【完結】異世界転生サキュバスは生きるために精気が必要なので逆ハーレムを作ったら5人のイケメンとの蜜月溺愛ライフが始まりました

たるとタタン

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6話 おねだり リアン

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リアンとの朝の交わりは、夜のそれとはまた違った、穏やかで甘美なものだった。

焦らすような愛撫も、獣のような激しさもない。

ただ、互いの存在を確かめ合うように、ゆっくりと、深く、私たちは一つになった。

窓から差し込む陽光が部屋を明るく照らし、私たちの肌を金色に染め上げていく。

その光景は、どこか神聖で、背徳的でありながら、幸福に満ちていた。

「……リアン」

「ん……?」

交わりの後、彼の腕の中で微睡みながら、私はぽつりと呟いた。

「私のこと好きですか?」
「ああ。世界で一番美しい私の愛しいサキュバスだよ」

即答だった。

彼は私の髪を梳きながら、心からの声でそう言ってくれる。

「その角も、その翼も、すべてが愛おしい。君という存在のすべてを、私は愛している」

「……ふふ」

嬉しくて思わず笑みがこぼれる。

かつてあれほど忌み嫌っていた、このサキュバスの身体。

それを、彼は美しいと言ってくれる。肯定してくれる。

その事実が私のさなとしての心をじんわりと温めた。

(このままずっと、この人の腕の中にいられたら……)

そんな甘い考えが、一瞬、頭をよぎる。

彼だけのものになり、彼だけに愛され、彼だけを糧として生きていく。

それは、とても魅力的で、安心できる生き方のように思えた。

それでもお腹の奥はきゅうと空腹を訴えてきている。

あれほどリアンに満たしてもらったというのに、私の身体は、また新たな渇きを訴え始めていた。

サキュバスの本能が、囁きかける。

『足りない。ひもじい』

『この男一人では、いずれお前は飢えることになる』

リアンの腕の中で、私はそっと目を閉じた。

彼の独占欲と愛情は、知り合いひとりいないこの世界でとても心地いい。

きっとこの男は私をこの甘い牢獄に捕らえようとするだろう。

けれど私はこの男にだけ頼るわけにはいかなかないとわかっていた。

もう飢えてひもじい思いをしたくない。

この快楽と愉悦を手放すことなどもう私は考えられなかった。

「ねえ。リアン」

「どうした?」

「少し、街を歩いてみたいです」

私の言葉に、リアンはぴくりと眉を動かした。

彼の腕の力が、無意識にか、わずかに強まる。

ああ。やっぱりこの男は私をここで飼い殺しにするつもりなのだ。

「なぜだ?ここにいれば、何も不自由はないだろう」

「……お洋服が欲しいなって」

私は、彼の胸にすり寄ると、甘えた声を出した。

「リアンにもっと可愛いって思ってもらえるような、素敵なお洋服。ダメ……かな?」

「……っ」

私の言葉に、リアンはぐっと息を詰まらせた。

騎士として真面目に生きてきた彼にとって、女性のこんな甘え方は、きっと毒のようなものなのだろう。

「それならここに商人を呼べばいいだろう。わざわざお前が出かける必要はない」

「私ここの場所がどこだかもよく分からずきたから知りたいの……」

上目遣いで見てみれば、彼の耳は真っ赤になっていた。

「……分かった。その代わり絶対に一人で出歩いたりはするな。お前には人をつける」

「ええ、それでもいいわ。嬉しい……!ありがとう、リアン!」

私は満面の笑みで彼に抱きつくと、その唇にちゅ、と軽いキスを送った。

彼の機嫌が、みるみるうちに良くなっていくのが分かる。

騎士がそんな初心でいいのかと、心の中でそう思いながら、私は彼の腕の中で、これからの計画を練っていた。

監視がついていても、構わない。

街へ出れば、きっと新たな『食事』が見つかるはずだ。

リアンとは違う、もっと別の味の蜜が。

嘘をつくことへの罪悪感は、もうなかった。サキュバスとして生きるためだ。

そして、この至上の快楽を、もっともっと味わうために。

人間だった「さな」は、もういない。

私の心は、完全にサキュバス「リリア」のものとなっていた。

男を惑わし、その精気を糧とし、快楽に生きる。

その宿命を、私は今、心から受け入れていた。

リアンの腕の中で、私は悪戯っぽく微笑む。

さあ、これから、どんな美味しい獲物に出会えるだろうか。

新たな蜜を求めて街へ出る期待に、私の胸は高鳴っていた。

リアンの独占欲という名の鳥かごから、私は今、自らの意志で飛び立とうとしていたのだ。

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