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帰り道
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寒さが身にしみる、午後七時の帰り道。
私の右手の甲が、きみの左手の甲に何度かぶつかる。
それと同じように、タイミングを測るみたいに、二人の目線も…
それがなんだか可笑しくて、けれどまた「好きだな」なんて思ったりして。
堪えきれずに笑ってしまった。
「なんだよぉー」
「ううん、別にっ」
緩くて甘くて、日常の中に溶け込む、幸せな瞬間。
この時が永遠に…なんて思う反面、先に進みたいと考えている自分もいる。
でも、別にいいんだ。
「ねぇ」
「んー?」
「好きだよ」
感じた気持ちに嘘なんてない。
「なんだよ、いきなり…」
「きみは?」
「俺は…」
それに
「俺は、多分、お前が思ってる以上に…すき、だよ」
その言葉が本物だってことも、マフラーに顔を埋める照れた時の癖で、わかるから。
「んふふ」
「わ、笑うなっ」
「えー、いいじゃんー」
今はまだ、いじらしく触れ合うだけのお互いの手だけれど。
それがいつか、絡み合う日がくる…そう信じて。
私の右手の甲が、きみの左手の甲に何度かぶつかる。
それと同じように、タイミングを測るみたいに、二人の目線も…
それがなんだか可笑しくて、けれどまた「好きだな」なんて思ったりして。
堪えきれずに笑ってしまった。
「なんだよぉー」
「ううん、別にっ」
緩くて甘くて、日常の中に溶け込む、幸せな瞬間。
この時が永遠に…なんて思う反面、先に進みたいと考えている自分もいる。
でも、別にいいんだ。
「ねぇ」
「んー?」
「好きだよ」
感じた気持ちに嘘なんてない。
「なんだよ、いきなり…」
「きみは?」
「俺は…」
それに
「俺は、多分、お前が思ってる以上に…すき、だよ」
その言葉が本物だってことも、マフラーに顔を埋める照れた時の癖で、わかるから。
「んふふ」
「わ、笑うなっ」
「えー、いいじゃんー」
今はまだ、いじらしく触れ合うだけのお互いの手だけれど。
それがいつか、絡み合う日がくる…そう信じて。
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