ギャルゲーと乙女ゲーの双子主人公の姉として、転生しました!

レラン

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小等部

恥ずかしい

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 恥ずかしい!恥ずかしすぎる!

 誘拐は、無事に解決した。
 昨日の誘拐犯は、逮捕された。私は川上さんの腕の中で寝落ちしてしまったらしく、起きたら自分のベッドの上だった。姫華ひめかそうは、あのあと、寝て、川上さんに抱っこされている
私を、心配しながら帰って言ったらしい。

「ああぁぁああああぁぁぁぁぁああ!!恥ずかしいぃぃいいぃいぃ!!」
 精神年齢はもう大人なのに、に川上さんの腕の中で泣いて、それに加えて、寝落ちしたなんて!!
「‥‥あ、今は、子供か‥‥‥‥でも、恥ずいーー!!」
 あれだよ!見た目は子供!頭脳は大人なんだよ!!分かってくれ!
「ら、蘭夜?大丈夫かい?」
「は!お、お父さん!?」
 自分のベッドの上を、ゴロゴロしていたら、扉の方から明桜さんに声をかけられた。
 見ると、明桜さんが、扉からちょこっと、顔を出していた。なんか、顔文字であるようなやつだよ。
「ど、どうされました?」
「いや、あのな?小笠原グループの子供がお見舞いにって、今来てるんだよ‥‥会うかい?」
 小笠原グループの子供と言うのは、十中八九、姫華と創だろう。確かに、昨日のこともあるから、私も会いたいけど‥‥‥
「渡りました。部屋にお通ししてください」
 そう言うと、明桜さんは出ていった。

「「(バンッ!)お姉ちゃん」」
「え?輝に将弥?どうしたの?」
 明桜さんが出ていってすぐに、輝と将弥が部屋に入ってきた。
 2人はすぐに私に駆け寄って、抱きついてきた。
「あらあら?どうしたの~?もしかして、お姉ちゃんが昨日いなかったから、甘えたくなった~?」
「「うん!」」
 ん~!素直!素直でかわいい!
 神様!私をこの世界に転生させてくださって、ありがとうございます!
 私は2人の頭を撫でて、可愛がった。
「(コンコン)どうぞ?」
 2人を可愛がっていると、ノックが聞こえてきた。
「蘭夜、失礼しますわ。お加減はよくて?」
「蘭夜お姉ちゃん?来たよ?」
 はぅ!神様!‥‥私を殺す気ですか?でも、ありがとう!
「姫華と創。来てくれてありがとう!ごめんね?こんな格好で」
「かまいませんわ。でも、そのおふたりはどなたなの?」
 姫華は?腕を組んだまま、輝と将弥を見下ろした。微妙に、睨んでいるように見える。
 う~ん。ツンデレお嬢様の睨みは、私は別に怖くないし、逆にご褒美なんだけどね?だけど、輝達はそうじゃないから、震えてるんだよね?気づいて!
「‥‥姫華?睨むのやめてくれない?」
「に、睨んでなんてないですわ!ただ、蘭夜と仲良さそうにしてるから‥‥何でもないですわ!」
 そう言って、そっぽを向く姫華。
 ツ・ン・デ・レ!ツンデレだよ!?生ツンデレ!かわいいよ~!!
 抱きしめたい!抱きしめて、頭を撫で回したい!
「‥‥お姉ちゃん?そっちに行っちゃうの?」
 急に、輝が寂しそうな声を出したので、理性が戻った。
 私は、ベッドから降りて、姫華の方へ向かっていた。それを見て、不安げな顔をする輝と将弥。
「違うの!違うのよ!?私はずっとあなた達のお姉ちゃんだよ!」
 そう言って、私は輝に抱きついて、撫で回した。
「お姉ちゃん!昨日は、僕もお姉ちゃんいない中頑張ったよ?」
 そう言ってくる将弥の頭を、私は輝と同様に、撫でた。
「ら、蘭夜!私も‥‥昨日頑張りましたわ!」
 何に対抗してなのか、姫華も涙目ながらに、私に詰め寄ってきた。
「ん?わかってるよ?よく頑張ったね?姫華」
 そう言って、姫華の頭も撫でてあげると、姫華は、目元を下げて、デレ顔をした。
 はぅ!究極のツンデレのデレ顔が来た!なにこれ!誰か!私を助けて!
「蘭夜お姉ちゃん!‥‥僕も‥僕も頑張った‥‥よ?」
 ああぁあああ!!うさぎが!うさぎさんが、下から目線で来た!袖少し引っ張られた!
「うんうん!偉かったね!うさぎさんは、寂しいと死んじゃうからかまってあげないとね!」
 私はそう言って、創を撫でまくった。
 すると、次は、輝が、抱きついてきた。
「お姉ちゃん!私も撫でて!」

 しばらくの間、私の『なでなで時間』が続いた。
 その後、将弥と輝を姫華と創に紹介して、姫華と創を将弥と1人でに紹介してと、何かと大変だった。
 姫華と創が帰っていき、私は再び、1人でベッドに横になった。
 ん?そう言えば、攻略対象と主人公が会うのって、まずくない?え?もしかして、ゲームの始まる前に、ゲームスタートしちゃった!?
「ああー!どうしよう~!フラグ折りたいな~とは、思ってたけど、まさかの建ててしまった!」
 私はその後、またしばらく、ベッドの上を転がった。
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