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第2章 【異世界召喚】冒険者
第28話 冒険者登録。
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「ん――っ!はぁ――、良く寝たな……」
俺は勢い良く伸びをして、改めて宿屋に居るのだと認識する。
思えば、異世界に来て一人で寝る事って無かった気が。
いや、止めよう。
昨日はあの後、窓を閉めてから1階に降りて、夕食を食べたんだ。
川魚とタコっぽいやつの塩煮(魚や野菜でだしを取り、塩で味付けをした煮物)と、こんがり焼けたバゲット、おばさんがおまけでつけてくれたハンバーグの様なお肉を食べた。
いや、中々美味しかったよ。
ついつい、ワインを頼んじゃったもんね。アイテムボックスに、あのレアワインを沢山あるけど、贅沢過ぎて飲みずらいよな。
しっかりワインの代金、銅貨5枚はとられました。
お湯をお願いして、身体をお湯につけたタオルで拭き上げ、頭を直接桶に突っ込んで頭を洗って…。
城の風呂が恋しいな…。
で、その後は何もしないまま、眠ってしまったという訳さ。
「さてっ」
そう今日は、ギルドに行くんだった。冒険者に俺はなる!
って事で、とりあえず朝食だな。
「あ、おはようございます」
おばさんに挨拶をして、朝食をお願いする。
「あいよ、少し待ってておくれ」
俺の他には誰も座って居なかった。
「はい、お待ち。アンタ、随分早起きなんだねぇ」
おばさんは、朝食を俺のテーブルに置くと、珍しそうに言った。
「冒険者って、皆起きるの遅いんですか?」
「そりゃ、夜中まで飲んでたりするからね。朝早くに斡旋所に行く奴なんて珍しい位だね」
そう言って、カウンターの奥に戻って行った。
成程…今なら、ギルドに人は少ないって事か。ならば。
「いただきますっと」
バゲットとサラダ、それと昨日の夜食べたハンバーグっぽいのを流し込むように食べ、ギルドへと向かった。
街に出てる人は少なくは無く、冒険者だけが遅起きなのかもしれないな。
こうしてみると、割と可愛い子とか居たりするんだよな。って、何を考えてるんだか。
少し歩いて、ちょっと可愛げなお姉さんに斡旋所の場所を聞いた。いや、偶々だよ。
教えて貰った通りに進み、見えてきたのがやたらデカイ建物だった。
「おぉ、まじか――。入りずれぇ……」
第一声がこれだった。
高さ的に、4階建て位あるのかな。正面から見ると、窓が無くて外壁しか見えないから、実際何階建てなのか不明だ。変な作りだな。
高い壁に、入り口だけがぽっかり空いている感じ。
まぁ異世界だし、気にしたら負けだろう。
入り口には少し高さのあるウエスタン扉が付いていて、それを押して中に入った。
ギィィィィと不吉な音を立てながら、中に入ると、ロビーの様なフロアーになっていた。
市役所の待合室みたいな?不思議と日の光が差し込んでると錯覚する位に明るい。多分魔石だろうな。
受付カウンターにお姉さんが3人暇そうに並んでいる。
あー、皆可愛いじゃん。なにこれ、ご褒美かな。
「こちらどうぞ」
奥の方に居たお姉さんが俺に気付き、立ち上がり手を振りながら声を掛けてくれた。正直向こうから声を掛けて貰えるのは有難い。
俺はその受付のお姉さんの元に向かった。
腰位の高さのカウンター越しにお姉さんと向き合って、まじまじと見てしまった。
栗色と言って伝わるだろうか。綺麗な栗色の長い髪を腰まで伸ばし、銀色のシンプルな髪留めで纏めている。胸もそこそこ良いものをお持ちの様だ…。
「そんなに見つめないで下さいね。照れてしまいますので」
いや、確かに見つめ過ぎたかも知れない。反省。
「あぁ、すみません、すみません」
ここは謝るのが吉だろう。
「いえいえ。斡旋所は初めてですか?」
お姉さんはそういう事に慣れているんだろ。余り気にした様子は無い。そして絶対照れてないでしょ。
まぁ、これだけ整った顔立ちしてれば、言い寄られたりはするんだろうしな。冒険者の男性陣が、お姉さんと仲良くなりたいと思っても不思議はないか。
毎日の様に顔を合わせていれば「単純接触効果」で、好意を持ち易くなるって言われてるしな。
まぁ、嫌な印象を毎日与え続けたら逆効果だけどさ。
気になる相手が居るなら、相手に良い印象を与える程度の接触をお勧めするよ。爽やかに挨拶するとかね。お勧めは、良い匂いをさせて置く。ってのが一番分かり易くて、手軽だと思うぞ。
って、何の話だっけ?
「ええ、そうなんです。冒険者になりたいのですが、何をすれば良いですか?」
「はい、登録ですね。少々お待ちください…」
お姉さんはカウンターの下から記入用紙を出して、
「では、幾つか質問致しますので、それに答えて下さいね」
そう言って、柔らかく微笑んだ。
あぁ、これは……。異世界に来て、最初にこのお姉さんに会ってたら、多分好きになってたかも知れないな。
今?今は大丈夫。だって、この世界の可愛い子に既に会ってるからね。イチャイチャしたりしてさ。美女に対する免疫はできてるさ。
まぁ多分ね。
「あ、自分で書かなくてもいいんですね」
こういうのって、自分で記入する物だと思うじゃん。
「冒険者の識字率ってそんなに高くないので。まぁ、平たく言えば、文字さえ読めれば、冒険者になる上では問題は余り無いので。それに、私達で書いた方が間違いが無いですし、それに早い?そんな感じですね」
「おぉ、確かに効率的ではあるかも知れないですね……。成程、ではお願いします」
実際、俺はこの世界の文字を読み書き出来るから大丈夫だけど、ここはお任せしよう。間違えて書いたら嫌だし。
「はい、ではまず名前と――」
因みにお姉さんは「リンダ」というお名前だそうだ。会話をするのにお姉さんって言ってたら、教えてくれた。
で、リンダさんの質問なんだけど。
名前・年齢・出身・得意な武器・得意な魔法・属性を質問された。
いやしかし、俺の得意な武器ってなんだ?魔法はそもそも知らないし、属性?何ですかそれ。
「いやー、流石に私もここまで情報の少ない登録者さんは初めてですね――……」
あ、少し呆れられてしまった様だ。
「なんかすみません。何分、田舎者でして」
咄嗟の言い訳がこれしか出て来なかった。
「んー、そうですね。あっ、ちょっと待ってて下さいねっ」
そう言ってリンダさんは何処かへ行ってしまった。
待ってる間、カウンターで突っ立てる訳なんだが。
リンダさんの横に居た二人のお姉さん達が俺の方をチラチラ見ながら、何か話している。気まずいなぁ、もう。
あれか、俺が田舎者だって言ったのを聞いていたんだな??悪口か?悪口なのか?
そうこうしている内に、リンダさんがタブレットサイズの黒い石板?みたいなのを持って来た。
「お待たせしました。じゃあ、この上に手を置いてもらえますか?あ、はい。どちらでも大丈夫です」
言われた通り石板?に右手を置いた。
チチチチ――……ギューン……チッ……チチチ……
石板から発してる音が、凡そ石板らしくない。それ、ホントに石板ですか?って、絶対違うよね?!
何か、スキャナーみたいな音してるんですけど??
「はい、もう良いですよ。有難う御座います」
手を石板(?)から離し、リンダさんの反応を待った。
謎の異世界技術の石板が軽く光ったかと思うと、それこそタブレットの様に文字が浮き出て来た。
でも、俺には何て書いてあるか分からないな。知らない文字って感じ。ぱっと見、文字には見えないけど。
リンダさんはそれを読んでいる様だった。
薄っすら汗を浮かべている事に、俺は気付かなかったけど。
「ふ……ふふ。少しお待ち下さいね」
満面の笑みでそう言うと、また何処かへ消えて行った。去り際に、軽くガッツポーズしてたけど、あれは何だったんだ?
また、残りのお姉さん達がこっちをみてヒソヒソしているよ…。それ、感じ悪いから止めてくれよー。
リンダさんは戻って来て「ここでは何ですので」とか言って、別室に案内してくれた。
連れて行かれたのは、斡旋所のロビーから階段で4階まで登り、「所長室」と書かれたプレートのある部屋だった。
あれ?これって、つまりギルドマスターの部屋って事だよね?
俺は勢い良く伸びをして、改めて宿屋に居るのだと認識する。
思えば、異世界に来て一人で寝る事って無かった気が。
いや、止めよう。
昨日はあの後、窓を閉めてから1階に降りて、夕食を食べたんだ。
川魚とタコっぽいやつの塩煮(魚や野菜でだしを取り、塩で味付けをした煮物)と、こんがり焼けたバゲット、おばさんがおまけでつけてくれたハンバーグの様なお肉を食べた。
いや、中々美味しかったよ。
ついつい、ワインを頼んじゃったもんね。アイテムボックスに、あのレアワインを沢山あるけど、贅沢過ぎて飲みずらいよな。
しっかりワインの代金、銅貨5枚はとられました。
お湯をお願いして、身体をお湯につけたタオルで拭き上げ、頭を直接桶に突っ込んで頭を洗って…。
城の風呂が恋しいな…。
で、その後は何もしないまま、眠ってしまったという訳さ。
「さてっ」
そう今日は、ギルドに行くんだった。冒険者に俺はなる!
って事で、とりあえず朝食だな。
「あ、おはようございます」
おばさんに挨拶をして、朝食をお願いする。
「あいよ、少し待ってておくれ」
俺の他には誰も座って居なかった。
「はい、お待ち。アンタ、随分早起きなんだねぇ」
おばさんは、朝食を俺のテーブルに置くと、珍しそうに言った。
「冒険者って、皆起きるの遅いんですか?」
「そりゃ、夜中まで飲んでたりするからね。朝早くに斡旋所に行く奴なんて珍しい位だね」
そう言って、カウンターの奥に戻って行った。
成程…今なら、ギルドに人は少ないって事か。ならば。
「いただきますっと」
バゲットとサラダ、それと昨日の夜食べたハンバーグっぽいのを流し込むように食べ、ギルドへと向かった。
街に出てる人は少なくは無く、冒険者だけが遅起きなのかもしれないな。
こうしてみると、割と可愛い子とか居たりするんだよな。って、何を考えてるんだか。
少し歩いて、ちょっと可愛げなお姉さんに斡旋所の場所を聞いた。いや、偶々だよ。
教えて貰った通りに進み、見えてきたのがやたらデカイ建物だった。
「おぉ、まじか――。入りずれぇ……」
第一声がこれだった。
高さ的に、4階建て位あるのかな。正面から見ると、窓が無くて外壁しか見えないから、実際何階建てなのか不明だ。変な作りだな。
高い壁に、入り口だけがぽっかり空いている感じ。
まぁ異世界だし、気にしたら負けだろう。
入り口には少し高さのあるウエスタン扉が付いていて、それを押して中に入った。
ギィィィィと不吉な音を立てながら、中に入ると、ロビーの様なフロアーになっていた。
市役所の待合室みたいな?不思議と日の光が差し込んでると錯覚する位に明るい。多分魔石だろうな。
受付カウンターにお姉さんが3人暇そうに並んでいる。
あー、皆可愛いじゃん。なにこれ、ご褒美かな。
「こちらどうぞ」
奥の方に居たお姉さんが俺に気付き、立ち上がり手を振りながら声を掛けてくれた。正直向こうから声を掛けて貰えるのは有難い。
俺はその受付のお姉さんの元に向かった。
腰位の高さのカウンター越しにお姉さんと向き合って、まじまじと見てしまった。
栗色と言って伝わるだろうか。綺麗な栗色の長い髪を腰まで伸ばし、銀色のシンプルな髪留めで纏めている。胸もそこそこ良いものをお持ちの様だ…。
「そんなに見つめないで下さいね。照れてしまいますので」
いや、確かに見つめ過ぎたかも知れない。反省。
「あぁ、すみません、すみません」
ここは謝るのが吉だろう。
「いえいえ。斡旋所は初めてですか?」
お姉さんはそういう事に慣れているんだろ。余り気にした様子は無い。そして絶対照れてないでしょ。
まぁ、これだけ整った顔立ちしてれば、言い寄られたりはするんだろうしな。冒険者の男性陣が、お姉さんと仲良くなりたいと思っても不思議はないか。
毎日の様に顔を合わせていれば「単純接触効果」で、好意を持ち易くなるって言われてるしな。
まぁ、嫌な印象を毎日与え続けたら逆効果だけどさ。
気になる相手が居るなら、相手に良い印象を与える程度の接触をお勧めするよ。爽やかに挨拶するとかね。お勧めは、良い匂いをさせて置く。ってのが一番分かり易くて、手軽だと思うぞ。
って、何の話だっけ?
「ええ、そうなんです。冒険者になりたいのですが、何をすれば良いですか?」
「はい、登録ですね。少々お待ちください…」
お姉さんはカウンターの下から記入用紙を出して、
「では、幾つか質問致しますので、それに答えて下さいね」
そう言って、柔らかく微笑んだ。
あぁ、これは……。異世界に来て、最初にこのお姉さんに会ってたら、多分好きになってたかも知れないな。
今?今は大丈夫。だって、この世界の可愛い子に既に会ってるからね。イチャイチャしたりしてさ。美女に対する免疫はできてるさ。
まぁ多分ね。
「あ、自分で書かなくてもいいんですね」
こういうのって、自分で記入する物だと思うじゃん。
「冒険者の識字率ってそんなに高くないので。まぁ、平たく言えば、文字さえ読めれば、冒険者になる上では問題は余り無いので。それに、私達で書いた方が間違いが無いですし、それに早い?そんな感じですね」
「おぉ、確かに効率的ではあるかも知れないですね……。成程、ではお願いします」
実際、俺はこの世界の文字を読み書き出来るから大丈夫だけど、ここはお任せしよう。間違えて書いたら嫌だし。
「はい、ではまず名前と――」
因みにお姉さんは「リンダ」というお名前だそうだ。会話をするのにお姉さんって言ってたら、教えてくれた。
で、リンダさんの質問なんだけど。
名前・年齢・出身・得意な武器・得意な魔法・属性を質問された。
いやしかし、俺の得意な武器ってなんだ?魔法はそもそも知らないし、属性?何ですかそれ。
「いやー、流石に私もここまで情報の少ない登録者さんは初めてですね――……」
あ、少し呆れられてしまった様だ。
「なんかすみません。何分、田舎者でして」
咄嗟の言い訳がこれしか出て来なかった。
「んー、そうですね。あっ、ちょっと待ってて下さいねっ」
そう言ってリンダさんは何処かへ行ってしまった。
待ってる間、カウンターで突っ立てる訳なんだが。
リンダさんの横に居た二人のお姉さん達が俺の方をチラチラ見ながら、何か話している。気まずいなぁ、もう。
あれか、俺が田舎者だって言ったのを聞いていたんだな??悪口か?悪口なのか?
そうこうしている内に、リンダさんがタブレットサイズの黒い石板?みたいなのを持って来た。
「お待たせしました。じゃあ、この上に手を置いてもらえますか?あ、はい。どちらでも大丈夫です」
言われた通り石板?に右手を置いた。
チチチチ――……ギューン……チッ……チチチ……
石板から発してる音が、凡そ石板らしくない。それ、ホントに石板ですか?って、絶対違うよね?!
何か、スキャナーみたいな音してるんですけど??
「はい、もう良いですよ。有難う御座います」
手を石板(?)から離し、リンダさんの反応を待った。
謎の異世界技術の石板が軽く光ったかと思うと、それこそタブレットの様に文字が浮き出て来た。
でも、俺には何て書いてあるか分からないな。知らない文字って感じ。ぱっと見、文字には見えないけど。
リンダさんはそれを読んでいる様だった。
薄っすら汗を浮かべている事に、俺は気付かなかったけど。
「ふ……ふふ。少しお待ち下さいね」
満面の笑みでそう言うと、また何処かへ消えて行った。去り際に、軽くガッツポーズしてたけど、あれは何だったんだ?
また、残りのお姉さん達がこっちをみてヒソヒソしているよ…。それ、感じ悪いから止めてくれよー。
リンダさんは戻って来て「ここでは何ですので」とか言って、別室に案内してくれた。
連れて行かれたのは、斡旋所のロビーから階段で4階まで登り、「所長室」と書かれたプレートのある部屋だった。
あれ?これって、つまりギルドマスターの部屋って事だよね?
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