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【第四章】 『北の魔王』ザラ
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ガルアザールとフェルランディアの連合軍がヴァンドールへと進攻して、一週間。
それまでさしたる困難もなく、連戦連勝の快進撃を続けた連合軍は、ついに、魔王の居城であるヴァンドール城の南に広がる荒野、通称『死の聖地』に辿り着いた。
「やはり、ここが決戦の地となったか……」
連合軍の陣地を背にして立つアンドローズは、彼方の地平を黒い染みのように覆っているヴァンドールの大軍勢を睨んで、不敵に笑う。
ここからでは正確なところはわからないが、多様なモンスターで構成された魔王軍の兵力がこちらを上回っていることだけは確実だ。
「ザラヴァンドールの奴があえて自国の最深部までわれらを誘い入れたのは、逃げ道のないこの地でわれらを全滅させ、一気にこの戦争を終わらせるためだな……」
「そうだろうね。でも好都合だよ。そのおかげで、こちらはこれまでほとんど犠牲を出さずに済んだんだから」
旺介は隣で言いつつ背後を振り返り、連合軍を共に率いるガルアザールの皇帝と、フェルランディアの将軍を見つめる。
「ラミネア、エミラ……。前にも言ったけど、キミたちにやってほしいのはあくまで時間稼ぎであって、敵の撃破じゃない。ヴァンドール軍を自陣から上手く誘い出したら、あとは守備陣形を保って、こちらの犠牲を最小限にするよう努めてほしい」
「それで、わたしたちはどれだけ時間を稼げばいいのかしら?」
余裕の表情で問うラミネアに、旺介は指を三本立ててみせる。
「三時間だ。それだけもらえれば、オレたち四人で必ずや魔王を討ってみせる」
「……やはり、賛成できません」
エミラが厳しい表情で首を振った。
「敵の主力をこちらで引き受けるとはいえ、たった四人で敵城に潜入して魔王に戦いを挑むなど……はっきりいって、正気の沙汰とは思えません。敵の城にどれだけの戦力が残っているかもわからないんですよ?」
「エミラ、心配はいりませんよ」
旺介のそばに立っているウィレアが、微笑みながら言った。
「たしかに、わたしたちはたったの四人。でも、ただの四人ではないのです」
「そのとーりっ!」
狩人風の戦闘服に身を包んだウィレアの肩をぽんぽん叩きながら、イリアナが得意気に笑う。
「四人のうち三人は、大陸最強と謳われる英雄よ? 楽勝楽勝っ! まあ、あとの一人はアッチが強いだけのポンコツだけどさっ!」
「うっ……」
旺介は苦笑いしつつ、まだ不安そうな顔をしている短髪の女エルフを見つめる。
「心配なのはわかるけど、別動隊は少数精鋭で、数が少なければ少ないほどいいんだ。こっちの動きを向こうに察知されたら、その時点で作戦失敗だからね」
「……わかりました」
エミラは、不承不承うなずいた。
「やはり、とても賛成とは言えませんが……われわれは、ウィレアさまが信じるあなたに従います」
「ありがとう」
微笑んで言った旺介は、おもむろに前へ出て両腕を広げ、ラミネアとエミラを同時にぎゅっと抱き締めた。
「なっ、なにをっ!?」
「旺介ちゃんっ……?」
驚くふたりを抱いたまま、少年は優しく呟く。
「ふたりとも、絶対に無理だけはしないで……。オレがキミたちに下すもっとも重要な命令は『死なないこと』だ。必ずこの決戦を生き抜いて、魔王を倒したオレたちを笑顔で迎えてほしい」
エミラは、清らかな白肌を薄く染めつつ、ぎこちなくうなずいた。
「……はい。おのれのすべてを懸けて、その命令を遂行いたします」
「旺介ちゃん、心配しないでっ♪ なんてったって、わたしはガルアザールの皇帝よ? 百回殺したって死ぬような女じゃないわっ♪」
ラミネアが明るくいうと、旺介は、ふたりからそっと体を離して、また笑った。
「それを聞いて安心したよ」
「旺介さまこそ、どうかご無事で。ウィレアさまのこと、よろしくお願いいたします」
「旺介ちゃん、なるべく早く帰ってきてねっ♪ ご褒美たぁくさん用意して待ってるからっ♪」
「ああ」
少年がうなずくと、アンドローズが彼の肩に手を置いた。
「旺介、そろそろ時間だ」
「うん……。それじゃあいよいよ、作戦開始だ。イリアナ、ウィレア、いくよ」
少年は、もう一度ラミネアとエミラにうなずいてみせた後、三人の英雄を連れて荒野の西に広がる暗い森へと向かって歩き出した。
「……甘ちゃんでちょっと頼りないとこもあるけど、いいオトコよねえ」
遠ざかっていく少年の後ろ姿を見つめながら、ラミネアがぽつりと呟くと、
「いまなら、あの個性も出自もまるでちがうあの三人の英雄が、どうしてあの少年に従っているのか、わかるような気がします……」
エミラも、そのクールな美貌に優しい笑みを浮かべて、言った。
「ウィレアさまの想い人でなければ、わたしが夫にしたいくらいですよ」
「それは、なかなかの爆弾発言ねえ。でも、いいんじゃない? いつだって恋に遠慮はいらないわっ♪」
笑いながら見つめ合ったふたりは、そろって背後を振り返り、全軍に進撃の命令を下した。
*****
空が厚い雲に覆われているせいで昼でも暗い森の中を進みながら、旺介は
ふと、彼方から響いてくる地鳴りのような音を耳にした。
「……はじまったな」
何万、何十万という足音に、やがて無数の武器が打ち合わされる音、それに恐ろしい怒号や悲鳴まで加わり、荒野の真ん中で両軍が激突したことを報せる。
「ラミネアとエミラは気丈に振る舞ってたけど、彼我兵力差は圧倒的だ。オレたちに許されるのは、三時間。それ以上は、連合軍が持たない。城の守りが手薄になっているうちに、一気に勝負を決めるんだ」
旺介の言葉に三人の女は同時にうなずき、一行はさらに足を速める。
*****
「見たとこ、敵はほとんど城から出払ってるみたいだけど、やっぱ見張りくらいはいるよねー」
いま、四人がいるのは、曇天に黒々とそびえるヴァンドール城を西から見上げる丘の上。
まばらに生えた木々の後ろに身を隠しつつ、城壁で見張りに立つ三匹のゴブリンを睨むイリアナが、面倒臭そうに言う。
「どーしよ? あたしの魔法で派手にぶっ飛ばすわけにもいかないし……」
「ここは、わたしにお任せください」
ウィレアが言ったかと思うと、彼女は背負っていた弓を素早く左腕で構えて、弦に三本の矢を同時につがえた。
「ここから狙う気っ!? しかも三匹同時って……」
城壁まではたっぷり四百メートルはあって、並の弓手では敵を射るどころか、矢を届かせることすら難しい距離だ。
「余裕です。『フェルランディアの弓聖』の名は伊達ではありません」
言うが早いか、エルフは引き絞った弓からヴンッ!、と三本の矢を一斉に放つ。
エルフの魔力を纏って音速に近い速さで飛んだ矢は、それぞれ三匹のゴブリンの額を見事射貫き、断末魔の悲鳴すら上げさせずに敵を一瞬で絶命させた。
「すごい……」
思わず感嘆の呟きを漏らした旺介を見て、ウィレアは淫靡に微笑む。
「大したことありません。わたしのカラダを貫いた旺介さまの矢のほうが、よほど強くて逞しかったです……」
「あ、うん……ありがと、ウィレア……」
「くだらないこと言ってないで、先を急ぐぞ」
アンドローズに急かされて、一行が一気に城壁まで駆け寄ると、今度はイリアナが前に出て、
「ここは、あたしの出番だね」
愉しげに言いつつ、ぶ厚い石の城壁に両手をつく。
「崩神の風葬」
魔女が呪文を呟くと、彼女の触れた所から石壁がみるみる黒い塵と化して崩れていき、あっという間に人ひとりが楽に通れるくらいの大穴が開いた。
「すごい……」
驚愕に目を見開く少年を見て、イリアナは妖しく微笑む。
「言っとくけど、これもタダじゃないから。ちゃんとツケといて、あとできっちり、アンタのカラダで払ってもらうからねっ」
「あ、うん……わかってるよ、イリアナ……」
「くだらないこと言ってないで急げ、痴れ者ども」
またアンドローズに急かされて、一行はついに魔王が待つ城へと足を踏み入れた。
それまでさしたる困難もなく、連戦連勝の快進撃を続けた連合軍は、ついに、魔王の居城であるヴァンドール城の南に広がる荒野、通称『死の聖地』に辿り着いた。
「やはり、ここが決戦の地となったか……」
連合軍の陣地を背にして立つアンドローズは、彼方の地平を黒い染みのように覆っているヴァンドールの大軍勢を睨んで、不敵に笑う。
ここからでは正確なところはわからないが、多様なモンスターで構成された魔王軍の兵力がこちらを上回っていることだけは確実だ。
「ザラヴァンドールの奴があえて自国の最深部までわれらを誘い入れたのは、逃げ道のないこの地でわれらを全滅させ、一気にこの戦争を終わらせるためだな……」
「そうだろうね。でも好都合だよ。そのおかげで、こちらはこれまでほとんど犠牲を出さずに済んだんだから」
旺介は隣で言いつつ背後を振り返り、連合軍を共に率いるガルアザールの皇帝と、フェルランディアの将軍を見つめる。
「ラミネア、エミラ……。前にも言ったけど、キミたちにやってほしいのはあくまで時間稼ぎであって、敵の撃破じゃない。ヴァンドール軍を自陣から上手く誘い出したら、あとは守備陣形を保って、こちらの犠牲を最小限にするよう努めてほしい」
「それで、わたしたちはどれだけ時間を稼げばいいのかしら?」
余裕の表情で問うラミネアに、旺介は指を三本立ててみせる。
「三時間だ。それだけもらえれば、オレたち四人で必ずや魔王を討ってみせる」
「……やはり、賛成できません」
エミラが厳しい表情で首を振った。
「敵の主力をこちらで引き受けるとはいえ、たった四人で敵城に潜入して魔王に戦いを挑むなど……はっきりいって、正気の沙汰とは思えません。敵の城にどれだけの戦力が残っているかもわからないんですよ?」
「エミラ、心配はいりませんよ」
旺介のそばに立っているウィレアが、微笑みながら言った。
「たしかに、わたしたちはたったの四人。でも、ただの四人ではないのです」
「そのとーりっ!」
狩人風の戦闘服に身を包んだウィレアの肩をぽんぽん叩きながら、イリアナが得意気に笑う。
「四人のうち三人は、大陸最強と謳われる英雄よ? 楽勝楽勝っ! まあ、あとの一人はアッチが強いだけのポンコツだけどさっ!」
「うっ……」
旺介は苦笑いしつつ、まだ不安そうな顔をしている短髪の女エルフを見つめる。
「心配なのはわかるけど、別動隊は少数精鋭で、数が少なければ少ないほどいいんだ。こっちの動きを向こうに察知されたら、その時点で作戦失敗だからね」
「……わかりました」
エミラは、不承不承うなずいた。
「やはり、とても賛成とは言えませんが……われわれは、ウィレアさまが信じるあなたに従います」
「ありがとう」
微笑んで言った旺介は、おもむろに前へ出て両腕を広げ、ラミネアとエミラを同時にぎゅっと抱き締めた。
「なっ、なにをっ!?」
「旺介ちゃんっ……?」
驚くふたりを抱いたまま、少年は優しく呟く。
「ふたりとも、絶対に無理だけはしないで……。オレがキミたちに下すもっとも重要な命令は『死なないこと』だ。必ずこの決戦を生き抜いて、魔王を倒したオレたちを笑顔で迎えてほしい」
エミラは、清らかな白肌を薄く染めつつ、ぎこちなくうなずいた。
「……はい。おのれのすべてを懸けて、その命令を遂行いたします」
「旺介ちゃん、心配しないでっ♪ なんてったって、わたしはガルアザールの皇帝よ? 百回殺したって死ぬような女じゃないわっ♪」
ラミネアが明るくいうと、旺介は、ふたりからそっと体を離して、また笑った。
「それを聞いて安心したよ」
「旺介さまこそ、どうかご無事で。ウィレアさまのこと、よろしくお願いいたします」
「旺介ちゃん、なるべく早く帰ってきてねっ♪ ご褒美たぁくさん用意して待ってるからっ♪」
「ああ」
少年がうなずくと、アンドローズが彼の肩に手を置いた。
「旺介、そろそろ時間だ」
「うん……。それじゃあいよいよ、作戦開始だ。イリアナ、ウィレア、いくよ」
少年は、もう一度ラミネアとエミラにうなずいてみせた後、三人の英雄を連れて荒野の西に広がる暗い森へと向かって歩き出した。
「……甘ちゃんでちょっと頼りないとこもあるけど、いいオトコよねえ」
遠ざかっていく少年の後ろ姿を見つめながら、ラミネアがぽつりと呟くと、
「いまなら、あの個性も出自もまるでちがうあの三人の英雄が、どうしてあの少年に従っているのか、わかるような気がします……」
エミラも、そのクールな美貌に優しい笑みを浮かべて、言った。
「ウィレアさまの想い人でなければ、わたしが夫にしたいくらいですよ」
「それは、なかなかの爆弾発言ねえ。でも、いいんじゃない? いつだって恋に遠慮はいらないわっ♪」
笑いながら見つめ合ったふたりは、そろって背後を振り返り、全軍に進撃の命令を下した。
*****
空が厚い雲に覆われているせいで昼でも暗い森の中を進みながら、旺介は
ふと、彼方から響いてくる地鳴りのような音を耳にした。
「……はじまったな」
何万、何十万という足音に、やがて無数の武器が打ち合わされる音、それに恐ろしい怒号や悲鳴まで加わり、荒野の真ん中で両軍が激突したことを報せる。
「ラミネアとエミラは気丈に振る舞ってたけど、彼我兵力差は圧倒的だ。オレたちに許されるのは、三時間。それ以上は、連合軍が持たない。城の守りが手薄になっているうちに、一気に勝負を決めるんだ」
旺介の言葉に三人の女は同時にうなずき、一行はさらに足を速める。
*****
「見たとこ、敵はほとんど城から出払ってるみたいだけど、やっぱ見張りくらいはいるよねー」
いま、四人がいるのは、曇天に黒々とそびえるヴァンドール城を西から見上げる丘の上。
まばらに生えた木々の後ろに身を隠しつつ、城壁で見張りに立つ三匹のゴブリンを睨むイリアナが、面倒臭そうに言う。
「どーしよ? あたしの魔法で派手にぶっ飛ばすわけにもいかないし……」
「ここは、わたしにお任せください」
ウィレアが言ったかと思うと、彼女は背負っていた弓を素早く左腕で構えて、弦に三本の矢を同時につがえた。
「ここから狙う気っ!? しかも三匹同時って……」
城壁まではたっぷり四百メートルはあって、並の弓手では敵を射るどころか、矢を届かせることすら難しい距離だ。
「余裕です。『フェルランディアの弓聖』の名は伊達ではありません」
言うが早いか、エルフは引き絞った弓からヴンッ!、と三本の矢を一斉に放つ。
エルフの魔力を纏って音速に近い速さで飛んだ矢は、それぞれ三匹のゴブリンの額を見事射貫き、断末魔の悲鳴すら上げさせずに敵を一瞬で絶命させた。
「すごい……」
思わず感嘆の呟きを漏らした旺介を見て、ウィレアは淫靡に微笑む。
「大したことありません。わたしのカラダを貫いた旺介さまの矢のほうが、よほど強くて逞しかったです……」
「あ、うん……ありがと、ウィレア……」
「くだらないこと言ってないで、先を急ぐぞ」
アンドローズに急かされて、一行が一気に城壁まで駆け寄ると、今度はイリアナが前に出て、
「ここは、あたしの出番だね」
愉しげに言いつつ、ぶ厚い石の城壁に両手をつく。
「崩神の風葬」
魔女が呪文を呟くと、彼女の触れた所から石壁がみるみる黒い塵と化して崩れていき、あっという間に人ひとりが楽に通れるくらいの大穴が開いた。
「すごい……」
驚愕に目を見開く少年を見て、イリアナは妖しく微笑む。
「言っとくけど、これもタダじゃないから。ちゃんとツケといて、あとできっちり、アンタのカラダで払ってもらうからねっ」
「あ、うん……わかってるよ、イリアナ……」
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