美しい世界を紡ぐウタ

日燈

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終章 余寒、運命の後期

二十七

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 先ほど受験者が着席していた場所に審査員と思しき人たちがいる。その中に、アシャムスの姿もあった。おれは祭壇前で彼らの方を向き、ゆっくりと呼吸する。妙に落ち着いた心地でいた。
 まずは、課題のウタから。
 のびやかに広がる声が聖堂内を満たしてゆく。
 目蓋を下ろしてウタに集中した。課題の聖紋を終えたら、次はフラムのウタだ。よく紡いでいた、一番好きなウタである。


 ――世界と一体となって心地好く紡ぐリュエルに、審査員たちは魅了された。そこには完成されたウタがあり、それはまさしくカムナギのウタだった。しかも、そのリズムは長らく聞くことのできなかったフラムのものだ。
 二つ目のウタが紡ぎだされると、審査員たちはかすかに目を見開いた。フラムのウタはルーマのリズムと全く異なる。それでいて良く耳に馴染み、懐かしさを覚えた。
 どうして彼らを忘れることができたのか。フラムのウタはこの世界になくてはならない。身体が、心が訴える。先人たちの愚かな判断に怒りが湧き上がるほどだった。
 アシャムスは聞き入るように目蓋を下ろし、微笑を浮かべていた。
 最後の響きが空気に溶ける。


 目蓋を上げると、拍手が沸き起こった。
 これで試験は終了か。お辞儀して歩き出そうとしたところ、審査員の一人が軽く手を上げ口を開いた。

「リュエル・フラム。あなたは何故、カムナギになりたいのですか」

 目を瞬いて口を開く。

「ウタが好きだからです。……あと、見たい世界があるので」
 
 異なる審査員が続く。

「先の審判の時、神聖な場に踏み入ることについてどう考えましたか」
「アルシャ、さんと、ウタのことしか頭になかったです」
「確信があったのですか」
「はい、ありました」

 その後も審判の時について、それぞれの審査員から質問された。
 おれは素直に淡々と答える。何も考えずに行動したのは事実だ。もう開き直っていた。心の中で、ラルジュたちに、落ちたらごめんとうっすら思いつつ。

「フラム家が過去、聖界から追放されたことを知っていましたか」
「……はい」

 おもむろに質問の種類が変わった。おれはかすかに眉根を寄せる。

「そのことを、どう捉えていますか」
「精靈たちは、自由を与えてくれたのだと思います」
「自由?」
「聖界から離れたため、共に生きる相手を自由に選べるようになりました」

 質問した審査員がふむと唸った。

「多くの者が、フラム家は罰を与えられたのだと捉えました。それについてはいかがかな」
「私は…、両親も、きっとその前の先祖たちも、そのように捉えていないと思います。聖界から離れても、私たちは不幸ではありませんでした。ウタがあったからです」
 
 淀みなく答えたおれに、審査員はゆっくりと頷いた。そうして、感服したように続ける。

「あなた方フラムの人々は、生まれついてのカムナギですな。私は誤解していた。この場を借りて謝罪したい」

 彼に続いて何人かの審査員が頭を下げた。
 ギョッとしたおれに、アシャムスが苦笑する。優しい群青色の瞳におれを映して、口を開いた。

「あなたを聖界に受け入れる提案をしたのは私です。ウタ紡ぎとしての活動を知り、充分な素質を感じました。その上、あなたは “フラム” です。申し分ありません」

 先ほど頭を下げた審査員たちが居心地の悪そうな顔をしているので、そのとき反対したのだろうなと察しがついた。

「審判の時が迫っていることも感じていました。その事を考えるたび、フラム家は聖界になくてはならない存在であると。その思いが強くなりました。リュエル殿、あなたの英断に感謝します」

 アシャムスは立ち上がってお辞儀した。そこにはアルシャの父親としての思いが込められているようで、おれは立ち尽くしてしまった。

「あのぉ、そろそろ、よろしいでしょうか」

 案内人がそっと声を掛け、審査員たちが頷くと、おれはようやく退出を許された。


 入って来た扉から外へ出て、ホッと息を吐く。

「リュエル、」
「おつかれ」

 アンドレとユーリーがやって来て、労うように肩をポンポンされた。

「それにしても、聖華のウタには驚いたな。昨年は知らないカムナギの人だったんだぞ」
「そうなんですか? それじゃあぼくたち、ラッキーでしたね」

 ユーリーが嬉しそうに笑う。おれも微笑を浮かべて頷いた。

「その様子だと、実技はリュエルもいい感じだったようだな」
「どうでしょう。ウタの後の質問も影響するなら、微妙かも」
「そうかい? さっき聞いた君の理由なら、大丈夫だと思うけど」

 ユーリーが小首を傾げる。その反応からして、通常の質問はカムナギになろうと思った理由だけかもしれない。
 おれは肩をすくめた。

「審判の時のこととか、フラムのことも聞かれて…、思ったまま答えたんで」

 するとユーリーとアンドレは視線を交わす。

「まったく問題なさそうだな」
「ですね」

 アンドレがうんと伸びをした。

「アシャムス様が来られたのは、リュエルがいたからか」
「君は本当に大物だなぁ」

 ユーリーは苦笑している。

「さて、学び舎に帰るか」

 結果は後日。今日のところは、これでお仕舞いだ。
 アンドレから晴れやかな笑顔を向けられて、おれは目をパチクリしてしまった。


 〇*〇*〇


 膝の上に置いていた手を握られ、おれは目蓋を開けた。その手を辿って隣を向くと、カムナギ姿のアルシャが微笑む。

「アルシャ様、リュエル様、よろしくお願いいたします」

 ここは最古の聖堂だ。祝祭の日にアルシャと共にこの聖堂で紡ぐようになったのは、おれのほんの思いつきだった。ここで紡げば、始まりの場所のエネルギーをより強く伝えられると思ったのだ。

「行こうか」
「おう」

 見送るラルジュは銀色の優美な剣を腰に佩いている。柄の縁と柄頭にセレストの石が輝いていた。ラルジュの隣には、当然のごとくレルヒの姿。肩につくくらいの髪を半アップにしている。露わになっている左耳には優美な銀色のカフスが嵌められており、同じくセレストの石が輝いていた。
 おれが証となる物を二人に与えられたのは、無事に学び舎フィーデルを卒業した後――今から二年前のことである。きちんとした物を贈りたかったので、色々と手間取ったのだ。侍衛のラルジュは剣でいいとして。侍官のレルヒに渡す物は、簡単には決まらなかった。本人に聞いてみたところ、いつでも身に着けていられる物がいいとのこと。それでおれは、悩みに悩んでカフスにしたのだ。お気に召したようで何よりである。

「祝祭の日に君と紡ぐのは、これで三度目だね」
「ああ…、審判の時に紡いだのを数に入れれば」

 あの年に、おれはカムナギになったのだった。おれだけではない。学び舎フィーデルから受験した三名全てがカムナギ試験に合格した。それは近年稀なことらしく、今だに話題に上がる。

「三度目の正直と言うし、そろそろいいかな」

 ポツリと落とされた謎の言葉に首を傾げつつ、おれはアルシャに続いて控え室の外へ足を踏み出した。


 こじんまりとした聖堂内は静かな熱気に満ちている。自分で言うのもなんだが、アルシャとおれは二人揃って、次期聖華と呼び声が高いのだ。聖堂内に入りきれなかった人々が、外にもたくさんいる。
 おれはゆったりと歩いて祭壇に上がる。そうして、神秘的な輝きを放つ紋様の上にアルシャと立った。紋様にはエネルギー増幅装置のような役割があり、ここに立つと、キラキラと耳に心地好い光の音色まで聞こえてくる。
 静かに息を吐き、ゆっくり吸って、群青色の瞳に頷けば、自然に重なるハーモニー。リズムが違うのに絶妙に噛み合って、美しいウタとなる。
 聖堂内に集まった人々は、うっとりと恍惚に浸っているようだ。それはおれも同じで、二人で紡いでいると、始まりの世界で感じた感覚を肌で感じられた。 

 最後の和音が空間に沁みこみ、目蓋を上げる。
 一拍後、わぁっと拍手が巻き起こった。人々は皆顔を輝かせ、精靈たちの輝きも弾けるようだ。
 見たかった世界が、ここにある。
 おれは静かな感動に満たされていた。それでも、いつも通り身体が動く。お辞儀して退出しようとしたとき、おもむろにこちらを向いたアルシャに手を取られ、流れるように手の甲にされたキス。
 聖堂内がシンと静まり返る。

「我が君、あなたとウタを紡げて光栄です」

 その声は、この場にいた全員の耳に届いたことだろう。
 唖然としているうちに、爆発的な歓声が起こった。ハッとして言葉を紡ごうとしたところ、掴まれている手をギュッと握られる。アルシャは美しい微笑みを浮かべたままだが、その瞳が「口を開いたらキスで塞ぐよ」と雄弁に物語っていた。頬がヒクリとしてしまう。
 結局、おれは言葉を発することはできず。
 アルシャの発言が決め手となり、次期聖華として一番に名が上がるのは、おれになってしまった。


 ――リュエルは後に、「伝説の名家フラムを復活させ、審判の時を本来の在り方に正し、同性のカムナギを初めてパートナーにした偉大な聖華」として、語り継がれることになる。


 〇*〇*〇


 精靈たちと共存する世界、人々に敬愛されるカムナギという職があった。カムナギの多くは聖典を継承している貴族で、カムナギを中心として発展した業界は聖界と呼ばれている。
 カムナギの二大名家と呼ばれているのが、ルーマ家とフラム家だ。審判の時に彼らと精靈が紡ぐウタが、この世界を紡いでいるという。
 
「ぼく、ウタをつむぐのがすき」
「ぼくもウタがすき! ぼくね、しょうらいはカムナギになるんだ」
「ぼくもっ。ぼくもなる!」

 銀髪の男の子と金髪の男の子は、きらきら輝く瞳で手を繋ぐ。

「ぼくたち、しょうらいはカムナギだ」
 
 軽やかな笑い声。重なる音色に煌めく光たち。――かつて紡ぎだされた美しい世界が、永久になるまで。



-おわり-
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