた。モシャモシャありがとな。
「結界、結界、結界、結界、結界……」
そしてこの国の地図で見た全ての人が住む土地に結界をはった。
これでスタンピードで魔物が迫っても入る事は出来ないだろう。
「あらら、八方塞がりだねぇ。でも……わらわは龍の加護持ちさえ粉々にしてやればそれでいいんだよぉ。」
金の髪がウネウネとうねり俺の唯一まだ動かせた両腕を捉えた――
「――待ってた。」
「えっ?」
ぐらりと体が傾く男は事態を飲み込めず俺を見た。
「俺は攻撃魔法が使えないから接触してくれないとお前の事殺せないだろう?ずっと待ってたぜ。」
腕を捉えた触手をむずんと掴み引き寄せる。軽く引寄せたつもりがすごい勢いでこちらに飛んでくる男を渾身の力で殴り飛ばした。
ボヨヨヨヨヨンと頬から波のように振動が伝わり、かかとまで伝わった瞬間、ロン毛金髪は粉々にミンチになって絶命した。きっと自分が死んだ事も分からないまま逝ったと思う。
「俺が歯も立たなかった相手を簡単に……」
アレンが呆然として呟く。
「はぁっはっはっ!お兄ちゃんは強いだろう?いい加減反抗期卒業しないとお尻ペンペンするぞ?」
俺は得意気に顎を反らしアレンを見た。
「……反抗期はもう止めた。俺はライが……ライ?何故あいつは死んだのに魔方陣が残っているんだ?黒い煙が肩まで……」
俺は首を竦めて笑った。
「あいつの執念、ぱねぇわ。」
アレンは首を振って捨てられた子犬のような瞳で俺を見た。
「嫌だ、駄目だ。ライ、結界を解いてくれ。頼む。」
可愛い弟のお願いは全部聞いてやりたいけど、それは聞いてやれねぇよ。
「アレン、ごめんな。」
俺はお前を置いていく。
「そん、な。……許さない、絶対に許さない。俺は一生お前を許さない。」
絶望は一瞬、すぐに心底憎い相手を睨むように俺を泣きながら見るアレンに、アイタタタと思ってももう遅い。俺は次の瞬間には魔方陣の中へ引き込まれてしまった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【……おい。】
うん?
【おい。】
うるさいなぁ。
【いい加減、起きんか馬鹿者がぁっ!】
「はいいいいっ!?」
あれ?飛び起きた感覚はあったのにそこに俺はいない。
【やっと気が付いたか。全てを集めるのに時間がかかった。悪かった。】
「エン。俺は何処だ?」
キョロキョロしている感覚だが俺はいない。久しぶりに会ったエンは水晶のように透明でキラキラしてる。
「俺は死んだのか?ここは精神世界ってやつか?」
【ここは魔方陣の中だ。この中に入ると魂も肉体も粉々になって魔方陣の糧となる。】
「えげつねぇ。俺、粉々になったのか?」
【ああ、だから我がお前の魂を探しだし組み立てた。】
すげぇな龍神。そりゃあ、ふんぞり返るわ。
「ありがとな。……で?」
【……で、今から体を探しだし組み立てにかかる。】
「ご足労をお掛けします。……で?」
【で、とは?】
「何でそんな大変な事してくれてんの?」
【我がお前を愛しているからだ。好きな者が粉々にって邪悪な魔方陣の糧となるのは忍びないからな。……まぁ、お前がこうなったのも、生前の我と深い仲になった事のあるあやつが悪に身を落とし、我の大切なお前を壊してやろうと画策した事だったしな。】
「100パーお前のせいじゃねぇか。」
この野郎、良心の呵責で俺を元通りにしてるだけかよ。そういう事なら遠慮なくやってもらおう。
【さすがの我でも魂を元通りにするのに10年かかった。体もそのくらいかかるかもしれん。暇だったら外の世界を見てきたらどうだ?】
「10年!?身体まで元通りにするのに10年かかったら俺、浦島太郎にならねぇか?……分かったよ。気長に待つよ。外か、いっちょ行ってみっか。」
理由はどうあれ頑張ってくれているエンを責める気にはならねぇし、だってあいつ高貴な体になったくせにキラキラのデケェ図体して鼻先でフンフンさせて俺の欠片を探してるんだぜ?思い出しただけでも、くはっ笑っちまう。
俺はニマニマしながらいつの間にか外に出ていた。何だろう?すごい力で引き寄せられているような……あれ?あれ?あれれ?あーれー!
【そういえば、波長の合う体と出会ったら引き寄せられその体に入って出られなくなるから気を付けろと言うのを忘れていた。まぁ、そんな珍しい事は余程運がない限り起きないか。フンフン】
そうして龍神は気の遠くなるような地道な作業を再開した。
「ああ……出るっ……」
ドクンドクン……ピタリと蓋をするように腰を打ち付けそのまま精液を注いだ。いつまでもこうしていたい。ライの中に何度目か分からないほど放ったのに、まだ足りないと体の奥底から性欲が湧き出てくる。
白い背中は俺が付けた赤い後に所々染められいてなお、全てを赤に染めたくなる。
――俺のものだ。
既に意識を失ったあどけない表情で眠るライを部屋に連れていこうとしたその時――
ニタリ……
頭の中にそいつの口許が弓なりに反り笑う映像が浮かんだ。
全身の毛が逆立つような気がした。
まずい。
事が起きたのが分かった。
刻一刻を争うのも分かった。
無意識にライを見る。
下股をやらしい液体に所々汚されていてもなお、穢れのない天使のような美しい寝顔に胸が疼いて何故か涙が溢れそうになるのを堪えた。
守らなければ。
最後に少し開いたあどけない唇に吸い寄せられるようにそっとキスを落とした。
それが最後になるとは知らずに。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
国が魔物の襲撃にあっている。
そのニュースは学園中を駆け巡った。
アレンが異変にいち早く気付き、今、応戦中だと言う。
魔物達は主要都市を根こそぎ食い荒らし、真っ直ぐ王都へ向かっているらしい。
魔物によって落とされた主要都市はどれも前生徒会メンバーの親が治める地域だった。
その延長線上に小さなダンジョンがあった。
モンスタースタンピード
誰もがその言葉が頭に浮かんだ。
その名もなき小さなダンジョンからスタンピードが起きたのだ。
直前に起きた貴族達の没落によって機能していなかった主要都市は、防御もままならないうちにあっという間に魔物達に蹂躙された。
その間たったの2日。
早すぎる。
勇者であるアレンでさえ対応出来ていないのが明らかだった。
俺が向かった時、アレンは瀕死の状態でそいつの触手のように意思を持って動く金の髪に囚われていた。
「汚い髪で俺のアレンに触るんじゃねぇよ。」
その姿を見た瞬間、全身の毛が逆立つと共に内に秘めた力が溢れ出た。
「やっと来たか、龍の加護持ち。怖ぁい、怖い。怖くてこの者を傷つけてしまいそうだ。」
ロン毛金髪男は赤い唇をニタリと歪ませ、金の髪の先端でアレンの心臓を刺した。
「ぐああっ。」
アレンが仰け反って声をあげる。
「あと少し動けばこの者の心臓へ達する。さぁ、龍の加護持ちよ、どうする?」
ロン毛金髪男はニタニタと真綿で首を絞めるように少しずつ先端を進めていく。その度にアレンの苦しむ声が響いた――
「――お前さぁ、何してくれてんの?」
――俺はその瞬間男の背後に居た。
驚く暇も与えずアレンを気持ちの悪い触手から解放してヒールをかけた。
「ぎゃああああっ。」
触手をぶったぎられ男が悲鳴をあげる。やっぱこれ髪の毛じゃないんだ気持ち悪い。切ったあとがウネウネしてるぅっ。
「俺の可愛いアレンに傷をつけやがって、お前が一番嫌な方法で殺してやるから教えやがれ。」
俺は腕を組み男を見下ろした。
「ぎゃあああああ……あぁあっはっはっは。」
俺は、苦しんでいるかと思ったら突然笑いだした男に気味の悪いものを感じ後ずさろうとした。
うん?足が動かない。
「りゅぅぅうっ。捉えたよぉ。」
赤い口を尖らせ目を見開きバカにしたように男は言った。足元を見ると邪悪な魔方陣が書いてある上に俺は立っていた。瀕死のアレンに夢中で気付かなかった。ダセェ。
どんどん涌き出てくる黒い煙に巻かれていく俺の体。あっ、詰んだわ。――そう思った時、アレンの腕に抱かれていた。
「ば、っか、お前、何してんだよっ!」
アレンを見上げるとこの場に似つかわしくないはちみつ笑顔で「俺から離れようなんて許さない。」と笑った。
アレンは邪悪な魔方陣の中に自ら入ってきていた。
バカな奴。バカな奴。お前、絶対俺の事好きだって。
こんな醜男好きになるなんて、バカで信じられないくらい可愛い奴。
ワォーーーン……
お前はこのゲームの勇者で主人公で死んだらこの世界は終るんだ。死なせる訳にはいかねぇだろう?
ワォーーーン……
「モシャモシャ……アレンを頼む――」
ガルルルルルルルルッ!!!!!!バウワウっ!!
突如現れた熊みたいに大きくなったモシャモシャにアレンはくわえられ魔方陣から救い出された。
「へぇえ、犬神まで味方につけてたの?ほぉんっと、癪に触る虫螻だねぇ。」
「結界。」
ロン毛金髪男がアレンを狙うのが分かったから直ぐに守った。
「結界。」
「クソッ!何で!!」
アレンが見えない壁を叩いている。
折角抜け出したのにまたこちらに来るであろうアレンを防ぐためにこちらにも結界をはったから。
アレンの横でモシャモシャが耳が垂れ、悲しそうな顔で俺を見ていた。モシャモシャありがとな。
「結界、結界、結界、結界、結界……」
そしてこの国の地図で見た全ての人が住む土地に結界をはった。
これでスタンピードで魔物が迫っても入る事は出来ないだろう。
「あらら、八方塞がりだねぇ。でも……わらわは龍の加護持ちさえ粉々にしてやればそれでいいんだよぉ。」
金の髪がウネウネとうねり俺の唯一まだ動かせた両腕を捉えた――
「――待ってた。」
「えっ?」
ぐらりと体が傾く男は事態を飲み込めず俺を見た。
「俺は攻撃魔法が使えないから接触してくれないとお前の事殺せないだろう?ずっと待ってたぜ。」
腕を捉えた触手をむずんと掴み引き寄せる。軽く引寄せたつもりがすごい勢いでこちらに飛んでくる男を渾身の力で殴り飛ばした。
ボヨヨヨヨヨンと頬から波のように振動が伝わり、かかとまで伝わった瞬間、ロン毛金髪は粉々にミンチになって絶命した。きっと自分が死んだ事も分からないまま逝ったと思う。
「俺が歯も立たなかった相手を簡単に……」
アレンが呆然として呟く。
「はぁっはっはっ!お兄ちゃんは強いだろう?いい加減反抗期卒業しないとお尻ペンペンするぞ?」
俺は得意気に顎を反らしアレンを見た。
「……反抗期はもう止めた。俺はライが……ライ?何故あいつは死んだのに魔方陣が残っているんだ?黒い煙が肩まで……」
俺は首を竦めて笑った。
「あいつの執念、ぱねぇわ。」
アレンは首を振って捨てられた子犬のような瞳で俺を見た。
「嫌だ、駄目だ。ライ、結界を解いてくれ。頼む。」
可愛い弟のお願いは全部聞いてやりたいけど、それは聞いてやれねぇよ。
「アレン、ごめんな。」
俺はお前を置いていく。
「そん、な。……許さない、絶対に許さない。俺は一生お前を許さない。」
絶望は一瞬、すぐに心底憎い相手を睨むように俺を泣きながら見るアレンに、アイタタタと思ってももう遅い。俺は次の瞬間には魔方陣の中へ引き込まれてしまった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【……おい。】
うん?
【おい。】
うるさいなぁ。
【いい加減、起きんか馬鹿者がぁっ!】
「はいいいいっ!?」
あれ?飛び起きた感覚はあったのにそこに俺はいない。
【やっと気が付いたか。全てを集めるのに時間がかかった。悪かった。】
「エン。俺は何処だ?」
キョロキョロしている感覚だが俺はいない。久しぶりに会ったエンは水晶のように透明でキラキラしてる。
「俺は死んだのか?ここは精神世界ってやつか?」
【ここは魔方陣の中だ。この中に入ると魂も肉体も粉々になって魔方陣の糧となる。】
「えげつねぇ。俺、粉々になったのか?」
【ああ、だから我がお前の魂を探しだし組み立てた。】
すげぇな龍神。そりゃあ、ふんぞり返るわ。
「ありがとな。……で?」
【……で、今から体を探しだし組み立てにかかる。】
「ご足労をお掛けします。……で?」
【で、とは?】
「何でそんな大変な事してくれてんの?」
【我がお前を愛しているからだ。好きな者が粉々にって邪悪な魔方陣の糧となるのは忍びないからな。……まぁ、お前がこうなったのも、生前の我と深い仲になった事のあるあやつが悪に身を落とし、我の大切なお前を壊してやろうと画策した事だったしな。】
「100パーお前のせいじゃねぇか。」
この野郎、良心の呵責で俺を元通りにしてるだけかよ。そういう事なら遠慮なくやってもらおう。
【さすがの我でも魂を元通りにするのに10年かかった。体もそのくらいかかるかもしれん。暇だったら外の世界を見てきたらどうだ?】
「10年!?身体まで元通りにするのに10年かかったら俺、浦島太郎にならねぇか?……分かったよ。気長に待つよ。外か、いっちょ行ってみっか。」
理由はどうあれ頑張ってくれているエンを責める気にはならねぇし、だってあいつ高貴な体になったくせにキラキラのデケェ図体して鼻先でフンフンさせて俺の欠片を探してるんだぜ?思い出しただけでも、くはっ笑っちまう。
俺はニマニマしながらいつの間にか外に出ていた。何だろう?すごい力で引き寄せられているような……あれ?あれ?あれれ?あーれー!
【そういえば、波長の合う体と出会ったら引き寄せられその体に入って出られなくなるから気を付けろと言うのを忘れていた。まぁ、そんな珍しい事は余程運がない限り起きないか。フンフン】
そうして龍神は気の遠くなるような地道な作業を再開した。
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