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5 侯爵夫人 アネット・ボルテール

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 夫の愛人サラが強盗に殺された。
 その事実を新聞で知った侯爵夫人アネットは小さく呟いた。
「私が何もしなくても、結局、こういう結末になるのね……。やっぱりお祖母様が教えて下さった事は真実だったのだわ」



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 アネットは幼い頃から同居していた父方の祖母が大好きだった。
 祖母は遠い遠い東の国の出身で、孫のアネットによく自分の故郷の話をしてくれた。東の国は、この国とは随分と違う珍しい独自の文化が栄えているらしい。好奇心旺盛なアネットは、祖母の語ってくれる遠い異国の話に夢中になった。
 東の国では聖リリュバリという女神の教えが広く信仰されているという。祖母もまた聖リリュバリの崇拝者であった。この国ではその名すら聞くことのない異国の神だが、祖母はアネットが幼い頃から折に触れては聖リリュバリの教えを語って聞かせてくれた。

「アネット。リリュバリ様はね、信徒にこう仰ったの『誰かから悪い事をされても、あなた自ら復讐してはいけない。あなたの手や心をそれで汚す事はしてはいけない。それはあなたが苦しむことにもなる。あなたの復讐は私が行う。私も怒っているのだ。私に任せなさい』とね」
 幼いアネットは、こてんと首を傾げる。
「リリュバリ様が代わりに仕返しをしてくださるってこと?」
「そうよ。だからね、アネット。これから先、誰かが貴女を裏切っても、傷付けても、自らやり返してはいけないの。悪い人は必ずリリュバリ様の裁きを受けることになるのだから。リリュバリ様にお任せすればいいのよ」



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 小さな頃に親に決められた婚約者ジェルマンは、2つ年上の格好良くて優しい男の子だった。弟しかいないアネットは、自分を甘えさせてくれるジェルマンを兄のように慕い、そしていつしか彼に幼い恋をした。ジェルマンも、アネットに会う度にいつも「大好きだよ、アネット。可愛い未来のお嫁さん」と言ってくれたのだ。

 子供の頃は、頻繁にお互いの屋敷を訪れて、仲良く一緒に過ごしていたアネットとジェルマン。
 それなのに、思春期を迎えてからはジェルマンと会う機会がグッと減ってしまった。厳格な父の命により、アネットはジェルマンの通っている学園ではなく貴族女子学院に入学することになった上、何故かジェルマンと会うのは2ヶ月に1度だけと定められてしまったのだ。もしかすると、ジェルマンが以前、こっそりアネットの頬にキスしたことを使用人が父に告げ口したのかも知れない。
 なかなかジェルマンに会えなくなったアネットは随分と寂しい思いをしたが、それでも二人は正式な婚約者であり、アネットの学院卒業後すぐに結婚することが決まっているのだから、あと数年の我慢だと自分に言い聞かせた。

 そして卒業後、晴れてジェルマンの妻となったアネット。夫となったジェルマンは変わらず優しくて、アネットを大切にしてくれた。

 大好きなジェルマンとの甘い結婚生活が始まり半年が経った頃、更なる幸福がアネットのもとに訪れた。
「間違いございません。おめでとうございます、奥様」
 その日、アネットは主治医の診察を受け、妊娠が判明したのである。

 ⦅ 嬉しい! ジェルマン様もきっと喜んでくださるわ!⦆

 早く伝えたくてはやる気持ちを抑えつつ、アネットは夫の帰りを待った。だが、その夜遅く帰宅したジェルマンは、どこか様子がおかしかった。
「ジェルマン様? どうかされました?」

 そこから先は悪夢が待っていた。
「すまない、アネット。実は……私の愛人が妊娠してしまったんだ」

 ⦅ ……え? 何?⦆

 突然の夫ジェルマンの告白に、アネットの心は追い付かない。
 夫に愛人がいることに全く気付いていなかったアネットは、サラという愛人の存在、更にその愛人の妊娠という事実を突然突き付けられ、混乱した。そして――湧き上がってきたのは大きな怒りだった。

 ⦅ ジェルマン様は、ずっと私を裏切っていたのね……そのサラという女も、私という妻の存在を知りながらジェルマン様を誑かして彼の子を身籠った。二人とも立派な悪党だわ!⦆

 アネットは、自分を裏切った夫と、夫に付け入った愛人に対し、はらわたが煮えくり返る思いだった。おまけにサラというその愛人は、産んだ後は子を放り出し、侯爵家に押し付けるつもりだというではないか。

 ⦅ つまり私に育てろってこと? 汚らしい愛人の子を、妻の私に育てろと? 侯爵夫人である私をバカにしているの? 平民風情ふぜいが!⦆

 愛人サラが憎い。夫ジェルマンが憎い。二人とも憎くて憎くて堪らない。
 死ねばいいのに。二人とも今すぐ死ねばいいのに――



 アネットは、苦し気に謝罪の言葉を繰り返すジェルマンに言った。
「あら。この子と同じ頃に産まれますのね? でしたら、私が双子を出産したことにして、この子とその子を一緒に育てましょう」
 微笑みながら腹を撫でてみせる。
「ま、まさか貴女も妊娠しているのか!?」
 目を見開くジェルマン。
「ええ。今日、主治医に診てもらって、間違いないと」
「そ、そうか……すまない。そんな大事な時に愛人の事で貴女を煩わすなど……本当にすまない」
 ジェルマンはそう言って項垂れた。
「ジェルマン様。子供は天からの授かりものですわ。サラさんが子供を手放すと言うのなら私が育てれば良いだけの事です。どちらもジェルマン様の子供ですもの。妻である私が育てることに何の迷いがございましょう。二人ともきっと良い子に育ててみせますわ」
 妻である自分を裏切っていたジェルマンを罵ることもなじることすらもせず、アネットはそう言った。
「アネット。貴女という女性ひとは……」
 ジェルマンは声を詰まらせ、ひしとアネットを抱きしめた。

 ⦅ ジェルマン様、私はこれからも惜しみない愛を貴方に捧げますわ。もちろん、産まれ来る愛人の子にも私の愛を与えましょう。溢れんばかりの愛を……ね ⦆


 その後も、アネットは夫ジェルマンを一切責めなかった。以前と変わらぬ愛情をジェルマンに注ぎ、穏やかに暮らした。あまりにも寛容で優しいアネットに、ジェルマンは却って落ち着かない様子ではあったが……。


 そして夏の終わり。とうとうアネットは出産の日を迎えた。
 3日前に産まれたというサラの子は既に秘密裏に侯爵家の屋敷に運び込まれており、アネットが双子を出産したように見せかける手筈になっていた。主治医とアネット付きの侍女には真実を打ち明け、協力してもらったのだが、二人はこの双子出産の捏造に思うところがあったようだ。

 主治医が、出産を終えたばかりのアネットに向かって囁く。
「奥様。愛人の子を始末致しましょうか? 今なら旦那様に知られることなく、秘かに私の手で処理することが可能ですぞ」
 嫁入り前から長年アネットに付いている侍女も、涙声で訴えた。
「奥様、そうしましょう。愛人の産んだ子を奥様の子と偽るなんて、あんまりです。今、始末してしまいましょう」
 
 けれどアネットは首を横に振った。
「……二人とも、私のことを案じてくれているのね。ありがとう。でも、いけないわ。この子もこの子もジェルマン様の子ですもの。私はね。どちらの子も、たくさん愛してあげようと思ってるのよ」
 アネットはそう言って、自分の隣に寝かされている赤子二人の頭を交互に撫でた。 

 主治医と侍女は、なおも食い下がる。
「しかし奥様。このままでは愛人の産んだ子が侯爵家の跡取りになってしまいますぞ。本当によろしいのですか?」
「そうですよ、奥様。あまりにも理不尽です」
 
「いいのよ。私は別にかまわないの。サラさんの産んだ【男の子】がボルテール家を継げばいいわ」
 

 
 子供たちは、どちらも健やかにすくすくと成長した。
 男児ディオンはジェルマンにそっくりで、女児マドレーヌはアネットによく似ていた。父親似と母親似の男女の双子――見た目の不自然さは微塵もない。マドレーヌと双子であるはずのディオンが、実はジェルマンの愛人サラの産んだ子供だと気付く者などいるはずもなかった。

 侯爵家の跡取りとなる男児のディオンは、幼い頃から並外れて利発な子供だった。
「ねぇ、ジェルマン様。ディオンは本当に賢い子ですわね。おまけに優しくて思いやりもあって。将来はさぞかし尊敬される侯爵になることでしょう」
 アネットがディオンのことを褒める度に、ジェルマンは何とも言えない複雑な表情を見せた。
 父親となったジェルマンは、アネットの産んだ娘マドレーヌにはやけに甘いくせに、ディオンには常に厳しかった。周囲の者は跡取り息子に期待しているからこその厳しさだと捉えていたようだが、アネットには妻である自分に対する夫の罪悪感がそうさせているように感じられた。
 そして、サラの産んだ子、ディオンの聡明さは成長とともに更に顕著になってきた。
 
 ⦅ 本当に忌々しいこと。汚らしい平民の女から産まれたくせに……。子供に罪は無い? そんな訳あるはずないでしょう? ディオンの存在自体が罪なのですもの。あの子は産まれながらの大罪人だわ!⦆
 
 ともすれば、アネットの心の奥底から、そんな叫びが溢れ出そうになる。
 けれどアネットは、自分の内に宿る憎悪の感情を懸命に抑え込み、精一杯ディオンを愛した。
 もっともっと、たくさんの愛をディオンに与えなければ――アネットは、とにかくディオンを大切にした。時には我が子マドレーヌがヤキモチを妬いて拗ねてしまうこともあった程に。

「愛しているわ、ディオン。私の可愛い息子ディオン
 まるで呪いのように「愛」の言葉を繰り返すアネット。惜しみなくディオンに愛情を注ぐ妻のことを、ジェルマンは半分本気で「女神だ」と思っているらしい。そのくせ、彼は相変わらず愛人サラとの【別れ】と【復縁】を繰り返しているのだ。一体、何度繰り返せば気が済むのだろうか? 
 それでもアネットは今日も夫に甘く囁く。
「愛しています、ジェルマン様」

 
 ディオンとマドレーヌは、ともに13歳になる年に王立貴族学園に入学した。その後、卒業までの5年間、ディオンは学園で常に学年1位の成績を誇ることとなった。それも2位以下を大きく引き離してだ。マドレーヌも侯爵家の令嬢として恥ずかしくない程度には優秀だったが、兄ディオンには到底及ばない。二人の差は、そのままサラと自分の差ではなかろうか? アネットは時折虚しくなったが、それでも変わらず、ディオンとマドレーヌに分け隔てなく自らの愛情を注いだ。



 やがて学園を卒業した息子ディオンマドレーヌ。ディオンは王宮の文官となり、マドレーヌはシャノワーヌ公爵家の長男との婚姻を控えていた。
 才気に溢れ、(見せかけの)生まれも良いディオンは、まだ18歳の新人文官であるにもかかわらず、既に将来の宰相候補として王宮中の注目を集めているらしい。マドレーヌは間近に迫った結婚式の準備に忙しくしていた。

 そんな折、夫の愛人サラが強盗に殺されるという事件が起きたのだ。

 新聞で事件を知ったアネットは、夫ジェルマンが昨晩からずっと書斎に閉じこもっている理由を察した。
 ⦅ サラは王宮文官だから、ジェルマン様は昨日のうちにこの事件の報せを受けたのね ⦆
 20年以上も別れと復縁を繰り返しながら、縁の切れる事がなかったジェルマンとサラ。アネットには到底理解できない関係だ。二人の関係がただ甘いだけのそれだったとは思えない。サラは激しく強い女性らしく、ジェルマンとの間に諍いが絶えなかったことも知っている。それでも結局20年以上、二人は離れなかった。ジェルマンと口論すらしたことのないアネットにとって、二人の関係は理解し難いものだった。
 ⦅ ……別に解りたくもないわ。とにかく、サラは死んだ。私に代わってリリュバリ様が復讐してくださったのだわ。ふふふ ⦆
 思わず頬を緩ませるアネット。
 そこへ使用人がやってきて、アネットに伝えた。
「奥様。旦那様がお呼びでございます」


 アネットは神妙な顔をして夫ジェルマンの書斎に入った。
 ジェルマンは随分と憔悴しているように見える。
「ジェルマン様。サラさんの事件……先程新聞で知りました」
「そうか……」
「気の毒に……強盗に殺されるなんて、どんなに恐ろしかったことでしょう」
「……違うんだ」
「え?」
「違うんだ、アネット。サラを殺したのは強盗じゃなかったんだよ」
「……どういう事ですか?」
 訝しげにジェルマンを見つめるアネット。

「ディオンだ」
「は?」
「ディオンがサラを殺した」
 夫は何を言い出すのか? アネットは困惑した。
「ジェルマン様。何を仰っているのですか?」
 ジェルマンは苦し気に顔を歪ませている。

「ディオンがサラを殺した。サラは王宮でディオンに接触して来たらしい。そして、我が家の双子のうちの一人は平民の自分が産んだ不義の子だと仄めかしたそうだ」
「そんな事を!?」
「ディオンはマドレーヌのことを指していると思い込んだ。ディオンは、サラが良からぬ事を企んでいるに違いないと考えたようだ。そして、このままでは結婚を控えたマドレーヌの幸福が脅かされる、と危惧を抱いた」
「……それで殺したと? マドレーヌの為に?」
 アネットは唖然とした。冷静で穏やかなディオンがそんな大それた事をするなど、俄かには信じ難かった。
「まさかこんな事になるとは……。ディオンは悪くない。悪いのは私とサラだ。結局、私たちの不毛な関係が全ての元凶だ」
 ジェルマンは、そう言って目を伏せた。

「ジェルマン様。まさか、騎士団に事実を伝えたりなさいませんよね?」
「もちろん、そんな事はしない。ディオンは守る」
「良かった……私もディオンを守ります。この事は決して誰にも知られぬように致しましょう」
「すまない、アネット。貴女には心労を掛けてばかりだ。本当にすまない」
 妻に向かって頭を下げようとするジェルマンを、アネットは慌てて止めた。

「そんな風に仰らないで。どんな過ちを犯そうと、ディオンは私の可愛い息子です。母親として子供を守るのは当然でしょう?」
 アネットは眉を下げ、少しだけ微笑む。
「……貴女は変わらないな……昔からずっと。まるで本物の【女神】のようだ」
 ジェルマンは、そっとアネットを抱き寄せて続ける。
「ディオンに言われたよ『愛人のことなど忘れて、これからは母上だけを大事にして欲しい』と」
「ディオンがそんな事を……」
「アネット。長い間、本当にすまなかった。もう決して間違わない。迷わない。貴女だけを大事にする。誓うよ」
「ジェルマン様。私は昔も今も、変わらず貴方を愛しています。これからも、私の精一杯の愛をジェルマン様に捧げますわ。覚悟なさってくださいませ」
 少し悪戯っぽくそう言ったアネットを、ジェルマンは強く抱き締めた。
「ああ、アネット。私の女神。貴女を愛してる」
「愛しています、ジェルマン様。本当に本当に貴方を愛しているのです」






 翌月、マドレーヌとシャノワーヌ公爵家の長男との結婚式が挙行された。
 幸せそうに微笑むマドレーヌの晴れ姿に、目頭が熱くなるアネット。夫ジェルマンは式の冒頭から既に滂沱の涙を流していて、呆れた表情の息子ディオンが夫に大判のハンカチを手渡している。
 アネットが娘の為に選んだ相手は、四大公爵家の一角を占めるシャノワーヌ公爵家の跡取りという立場にありながら、驕りの無い、誠実な人柄の青年である。きっと、マドレーヌを大切にしてくれると信じている。娘には幸せな結婚生活を送ってほしい……

 

 その後暫くして、騎士団によって行われていたサラの事件の捜査が打ち切りとなった。早々に強盗の仕業だと断定したものの、犯人の特定には至らなかったのだ。もとより平民の女一人が殺された事件だ。騎士団がどの程度本気で捜査したのか、実に怪しいものだった。


 マドレーヌが嫁いで少し寂しくはなったものの、ボルテール侯爵邸には相変わらず穏やかな時間ときが流れていた。

 アネットは、今日も夫に優しく囁く。
「愛しています、ジェルマン様」
 そして、息子に語りかける。
「私の大事なディオン。愛しているわ」







 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 「だからね、アネット。これから先、誰かが貴女を裏切っても、傷付けても、自らやり返してはいけないの。悪い人は必ずリリュバリ様の裁きを受けることになるのだから。リリュバリ様にお任せすればいいのよ」
「でも、お祖母様。私、それでも悪い事をされたら、怒って相手に意地悪をしてしまうかも知れないわ」
 眉を下げて、祖母を見上げる幼いアネット。
 祖母は、そんなアネットの頭を優しく撫でながら語りかけた。
「アネット。憎い相手にこそ、貴女の愛を与えなさい。憎い相手であればある程、たくさんの愛を与えるべきなのよ」
「……どうして?」

「だってね、アネット。悪い人に与えた愛は【たきぎ】になるの」
「薪? 愛が薪になるの?」
「そうよ。地獄の業火にべる薪になるの。悪い事をした人はリリュバリ様に裁かれて必ず地獄に堕ちるわ。地獄に堕ちた悪人は地獄の業火に包まれるの。その業火に焚べる薪になるのよ。ねぇ、アネット。だから貴女に悪い事をした相手にこそ、憎い相手にこそ、たくさんの愛を与えなさい。薪が多ければ多い程、地獄の業火は、より激しく燃え盛るのだから」

















 ねぇ、ジェルマン様。私はこれからも惜しみなく貴方に愛を捧げますわ。まだまだ足りませんもの。もっともっと、たくさんの愛を贈らなければ。もっともっともっともっと、溢れんばかりの愛を――

 ディオン……可哀想な子。貴方の罪はあの女から産まれ落ちたこと。貴方の存在そのものが罪なの。可哀想な私の息子ディオン。ごめんね。私はこれからも沢山の愛を貴方に与えてしまう――










 








  終わり






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