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19話. 異変2
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サイド. 奈良
意識が戻り頭も動きだした途端現れる腹痛、それに腰背部にも
微かな痛みを感じた。全身麻痺は治っていない様子。
腹痛に腰背部の痛み、全身ではあるが麻痺。勘が鋭いだけか?
膵臓がん、かも…。
膵臓がんは悪性度が高いため小さくても直ぐに周囲の血管、胆道、神経系への
浸潤や、近くのリンパ節への転移、肝臓などへの遠隔転移を
伴う事が多いためそれによる内蔵痛や神経障害性疼痛を早期に
合併する事がある。要するに辛い。
するとガラガラと扉が開き誰かが入ってくる。
…そっと静かに目を開けると、そこにいたのは見慣れた幼なじみ。
久しぶりに見たその顔にホッとした。
━━━━━━━━━━━━━━━
サイド. 椎野
あれから数日後、何となく嫌な予感がして
ふらっとではあるが立ち寄った彼の病室。
近づいてみると薄らとではあるが開いている目。
良かった。昏睡状態だったらどうしようかと思っていた。
「裕貴、お前なら気づいてるかもしれねぇけどさ、お前
すい臓がんなんだよ。しかも異例の。全身麻痺、してるだろお前。
だから2週間以内には手術を完了させたい。でも、俺にできるかな。」
また、彼女の時のあの感覚になる。
こんな事を言えるのは、もう、幼なじみくらいしかいないから。
━━━━━━━━━━━━━━━
サイド. 奈良
…。『俺に出来るかな』。人一倍努力していて実力もあるけど、
人一倍自信がない彼のふとした本音。
「…お前ならできるよ、レイ。こんな時だけど、お前の声が
聞けてよかった。お前の存在を感じれば理由もなく落ち着くんだ、俺。
不安も消える。無二の特効薬かもなっ!」
と、痺れのせいであまり満足に動いてくれない顔を使って
必死にニカッと笑ってみせた。
少し驚いた顔をした顔のレイだったけど、『また来るな』と笑顔で一言残し
去っていった。
その瞬間を待っていたかのように襲いかかる痛み。
うっ、全身が痛い、息が満足に吸えない…!
「ぅ…!はっ、はぁ!はっ」途端鳴り響くバイタルサインモニタ。
(心電図・心拍数、血圧、体温といったバイタルサインを
モニタリングし患者の状態が異常になった時に
アラーム音等で知らせる機械。)
息が苦しい、息の吸い方、「はっ、…!」
ナースコール、押さねぇと…
ここで俺の意識は失われた。
意識が戻り頭も動きだした途端現れる腹痛、それに腰背部にも
微かな痛みを感じた。全身麻痺は治っていない様子。
腹痛に腰背部の痛み、全身ではあるが麻痺。勘が鋭いだけか?
膵臓がん、かも…。
膵臓がんは悪性度が高いため小さくても直ぐに周囲の血管、胆道、神経系への
浸潤や、近くのリンパ節への転移、肝臓などへの遠隔転移を
伴う事が多いためそれによる内蔵痛や神経障害性疼痛を早期に
合併する事がある。要するに辛い。
するとガラガラと扉が開き誰かが入ってくる。
…そっと静かに目を開けると、そこにいたのは見慣れた幼なじみ。
久しぶりに見たその顔にホッとした。
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サイド. 椎野
あれから数日後、何となく嫌な予感がして
ふらっとではあるが立ち寄った彼の病室。
近づいてみると薄らとではあるが開いている目。
良かった。昏睡状態だったらどうしようかと思っていた。
「裕貴、お前なら気づいてるかもしれねぇけどさ、お前
すい臓がんなんだよ。しかも異例の。全身麻痺、してるだろお前。
だから2週間以内には手術を完了させたい。でも、俺にできるかな。」
また、彼女の時のあの感覚になる。
こんな事を言えるのは、もう、幼なじみくらいしかいないから。
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サイド. 奈良
…。『俺に出来るかな』。人一倍努力していて実力もあるけど、
人一倍自信がない彼のふとした本音。
「…お前ならできるよ、レイ。こんな時だけど、お前の声が
聞けてよかった。お前の存在を感じれば理由もなく落ち着くんだ、俺。
不安も消える。無二の特効薬かもなっ!」
と、痺れのせいであまり満足に動いてくれない顔を使って
必死にニカッと笑ってみせた。
少し驚いた顔をした顔のレイだったけど、『また来るな』と笑顔で一言残し
去っていった。
その瞬間を待っていたかのように襲いかかる痛み。
うっ、全身が痛い、息が満足に吸えない…!
「ぅ…!はっ、はぁ!はっ」途端鳴り響くバイタルサインモニタ。
(心電図・心拍数、血圧、体温といったバイタルサインを
モニタリングし患者の状態が異常になった時に
アラーム音等で知らせる機械。)
息が苦しい、息の吸い方、「はっ、…!」
ナースコール、押さねぇと…
ここで俺の意識は失われた。
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