君がこの世にいる内は

そらた

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11話. 異変

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サイド.奈良


いきなり泣きじゃくるレイ。
あの日以来レイの様子は変わって行った。どう考えてもおかしい。
隠し事をしている、のは分かっているが、それに関して一切
検討がつかない。優香の事か?新しい患者の話…、それとも医者か?
なんだなんだとあれこれ頭を巡らせてみても答えなど出てくるはずもなく、
うーん、とあまり意味の無い唸りをしてみる。…っ!
いきなり視界が揺らいだ。目眩…?睡眠不足か?いや、俺はレイと比べると
睡眠はとっている方だ。っっ!…段々と痛みが強くなっていく頭。
視界は揺らぐ所か綺麗に360度回転までしてしまっていた。

「どうなってんだよっ…俺の…体…!」

と、誰もいない部屋で呟いてみても、ただの気休めにしかならず、
壁を伝って一生懸命元いたベッドへと戻ろうとするが、
良いか悪いか振動する携帯。数秒後には、俺の気持ちとは異なる
ポップな音楽さえも流れ出した。…こんな時に電話。
生憎携帯はベッドに充電をさしたまま放置状態にしていたため
電話から出るには一刻も早くベッドへと行かなければならなかった。

「ハァ、ハァ、…なん、ですかっ…。」

「ちょ、裕貴っ!平気?……もしかして…。」

あぁ、レイ、か。何も見ずに取ってしまったから、
知らない人だったらどうしようかと思っていた所だったから、
安心したのもつかの間レイから話しかけられた。

「どこか痛むとか…ない?」

痛む…もう全てが痛いよ。疲労かな?おかしいな。
やばい、返答をしないとレイに心配をかけてしまう。
上手く動いてくれない口を精一杯動かし応答する。


「…いたい。」


━━━━━━━━━━━━━━━
サイド. 椎野


やばいやばいやばいやばい、もう少し気がつくのが早ければ。
ハァハァしながら答えている裕貴におかしいと感じた。
もしかしてって思った。でも、僕の能力は病などの自然現象は
見えないはず。どういう事だろう。…と、考えているうちについた
幼い頃から行き慣れている彼のうち。

「失礼しまー…す。」

なんて、本人は寝てしまっているだろうけど。

こんなにも落ち着いている僕だが内心は焦りでいっぱいである。
急いで寝室のドアを開ける。ガンッと何かとぶつかる音が
聞こえた気がするが、一旦は無視。だ。

「裕貴、平気?」なんて優しく問いかけてみる。

…が。一向に起きる様子がない。
っ……!

「っ…!救急車!」
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