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「少しいいです?」
「ん? なにガッ」
急に振り返ったスイレンは徐にミケラウスの両頬を包んだ。
動揺したミケラウスだったが真剣なスイレンの顔に、必死に平常心を保つ。
そしてゆっくりと目を瞑ったスイレン。
ミケラウスは、呼吸を忘れていた自分に気付き、ゆっくりと息を吐き出す。そして……
「ヨシッッ!! 王子様っ!!! 結界解けてますよ!! よかったですねぇ」
「はっ……へっ? あ、あぁ……そういうことか」
「あれっ? あんま嬉しくない感じですか?」
「なんでもないっ!!」
「えぇー、頭軽くないですか? 魅了も解きましたし、これからは気にせず魔術ブッパできるんですよー。式典も大成功間違いナシッ!!」
「確かに……首が軽くなった」
「でしょううう? さっ、帰って温泉でも入って温まりましょ」
立ち上がったスイレンはにっこり笑うとミケラウスに手を差し出した。
───ゴンッ
「いったぁ……ハッ」
螺旋階段を降り、外の扉を出ると階段前で大きな音が鳴る。
「やらかしたああああああああ」
真っ赤な魔石を持ったスイレンが顔を青ざめさせる。
「どうした?」
「いや、あの……実は、不法侵入しちゃいました。すみません、えへへ」
眉を顰めたミケラウスは一度階段を登り、もう一度スイレンを室内へ押し込んだ。
「お前……私以外に見つかっていたら牢屋行きだぞ?」
「そんなっ。勘弁してくださいいい」
「はぁ……手を貸せ」
ぐいっと手を繋がれ、先程ぶつかった見えない壁へと真っ直ぐ進むミケラウス。思わず目を瞑ったが、すんなり外へと出れた。
ミケラウスは繋いでいない方の手を顔の横でヒラヒラと動かす。その中には半透明白色の魔法石があった。
「よかったな。通れて」
口の端を上げ、勝ち誇った顔でスイレンを見下ろす。
「なっ、あ、ありがとうございます」
不服ではあるが、ちゃんとお礼は言えるスイレン。
結界を出ると、すぐに胸元が光った。
ガブリッ
「イッ……」
スイレンの手を握るミケラウスを思いっきり噛んだコハクはすぐにスイレンに抱きついて、耳元で「おそすぎ……」と小さな声で言った。
「ごめんね」
頭を撫で、ミケラウスとコハクの鋭い視線に挟まれつつ、離宮前の広場に戻ってきた。
「あっ、やばい。どうしよう」
「今度はなんだ」
「殿下ッ!!!! スイレンさんもっ!!!!!! こんなに真っ暗になるまで、どこに居たのですか!! スイレンさん、そもそも、魔法石をお渡ししておりましたよね? どうしてすぐに連絡を下さらないのですッ……ックシュンクシュン」
「あ、連続くしゃみ」
「あはははははは、心配かけてすまなかった。一度、城に帰ろう」
「あっ……まだ話は終わってませんからねーーーっ!!!!」
「ん? なにガッ」
急に振り返ったスイレンは徐にミケラウスの両頬を包んだ。
動揺したミケラウスだったが真剣なスイレンの顔に、必死に平常心を保つ。
そしてゆっくりと目を瞑ったスイレン。
ミケラウスは、呼吸を忘れていた自分に気付き、ゆっくりと息を吐き出す。そして……
「ヨシッッ!! 王子様っ!!! 結界解けてますよ!! よかったですねぇ」
「はっ……へっ? あ、あぁ……そういうことか」
「あれっ? あんま嬉しくない感じですか?」
「なんでもないっ!!」
「えぇー、頭軽くないですか? 魅了も解きましたし、これからは気にせず魔術ブッパできるんですよー。式典も大成功間違いナシッ!!」
「確かに……首が軽くなった」
「でしょううう? さっ、帰って温泉でも入って温まりましょ」
立ち上がったスイレンはにっこり笑うとミケラウスに手を差し出した。
───ゴンッ
「いったぁ……ハッ」
螺旋階段を降り、外の扉を出ると階段前で大きな音が鳴る。
「やらかしたああああああああ」
真っ赤な魔石を持ったスイレンが顔を青ざめさせる。
「どうした?」
「いや、あの……実は、不法侵入しちゃいました。すみません、えへへ」
眉を顰めたミケラウスは一度階段を登り、もう一度スイレンを室内へ押し込んだ。
「お前……私以外に見つかっていたら牢屋行きだぞ?」
「そんなっ。勘弁してくださいいい」
「はぁ……手を貸せ」
ぐいっと手を繋がれ、先程ぶつかった見えない壁へと真っ直ぐ進むミケラウス。思わず目を瞑ったが、すんなり外へと出れた。
ミケラウスは繋いでいない方の手を顔の横でヒラヒラと動かす。その中には半透明白色の魔法石があった。
「よかったな。通れて」
口の端を上げ、勝ち誇った顔でスイレンを見下ろす。
「なっ、あ、ありがとうございます」
不服ではあるが、ちゃんとお礼は言えるスイレン。
結界を出ると、すぐに胸元が光った。
ガブリッ
「イッ……」
スイレンの手を握るミケラウスを思いっきり噛んだコハクはすぐにスイレンに抱きついて、耳元で「おそすぎ……」と小さな声で言った。
「ごめんね」
頭を撫で、ミケラウスとコハクの鋭い視線に挟まれつつ、離宮前の広場に戻ってきた。
「あっ、やばい。どうしよう」
「今度はなんだ」
「殿下ッ!!!! スイレンさんもっ!!!!!! こんなに真っ暗になるまで、どこに居たのですか!! スイレンさん、そもそも、魔法石をお渡ししておりましたよね? どうしてすぐに連絡を下さらないのですッ……ックシュンクシュン」
「あ、連続くしゃみ」
「あはははははは、心配かけてすまなかった。一度、城に帰ろう」
「あっ……まだ話は終わってませんからねーーーっ!!!!」
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