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【第四章】 『北の魔王』ザラ
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「っ! そうだ、こうしてはいられない。はやく戦場へ戻って魔王を倒したことを両軍に宣言し、この戦争を終わらせなければ!」
アンドローズが突然思い出したように言った時、
「その必要は、ない……」
床に横たわっていたザラがゆっくり上体を起こして、かぶりを振った。
「あたしがここから思念を送って、魔王軍に降伏を命じたから……。戦闘はもうとっくに終わってるわ……」
『っ!?』
三人の英雄は、少女を睨んで素早く身構える。
「ザラヴァンドール! まだ生きていたのかっ!」
「しかし、もはや虫の息。わたしがいま止めを刺しますっ!」
ウィレアが弓に矢をつがえると、旺介が慌てて彼女の前に出て、両腕を広げた。
「だめだっ!」
「っ! なぜです!?」
「北の魔王ザラヴァンドールは、このオレが倒した。いまあそこにいるのは、もう魔王じゃない。キミたちと何も変わらない、ただのひとりの女の子だよ」
「……」
聡明なエルフは、ふたたび少女へと視線を戻し、彼女のつぶらな金の瞳をよくよく覗き込んだ。
そして――、
「……なるほど、わかりました」
得心がいったように、ひとつうなずいた。
「旺介さまが倒したのは、彼女を魔王たらしめていた闇そのもの、ということですね。……ただ、いまここで改心したからといって、これまで彼女が犯した罪が消え去るわけではありません」
厳しい口調で言うエルフを見つめて、ザラが皮肉っぽい笑みを浮かべる。
「言われなくても、わかってるわ。あたしがこれまで犯してきた罪は、一生かかっても償いきれるものじゃない……。こんなことで罪滅ぼしになるなんて思わないけど、自分の始末は、自分でつけるわ」
言うが早いか、少女は右手に細いナイフを生み出し、それを迷わず自分の喉に押し当てた。
「ザラッ! だめだっ!」
「さよなら……」
必死に叫ぶ旺介を見つめて悲しげに微笑んだ少女が、鋭利な刃でおのれの喉をひと思いに斬り裂こうとした、その時――。
キィインッ! と甲高い音がして、エルフの放った矢が少女のナイフを弾き飛ばした。
「っ!? な、なにを……?」
驚く少女を見つめて、ウィレアは冷たく目を細める。
「ここであなたを殺すのはやめました。あなたが死を望むなら、それを与えることは罰とはなりませんから」
「そうだな」
アンドローズも立ち上がって、少女に厳しい視線を向ける。
「さっさと死んで楽になろうなど、そんな甘えた考えはこのわたしが許さん。お前の為すべきことは、逃げずにおのれの罪と向き合い、到底償いきれぬ罪を一生かけて僅かずつでも償っていくことだ」
「ま、そーいうことね」
イリアナは、わりと呑気にうなずいた。
「それに、この国のアホタレ魔族どもをまとめられるのは、あんたくらいしかいないから、あんたにここで死なれたらあたしらも正直困るのよ。あんたが心を入れ替えて真面目に女王やるつもりがあるんなら、それが一番ってわけ」
「あたしに、このままヴァンドールを任せる、と……?」
ザラは、不安げな表情で視線を泳がせた。
「でも、四天王を失ったいま、あたしひとりでこの国をまとめるなんて、とても……」
「まっ、キビしいでしょうね。だから――」
イリアナは、ふいに腰に両手を当て、ニヤリと笑った。
「あたしがこの国に残って、宰相っていうの? あんたの右腕になって支えてやるわよ」
『っ!?』
この場にいた全員が一斉に驚きの表情で魔女を見つめる。
「あたしはあんたには敵わないけど、四天王よりは強いし、頭もキレる。適任でしょ?」
「イリアナ……たしかに、キミがここに残ってくれたら安心だけど……でも、キミだけにそんな重い仕事を押しつけるわけには……」
旺介が心配そうに言うと、魔女は笑顔でひらひらと手を振った。
「いーのいーの。もともと魔王を倒したらこの国乗っ取るつもりだったし。ここで馬鹿どもをコキ使いながら贅沢三昧の暮らしを送るのも悪くないよ」
能天気を装うイリアナを見つめて、アンドローズがふっと微笑む。
「……そうか。お前が本当にそれでいいと言うなら、わたしに異存はない」
ウィレアもうなずいた。
「そうですね。ヴァンドールの無法者どもを束ねるのは、イリアナさんくらいの人がちょうどいいのかもしれませんね」
「なんか引っ掛かる言い方だけど、まあいいわ。……それで、どうするザラ? あたしを雇ってみる?」
気の置けない友人同士のように、「ザラ」と気さくに呼びかけられた少女は、イリアナを真直ぐ見つめたまま、ぽっと頬を染めた。
「あ、あなたが、そういうなら……」
ザラがぎこちなく言うと、魔女はグッと親指を立ててみせた。
「決まりねっ! じゃあ、あれこれ準備して一週間くらいで戻ってくるから、それまでにこの城にあたし専用の階と、あたし専用の召使い百人用意しときなさい。でもゴブリンとかオークみたいな馬鹿じゃダメよ? ちゃんと使えるヤツねっ」
「おい、いまの発言はオーク差別……」
ぼそりと呟く女騎士を無視して、ザラは微笑んでうなずく。
「……うん、わかった」
「よしっ!」
イリアナは満足そうに笑うと、仲間たちの方へ振り返った。
「んーじゃ、そろそろいこっかっ! ラミネアからも褒美もらわなきゃいけないしっ!」
「……そうだな」
アンドローズが眠ったままのマークス王子を抱きかかえ、全員で部屋を出ていこうとした、その時。
「ま、まって!」
ザラが、旺介を見つめて、叫んだ。
「ん?」
少年が振り向くと、少女はすぐに視線を逸らして、ぎこちなく言う。
「そ、その……あたし、頑張るから……この国をきっと、誰もが幸せに暮らせる、あ、愛のあふれる国にしてみせるから……。そしたら……そしたら、その……いつの日かまた、あたしに会いにきてくれる……?」
「……」
しばし無言でいた少年は、やがて、ひとつうなずいた。
「うん。いつかきっと、また君に会いに来るよ」
「ほんと……?」
「うん、約束する」
それだけ言うと、旺介は少女に背を向け、仲間達とともにヴァンドール城を後にした。
一行が連合軍に割れんばかりの大歓声で迎えられると、旺介はひとり曇天を見上げて、震える息を吐いた。
「やっと、終わった……。これで、帰れるんだよな?」
「ん? どうした旺介?」
アンドローズが不思議そうな顔でこちらを見ていることに気づくと、少年は曖昧に笑って首を振った。
「ううん、なんでもない」
それから、ふたりは、早くも祝宴の場が用意されつつある大きな天幕へと並んでのんびり歩いていった。
アンドローズが突然思い出したように言った時、
「その必要は、ない……」
床に横たわっていたザラがゆっくり上体を起こして、かぶりを振った。
「あたしがここから思念を送って、魔王軍に降伏を命じたから……。戦闘はもうとっくに終わってるわ……」
『っ!?』
三人の英雄は、少女を睨んで素早く身構える。
「ザラヴァンドール! まだ生きていたのかっ!」
「しかし、もはや虫の息。わたしがいま止めを刺しますっ!」
ウィレアが弓に矢をつがえると、旺介が慌てて彼女の前に出て、両腕を広げた。
「だめだっ!」
「っ! なぜです!?」
「北の魔王ザラヴァンドールは、このオレが倒した。いまあそこにいるのは、もう魔王じゃない。キミたちと何も変わらない、ただのひとりの女の子だよ」
「……」
聡明なエルフは、ふたたび少女へと視線を戻し、彼女のつぶらな金の瞳をよくよく覗き込んだ。
そして――、
「……なるほど、わかりました」
得心がいったように、ひとつうなずいた。
「旺介さまが倒したのは、彼女を魔王たらしめていた闇そのもの、ということですね。……ただ、いまここで改心したからといって、これまで彼女が犯した罪が消え去るわけではありません」
厳しい口調で言うエルフを見つめて、ザラが皮肉っぽい笑みを浮かべる。
「言われなくても、わかってるわ。あたしがこれまで犯してきた罪は、一生かかっても償いきれるものじゃない……。こんなことで罪滅ぼしになるなんて思わないけど、自分の始末は、自分でつけるわ」
言うが早いか、少女は右手に細いナイフを生み出し、それを迷わず自分の喉に押し当てた。
「ザラッ! だめだっ!」
「さよなら……」
必死に叫ぶ旺介を見つめて悲しげに微笑んだ少女が、鋭利な刃でおのれの喉をひと思いに斬り裂こうとした、その時――。
キィインッ! と甲高い音がして、エルフの放った矢が少女のナイフを弾き飛ばした。
「っ!? な、なにを……?」
驚く少女を見つめて、ウィレアは冷たく目を細める。
「ここであなたを殺すのはやめました。あなたが死を望むなら、それを与えることは罰とはなりませんから」
「そうだな」
アンドローズも立ち上がって、少女に厳しい視線を向ける。
「さっさと死んで楽になろうなど、そんな甘えた考えはこのわたしが許さん。お前の為すべきことは、逃げずにおのれの罪と向き合い、到底償いきれぬ罪を一生かけて僅かずつでも償っていくことだ」
「ま、そーいうことね」
イリアナは、わりと呑気にうなずいた。
「それに、この国のアホタレ魔族どもをまとめられるのは、あんたくらいしかいないから、あんたにここで死なれたらあたしらも正直困るのよ。あんたが心を入れ替えて真面目に女王やるつもりがあるんなら、それが一番ってわけ」
「あたしに、このままヴァンドールを任せる、と……?」
ザラは、不安げな表情で視線を泳がせた。
「でも、四天王を失ったいま、あたしひとりでこの国をまとめるなんて、とても……」
「まっ、キビしいでしょうね。だから――」
イリアナは、ふいに腰に両手を当て、ニヤリと笑った。
「あたしがこの国に残って、宰相っていうの? あんたの右腕になって支えてやるわよ」
『っ!?』
この場にいた全員が一斉に驚きの表情で魔女を見つめる。
「あたしはあんたには敵わないけど、四天王よりは強いし、頭もキレる。適任でしょ?」
「イリアナ……たしかに、キミがここに残ってくれたら安心だけど……でも、キミだけにそんな重い仕事を押しつけるわけには……」
旺介が心配そうに言うと、魔女は笑顔でひらひらと手を振った。
「いーのいーの。もともと魔王を倒したらこの国乗っ取るつもりだったし。ここで馬鹿どもをコキ使いながら贅沢三昧の暮らしを送るのも悪くないよ」
能天気を装うイリアナを見つめて、アンドローズがふっと微笑む。
「……そうか。お前が本当にそれでいいと言うなら、わたしに異存はない」
ウィレアもうなずいた。
「そうですね。ヴァンドールの無法者どもを束ねるのは、イリアナさんくらいの人がちょうどいいのかもしれませんね」
「なんか引っ掛かる言い方だけど、まあいいわ。……それで、どうするザラ? あたしを雇ってみる?」
気の置けない友人同士のように、「ザラ」と気さくに呼びかけられた少女は、イリアナを真直ぐ見つめたまま、ぽっと頬を染めた。
「あ、あなたが、そういうなら……」
ザラがぎこちなく言うと、魔女はグッと親指を立ててみせた。
「決まりねっ! じゃあ、あれこれ準備して一週間くらいで戻ってくるから、それまでにこの城にあたし専用の階と、あたし専用の召使い百人用意しときなさい。でもゴブリンとかオークみたいな馬鹿じゃダメよ? ちゃんと使えるヤツねっ」
「おい、いまの発言はオーク差別……」
ぼそりと呟く女騎士を無視して、ザラは微笑んでうなずく。
「……うん、わかった」
「よしっ!」
イリアナは満足そうに笑うと、仲間たちの方へ振り返った。
「んーじゃ、そろそろいこっかっ! ラミネアからも褒美もらわなきゃいけないしっ!」
「……そうだな」
アンドローズが眠ったままのマークス王子を抱きかかえ、全員で部屋を出ていこうとした、その時。
「ま、まって!」
ザラが、旺介を見つめて、叫んだ。
「ん?」
少年が振り向くと、少女はすぐに視線を逸らして、ぎこちなく言う。
「そ、その……あたし、頑張るから……この国をきっと、誰もが幸せに暮らせる、あ、愛のあふれる国にしてみせるから……。そしたら……そしたら、その……いつの日かまた、あたしに会いにきてくれる……?」
「……」
しばし無言でいた少年は、やがて、ひとつうなずいた。
「うん。いつかきっと、また君に会いに来るよ」
「ほんと……?」
「うん、約束する」
それだけ言うと、旺介は少女に背を向け、仲間達とともにヴァンドール城を後にした。
一行が連合軍に割れんばかりの大歓声で迎えられると、旺介はひとり曇天を見上げて、震える息を吐いた。
「やっと、終わった……。これで、帰れるんだよな?」
「ん? どうした旺介?」
アンドローズが不思議そうな顔でこちらを見ていることに気づくと、少年は曖昧に笑って首を振った。
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