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第2章 【異世界召喚】冒険者
第94話 侍女服のお詫びに。
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「とりあえずっ」
エリちゃんは何処からか取り出したブランケットの様な物でサリーを包んだ。
「あ、有難う御座います」
サリーはまだエリちゃんに警戒しているが、それでも一応お礼を言った。
「いや、事情が事情とは言え、私も共犯者だからね。あ、服は私が持ってるのを適当に用意するから。それよりも、アオイ君はさっさとあっちを向いて服を着たまえ」
エリちゃんにそう言われ、俺は未だに全裸だった事に今更気付き、サリーに見られていたことを恥ずかしく感じていた。
いや、本当に今更なんだけどね。
「はい!すみません!」
俺は後ろを向いて落ちている服を拾い、いそいそと服を着た。
「私が良いと言う迄、こっち向いたら駄目だからね」
俺はエリちゃんの言いつけを守る様に、服を着替え終わった後、後ろを向いて待っていた。
後ろではサリーが服を着替えている音が聞こえる。
「あー、まぁ今はこれしか無いから我慢してもらえるかな?」
「いえ、有難う御座います!裸では無いだけで十分です」
「んーサイズ的にはこれかなぁ」
「あ、本当に何でも大丈夫なんで」
「いやさ、そうは言ってもねぇ。君の服を台無しにした責任はあるから……ねぇ。あぁ、これなら良さそうかな。んー、下着はこれしか無いから、これで我慢しておくれ。で、これとこれを合わせて」
「あの……これは?」
「古い知り合いに貰った物なんだけどねぇ。私のサイズじゃ無かったからさ。お、良いんじゃない?で、これを着て貰って……うん。ばっちりだね!」
「見た事の無い服ですね。でも動きやすいかも知れませんね」
「そうだろ?一応性能もそれなりらしいからさ。良かったら貰ってやっておくれよ」
「え、それは流石に」
とまぁ、女子達の会話が聞こえてくる。
女の子と買い物に行くとこんな感じか?なんて、どうでも良い事を考えて待っていると、
「さて、アオイ君。もう良いよ」
エリちゃんから許可が下りた。
そして振り返り、サリーを見る。
サリーは――……。
完全に高校生みたいな制服姿だった。
エリちゃんは何処からか取り出したブランケットの様な物でサリーを包んだ。
「あ、有難う御座います」
サリーはまだエリちゃんに警戒しているが、それでも一応お礼を言った。
「いや、事情が事情とは言え、私も共犯者だからね。あ、服は私が持ってるのを適当に用意するから。それよりも、アオイ君はさっさとあっちを向いて服を着たまえ」
エリちゃんにそう言われ、俺は未だに全裸だった事に今更気付き、サリーに見られていたことを恥ずかしく感じていた。
いや、本当に今更なんだけどね。
「はい!すみません!」
俺は後ろを向いて落ちている服を拾い、いそいそと服を着た。
「私が良いと言う迄、こっち向いたら駄目だからね」
俺はエリちゃんの言いつけを守る様に、服を着替え終わった後、後ろを向いて待っていた。
後ろではサリーが服を着替えている音が聞こえる。
「あー、まぁ今はこれしか無いから我慢してもらえるかな?」
「いえ、有難う御座います!裸では無いだけで十分です」
「んーサイズ的にはこれかなぁ」
「あ、本当に何でも大丈夫なんで」
「いやさ、そうは言ってもねぇ。君の服を台無しにした責任はあるから……ねぇ。あぁ、これなら良さそうかな。んー、下着はこれしか無いから、これで我慢しておくれ。で、これとこれを合わせて」
「あの……これは?」
「古い知り合いに貰った物なんだけどねぇ。私のサイズじゃ無かったからさ。お、良いんじゃない?で、これを着て貰って……うん。ばっちりだね!」
「見た事の無い服ですね。でも動きやすいかも知れませんね」
「そうだろ?一応性能もそれなりらしいからさ。良かったら貰ってやっておくれよ」
「え、それは流石に」
とまぁ、女子達の会話が聞こえてくる。
女の子と買い物に行くとこんな感じか?なんて、どうでも良い事を考えて待っていると、
「さて、アオイ君。もう良いよ」
エリちゃんから許可が下りた。
そして振り返り、サリーを見る。
サリーは――……。
完全に高校生みたいな制服姿だった。
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