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番外編
ご感想100件御礼記念
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いつもこの話をご覧下さり、応援して下さり本当にありがとうございます。実は本日、記念すべき100件目の感想をいただきました。まさか100件も感想をいただけるとは……始めた頃は想像もしていませんでした。本当に嬉しいです。感謝の気持ちを込めてお話を送りたいと思います。楽しんで下さったら幸いです。
――満開の祝福の後。
「ライ、生きてたんだね?体は元気なの?どうしてあんな可愛い少年に?龍とはどんな関係?どうして年とってないの?俺の事好きって……」
「ちょちょちょ、ステーイ!ステイだ。アレン。」
矢継早に質問攻撃に合い、顔も近いし俺の体は反り返っていた。
「色々あった。」
ギンッ!
「色々って何!?」
途端に機嫌の悪くなるアレンに笑いかけると「後で話すから、今はギュウしよう?」と言ってアレンの首に抱きついた。
俺の笑顔を見た周囲の人々がバッタバッタと倒れていったのは祝福してくれた手前申し訳なかったが、俺はアレンと両思いになれて嬉しくて幸せで笑わずにはいられなかったからしょうがないよな?
「んとっ、質悪い。この人全然変わってない。」
俺の腰を抱き寄せ、背に手を回すとアレンは俺の肩に顎を乗せため息をついた。
そして、俺の首に鼻を寄せ息を思いっきり吸うと――
「――会いたかった。」
と、声にならない声を吐き出した。
会いたくて、会いたくて、気が狂ってしまいそうだった――
――Side アレン
――ライを壊れ物を扱うように優しく抱き締めた。ライがこの俺に抱きつくなんて、俺は今日死ぬらしい。
死んだと思っていた。邪悪な魔方陣に吸い込まれて消えたんだ。墓も立てた。
まさか生きていたなんて。その上、俺を好きだって言った。
好きだって、好きだって言った。好き?はっ!?誰を好きだって!?あっ、俺だ。この美しい生き物が俺を好きだって言った!!
「うっわーー!!嬉しすぎる!!俺、死ぬの?ライ、俺ライに会えたのに死にたくない。」
ダラダラと涙を流す俺に慌てた様子のライが「落ち着け!アレン、落ち着け!」と顔前で綺麗な手をヒラヒラと振っている。
「ライは手も綺麗だね。食べていい?」
俺がニコリと笑って言うと、周囲がドン引きしたのが分かった。何だ、まだ気を失ってないやつがいたのか。
「え、じゃあ、お前の綺麗な目を食べてもいいか?」
俺の言葉にポッと頬を染めたライが爆弾発言。さすがだなぁ、ライには敵わないなぁ。
ニコニコと笑い合う俺達を見て、周囲の目が恐ろしい怪物を見る目に変わってしまったが好都合だ。ライは怖いんだぞ近付いたら鬼が出るか蛇が出るかだ。近付く?
「……近付くだと?殺す。」
「アレーン?」
ライがキョトン顔で俺を見上げている。
「ああ、ライだ。もう、死んでもいい。」
途端に唇にキス。
「死んだらこの先出来ねぇけど?」
唇を離すと赤く染まったライの唇が言葉を紡いだ。
この先……
そして俺は鼻血を出して気を失った。
~完~
――満開の祝福の後。
「ライ、生きてたんだね?体は元気なの?どうしてあんな可愛い少年に?龍とはどんな関係?どうして年とってないの?俺の事好きって……」
「ちょちょちょ、ステーイ!ステイだ。アレン。」
矢継早に質問攻撃に合い、顔も近いし俺の体は反り返っていた。
「色々あった。」
ギンッ!
「色々って何!?」
途端に機嫌の悪くなるアレンに笑いかけると「後で話すから、今はギュウしよう?」と言ってアレンの首に抱きついた。
俺の笑顔を見た周囲の人々がバッタバッタと倒れていったのは祝福してくれた手前申し訳なかったが、俺はアレンと両思いになれて嬉しくて幸せで笑わずにはいられなかったからしょうがないよな?
「んとっ、質悪い。この人全然変わってない。」
俺の腰を抱き寄せ、背に手を回すとアレンは俺の肩に顎を乗せため息をついた。
そして、俺の首に鼻を寄せ息を思いっきり吸うと――
「――会いたかった。」
と、声にならない声を吐き出した。
会いたくて、会いたくて、気が狂ってしまいそうだった――
――Side アレン
――ライを壊れ物を扱うように優しく抱き締めた。ライがこの俺に抱きつくなんて、俺は今日死ぬらしい。
死んだと思っていた。邪悪な魔方陣に吸い込まれて消えたんだ。墓も立てた。
まさか生きていたなんて。その上、俺を好きだって言った。
好きだって、好きだって言った。好き?はっ!?誰を好きだって!?あっ、俺だ。この美しい生き物が俺を好きだって言った!!
「うっわーー!!嬉しすぎる!!俺、死ぬの?ライ、俺ライに会えたのに死にたくない。」
ダラダラと涙を流す俺に慌てた様子のライが「落ち着け!アレン、落ち着け!」と顔前で綺麗な手をヒラヒラと振っている。
「ライは手も綺麗だね。食べていい?」
俺がニコリと笑って言うと、周囲がドン引きしたのが分かった。何だ、まだ気を失ってないやつがいたのか。
「え、じゃあ、お前の綺麗な目を食べてもいいか?」
俺の言葉にポッと頬を染めたライが爆弾発言。さすがだなぁ、ライには敵わないなぁ。
ニコニコと笑い合う俺達を見て、周囲の目が恐ろしい怪物を見る目に変わってしまったが好都合だ。ライは怖いんだぞ近付いたら鬼が出るか蛇が出るかだ。近付く?
「……近付くだと?殺す。」
「アレーン?」
ライがキョトン顔で俺を見上げている。
「ああ、ライだ。もう、死んでもいい。」
途端に唇にキス。
「死んだらこの先出来ねぇけど?」
唇を離すと赤く染まったライの唇が言葉を紡いだ。
この先……
そして俺は鼻血を出して気を失った。
~完~
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