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おこもりえっち3※

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 目が覚めるとダイニングではなく寝室にいた。隣には全裸で気持ちよさそうに眠っている恋人。気絶した後ここまで運んでくれたらしい。感謝しつつアレックスがこんな状態になった原因でもあるから苦笑する。

「ん……アレックスさん……」
「もう少し寝とけ」

 キアランははい、と素直にシーツに潜り込むと再び穏やかな寝息を立てていた。アレックスの目はすっかり覚めてしまっていた。一晩寝たおかげで体は回復していた。丈夫なのが取り柄だから寝ただけである程度の疲労は回復できるのだ。さて、何をしようか。
 もう少しベッドの中でうつらうつらしているのもいいが、どうせなら昨夜キアランがねだっていた事でもしようかと思った。キッチンでエプロンをつけて料理を作ってやるのだ。キアランに任せたらいつかのときのようなどでかい丸々バゲットサンドでも作りかねない。あれはあれで美味しいが、ボリュームがありすぎて朝から食べるものではないだろう。
 アレックスはキアランを起こさないようゆっくりと起きると下着と寝巻きを身につけた。キッチンにあったシンプルな白のエプロンをつけると備え付けのパントリーを覗き込む。あれを作ろう、と献立の目星がついた。
 しばらくは順調に料理をしていた。しかし、具沢山のスープを作り、買っておいたパンを取り出そうと棚にぶつかってしまった時だった。それは突然起こった。

「あっ……ああっ……」

 お腹に、正確に言えば下腹部にずくんと鈍い感覚が湧き起こり、体が崩れる。持っていた皿が手から落ちて大きな音を立てた。

「アレックスさん!」

 その音で起きたのだろう、キアランが飛ぶようにこちらへ向かってきた。だがキアランに肩を抱かれた瞬間、再びその感覚はやってきた。

「あっ!……あーー……」

 尾てい骨から頭へと一直線に伸びるビリビリとした刺激。二回目で、それがどんなものなのかを知る。

「アレックスさん……もしかして達きました?」

 下履きを膨らませぐしょぐしょに濡らしていては恋人にもどう言った状態なのかバレてしまうもので、アレックスは一気に顔を紅潮させた。

「わかんねぇ……」
「アレックスさん、もう少し休みますか?」
「いや……体が変っ……だ……楽にしてくれ……うっ……」

 そう言ってお腹が収縮すると再び絶頂に向かってしまう。これでは生き地獄である。声を詰まらせているとキアランが両肩を掴み真剣な表情で語りかけてくる。

「アレックスさん。責任を、取ります」

 どんな責任の取り方かと思ったら、寝巻きを下着ごと脱がされエプロンを付け直される。いわゆる男のロマン、裸エプロンである。
 四つん這いになって欲しいと頼まれ、これが治るならと素直に従う。いつもなら絶対に何か企んでいると疑ってしまうのだが、頭がぼうっとなって判断力が鈍くなった今はしょうがない。
 そうしてキアランに向けて筋肉で締まった尻を向ける。

「早く……治してほしい……あ……」

 腹の収縮だけで軽く達してしまうのにだんだん辛くなってきた。

「本当にごめんなさい……昨日お腹の奥を攻めすぎたせいでまだ余韻が残っているんだと思います」

 さわさわとアレックスの臀部の表面を撫でたかと思うと、すぐに後孔へと指を進ませていく。すんなりと入ってしまって前立腺を叩くように触れられる。

「あぐぅ……」

 汚い声を出して口からだらだらと唾液が出る。バックでみっともない顔を見られなかったことだけが救いだ。

「たくさん達したら治るかもしれません」
「え……あっ……」

 広げるのもそこそこに指以上の圧迫感がくる。一拍遅れてキアランのペニスだと分かった。自覚した途端また達してしまう。
 ストロークは単調だった。その刺激でも達してしまうからだ。初めから勢いづけているせいでキアランの腰骨とアレックスの臀部が打ち付け合いパチンと弾くような音が規則的に聞こえる。
 
「う、ぐっ……や、もう……無理だぁっ……」

 無意識に逃げようとすると腰を掴まれ続けられる。奥を突かれる度にさらにお腹の奥、結腸へと響いて中だけで絶頂してしまう。今のアレックスのペニスの状態は勃起してはいないものの、先走りらしき透明な液体をだらだらと垂れさせエプロンをぐっしょりと濡らしている。快感から立てていた肘が崩れそうになる。

「う……ふぅ……ぐぉ……」

 意味のない音を口からこぼし、太ももが震える。

「かわいい……本当にかわいい……治らなかったら私が責任を持ってお世話してあげますから……」

 口の端からよだれを垂らし、こんなにだらしない姿を見せているはずなのに体内のキアランのペニスはいつも以上に大きくなり攻める手は止まない。ひどい、優しくすると言っていたのに。いつの間にか射精されてその刺激でまた達してしまっていた。

「おやおや……戻りましょうね」

 少し休んで足腰の感覚がはっきりするようになると本格的に休むためにアレックスは寝室へ逆戻りすることになった。アレックスは鍛えておいて良かったと仕事とは関係ない部分で思うのだった。

「よい、しょ……」
「申し訳ありません……手加減できなくて」
「いやいいよ……っ……ちょっとまだ感覚が残ってるけどきちんと休めば治るだろ……ん」

 キアランは肩を添えて寄りかかってもらうようにしてくれている。服を着せてくれようとしたが、これ以上の接触は気持ち良さで体がおかしくなりそうで断った。まだ裸で寝た方がマシである。
 よたよたと寝室のベッドまで向かうとふかふかの布団に飛び込んでそのまま泥のように眠った。

「アレックスさん……アレックスさん……」
「ん~……」

 ちゅっちゅと可愛らしいリップ音と共に首筋にくすぐったい感触が湧き出る。時折強めに首筋を吸われ、感触が離れる。それをしばらく繰り返しているのを大人しくしているのも限界でアレックスは呆れたように口を開いた。

「お前……また入れるつもりだろう。流石に無理だぞ」
「入れるのはしませんから大丈夫ですよ……あなたを壊したくはないですし……その代わり、ここを使わせてください」

 そう言いながら太ももと太ももの狭間へと手を伸ばされ、一本指でスッと線を引かれる。

「素股か?いいぜ」

 穴ではなく足を使うくらいならと許可すると、嬉しそうな気配で衣服を脱ぐ気配がする。
 ピッタリと背後にくっつかれると、尻に硬いものが当たっているのがすぐ分かった。期待で完勃ちするのは若い証だとしみじみ思う。
 素股だけかと思って太ももに意識を寄せていると胸の方から手が伸びてきて乳首を捻られる。そのまま両手を使って両方の胸の飾りをつねったり引っ張ったりされる。

「くそっ……素股だけって、言った……」
「アレックスさんの大きな胸が魅力的で……それに私は素股だけって言ってはいないですよ……」
「確かにそうだけどよ……」

 アレックスが言い淀むとキアランからの愛撫が止まる。もしかしてこのまま許可をしないと続きをしないつもりか。キアランならありうる。しかもそれを焦らしと本気で考えていないのがひどい。元童貞らしいというか、恋人同士の機微に鈍感というか。

「……嫌ならやめますからね」
「嫌って、言ってねぇだろうが……続けろよ」
「ありがとうございます」

 キアランが微笑む気配がしたかと思うと、アレックスの尻の狭間にペニスが挟まる。先走りで滑らせたかと思うと、肉茎の部分が会陰や敏感なところに擦り付けられる。

「あっく……なんか、これなんでだよっ……」
「アレックスさんの肌、あつくて気持ちいいです……ふぅっ……」

 背後からの吐息が先ほどよりも熱い。たぷたぷと尻が打ち付けられて肌が弾ける音がする。まるで本当に挿入しているかのような心地になって、手や口で直接触れられていないにも関わらずアレックスの陰茎も涎を垂らし始めていた。

「んっ……ん……アレックスさんの太もも……筋肉で締まってて気持ちいい……」
「あっまてって……」

 気持ち良さから太ももがだらしなく開こうとすると、キアランはやんわりと閉じさせてくる。このまま素股で達するつもりだろうか。

「くっ……」
「あっ……」

 キアランは思ったよりもすぐに頂点へと上り詰めた。アレックスの方はというと、いまいち刺激が足りず達するまでには至らない。

「もしかしてこれだけじゃ足りないでしょうか……気持ちが良くなかったですか?」
「そんなんじゃねぇっ……し、尻……」

 アレックスも途中から気がついていた。この二日間ですっかり体を開発されてしまったのだと。後ろの中を弄らなければ達することができないくらい気持ちよさの虜になってしまったことを。

「ああ、そういうことでしたか……嬉しいです」
「つ、続き……しないのかよ」
「ふふ、では待っててくださいね」

 キアランはそういうとアレックスを膝立ちさせた。足を開かせ股の合間にキアランの頭が入る。何をするのかと戸惑っていると尻の穴にぬるりとした感触。

「な……顔面……騎乗位……やめ」
「はぁ……はぁ……アレックスさんの生尻……硬くて重くて男らしいですね……舐めますねっ……」
「へんっ……たい……!」

 娼館の女たちにもさせたことがないのにそんな変態的なプレイを貴族のキアラン自らが進んでしている。しかも心なしか嬉しそうに。興奮して息が荒いのがその証拠だ。
 舌だって遠慮なくアナルの入口をちろちろと入ってきている。もう少し強引にしたら舌の根元まで入ってきてしまいそうだ。恥ずかしい。ベッドに横になってされたことはあれど、自分から愛撫して欲しいとでもいうような姿勢でははじめてだ。もう少し腰を落としたらもっととねだっているように思われてしまう。
 だが、連日のセックスでアレックスの足腰は限界を迎えていた。ある時点でかくんと膝が落ち込んでしまった。

「ああっ……!くっ!」

 すんなりとキアランの舌が体内に侵入してくる。再びきざし始めたペニスが跳ね、先走りがキアランの髪にまで飛び散る。
 汚してしまう。美しい顔を、髪を。

「ダメだ……こんなのっ……あぅっ!!」

 舌が暴れているだけでなく、キアランの不埒な指にアレックスのふぐりを撫でたり弱点であるペニスを握られてしまう。

「くっ……いくっ……あっ」

 睾丸が上がり精子が上がってきたところで顔を離される。どうして、とキアランの方を向いたらキアランは片手で自身を慰めていた。

「ごめんなさい……もう入れても……いいですか?」
「ばかやろっ……聞くな……」

 もうすっかり体を明け渡しているのだから、流れで抱いてもいいはずなのにまだ聞いてくる。そして肯定するたびに身にしみてわかってしまう。自分はこの男に抱かれたがっているのだということを。

「んあっ……あ──……」
「ふぅ……すっかりここもほぐれてきましたね……」

 あっという間に体勢を変えられて押し倒される。キアランの好きな体位である正常位だ。

「あっ……あっ」
「好きです……アレックスさん……愛しています」

 愛の言葉を譫言のように呟くキアラン。一気に押し入れられ、どろどろになっているそこをさらに広げるように円を描きながら腰を動かされる。アレックスは喉が枯れるまで喘ぐ羽目になった。
 こうして三日間、二人はあらゆる場所で愛を確かめ合うのだった。


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