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18話 ギルドマスター
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そこからガルの元で何度も精気を摂取しながらも恋人のようにイチャイチャしながら数日を過ごした。
何日も同じ男から精気を摂取し続ければ、ガルの体調に影響が出てしまうし、私も飽きてしまうので、私はレナードの屋敷へと戻ることにした。
「ガル。私、前に言っていたお世話になってるって言った商人の所に帰るわ」
そう言うと、少し悲しそうな顔をして、狐のような耳をぴょこつかせた。
「そっか……ホントは引き止めたいけど、リリアが決めたんだよね。その代わりまた来てね」
ガルは私の腰に抱きついてきて、こちらを上目遣いで見つめた。
「ええ。また必ず会いに来るわ」
私はそんな可愛い獣の額にキスを落として、約束をした。
その後、身支度を整えて、彼の家を後にした。
彼は、子犬のように寂しそうな顔で、私を見送った。
私がサキュバスということを知ってしまったから、他にも男がいることにも気づいているのだろう。
それでも文句も言わず、私を健気に待つ姿に愛らしさとサキュバスとして愉悦を感じてしまった。
そうして屋敷に戻ると、ダリーがいつものように、私を出迎えた。
「お帰りなさいませ、リリア様。良き狩りでしたかな?」
彼の目は、私が新しい精気の匂いを纏っていることに、すぐに気づいたようだった。
「ええ、まあね。なかなか、野性的な味だったわ」
「ほう……。それは、ようございました。楽しまれたのなら私もお役に立てたと言うことですかね」
ダリーはそう言って、柔和な笑みを浮かべる。
彼の言葉には、嫉妬の色は微塵もない。
ただ純粋に、主である私が満足したことを喜んでくれている。
その献身的な態度が、かえって私の嗜虐心と、サキュバスとしての空腹をくすぐった。
「ええ。おかげさまでね」
私は彼のネクタイに指をかけ、くい、と自分の方へ引き寄せた。
ダリーは心得たように、抵抗することなく私との距離を詰める。
「でも……まだ少し、足りないの」
ガルからたっぷりと貰ってきたはずなのに。
この忠実な僕の顔を見ていると、デザートが欲しくなってしまう。
私は背伸びをし、彼の薄い唇に、自分のそれを重ねた。
「ん……」
ダリーの唇は、少しひんやりとしていて柔らかい。
私が舌先で合図を送ると、彼は礼儀正しく、けれど情熱的に口を開き、私を招き入れた。
お互いの熱が絡み合い、混じり合う唾液がぐちゅりと音を立てる。
粘膜の接触を通して、彼の中に眠る理知的で静やかな精気が、私の身体へと流れ込んでくる。
「んぅ♡……ふ……っ♡」
ダリーの精気は丁寧に淹れられた極上の紅茶のように、繊細で、それでいて芯のある深い味がした。
私はもっと貪り尽くしたくて、彼の首に腕を回し、もっと深く、もっと濃厚に、その精気を貪った。
「は……ぁ……リリア様……」
息継ぎのために唇を離すと、いつもは冷静なダリーの瞳が、熱っぽく潤んでいるのが見えた。
銀の糸が、私たちの唇の間で艶めかしく伸びて、ぷつりと切れる。
「ふふ。ご馳走様、ダリー。やっぱり貴方の精気もおいしいわね」
私が唇を舐めて微笑むと、ダリーは顔を赤く染めながらも、恭しく一礼した。
「恐悦至極に存じます。私の精気でリリア様が満たされるのなら、これ以上の喜びはございません」
「そう。良かった」
素っ気なく返し、私は彼の頬を優しく撫でた。
「それで……この後はどうされますか」
私は長椅子に座り、くつろぎながら答える。
「う~ん。どうしようかしらね。そういえばレナードは?」
この屋敷に帰ってから一度も会っていない。いくつか他に屋敷を持っていると言っていたしそっちにいるのだろうか。
「レナード様は仕事で他の街に行っております。一週間は戻られないかと……」
どうやら入れ違いなってしまったらしく昨日、他の街に行ったらしい。
「そう。じゃあまた外で他の人探そうかしら……」
ダリーだけに頼るのは心許ないし、そこそこ精気を取ってしまったガルのところに行くのも気が引ける。
リアンはレナードの工作のせいでしばらくこの街にいない。
「それならアッシュ殿はいかがですか?」
「アッシュ?」
その名前に、私は聞き覚えがあった。
ギルドで、遠巻きに私を観察していた、壮年の男性。
すべてを見透かすような、深い瞳をしていた。
「冒険者ギルドのマスターで魔力量がこの街ではトップクラスのため良いお相手かと」
「私の記憶が正しければ、そこそこ年いってる感じがしたけど……既婚者とかではないわよね?」
いくら節操がないサキュバスといえど相手がいる人間を取って食ったりはしない。
「ええ。恋人もいないはずですよ」
「それにあのお方は若いだけの冒険者とは、訳が違います。様々な経験を積み、酸いも甘いも知り尽くしたタイプのように見えましたから新たな蜜の味を楽しめるのでは?その分一筋縄ではいかないかもしれませんけど……」
ダリーは、私を煽るように、そう言った。
その言葉に、私のサキュバスとしての好奇心が、疼いた。
ガルのような、純粋で力強い味もいい。
だが、すべてを知り尽くした大人の男の味とは、一体、どんなものなのだろうか。
「……面白そうね」
私は、ダリーの淹れてくれた紅茶を一口飲むと、不敵な笑みを浮かべた。
「次の獲物は決まったわね。私と遊んでくれるかしら」
私の堕落の物語は、まだ終わらない。
五人目の男、アッシュとの出会いが、私をどのような快楽の深淵へと導くのか。
その時の私は、まだ知る由もなかった。
何日も同じ男から精気を摂取し続ければ、ガルの体調に影響が出てしまうし、私も飽きてしまうので、私はレナードの屋敷へと戻ることにした。
「ガル。私、前に言っていたお世話になってるって言った商人の所に帰るわ」
そう言うと、少し悲しそうな顔をして、狐のような耳をぴょこつかせた。
「そっか……ホントは引き止めたいけど、リリアが決めたんだよね。その代わりまた来てね」
ガルは私の腰に抱きついてきて、こちらを上目遣いで見つめた。
「ええ。また必ず会いに来るわ」
私はそんな可愛い獣の額にキスを落として、約束をした。
その後、身支度を整えて、彼の家を後にした。
彼は、子犬のように寂しそうな顔で、私を見送った。
私がサキュバスということを知ってしまったから、他にも男がいることにも気づいているのだろう。
それでも文句も言わず、私を健気に待つ姿に愛らしさとサキュバスとして愉悦を感じてしまった。
そうして屋敷に戻ると、ダリーがいつものように、私を出迎えた。
「お帰りなさいませ、リリア様。良き狩りでしたかな?」
彼の目は、私が新しい精気の匂いを纏っていることに、すぐに気づいたようだった。
「ええ、まあね。なかなか、野性的な味だったわ」
「ほう……。それは、ようございました。楽しまれたのなら私もお役に立てたと言うことですかね」
ダリーはそう言って、柔和な笑みを浮かべる。
彼の言葉には、嫉妬の色は微塵もない。
ただ純粋に、主である私が満足したことを喜んでくれている。
その献身的な態度が、かえって私の嗜虐心と、サキュバスとしての空腹をくすぐった。
「ええ。おかげさまでね」
私は彼のネクタイに指をかけ、くい、と自分の方へ引き寄せた。
ダリーは心得たように、抵抗することなく私との距離を詰める。
「でも……まだ少し、足りないの」
ガルからたっぷりと貰ってきたはずなのに。
この忠実な僕の顔を見ていると、デザートが欲しくなってしまう。
私は背伸びをし、彼の薄い唇に、自分のそれを重ねた。
「ん……」
ダリーの唇は、少しひんやりとしていて柔らかい。
私が舌先で合図を送ると、彼は礼儀正しく、けれど情熱的に口を開き、私を招き入れた。
お互いの熱が絡み合い、混じり合う唾液がぐちゅりと音を立てる。
粘膜の接触を通して、彼の中に眠る理知的で静やかな精気が、私の身体へと流れ込んでくる。
「んぅ♡……ふ……っ♡」
ダリーの精気は丁寧に淹れられた極上の紅茶のように、繊細で、それでいて芯のある深い味がした。
私はもっと貪り尽くしたくて、彼の首に腕を回し、もっと深く、もっと濃厚に、その精気を貪った。
「は……ぁ……リリア様……」
息継ぎのために唇を離すと、いつもは冷静なダリーの瞳が、熱っぽく潤んでいるのが見えた。
銀の糸が、私たちの唇の間で艶めかしく伸びて、ぷつりと切れる。
「ふふ。ご馳走様、ダリー。やっぱり貴方の精気もおいしいわね」
私が唇を舐めて微笑むと、ダリーは顔を赤く染めながらも、恭しく一礼した。
「恐悦至極に存じます。私の精気でリリア様が満たされるのなら、これ以上の喜びはございません」
「そう。良かった」
素っ気なく返し、私は彼の頬を優しく撫でた。
「それで……この後はどうされますか」
私は長椅子に座り、くつろぎながら答える。
「う~ん。どうしようかしらね。そういえばレナードは?」
この屋敷に帰ってから一度も会っていない。いくつか他に屋敷を持っていると言っていたしそっちにいるのだろうか。
「レナード様は仕事で他の街に行っております。一週間は戻られないかと……」
どうやら入れ違いなってしまったらしく昨日、他の街に行ったらしい。
「そう。じゃあまた外で他の人探そうかしら……」
ダリーだけに頼るのは心許ないし、そこそこ精気を取ってしまったガルのところに行くのも気が引ける。
リアンはレナードの工作のせいでしばらくこの街にいない。
「それならアッシュ殿はいかがですか?」
「アッシュ?」
その名前に、私は聞き覚えがあった。
ギルドで、遠巻きに私を観察していた、壮年の男性。
すべてを見透かすような、深い瞳をしていた。
「冒険者ギルドのマスターで魔力量がこの街ではトップクラスのため良いお相手かと」
「私の記憶が正しければ、そこそこ年いってる感じがしたけど……既婚者とかではないわよね?」
いくら節操がないサキュバスといえど相手がいる人間を取って食ったりはしない。
「ええ。恋人もいないはずですよ」
「それにあのお方は若いだけの冒険者とは、訳が違います。様々な経験を積み、酸いも甘いも知り尽くしたタイプのように見えましたから新たな蜜の味を楽しめるのでは?その分一筋縄ではいかないかもしれませんけど……」
ダリーは、私を煽るように、そう言った。
その言葉に、私のサキュバスとしての好奇心が、疼いた。
ガルのような、純粋で力強い味もいい。
だが、すべてを知り尽くした大人の男の味とは、一体、どんなものなのだろうか。
「……面白そうね」
私は、ダリーの淹れてくれた紅茶を一口飲むと、不敵な笑みを浮かべた。
「次の獲物は決まったわね。私と遊んでくれるかしら」
私の堕落の物語は、まだ終わらない。
五人目の男、アッシュとの出会いが、私をどのような快楽の深淵へと導くのか。
その時の私は、まだ知る由もなかった。
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