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嘘と独占欲
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「嫌い嫌いっ、バカ!」
「ごめん、ごめんね」
上辺だけの謝罪をしながら、小さく震える体を抱きしめる。
「なんでっ?好きじゃないならそう言えばいいのに…!」
「…ごめん」
わかってる、わかってた。
言わないことは優しさでもなんでもなくて、君を傷つけてしまうだけなのだと。
自分を守る行為でしかなかったのだと。
「今更、謝って…なんなの…」
バカ、そう呟きながらも君は離れようとしない。
まだ僕を好きかも、なんてこの期に及んで思っている僕は、紛れもなく最低最悪のクズ野郎だ。
自覚はしていても、もうどうしようもない。
君が言ったように『今更』だ、遅すぎたのだ。
「ねぇ、もう、私はいらない?あの子が好き…?」
涙をいっぱいにためた瞳で見つめられて『ああ、そうだ』なんて誰が言えようか。
「そんなこと、ないよ」
そしてまた僕は嘘を重ねた。
「…うん」
君は、本当か、とは問わなかった。
きっと、気づいている。
「なら、今すぐ私を抱いてよ」
……。
「あの子にしたように」
僕は黙って君の腕を掴んだ。
そうして強引に唇を奪い、押し倒した。
あの日、あの子にしたように。
赤らめた頬を濡らしながら、君は笑った。
「あなたは、渡さないわ」
…僕は君だけのものだよ。
「ごめん、ごめんね」
上辺だけの謝罪をしながら、小さく震える体を抱きしめる。
「なんでっ?好きじゃないならそう言えばいいのに…!」
「…ごめん」
わかってる、わかってた。
言わないことは優しさでもなんでもなくて、君を傷つけてしまうだけなのだと。
自分を守る行為でしかなかったのだと。
「今更、謝って…なんなの…」
バカ、そう呟きながらも君は離れようとしない。
まだ僕を好きかも、なんてこの期に及んで思っている僕は、紛れもなく最低最悪のクズ野郎だ。
自覚はしていても、もうどうしようもない。
君が言ったように『今更』だ、遅すぎたのだ。
「ねぇ、もう、私はいらない?あの子が好き…?」
涙をいっぱいにためた瞳で見つめられて『ああ、そうだ』なんて誰が言えようか。
「そんなこと、ないよ」
そしてまた僕は嘘を重ねた。
「…うん」
君は、本当か、とは問わなかった。
きっと、気づいている。
「なら、今すぐ私を抱いてよ」
……。
「あの子にしたように」
僕は黙って君の腕を掴んだ。
そうして強引に唇を奪い、押し倒した。
あの日、あの子にしたように。
赤らめた頬を濡らしながら、君は笑った。
「あなたは、渡さないわ」
…僕は君だけのものだよ。
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