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二人で無言で睨み合うこと数十秒。
そのまま彼は何も言わず御者の横まで行き無理やり馬車を停めさせた。実力行使に出たなこの人……。
泣く子も黙るコーネリアス公爵に凄まれた御者は青ざめてしまっている。
ごめんね、後で迷惑料として追加料金払います……。
そうこうしている間にコーネリアス公爵は馬車の扉を開けてきた。お世話になった人だが、彼の存在が今は厄介でしかない。
「……さあエルメア嬢、降りていただけますか?」
「……拒否します。先ほどの言葉が私の思う全てです」
「着替えまでなさって……。サーラント公爵閣下も公爵夫人もその格好を見たらどのように思われるか……」
「父と母にはもう会うつもりはありません。何度も言わせないでください。私は今日、国を出て二度と戻るつもりはありません」
「……エルメア嬢。私からは詳細をお話できないのです。……どうかお戻りください」
詳細ってなんだと思うが、もういいから帰ってくれ…。コーネリアス公爵はしきりに戻らせたがるが、私の中ではイゼルドでの物語は完結してるんだってば!アルベルト殿下も絶対にそれで納得してるって!
もし言われたとおり、このままイゼルドに残ってみろ。
父と母は私の暴挙のきっかけとなった王家、伯爵家と対立するかもしれないんだぞ。
そんなことになったら、とてつもなく大きな問題になる。公爵家に面倒が降りかからないようにとここまで出てきてるのに、意味がなくなる。いや、まあ半分は私の自由の為でもあるのだが。
それに戻ったところで、何も好転しないでしょ?
私は婚約破棄されて肩身が狭くなり、アルベルト殿下から今後ずっと睨まれながら過ごすことになる。私にとっては、最悪な未来しか待ってない。コーネリアス公爵は知らないかもしれないが、アルベルト殿下の私の嫌いようは凄まじいんだよ!知らないかもしれないけど!!
「私は罪を認め、償いの為に国を出る、それの何がいけないのです?……たしかに、父と母は許さないかもしれませんが……きっとアルベルト殿下は厄介者がいなくなったとお喜びになられてます」
「……だから、根本的に誤解があるのです!……そもそも、なぜあの時、罪をお認めになったのです?エルメア嬢は何もしていないのに、なぜ」
「………何もしていないとは?」
「王国騎士団一同、皆エルメア嬢の無実を知っておりました。……なぜあの時、自分は無実だと仰らなかったのですか」
……知ってたって、知ってたってこと?私が何もしてないってことを?じゃああの場で私が無実であると知りながら、アルベルト殿下に糾弾されてるのを無言で眺めてたってこと?
……知りたくなかった!!全っ然知りたくなかった!!
私はあの場で無実の証明なんてするつもりがなかったし、庇われたところで厄介だから傍観してくれていて良かったのだけど、それはあくまで、皆私が悪事を働いたと思っているのだろう、と思っていたからで……。
無実だと知っていたのに見捨てられていた事実、知らせてほしくなかった……切ない……。
「……なるほど。コーネリアス公爵が何をご存知かは知りませんが、殿下が仰ったこと、私が言ったこと、それが全て真実。それでいいではありませんか。誰も困らないでしょう?……それに、コーネリアス公爵はあの場で何もされなかった。それが事実ですよね?」
「…お怒りはごもっとも。言い訳するつもりはございません。どのようなお言葉も受け止めます。……ですので、全てお話するためにも、どうかお戻りになってください」
というか王国騎士団や団長のコーネリアス公爵が私の無実を知っていてもあの噂は出回っていたし、あの婚約破棄が起きたの?
つまりどんなに影響力のある人間が無実を知っていてもあの状態だったということだ。
私ごときが火消しにまわってもどうにもならなかったことに納得した。
悪役令嬢パワー恐るべし……。
とにかく、本当にこの国にはいるべきではないと確信が持てた。このままここにいたらいつか死にそう……。
「……コーネリアス公爵、そのお話を聞いて、私はよりこの国にいるべきではないと確信が持てました。……今日こういうことが起きてなくても、いずれ私とアルベルト殿下の関係は破綻していたでしょう」
「!エルメア嬢、違います!殿下は!」
……というか、アルベルト殿下は私が無実なことは知っていて、単純に私が邪魔だから噂を使って婚約破棄したって可能性もあるのか……。
え、それはさすがに傷つく。だったらいっそ噂に騙されてたって思ってた方がよかった。本当に余計なこと伝えてきたな、コーネリアス公爵。
「コーネリアス公爵が何をされたくて追いかけて来られたのかはもう聞きません。……あなたの行動がアルベルト殿下のご命令でないのであれば、私はこのまま行かせていただきます」
「……いい加減になさってください!あの場であなたがあのようなことをなさらなければ今頃こんなことには…!」
なんでそんなに怒るの?!
コーネリアス公爵がそんなに取り乱すようなこと?
こんなことって、確かに公爵家の人間が国外追放って面倒な手続きがあるだろうけど、コーネリアス公爵は関係なくない?……それとも、もしかしてサーラント公爵家のこと心配してる?
「……父と母のことがご心配なのですか?父と母はきっと大丈夫です。手紙も残してます。皆様にご面倒がいくようなことはありません。……多分」
「…違います、サーラント公爵のことでは……いや待ってください。……手紙?手紙を残されたということは、今日何が起きるかご存知だったのですか?」
「気づかないほうがどうかしてます。そこら中で噂されていたではありませんか」
「エルメア嬢、あなたそれを知っていながらなぜ……」
なぜって…なぜ婚約破棄を受け入れたかってこと?
いやいや、殿下にあの態度されて、それでも婚約者に収まっていたいだなんて思う人もいる?いるわけない。
私、アルベルト殿下と13年、それなりに頑張って関係を築こうとしてきたと思うのだ。それでも関係は改善するどころか、マイナスもマイナス。もはや嫌われているどころか憎まれていそうなレベル。
せっかく向こうに愛する人ができて、無理やりだがいいタイミングで国外へ行ける機会がやってきた。今後はお互いの為にも、二度と会わないところにいた方が良いと思うのだ。
「………コーネリアス公爵。私が戻って、もし仮に、仮にアルベルト殿下と一緒にいなければならなくなって、それで本当に良い国にしていけると思いますか?私はそうは思いません」
「エルメア嬢……」
「二人を見て思ったのです。あるべき正しい形だと。愛し合っている人間同士が、一緒にいることが正しいのだと。
私と二人きりでいるアルベルト殿下のこと見たことあります?私のことが、心底お嫌いなのがよくわかると思いますよ。見せてさしあげたいくらいです。
愛し合う二人を邪魔した悪名高い令嬢は、このまま国外追放、めでたしめでたし。それでいいじゃないですか。
私、悲観なんか全くしてません。未来を思い描いてワクワクしたのなんて、すごく久しぶりなのです」
私がペラペラと話し続けていくと、コーネリアス公爵は何も言わなくなった。
彼とこんな話をしている間に、父と母からの追手が来てしまう可能性がある。もう行かせてほしい。
「マリアベル嬢がアルベルト殿下の隣に並び、愛で結ばれた二人が国を収める。きっと素晴らしい国になるでしょう。
アルベルト殿下は嫌いな婚約者が消えて、愛する人と結ばれて幸せ、私も自由を手に入れて幸せ、父と母は悲しむと思うけど……でも王家と無駄な争いをするより、ずっといい方向に進むはず」
「エルメア嬢、アルベルト殿下は…」
「アルベルト殿下と私達の間に愛なんてなかったのです。
この国ではこの世界では、愛する者同士が結ばれるべきなのです。
だからこれが、きっと皆にとっての正しい道です。アルベルト殿下だって、きっとこうなることを望んで……」
「私が何を望んでいるんだ?」
そのまま彼は何も言わず御者の横まで行き無理やり馬車を停めさせた。実力行使に出たなこの人……。
泣く子も黙るコーネリアス公爵に凄まれた御者は青ざめてしまっている。
ごめんね、後で迷惑料として追加料金払います……。
そうこうしている間にコーネリアス公爵は馬車の扉を開けてきた。お世話になった人だが、彼の存在が今は厄介でしかない。
「……さあエルメア嬢、降りていただけますか?」
「……拒否します。先ほどの言葉が私の思う全てです」
「着替えまでなさって……。サーラント公爵閣下も公爵夫人もその格好を見たらどのように思われるか……」
「父と母にはもう会うつもりはありません。何度も言わせないでください。私は今日、国を出て二度と戻るつもりはありません」
「……エルメア嬢。私からは詳細をお話できないのです。……どうかお戻りください」
詳細ってなんだと思うが、もういいから帰ってくれ…。コーネリアス公爵はしきりに戻らせたがるが、私の中ではイゼルドでの物語は完結してるんだってば!アルベルト殿下も絶対にそれで納得してるって!
もし言われたとおり、このままイゼルドに残ってみろ。
父と母は私の暴挙のきっかけとなった王家、伯爵家と対立するかもしれないんだぞ。
そんなことになったら、とてつもなく大きな問題になる。公爵家に面倒が降りかからないようにとここまで出てきてるのに、意味がなくなる。いや、まあ半分は私の自由の為でもあるのだが。
それに戻ったところで、何も好転しないでしょ?
私は婚約破棄されて肩身が狭くなり、アルベルト殿下から今後ずっと睨まれながら過ごすことになる。私にとっては、最悪な未来しか待ってない。コーネリアス公爵は知らないかもしれないが、アルベルト殿下の私の嫌いようは凄まじいんだよ!知らないかもしれないけど!!
「私は罪を認め、償いの為に国を出る、それの何がいけないのです?……たしかに、父と母は許さないかもしれませんが……きっとアルベルト殿下は厄介者がいなくなったとお喜びになられてます」
「……だから、根本的に誤解があるのです!……そもそも、なぜあの時、罪をお認めになったのです?エルメア嬢は何もしていないのに、なぜ」
「………何もしていないとは?」
「王国騎士団一同、皆エルメア嬢の無実を知っておりました。……なぜあの時、自分は無実だと仰らなかったのですか」
……知ってたって、知ってたってこと?私が何もしてないってことを?じゃああの場で私が無実であると知りながら、アルベルト殿下に糾弾されてるのを無言で眺めてたってこと?
……知りたくなかった!!全っ然知りたくなかった!!
私はあの場で無実の証明なんてするつもりがなかったし、庇われたところで厄介だから傍観してくれていて良かったのだけど、それはあくまで、皆私が悪事を働いたと思っているのだろう、と思っていたからで……。
無実だと知っていたのに見捨てられていた事実、知らせてほしくなかった……切ない……。
「……なるほど。コーネリアス公爵が何をご存知かは知りませんが、殿下が仰ったこと、私が言ったこと、それが全て真実。それでいいではありませんか。誰も困らないでしょう?……それに、コーネリアス公爵はあの場で何もされなかった。それが事実ですよね?」
「…お怒りはごもっとも。言い訳するつもりはございません。どのようなお言葉も受け止めます。……ですので、全てお話するためにも、どうかお戻りになってください」
というか王国騎士団や団長のコーネリアス公爵が私の無実を知っていてもあの噂は出回っていたし、あの婚約破棄が起きたの?
つまりどんなに影響力のある人間が無実を知っていてもあの状態だったということだ。
私ごときが火消しにまわってもどうにもならなかったことに納得した。
悪役令嬢パワー恐るべし……。
とにかく、本当にこの国にはいるべきではないと確信が持てた。このままここにいたらいつか死にそう……。
「……コーネリアス公爵、そのお話を聞いて、私はよりこの国にいるべきではないと確信が持てました。……今日こういうことが起きてなくても、いずれ私とアルベルト殿下の関係は破綻していたでしょう」
「!エルメア嬢、違います!殿下は!」
……というか、アルベルト殿下は私が無実なことは知っていて、単純に私が邪魔だから噂を使って婚約破棄したって可能性もあるのか……。
え、それはさすがに傷つく。だったらいっそ噂に騙されてたって思ってた方がよかった。本当に余計なこと伝えてきたな、コーネリアス公爵。
「コーネリアス公爵が何をされたくて追いかけて来られたのかはもう聞きません。……あなたの行動がアルベルト殿下のご命令でないのであれば、私はこのまま行かせていただきます」
「……いい加減になさってください!あの場であなたがあのようなことをなさらなければ今頃こんなことには…!」
なんでそんなに怒るの?!
コーネリアス公爵がそんなに取り乱すようなこと?
こんなことって、確かに公爵家の人間が国外追放って面倒な手続きがあるだろうけど、コーネリアス公爵は関係なくない?……それとも、もしかしてサーラント公爵家のこと心配してる?
「……父と母のことがご心配なのですか?父と母はきっと大丈夫です。手紙も残してます。皆様にご面倒がいくようなことはありません。……多分」
「…違います、サーラント公爵のことでは……いや待ってください。……手紙?手紙を残されたということは、今日何が起きるかご存知だったのですか?」
「気づかないほうがどうかしてます。そこら中で噂されていたではありませんか」
「エルメア嬢、あなたそれを知っていながらなぜ……」
なぜって…なぜ婚約破棄を受け入れたかってこと?
いやいや、殿下にあの態度されて、それでも婚約者に収まっていたいだなんて思う人もいる?いるわけない。
私、アルベルト殿下と13年、それなりに頑張って関係を築こうとしてきたと思うのだ。それでも関係は改善するどころか、マイナスもマイナス。もはや嫌われているどころか憎まれていそうなレベル。
せっかく向こうに愛する人ができて、無理やりだがいいタイミングで国外へ行ける機会がやってきた。今後はお互いの為にも、二度と会わないところにいた方が良いと思うのだ。
「………コーネリアス公爵。私が戻って、もし仮に、仮にアルベルト殿下と一緒にいなければならなくなって、それで本当に良い国にしていけると思いますか?私はそうは思いません」
「エルメア嬢……」
「二人を見て思ったのです。あるべき正しい形だと。愛し合っている人間同士が、一緒にいることが正しいのだと。
私と二人きりでいるアルベルト殿下のこと見たことあります?私のことが、心底お嫌いなのがよくわかると思いますよ。見せてさしあげたいくらいです。
愛し合う二人を邪魔した悪名高い令嬢は、このまま国外追放、めでたしめでたし。それでいいじゃないですか。
私、悲観なんか全くしてません。未来を思い描いてワクワクしたのなんて、すごく久しぶりなのです」
私がペラペラと話し続けていくと、コーネリアス公爵は何も言わなくなった。
彼とこんな話をしている間に、父と母からの追手が来てしまう可能性がある。もう行かせてほしい。
「マリアベル嬢がアルベルト殿下の隣に並び、愛で結ばれた二人が国を収める。きっと素晴らしい国になるでしょう。
アルベルト殿下は嫌いな婚約者が消えて、愛する人と結ばれて幸せ、私も自由を手に入れて幸せ、父と母は悲しむと思うけど……でも王家と無駄な争いをするより、ずっといい方向に進むはず」
「エルメア嬢、アルベルト殿下は…」
「アルベルト殿下と私達の間に愛なんてなかったのです。
この国ではこの世界では、愛する者同士が結ばれるべきなのです。
だからこれが、きっと皆にとっての正しい道です。アルベルト殿下だって、きっとこうなることを望んで……」
「私が何を望んでいるんだ?」
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