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ドラゴンの女王編
第五十九話 朝チュン?
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◆◆◆
「チュンチュンチュチュチュン――」
回復するような小鳥の鳴き声が聞こえる。
「ん…………眩しっ!」
日の光が顔に重なり、飛び跳ねるように目が覚めた。
「……チッ、カーテン閉めてないのかよ」
目覚めから愚痴りつつ、欠伸をしながら背伸びをする。
「ふぁ~~……朝か」
「むにゃ……とっても気持ちいいよぉ……ジン……くぅんぅん」
すぐ隣では、裸の天使がすやすやと、それはもう気持ちよさそうに寝ている。
天使のムカつく寝姿に、イラッとする。
目覚めからプチ嫌なことがあったし、コイツを殴り起こしてやろうか。
そう思い、拳をグーにする。
が、手が汗? でねちゃねちゃしており、上手く握れなかった。それだけじゃなく、体を見ると、俺も全裸になっており、体中が汗? でねちゃねちゃしていた。
「なんで裸!?」
叫びながら、俺はベッドの下、綺麗に畳まれた服とズボンとパンツを発見した。
それも天使と俺の二人分だ。
「コイツの仕業かぁああああ!」
一瞬で犯人を特定した。
「ねちゃねちゃしてようが関係ねえ。ぶん殴って叩き起こしてやる!」
怒りタイプトライドロンフォームで寝ている天使のお腹に座り、ボクシングで言うマウントポーズを取り、拳を固く握りしめて――落とす。
「とっとと起きやがれぇえええ――!」
ガチャリ。
「起きてるかしらジン」「おはようございますジン様」
殴りかかったタイミングで、ミイナとリンリンがノックもせずに部屋の中に入ってきた。
「あら起きてるじゃない、国王様から朝食の誘い……が……」
「あわ、あわわわ――!」
ミイナとリンリンは俺を見るなり、ボフンと爆発するような音とともに、煙を出しながら顔を赤くして――。
「あああ、アンタ達、朝っぱらから何してるのよ!」
「見ちゃいました。初めて大人の行為を見ちゃいましたああああああ!」
「違う! これは誤解だ!」
すぐ否定するが。天使が幸せそうにむにゃむにゃ大きな声で寝言を言う。
「むにゃ……あんっあんっ……ダメ……もうイク……イっちゃうよぉ……ジンくんんんんん――!」
言い終えると同時に、ビクンビクンと大きく体が揺れ、下半身から謎の液体を出しながら、恍惚な表情を浮かべる天使。
それを見たミイナは――。
「……行為の邪魔をしてごめんなさい。ごゆっくりいいいいいいい――!」
トイレを限界まで我慢したような顔で、全速力で部屋から出て行く。
そしてリンリンは――。
「はわわわし、失礼しましたああああああ!」
顔だけじゃなくて全身を真っ赤にして、ミイナの後を追いかけるように部屋を出て行った。
「待ってくれ二人とも、これは誤解なんだ! 俺は天使と何もしていないんだああああああああああ――!」
部屋の入り口まで追いかけるが、すぐ二人の姿を見失い、四つん這いになって悔しがる。
それも裸のまま。
「ちくしょおおおおおおおおおお――!」
「んん………………あ、おはよぉ。ジンくん❤️」
俺の叫び声で、天使が目覚めた。
が、俺は天使の挨拶を無視して落ち込む。
「ジンくんのジンくん。すっごく気持ちよかったよ❤️」
新婚初夜を終えた妻のような優しい声で、気になる発言をしてきたが、無視無視。
「あ、私とジンくんの体液ですっごくベトベトしてる。このままでもいいけど、国王陛下に失礼しちゃダメだし、シャワーを浴びないと♪」
弾むような声で、天使がシャワーを浴びに部屋についている風呂場に行った。
無視終了。
ゆっくり立ち上がり、俺もねちゃねちゃした体を綺麗にする。
「『クリアクリーン』」
両手を腰に当てながら、呪文を唱える。
すると、全身に泡が纏わり付き、すぐ水で洗い流したように消え、お風呂上がりのように綺麗になった。
今使った魔法。『クリアクリーン』の効果だ。
広辞苑くらい分厚い魔導書を勉強して、唯一使えるようになった魔法だが、消費するMPは9999のうち、8999で、効果は俺一人だけだが、とても便利な魔法で気に入っている。
「よし、全身綺麗になったな」
天使がお風呂から出てくる前に、畳まれていた服やズボンを着る。
準備完了!
風呂場では、まだシャーーというシャワー音が聞こえる。
「天使より先にミイナ達と合流して、なんとか誤解を解いてもらうぞ!」
えいえいえいっと一人でやる気を入れ、プレゼンをする営業マンのように真剣な表情で部屋を出た。
「チュンチュンチュチュチュン――」
回復するような小鳥の鳴き声が聞こえる。
「ん…………眩しっ!」
日の光が顔に重なり、飛び跳ねるように目が覚めた。
「……チッ、カーテン閉めてないのかよ」
目覚めから愚痴りつつ、欠伸をしながら背伸びをする。
「ふぁ~~……朝か」
「むにゃ……とっても気持ちいいよぉ……ジン……くぅんぅん」
すぐ隣では、裸の天使がすやすやと、それはもう気持ちよさそうに寝ている。
天使のムカつく寝姿に、イラッとする。
目覚めからプチ嫌なことがあったし、コイツを殴り起こしてやろうか。
そう思い、拳をグーにする。
が、手が汗? でねちゃねちゃしており、上手く握れなかった。それだけじゃなく、体を見ると、俺も全裸になっており、体中が汗? でねちゃねちゃしていた。
「なんで裸!?」
叫びながら、俺はベッドの下、綺麗に畳まれた服とズボンとパンツを発見した。
それも天使と俺の二人分だ。
「コイツの仕業かぁああああ!」
一瞬で犯人を特定した。
「ねちゃねちゃしてようが関係ねえ。ぶん殴って叩き起こしてやる!」
怒りタイプトライドロンフォームで寝ている天使のお腹に座り、ボクシングで言うマウントポーズを取り、拳を固く握りしめて――落とす。
「とっとと起きやがれぇえええ――!」
ガチャリ。
「起きてるかしらジン」「おはようございますジン様」
殴りかかったタイミングで、ミイナとリンリンがノックもせずに部屋の中に入ってきた。
「あら起きてるじゃない、国王様から朝食の誘い……が……」
「あわ、あわわわ――!」
ミイナとリンリンは俺を見るなり、ボフンと爆発するような音とともに、煙を出しながら顔を赤くして――。
「あああ、アンタ達、朝っぱらから何してるのよ!」
「見ちゃいました。初めて大人の行為を見ちゃいましたああああああ!」
「違う! これは誤解だ!」
すぐ否定するが。天使が幸せそうにむにゃむにゃ大きな声で寝言を言う。
「むにゃ……あんっあんっ……ダメ……もうイク……イっちゃうよぉ……ジンくんんんんん――!」
言い終えると同時に、ビクンビクンと大きく体が揺れ、下半身から謎の液体を出しながら、恍惚な表情を浮かべる天使。
それを見たミイナは――。
「……行為の邪魔をしてごめんなさい。ごゆっくりいいいいいいい――!」
トイレを限界まで我慢したような顔で、全速力で部屋から出て行く。
そしてリンリンは――。
「はわわわし、失礼しましたああああああ!」
顔だけじゃなくて全身を真っ赤にして、ミイナの後を追いかけるように部屋を出て行った。
「待ってくれ二人とも、これは誤解なんだ! 俺は天使と何もしていないんだああああああああああ――!」
部屋の入り口まで追いかけるが、すぐ二人の姿を見失い、四つん這いになって悔しがる。
それも裸のまま。
「ちくしょおおおおおおおおおお――!」
「んん………………あ、おはよぉ。ジンくん❤️」
俺の叫び声で、天使が目覚めた。
が、俺は天使の挨拶を無視して落ち込む。
「ジンくんのジンくん。すっごく気持ちよかったよ❤️」
新婚初夜を終えた妻のような優しい声で、気になる発言をしてきたが、無視無視。
「あ、私とジンくんの体液ですっごくベトベトしてる。このままでもいいけど、国王陛下に失礼しちゃダメだし、シャワーを浴びないと♪」
弾むような声で、天使がシャワーを浴びに部屋についている風呂場に行った。
無視終了。
ゆっくり立ち上がり、俺もねちゃねちゃした体を綺麗にする。
「『クリアクリーン』」
両手を腰に当てながら、呪文を唱える。
すると、全身に泡が纏わり付き、すぐ水で洗い流したように消え、お風呂上がりのように綺麗になった。
今使った魔法。『クリアクリーン』の効果だ。
広辞苑くらい分厚い魔導書を勉強して、唯一使えるようになった魔法だが、消費するMPは9999のうち、8999で、効果は俺一人だけだが、とても便利な魔法で気に入っている。
「よし、全身綺麗になったな」
天使がお風呂から出てくる前に、畳まれていた服やズボンを着る。
準備完了!
風呂場では、まだシャーーというシャワー音が聞こえる。
「天使より先にミイナ達と合流して、なんとか誤解を解いてもらうぞ!」
えいえいえいっと一人でやる気を入れ、プレゼンをする営業マンのように真剣な表情で部屋を出た。
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