お腹を空かせた駄犬は

月夜(つきよ)

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美味しいあなた 後半

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おねえさん視点

真っ赤になった私を愛おしそうに見つめ、甘く深いキスをしながら私の身につけたものを一枚づつ剥いでいく。
服を脱がされてるんだけど、なんだか心まで裸にされるみたい。
私もガクを脱がそうとすると、今日はダメって言われてしまう。
こんな、ただひたすら焦らされる様に見つめられるなんて、どんな顔したらいいの?
こんな私は、ガクにどう見えるんだろう?
ガクも服を脱ぎ捨て、二人を隔てるものは何もなくなった。前の時より、ガクを近く感じるのは気持ちを通わせたから?ガクが私の身体をゆっくりと撫でていく。耳から顎のライン、首筋から鎖骨、胸をくるっと一回りさせ、ウエストから腰、太ももまで存在を確かめるようになぞる。
ただ、なぞられてるだけなのに、私の呼吸は苦しくなり、大きく息を吸い込むと、大きな胸がたゆんと上下する。その刺激に、空気にさえおっぱいは感じて、先が固くなる。
。。もっと、ガクに触れてほしい。
そう、身体も心も。
私をかわいいって言うあなたは、私の可愛げのなさや、負けず嫌いなとこを全部を知っても好きでいてくれる?
苦い経験が、自分をいつのまにか見えない柵の中に囲い、ありのままの自分を隠した私は、どうせ可愛げのない女なんだから、可愛いらしく振舞うなんて許されないと頑なになってしまった。
身体目当てのどうしょうもない奴も、可愛げがないと別れ話をする男達にも、全然傷ついてなんかいないって思われたかった。
でも、本当は?本当は、、
「もっと、、触って欲しい。ガク、、。」
吐息混じりの小さな囁き。
私にとっては勇気のいるこの言葉。こんな懇願する様なセリフ言ったことがない。
ガクはピタッと止まったかと思うと、
「それ、反則。」
ガクはそう言って苦しそうに笑い、私の頰を両手で包み込む。
頰に添えられた手の温度に涙腺が緩む。

もう、私の全部をガクに食べて欲しい。
ガブリと食べられちゃいそうなキスをして、私の胸を形が変わるくらいむぎゅむぎゅと強くこね始めた。
「、、はあぁ。やばい。優しくたいのに、、。」
ガクは、私の胸をしゃぶり、先っぽを舌で転がしながら、すでにビショビショな秘所にも手を伸ばす。
「っああん!」
待ちに待った刺激は、脳を溶かすほどの快感。

「はぁっ。あっつい。。顔隠しちゃダメね。俺に感じてる顔見せて。すげえゾクゾクする。」
ガクが唇を舐めながら言う。そのいやらしい顏にぞくりとしてしまう。
ガクは、私の膝裏に手を差し入れると、大きく左右に開き引っ張り上げ膝がベッドに着くほど私の身体を折り曲げた。
私のビショビショな秘所が、ガクの眼前に晒される。
私にもそのヒクつきテカる部分がそこを覗き込むガクの顔の真近に見えてしまう。一人心の中まで晒された様で激しい羞恥心に襲われる。快感に委ねて晒すのと、こうして見つめられるのは全然違うんだと気づく。
でも、ガクになら私の全部を見て、愛して欲しい。
ガクが私の濡れた場所を指で広げ、ジュッジュと吸い上げながら舌で舐め上げる。
「っはぁあ!ふっぅっ、、んああ。」
逃し切れない暴力的な快感が押し寄せ脚が天井に向かってピンと張る。しかも、ガクはそんな私を射るように見つめて、片手を膝裏から外すと、三本の指でぐちゃぐちゃと私の中を出入りし始めた。
溢れる快感、羞恥、ガクの瞳、、もうどうにかなりそう。
「ガク、もう、苦しい、、んああっ!。」快感の涙を流しながら、今までに感じたことのない大きな快感の波に連れていかれた。
もう、脚がガクガクと震えて力が入らず、頭に酸素が足りない。目をつぶり苦しい呼吸を整えてると、また身体を折りたたまれ脚を左右に強引に開かされられるのと同時に、ガンっと私の奥深く、ガクのモノが釘を打つように、上から下に打ち込まれた。
「っふああぁん!」思わず出る大きな声。
ガクの腕が私の膝裏を通り、私の二の腕を握りしめ、快感から逃さないかのように拘束する。背中を反らせた私の揺れるおっぱいはたゆん、たゆんといろんな方向に揺れる。腰を打ちつけながら、ガクの顔が近づき
「おねえさ、、美樹っ!すげー大好き!」
苦しそうに、泣きそうに、嬉しそうに笑い尻尾がバタンバタン揺れる(ように見える)
ああ、私、このガクが、、
「大好き。ガク。離さないで。」
するっと出た心の声。
頼りない涙声。でも、私の、私を守る為の柵から飛び出した正直な本音。
それは、あなたからの真っ直ぐすぎる想いを感じたから、可愛げのない私がやっと言える言葉。
「もう、かなわない、、。」
そう言いながら、二人で高みを目指していく。
丸裸の心で、あなたと感じる高みに、声にならない絶頂を感じた私の意識はそこで途絶えた。


誰かが私の頬を優しくなでるのを感じる。目を開けたいのに、だるい体はまだ言うことを聞かない。
まどろみの中、囁くように聞こえる声。
「美樹。愛してる。」
甘い声に、ぼっと顔が赤くなるのが分かった。くくくっと堪え切れない笑い声に渋々目を開けると、
イタズラに成功したような顔のガク。
「もう、、見ないで。」
ガクに背を向けようとするが、ガクの胸元へ抱き寄せられる。
頭にガクの吐息を感じ、身体全体を包まれると、、
「幸せすぎてこわい」
私ではなく、ガクが呟いた。
ふふふ。どうやら飼い主とワンコは以心伝心。
私があの日出会ったのは、お腹を空かせた駄犬で、懐かれた私はきっと幸せ者。


そして、お腹を空かせた駄犬は飼い主を捕まえ、幸せになりましたとさ。




忠犬のの恋を見届けて頂きありがとうございます。


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